8 / 18
文 学
『若きドン・ジュアンの冒険』(性愛)
しおりを挟む
アポリネール作/須賀 慣訳
グーテンベルク21 出版
思春期を迎えたロジェは、父が購入した田舎の地所で性に目覚める。
母と若い叔母、2人の姉、そして、女中達に囲まれて、ロジェの性には鎮まる時がない。
姉達とは近親相姦し、女中達には片っ端から手をつけていく。叔母とは激しい情交におよび、それらの様子は、まるでハーレムのようであった・・・。
スカトロや獣姦、そして、近親相姦など、アブノーマルな描写が目につくが、『ファニー・ヒル』(ジョン・クレランド作/伴 吉彦訳、グーテンベルク21)のように、官能小説にしては明るい雰囲気で、人目を憚る暗さがない。
"明るいアブノーマル"と、かなりな倒錯ぶりだが、アブノーマルに付き物の暴力的陰惨さは、影も形も見られない。
倒錯した性ではあっても、その性は基本的に肯定されているので、開けっ広げで風通しが良い。
狂気な性も、こうも普通にやってのけると、異常さが感じられないから不思議だ。実際は、反吐が出るほど醜悪なはずなのだが・・・。
グーテンベルク21 出版
思春期を迎えたロジェは、父が購入した田舎の地所で性に目覚める。
母と若い叔母、2人の姉、そして、女中達に囲まれて、ロジェの性には鎮まる時がない。
姉達とは近親相姦し、女中達には片っ端から手をつけていく。叔母とは激しい情交におよび、それらの様子は、まるでハーレムのようであった・・・。
スカトロや獣姦、そして、近親相姦など、アブノーマルな描写が目につくが、『ファニー・ヒル』(ジョン・クレランド作/伴 吉彦訳、グーテンベルク21)のように、官能小説にしては明るい雰囲気で、人目を憚る暗さがない。
"明るいアブノーマル"と、かなりな倒錯ぶりだが、アブノーマルに付き物の暴力的陰惨さは、影も形も見られない。
倒錯した性ではあっても、その性は基本的に肯定されているので、開けっ広げで風通しが良い。
狂気な性も、こうも普通にやってのけると、異常さが感じられないから不思議だ。実際は、反吐が出るほど醜悪なはずなのだが・・・。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる