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「仕方がない。一体どこなのか位置も分からない状態でどうやって帰ればいいのか分からない。それに、島国と言っていたからそう簡単には動けないはずだ」

 ようやく立ち上がって移動をしたルージュは諭すようにそう説明しながら移動する。リージュの隣のベッドに腰掛けようと、剣を下ろしながら近付いていく。

 すると、リージュの足がルージュの膝を引っ掛ける。そのまま崩れるようにリージュの横に倒れ込むと、彼の腕がぎゅっと身体を抱き締めていた。

「おっ、おいっ!!」

「クッションになってくれたって、いいだろ? それに……」

 さらに近付いたと思えば、今度は顔を埋めるように下を向く。

「それに、ルージュが近くにいると、何だか安心する」

「……分かったよ」

 リージュの行為を受け入れ、ルージュもそっと身体を包み込む。

 しばらく休もうと目を閉じると、二人はあっという間に眠り込んでしまった。
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