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第二章 街へ
第19話 治るわけなかった
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この世界は治癒魔法やポーションで怪我は治すことができる。完全に死ぬ前であれば。
コジローも流石に殺してはマズイと思っていたので、小手斬りを狙ったのである。いくらポーションで治ると言っても胴体や頭を真っ二つにされてはさすがに治療は難しい気がした。
戦術的にも長剣で小手を狙うのはリスクを避ける意味でも理にかなっている。
コジローの誤算は、どんな怪我でもポーションで治ると勘違いしていたこと。
ドジルが持っていたような安物のポーションでは、死なない程度に血は止まるが、切断された手足がくっついたり生えてきたりはしないのだった・・・
「峰打ちにすべきだったか・・・」
青くなるコジローだったが、リエが万が一のために持ってきていた高級ポーションで、ドジル達の腕をくっつけることができた。
リエの後から駆けつけてきたギルド職員によって、治療を終えたドジル達は連行されていった。
リエが使ったような効果の高いポーションは、価格が冒険者たちの年収の数倍もするそうで、普通はなかなか買えないのだとリエに教えられた。
「次からはもう少し手加減してやってくれると助かる。」
とリエ。
「すみません、無我夢中で・・・」
とコジロー。
リエ:「もしかして、人を斬ったのは初めて?」
コジロー:「はい。ゴブリンやコボルトは結構殺しましたが・・・あとサンダーベアも。」
リエ:「サンダーベア?!ランクAの魔物よ?!・・・さすがね・・・。」
とりあえず今日は休んで、明日の午後ギルドに来るようにと言って戻ろうとしたリエを、コジローは慌てて引き止め、マロと一緒に泊まれる安い宿を教えてもらうのだった。
コジローはなんとか宿をとる事ができた。マロは子犬のフリをしてもらったので、部屋に入れていいことになった。
安宿でボロボロだったが、綺麗なところでは犬は入れてもらえないだろうから、こういうボロ宿のほうがありがたい。
犬のフリをさせるとか、一応「狼」であるマロは嫌がるかと思ったが、見ている限り、そんな素振りは見えない。むしろ、子犬のフリをして可愛がられることを狙っているような気さえする。まぁそれならそれで問題ない。
部屋に入ったコジローは、早速、オーブを使ってレベルアップの確認をしてみる。
【亜空間操作】
という項目が追加されていた。
なんだこれは?
コジローは脳内データベースから情報を引き出してみる。
どうやらこの世界の次元とは少しだけズレた亜空間を作成できる能力らしい。
これは「収納魔法」として使えるようである。
高ランク冒険者が時々持っている "マジックポーチ" や "マジックバッグ" などと呼ばれる魔道具を作る際に使われている魔法である。
マジックポーチは小さな巾着袋状の物が多く、中が時空魔法によって拡張されていて、外見よりはるかにたくさんの量が収納できるようになっている。
マジックバッグはポーチよりさらに多くの物が収納できる。
魔術師の腕次第だが、最高レベルの魔術師であれば、倉庫などの大きな建物さえも、内部拡張でさらに広くできたりするらしい。そう言えば、マドリー&ネリーの家の地下倉庫も、ゼフトの魔法で拡張されていたのをコジローは思い出した。
マジックバッグはそれなりに値が張るものなので、稼ぎのかなり良い冒険者でないと買えない。
しかし、あるとないでは活動範囲が大違いになるので欲しがる者は多く、またよく盗まれたり奪われたりもするアイテムである。
しかし、コジローの亜空間作成は、空間魔法を直接使用することができるため、ポーチやバッグは必要ない。何もない空中に収納スペースを作ってしまうことができるのだ。
試しに亜空間を作り出してみるコジロー。
コジローにしか見えない空間の窓が空中に開いている。
大きさは、小さめのクローゼットという感じだ。
試しに持っている荷物を出し入れしてみる。
傍からみていると、まるで何もない空間に手を突っ込んでいるようだった。
さらに、場所を移動してから開いてみる。
移動先でもちゃんと自分の前に亜空間が開いて、中に入れた物が取り出せた。
いつでもどこでも使えるジロー専用クローゼットというわけだ。
コジローは、これを「マジッククローゼット」と名付けた。
現段階では小さいクローゼット程度だが、レベルが上がればもっと広い空間を作ることができるようになる模様。そうなれば「クローゼット」というには大きすぎるかもしれない。まぁそうなったときは呼び名を変えようとコジローは思った。勝手にコジローが自分の中で勝手に呼んでいるだけなので、何も問題はない。
とりあえず、持っていた荷物は全部マジッククローゼットに収納した。
