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入手困難
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急いで王宮を出る。
夕方近い…邸に帰らなくてはならないのだがどうしても用事を済ませたかった
「ルイスさーん!」
パティシエルイスの店に来た
「リージアお嬢様?どうしました?」
パティシエの服を脱ぎシャツとスラックスというラフな格好をしていた
髪も帽子を取っていてナチュラルヘアーという感じ。イケメンは何を着ても似合うが…
明らかに良い素材を使っていると分かる生地だ
「ねぇルイスさん、どこかでお会いしたことありませんか?」
見覚えが…あるような、ないような?
「…気のせいでしょう、それより何か御用があって来たのでしょう?」
話をかわされたような気がする
「今日はありがとうございました。とても助かりました。あとゲストの方も大変喜んでいました」
頭を下げるリージア
「そうですか、それは恐悦至極に存じます。まさか王宮でスイーツを出すことになるとは夢にも思いませんでした…ゲテモノ扱いされるかと思ってましたし」
安心したように笑うルイス
「今までで見たことのないスイーツでした。見た目は驚きましたがとっても美味しいですし、何より作っていて楽しいんですもの」
目を細めて笑顔で答えるリージア
「お嬢様…もしかしてわざわざこの事を言いにこちらへ?」
申し訳なさそうな顔をする
「えぇ!お世話になったし大事な事でしょう?」
キョトンとするリージア
「貴族のお嬢様がわざわざ街に来て、自らお礼を言いにくるなんて変わってますね」
くすくすと笑い出すルイス
「変わってて悪うございました、でもまだ用事はあるんです!」
拗ねるような口ぶりのリージア
「どうされたんですか?」
首を傾げるルイス
「演劇のチケットを取りたくて…でも人気があって入手困難だと聞いて、どうやったら入手出来るかしら…」
ふぅっと頬に手を当てるリージア
「今、上演している人気の俳優が出ているものですか?」
腕を組み考えるような仕草のルイス
「えぇ、それです」
「なんとか…なるかも?」
ポツリと呟くルイスの声をすかさず拾う
「えっ!!」
ぱぁっーと自然と明るい顔になる
「そうだな、明日の昼頃に店に来てもらえますか?」
「それは構いませんけど…」
「それではお待ちしていますね」
ルイスの店を出た、早く帰らないと怪しまれてしまう!
「おかえり、リージア」
母がちょうどエントランスにいた
「お母様ただいま戻りました、珍しいですねこのような場所に居られるなんて」
出迎えられた記憶が無かったので少し驚いた
「貴女の帰りが遅いからでしょう、心配したのよ!今日のお茶会の様子を聞きたくて」
あぁ…ルシアの様子を聞きたかったのか、納得した
「ルシアが王妃様に気になる人がいると言ってましたよ。王妃様がお父様に言っておくとの事でした。ルシアはもう少しマナーを学んだ方が良いようですけど、粗相は…まぁ、ありませんでしたよ、ご心配なく。それでは失礼します」
疲れたので部屋に戻ろうとする
「リージアは?貴女はお茶会のお手伝いを頑張ったのでしょう?」
珍しい事があるものだ…私を気にかけるなんて
「えぇ、反省点もありましたがやれる事はやりました」
少し素っ気なく答えるリージア
「ちゃんと話を聞かせて欲しいのよ、貴女の口から」
寂しそうな顔をする母に戸惑う
「そうですね本日は、」
「ただいま帰りました!あれ?お母様とお姉様お揃いですか?お母様今日ねーー」
帰ってくるなり母の腕を組んでルシアがサロンへ行こうとする
「リージアもどう?」
母が後ろを振り返り誘ってくる
「お母様とお話ししたいのです」
ルシアが母に甘えるので首を左右に振り
「私は疲れたので部屋に戻ります」
と言うと母は「そう」と寂しそうな顔をした
夕方近い…邸に帰らなくてはならないのだがどうしても用事を済ませたかった
「ルイスさーん!」
パティシエルイスの店に来た
「リージアお嬢様?どうしました?」
パティシエの服を脱ぎシャツとスラックスというラフな格好をしていた
髪も帽子を取っていてナチュラルヘアーという感じ。イケメンは何を着ても似合うが…
明らかに良い素材を使っていると分かる生地だ
「ねぇルイスさん、どこかでお会いしたことありませんか?」
見覚えが…あるような、ないような?
「…気のせいでしょう、それより何か御用があって来たのでしょう?」
話をかわされたような気がする
「今日はありがとうございました。とても助かりました。あとゲストの方も大変喜んでいました」
頭を下げるリージア
「そうですか、それは恐悦至極に存じます。まさか王宮でスイーツを出すことになるとは夢にも思いませんでした…ゲテモノ扱いされるかと思ってましたし」
安心したように笑うルイス
「今までで見たことのないスイーツでした。見た目は驚きましたがとっても美味しいですし、何より作っていて楽しいんですもの」
目を細めて笑顔で答えるリージア
「お嬢様…もしかしてわざわざこの事を言いにこちらへ?」
申し訳なさそうな顔をする
「えぇ!お世話になったし大事な事でしょう?」
キョトンとするリージア
「貴族のお嬢様がわざわざ街に来て、自らお礼を言いにくるなんて変わってますね」
くすくすと笑い出すルイス
「変わってて悪うございました、でもまだ用事はあるんです!」
拗ねるような口ぶりのリージア
「どうされたんですか?」
首を傾げるルイス
「演劇のチケットを取りたくて…でも人気があって入手困難だと聞いて、どうやったら入手出来るかしら…」
ふぅっと頬に手を当てるリージア
「今、上演している人気の俳優が出ているものですか?」
腕を組み考えるような仕草のルイス
「えぇ、それです」
「なんとか…なるかも?」
ポツリと呟くルイスの声をすかさず拾う
「えっ!!」
ぱぁっーと自然と明るい顔になる
「そうだな、明日の昼頃に店に来てもらえますか?」
「それは構いませんけど…」
「それではお待ちしていますね」
ルイスの店を出た、早く帰らないと怪しまれてしまう!
「おかえり、リージア」
母がちょうどエントランスにいた
「お母様ただいま戻りました、珍しいですねこのような場所に居られるなんて」
出迎えられた記憶が無かったので少し驚いた
「貴女の帰りが遅いからでしょう、心配したのよ!今日のお茶会の様子を聞きたくて」
あぁ…ルシアの様子を聞きたかったのか、納得した
「ルシアが王妃様に気になる人がいると言ってましたよ。王妃様がお父様に言っておくとの事でした。ルシアはもう少しマナーを学んだ方が良いようですけど、粗相は…まぁ、ありませんでしたよ、ご心配なく。それでは失礼します」
疲れたので部屋に戻ろうとする
「リージアは?貴女はお茶会のお手伝いを頑張ったのでしょう?」
珍しい事があるものだ…私を気にかけるなんて
「えぇ、反省点もありましたがやれる事はやりました」
少し素っ気なく答えるリージア
「ちゃんと話を聞かせて欲しいのよ、貴女の口から」
寂しそうな顔をする母に戸惑う
「そうですね本日は、」
「ただいま帰りました!あれ?お母様とお姉様お揃いですか?お母様今日ねーー」
帰ってくるなり母の腕を組んでルシアがサロンへ行こうとする
「リージアもどう?」
母が後ろを振り返り誘ってくる
「お母様とお話ししたいのです」
ルシアが母に甘えるので首を左右に振り
「私は疲れたので部屋に戻ります」
と言うと母は「そう」と寂しそうな顔をした
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