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タクシーのドアが閉まると、目の前にあるパネルに行き先を問う通知があった。どうやら運転手であるアンドロイドは動作制御を使い、会話を一切しないタイプのようだ。ロイドはパネルに自宅の住所を入力した。タクシーはゆっくりと走り出し、真夜中の街を走っていく。
隣に座らせた彼を見る。どうすれば起きるのだろうかと驚くほどに、規則正しい呼吸で熟睡していた。
ロイドは勢いで連れてきたものの、先のことは一切何も考えていなかった。
どうにかしようと必死で考えるが、案は浮かんでこない。気付けばあっという間にロイドの自宅に到着してしまった。
「ありがとうございました」
再び彼を背負って家の中に入る。モデルルームのような、必要最低限の家具しか置いていない部屋である。
ロイドは奥の寝室へと入っていき、彼をベッドに横たわらせた。他人にベッドを使われたことがないために違和感が湧き上がる。しかし、どんな経緯であれ一応ゲストである彼をソファで寝させるのもいかがなものか。
隣に座らせた彼を見る。どうすれば起きるのだろうかと驚くほどに、規則正しい呼吸で熟睡していた。
ロイドは勢いで連れてきたものの、先のことは一切何も考えていなかった。
どうにかしようと必死で考えるが、案は浮かんでこない。気付けばあっという間にロイドの自宅に到着してしまった。
「ありがとうございました」
再び彼を背負って家の中に入る。モデルルームのような、必要最低限の家具しか置いていない部屋である。
ロイドは奥の寝室へと入っていき、彼をベッドに横たわらせた。他人にベッドを使われたことがないために違和感が湧き上がる。しかし、どんな経緯であれ一応ゲストである彼をソファで寝させるのもいかがなものか。
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