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「ううん。とても美味しそうだし、ディアのことは信じてる。でも……」
「もしかして食べ方? こうだよ」
アウラに方法を示すため、ディアはそのまま肉を持ち上げてかぶり付く。肉汁がポタポタとしたたり、皿へと落ちていく。
はしたないと思っていた食べ方にアウラは目を丸くしつつも、ディアの行動を真似て同じ動きをする。もぐもぐと噛んでいるうちに口の中に広がる味に再び目を丸くし、味を堪能する。口の中から食べ物がなくなると、再び同じ動きをしていく。アウラはすっかり夢中になっており、ディアのことは視界に入っていない。
直接的な表現はないが、アウラの動きに喜びを感じつつ、ディアも食事を進めていく。今まで一人で腹を満たすためだけの行為だったせいもあり、誰かがいてくれるだけで格段に味が変わっていた。
無言の食事はあっという間に終わり、ディアは片付けを始める。
「ねぇ、これからどこへ行くの?」
ぽつりとアウラは呟いた。外の世界をほとんど知らない上に、初対面であるディアが何をしたいのかはよく分からない。
あなたを助けに来た、その言葉だけは信じている。
「もしかして食べ方? こうだよ」
アウラに方法を示すため、ディアはそのまま肉を持ち上げてかぶり付く。肉汁がポタポタとしたたり、皿へと落ちていく。
はしたないと思っていた食べ方にアウラは目を丸くしつつも、ディアの行動を真似て同じ動きをする。もぐもぐと噛んでいるうちに口の中に広がる味に再び目を丸くし、味を堪能する。口の中から食べ物がなくなると、再び同じ動きをしていく。アウラはすっかり夢中になっており、ディアのことは視界に入っていない。
直接的な表現はないが、アウラの動きに喜びを感じつつ、ディアも食事を進めていく。今まで一人で腹を満たすためだけの行為だったせいもあり、誰かがいてくれるだけで格段に味が変わっていた。
無言の食事はあっという間に終わり、ディアは片付けを始める。
「ねぇ、これからどこへ行くの?」
ぽつりとアウラは呟いた。外の世界をほとんど知らない上に、初対面であるディアが何をしたいのかはよく分からない。
あなたを助けに来た、その言葉だけは信じている。
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