だが、翌朝になったら取り出せなくなっていた、という事があると困ると心配になり、なくなっても困らないモノだけを残して残りは取り出してから眠りにつくコジローであった。
コジローも流石に殺してはマズイと思っていたので、小手斬りを狙ったのである。いくらポーションで治ると言っても胴体や頭を真っ二つにされてはさすがに治療は難しい気がした。
戦術的にも長剣で小手を狙うのはリスクを避ける意味でも理にかなっている。
コジローの誤算は、どんな怪我でもポーションで治ると勘違いしていたこと。
ドジルが持っていたような安物のポーションでは、死なない程度に血は止まるが、切断された手足がくっついたり生えてきたりはしないのだった・・・
「峰打ちにすべきだったか・・・」
青くなるコジローだったが、リエが万が一のために持ってきていた高級ポーションで、ドジル達の腕をくっつけることができた。
リエの後から駆けつけてきたギルド職員によって、治療を終えたドジル達は連行されていった。
リエが使ったような効果の高いポーションは、価格が冒険者たちの年収の数倍もするそうで、普通はなかなか買えないのだとリエに教えられた。
「次からはもう少し手加減してやってくれると助かる。」
とリエ。
「すみません、無我夢中で・・・」
とコジロー。
リエ:「もしかして、人を斬ったのは初めて?」
コジロー:「はい。ゴブリンやコボルトは結構殺しましたが・・・あとサンダーベアも。」
リエ:「サンダーベア?!ランクAの魔物よ?!・・・さすがね・・・。」
とりあえず今日は休んで、明日の午後ギルドに来るようにと言って戻ろうとしたリエを、コジローは慌てて引き止め、マロと一緒に泊まれる安い宿を教えてもらうのだった。
コジローはなんとか宿をとる事ができた。マロは子犬のフリをしてもらったので、部屋に入れていいことになった。
安宿でボロボロだったが、綺麗なところでは犬は入れてもらえないだろうから、こういうボロ宿のほうがありがたい。
犬のフリをさせるとか、一応「狼」であるマロは嫌がるかと思ったが、見ている限り、そんな素振りは見えない。むしろ、子犬のフリをして可愛がられることを狙っているような気さえする。まぁそれならそれで問題ない。
部屋に入ったコジローは、早速、オーブを使ってレベルアップの確認をしてみる。
【亜空間操作】
という項目が追加されていた。
なんだこれは?
コジローは脳内データベースから情報を引き出してみる。
どうやらこの世界の次元とは少しだけズレた亜空間を作成できる能力らしい。
これは「収納魔法」として使えるようである。
高ランク冒険者が時々持っている "マジックポーチ" や "マジックバッグ" などと呼ばれる魔道具を作る際に使われている魔法である。
マジックポーチは小さな巾着袋状の物が多く、中が時空魔法によって拡張されていて、外見よりはるかにたくさんの量が収納できるようになっている。
マジックバッグはポーチよりさらに多くの物が収納できる。
魔術師の腕次第だが、最高レベルの魔術師であれば、倉庫などの大きな建物さえも、内部拡張でさらに広くできたりするらしい。そう言えば、マドリー&ネリーの家の地下倉庫も、ゼフトの魔法で拡張されていたのをコジローは思い出した。
マジックバッグはそれなりに値が張るものなので、稼ぎのかなり良い冒険者でないと買えない。
しかし、あるとないでは活動範囲が大違いになるので欲しがる者は多く、またよく盗まれたり奪われたりもするアイテムである。
しかし、コジローの亜空間作成は、空間魔法を直接使用することができるため、ポーチやバッグは必要ない。何もない空中に収納スペースを作ってしまうことができるのだ。
試しに亜空間を作り出してみるコジロー。
コジローにしか見えない空間の窓が空中に開いている。
大きさは、小さめのクローゼットという感じだ。
試しに持っている荷物を出し入れしてみる。
傍からみていると、まるで何もない空間に手を突っ込んでいるようだった。
さらに、場所を移動してから開いてみる。
移動先でもちゃんと自分の前に亜空間が開いて、中に入れた物が取り出せた。
いつでもどこでも使えるジロー専用クローゼットというわけだ。
コジローは、これを「マジッククローゼット」と名付けた。
現段階では小さいクローゼット程度だが、レベルが上がればもっと広い空間を作ることができるようになる模様。そうなれば「クローゼット」というには大きすぎるかもしれない。まぁそうなったときは呼び名を変えようとコジローは思った。勝手にコジローが自分の中で勝手に呼んでいるだけなので、何も問題はない。
とりあえず、持っていた荷物は全部マジッククローゼットに収納した。
だが、翌朝になったら取り出せなくなっていた、という事があると困ると心配になり、なくなっても困らないモノだけを残して残りは取り出してから眠りにつくコジローであった。
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