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第六章 ミト
第115話 モニカの後悔、それぞれの旅立ち
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コジローと離婚れたモニカ。
自らの愚かな行為が招いた結果であり、あの時はコジローの事などそれほど重要だとは感じていなかったのであるが……
…全てが終わった後、時間が経つほどに、コジローへの思いが募っていくのをモニカは痛感していた。
今更遅いが、コジローと過ごした時間は、モニカにとっても人生で一番楽しい時間であった、振り返ってみればそう思うのであった。
最初はごく親しい友達程度にしか思っていなかったのは事実である。だが、一緒に過ごした時間が長いほど「情」は湧いてくるものである。
コジローに対する思いは、最初は「恋」ではなかったのは間違いない。だが、情が、やがて、別れた後になって、コジローを慕う気持ちとなり、恋心になるのに時間は掛からなかったのであった。皮肉にも別れた後になって、モニカはコジローに恋するようになったのであった。。。
モニカは、コジローに謝ろうと決心していた。
もちろん、コジローとやり直せるとは思っていなかったが。せめて、良き友人に戻れないか、そのために必死で努力しようと考えていたのである。
良き友達に、いずれは親友に、そしていつかはまた……
そう決心してからしばらくして、ある時、アルテミルの街の近くでモニカはコジローを見かけた。
思わず嬉しくなって声をかけようとしたのだが……
コジローの傍に一人の女性が立って居たのである。珍しい黒髪で、東洋的な顔をしている美しい女性であった。
(この世界では黒髪は珍しい。ただし、少ないだけで居ないわけではない。コジローの髪が黒いのは、ゼフトが転生前に合わせただけなのだが、モニカが黒髪なのは、黒髪だった祖父からの遺伝であった。子供の頃は金髪が良かったと思っていたモニカであったが、コジローが黒髪が好きだと以前言っていたので、今となっては良かったと思っていたのだが……)
親しげに黒髪の女性と話しながら歩いていくコジロー。妙に楽しそうに見える。
そしてなんと、その後その女性は、コジローの家に寝泊まりするようになったのである。(孤児院が完成するまでの間、ミトがコジローの家に押しかけた形であった。)
モニカはコジローに対して、裏切られたという思いも湧いてしまうのであったが、そもそも先に裏切ったのはモニカである。離婚した以上、こうなっても、自分には何も言う権利がないのは理解していた。
ただ、村の中で、コジローと仲良さそうに話しているミトの様子様子を見るのが辛かった。
本当は、コジローに謝り、友達として仲良くすればよかったのであるが、今コジローと話せば、おそらく涙しか出てこない。
泣いて縋るような真似は、コジローにとって迷惑なだけであろう。コジローが別の女性と幸せになろうとしているのなら、それを邪魔しないのが、せめてもの自分の償いであると思い、モニカは身を引く決心をしたのである。
やがて、マドネリ村に孤児院が完成し、ミトが子供たちと住むようになった頃には、村にモニカの姿はなくなっていた。
モニカは、再びコジローと良き友人として付き合うことができる日が来る事を目指して、心の整理をつけるために旅出ったのであった。
+ + + + +
コジローは、シーラとマルスを助けるため、バネダス共和国に入っていた。
とはいえ、政治的にコジローに何かする事があるわけでなく、ただ、護衛として近くに居るだけであったが。
やがて、旧王政が復活し、シーラが戴冠、国が安定する頃には、コジローはもう王子・王女の傍に居る時間はほとんどなくなって居た。
王女と王子には、国から立派な護衛が何人もついている。彼らにしてみれば、王女・王子の恩人であると知っては居ても、他国の人間がいつまでも傍にいるのはあまり気持ちよく思ってはいないだろう事は、コジローも理解していた。
シーラとマルスは多忙を極め、もうコジローが二人と顔を合わす機会がない事も当たり前になっていたので、コジローは旅立つ事にした。
別れの挨拶もせずに姿を消せばマルスは怒るだろうが、別に今生の別れというわけでもない。今は忙しいだろうから、国が落ち着いたらまた遊びに来ると伝言をメイドに渡し、城を出たのであった。
旅に出たコジロー
コジローの異世界での人生の旅路は始まったばかりである。
第一部 完
+ + + + +
あとがき
これにてコジローの物語は一旦終了とさせて頂くことにしました。
続きを書きかけていました、読んだ方もいらっしゃったと思いますが、新しい作品のアイデアが思いつき、そちらを書き始めてしまったところ、こちらに手が回らなくなってしまいました。
同時に複数の作品を書き進める器用さがないようで、新しい作品に注力しております。
こちらの作品も、どれだけ先になっても、いずれ続きを書くつもりだったのですが。新しい作品を書いているうちに、作風が変わってきてしまった部分があり、続き(第二部)を書くにしても、一度仕切り直して新しい作品としたほうが良いと思いました。
私の人生初めての拙い作品をお読み頂きありがとうございました。
m(__)m
またいつか、コジローとマロの旅を書く、それは諦めてはおりません、その日まで、さようならコジロー、さようならマロ。
また会う日まで。
自らの愚かな行為が招いた結果であり、あの時はコジローの事などそれほど重要だとは感じていなかったのであるが……
…全てが終わった後、時間が経つほどに、コジローへの思いが募っていくのをモニカは痛感していた。
今更遅いが、コジローと過ごした時間は、モニカにとっても人生で一番楽しい時間であった、振り返ってみればそう思うのであった。
最初はごく親しい友達程度にしか思っていなかったのは事実である。だが、一緒に過ごした時間が長いほど「情」は湧いてくるものである。
コジローに対する思いは、最初は「恋」ではなかったのは間違いない。だが、情が、やがて、別れた後になって、コジローを慕う気持ちとなり、恋心になるのに時間は掛からなかったのであった。皮肉にも別れた後になって、モニカはコジローに恋するようになったのであった。。。
モニカは、コジローに謝ろうと決心していた。
もちろん、コジローとやり直せるとは思っていなかったが。せめて、良き友人に戻れないか、そのために必死で努力しようと考えていたのである。
良き友達に、いずれは親友に、そしていつかはまた……
そう決心してからしばらくして、ある時、アルテミルの街の近くでモニカはコジローを見かけた。
思わず嬉しくなって声をかけようとしたのだが……
コジローの傍に一人の女性が立って居たのである。珍しい黒髪で、東洋的な顔をしている美しい女性であった。
(この世界では黒髪は珍しい。ただし、少ないだけで居ないわけではない。コジローの髪が黒いのは、ゼフトが転生前に合わせただけなのだが、モニカが黒髪なのは、黒髪だった祖父からの遺伝であった。子供の頃は金髪が良かったと思っていたモニカであったが、コジローが黒髪が好きだと以前言っていたので、今となっては良かったと思っていたのだが……)
親しげに黒髪の女性と話しながら歩いていくコジロー。妙に楽しそうに見える。
そしてなんと、その後その女性は、コジローの家に寝泊まりするようになったのである。(孤児院が完成するまでの間、ミトがコジローの家に押しかけた形であった。)
モニカはコジローに対して、裏切られたという思いも湧いてしまうのであったが、そもそも先に裏切ったのはモニカである。離婚した以上、こうなっても、自分には何も言う権利がないのは理解していた。
ただ、村の中で、コジローと仲良さそうに話しているミトの様子様子を見るのが辛かった。
本当は、コジローに謝り、友達として仲良くすればよかったのであるが、今コジローと話せば、おそらく涙しか出てこない。
泣いて縋るような真似は、コジローにとって迷惑なだけであろう。コジローが別の女性と幸せになろうとしているのなら、それを邪魔しないのが、せめてもの自分の償いであると思い、モニカは身を引く決心をしたのである。
やがて、マドネリ村に孤児院が完成し、ミトが子供たちと住むようになった頃には、村にモニカの姿はなくなっていた。
モニカは、再びコジローと良き友人として付き合うことができる日が来る事を目指して、心の整理をつけるために旅出ったのであった。
+ + + + +
コジローは、シーラとマルスを助けるため、バネダス共和国に入っていた。
とはいえ、政治的にコジローに何かする事があるわけでなく、ただ、護衛として近くに居るだけであったが。
やがて、旧王政が復活し、シーラが戴冠、国が安定する頃には、コジローはもう王子・王女の傍に居る時間はほとんどなくなって居た。
王女と王子には、国から立派な護衛が何人もついている。彼らにしてみれば、王女・王子の恩人であると知っては居ても、他国の人間がいつまでも傍にいるのはあまり気持ちよく思ってはいないだろう事は、コジローも理解していた。
シーラとマルスは多忙を極め、もうコジローが二人と顔を合わす機会がない事も当たり前になっていたので、コジローは旅立つ事にした。
別れの挨拶もせずに姿を消せばマルスは怒るだろうが、別に今生の別れというわけでもない。今は忙しいだろうから、国が落ち着いたらまた遊びに来ると伝言をメイドに渡し、城を出たのであった。
旅に出たコジロー
コジローの異世界での人生の旅路は始まったばかりである。
第一部 完
+ + + + +
あとがき
これにてコジローの物語は一旦終了とさせて頂くことにしました。
続きを書きかけていました、読んだ方もいらっしゃったと思いますが、新しい作品のアイデアが思いつき、そちらを書き始めてしまったところ、こちらに手が回らなくなってしまいました。
同時に複数の作品を書き進める器用さがないようで、新しい作品に注力しております。
こちらの作品も、どれだけ先になっても、いずれ続きを書くつもりだったのですが。新しい作品を書いているうちに、作風が変わってきてしまった部分があり、続き(第二部)を書くにしても、一度仕切り直して新しい作品としたほうが良いと思いました。
私の人生初めての拙い作品をお読み頂きありがとうございました。
m(__)m
またいつか、コジローとマロの旅を書く、それは諦めてはおりません、その日まで、さようならコジロー、さようならマロ。
また会う日まで。
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