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54.星空の下、庭園
そんな中で、コーネリアスがふと思いたったように口を開く。
「ずっと、考えていたのだ。あなたという存在とこれからのことを」
アメリアが静かに聞く中、コーネリアスは続ける。
「あなたには、ずっと助けられてきた。私の体質を改善し、傷を癒やし、さらには父上との関係をまたやり直せるようにもなって……本当に、感謝している」
「もったいないお言葉です」
アメリアの言葉に、コーネリアスは首を振る。
「あなたがいたから、私は頑張れた。あなたがいたから、私は自分を許すことができた。あなたがいたから、私は勇気を持てた。全部、あなたのおかげだ」
コーネリアスの言葉に熱がこもっていく。それをアメリアは、嬉しく思いながら聞いている。
「父上ともよく話し、アレクシスにも意見を聞いた。そして、私自身もよく考えて決めたのだ。アメリア」
コーネリアスはさっとひざまづくとアメリアの手をとり、そっとその顔を見上げる。
「あなたに、婚約を申し込みたい」
アメリアはふっと力を抜いて笑った。きっとそうなる予感がしていたからだ。コーネリアスをまっすぐに見つめ、アメリアも頷いてみせる。
「喜んでお受けいたします、コーネリアス様」
「アメリア……!」
コーネリアスの表情が、ぱあっと明るくなる。それがかわいらしくて、ついアメリアはコーネリアスの頭を撫でてしまった。
ぽん、と乗せられた手のひらにコーネリアスは目を丸くしたが、やがて懐くようにくすりと笑みを浮かべる。
「とてもかっこよかったですよ、コーネリアス様」
「できるのなら、ずっとこうしていたい……」
「さすがにそれは無理がありますけど。でもいいでしょう、今日は特別です」
アメリアはコーネリアスの頭をそっと抱きしめてぽんぽんと頭を撫でる。コーネリアスはむぐ、と唸ったが、少しも経たないうちにアメリアの腕の中で心地良さそうな声をあげ出した。
「んぅ……」
「ほら、いい子いい子。本当に、よくがんばりました」
「アメリア……」
まるで小さな子が抱きついているようにも思え、アメリアはくすぐったくなる。
しっかりと婚約を申し込めたところはかっこよかったし、アメリア自身コーネリアスにドキリともした。
それでも、抱きしめて甘やかしてやりたいのは自分の方だ。コーネリアスには、これからもたっぷり甘えさせてふにゃふにゃになってもらおう。
「ふふ、ふふふ……」
少し怪しい笑い声が上がってしまい、すぐにアメリアは咳払いをしてなんでもない風に振る舞う。
「アメリア、その……お願いがあるのだが」
「なんです? ちゃんと聞いてあげますから、言ってみてください?」
コーネリアスはアメリアの腕の中でもぞもぞと唸る。
「その、父上にちゃんと言えたら、甘やかしてくれる、と」
ああ、とアメリアは頷く。コーネリアスを茶会の前に励ました時のことだ。そういえば魔物の襲撃やらなにやらでうやむやになっていたとアメリアは思い出す。
アメリアは両手でコーネリアスの頬を包むと、にこりと微笑んで言ってみせた。
「もちろんですよ。でも、それはここじゃなくて、お部屋で存分にしてさしあげます。だからそれまで我慢、できますか?」
コーネリアスは少し赤くなりながらもこくこくと頷いた。
「では、ごほうびを一つ」
アメリアはそっとコーネリアスに顔を近づけると、その唇にそっと自分のそれを重ねる。
触れるだけのささやかなものであったが、コーネリアスには十分すぎたようだった。目を見開いたまま赤くなるコーネリアスに、アメリアは仕方なさそうに笑みを見せながら言った。
「大好きですよ、コーネリアス様」
「ずっと、考えていたのだ。あなたという存在とこれからのことを」
アメリアが静かに聞く中、コーネリアスは続ける。
「あなたには、ずっと助けられてきた。私の体質を改善し、傷を癒やし、さらには父上との関係をまたやり直せるようにもなって……本当に、感謝している」
「もったいないお言葉です」
アメリアの言葉に、コーネリアスは首を振る。
「あなたがいたから、私は頑張れた。あなたがいたから、私は自分を許すことができた。あなたがいたから、私は勇気を持てた。全部、あなたのおかげだ」
コーネリアスの言葉に熱がこもっていく。それをアメリアは、嬉しく思いながら聞いている。
「父上ともよく話し、アレクシスにも意見を聞いた。そして、私自身もよく考えて決めたのだ。アメリア」
コーネリアスはさっとひざまづくとアメリアの手をとり、そっとその顔を見上げる。
「あなたに、婚約を申し込みたい」
アメリアはふっと力を抜いて笑った。きっとそうなる予感がしていたからだ。コーネリアスをまっすぐに見つめ、アメリアも頷いてみせる。
「喜んでお受けいたします、コーネリアス様」
「アメリア……!」
コーネリアスの表情が、ぱあっと明るくなる。それがかわいらしくて、ついアメリアはコーネリアスの頭を撫でてしまった。
ぽん、と乗せられた手のひらにコーネリアスは目を丸くしたが、やがて懐くようにくすりと笑みを浮かべる。
「とてもかっこよかったですよ、コーネリアス様」
「できるのなら、ずっとこうしていたい……」
「さすがにそれは無理がありますけど。でもいいでしょう、今日は特別です」
アメリアはコーネリアスの頭をそっと抱きしめてぽんぽんと頭を撫でる。コーネリアスはむぐ、と唸ったが、少しも経たないうちにアメリアの腕の中で心地良さそうな声をあげ出した。
「んぅ……」
「ほら、いい子いい子。本当に、よくがんばりました」
「アメリア……」
まるで小さな子が抱きついているようにも思え、アメリアはくすぐったくなる。
しっかりと婚約を申し込めたところはかっこよかったし、アメリア自身コーネリアスにドキリともした。
それでも、抱きしめて甘やかしてやりたいのは自分の方だ。コーネリアスには、これからもたっぷり甘えさせてふにゃふにゃになってもらおう。
「ふふ、ふふふ……」
少し怪しい笑い声が上がってしまい、すぐにアメリアは咳払いをしてなんでもない風に振る舞う。
「アメリア、その……お願いがあるのだが」
「なんです? ちゃんと聞いてあげますから、言ってみてください?」
コーネリアスはアメリアの腕の中でもぞもぞと唸る。
「その、父上にちゃんと言えたら、甘やかしてくれる、と」
ああ、とアメリアは頷く。コーネリアスを茶会の前に励ました時のことだ。そういえば魔物の襲撃やらなにやらでうやむやになっていたとアメリアは思い出す。
アメリアは両手でコーネリアスの頬を包むと、にこりと微笑んで言ってみせた。
「もちろんですよ。でも、それはここじゃなくて、お部屋で存分にしてさしあげます。だからそれまで我慢、できますか?」
コーネリアスは少し赤くなりながらもこくこくと頷いた。
「では、ごほうびを一つ」
アメリアはそっとコーネリアスに顔を近づけると、その唇にそっと自分のそれを重ねる。
触れるだけのささやかなものであったが、コーネリアスには十分すぎたようだった。目を見開いたまま赤くなるコーネリアスに、アメリアは仕方なさそうに笑みを見せながら言った。
「大好きですよ、コーネリアス様」
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