114 / 124
9
9-8
しおりを挟む
いざ中へと足を踏み入れると、二人はその光景に目を疑った。
玉座に座っているはずの王はその目の前で倒れており、そこに座っているのは白い服を纏った女性であった。
「は……母上……? どうして……」
「この目で、見届けたはず……」
「ルージュ、リージュ。久し振りね。私はこの通り、生きていますよ。私は、影でこの国を操っていたのですから」
「どうして! なぜそんなことをしていたのですか?」
「私は、全てを支配したかったのよ、リージュ。だから、王を操り、支配していたのです。ですが、それも今日で終わり。これからは、私が全てを支配するのです」
「そんなこと、させるものか! 民が幸せに暮らしていけない王が、あってはならない」
二人は母へと剣を向ける。
だが、その力は一切脅威と感じておらず、彼女は余裕の笑みを向けていた。
玉座に座っているはずの王はその目の前で倒れており、そこに座っているのは白い服を纏った女性であった。
「は……母上……? どうして……」
「この目で、見届けたはず……」
「ルージュ、リージュ。久し振りね。私はこの通り、生きていますよ。私は、影でこの国を操っていたのですから」
「どうして! なぜそんなことをしていたのですか?」
「私は、全てを支配したかったのよ、リージュ。だから、王を操り、支配していたのです。ですが、それも今日で終わり。これからは、私が全てを支配するのです」
「そんなこと、させるものか! 民が幸せに暮らしていけない王が、あってはならない」
二人は母へと剣を向ける。
だが、その力は一切脅威と感じておらず、彼女は余裕の笑みを向けていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる