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 だが、必要以上に傷付けようとしないため、何度も二人を攻めていく。

 何とか二人で食い止められているが、圧倒的な数の差により、徐々に押し下げられている。

「お前らだけで無理をするな!!」

 突然、キールが剣を手にして兵士たちに向かって振り下ろしていた。二人のように何人も簡単になぎ倒すというわけではなかったが、彼の力は十分なものとなっていた。

 ルージュがチラリと後ろへ視線を向けると、ポールは機体が傷付かないようにその場で堪えるように工具で戦っていた。

 一方のルビスは、屋敷の中へ駆け戻っていた。

 ルビスの安全が確保されたことに安堵したルージュ。その手にある剣に力を込め、今まで以上に振りかざしていく。

 その勢いに負けないように、リージュもどんどん兵士たちをなぎ倒していく。

 三人が努力しても力の差はそこまで変わらず、不利であることには変わりなかった。
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