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第一部 転生編
第43話 裁判
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その後、奴隷商人のコルニクの身柄は王宮査問官ガリアンの預かりとなり、逮捕されたというには温い待遇で王都へと移送されていった。
そして、裁判が始まる。
ヴァレット領は王都の衛星都市なので、領から王都までは馬で半日ほどで移動できる。
王都の周りには有力貴族が領地を構えているのだが、子爵という下級貴族としてその中に領地を持っているのは、ヴァレット家は武力で名高い家系で、何代も前から王家のために戦争で役に立ってきたという経緯があった。だが、生まれ持っての家系の気質なのか、実直で出世や貴族同士の派閥争いを好まない当主が多かったため、子爵という地位に望んで留まっているのであった。
王家もそれを理解してくれており、いざという時に王家を守る忠実なバリアとして、王都の近くに置いているのである。
一族の中でも出世を求めた現当主の妹ジャクリンは、ある意味家系の中では変わり者と言えたが、それでも出世は己の実力を知らしめたいという欲望が強く、権力や富を求めてのものではなかったのは、やはり血なのかも知れない。
実は、王宮査問官ガリアンが派遣されたのは、王家が裏で働き掛けをした結果であった。本当は、王宮査問機関からではなく、王都の治安維持を管轄している騎士団から捜査官が派遣される予定だったのだ。コルニクがセヴラル侯爵にそのように依頼したからである。当然、裏ではセヴラル侯爵領出身の騎士が派遣される予定で話がついていたのだ。(ヴァレット領で王都の騎士団は何の権限もないのだが、しょせんは下級貴族、上級貴族であるセヴラル侯爵の威光でゴリ押しすればどうとでもなると考えていた。)
だが、そこに突然、王族の王都内視察の予定が入り、治安維持隊(の中でもセヴラル侯爵の息のかかった部隊)に護衛が命じられたのである。そして、動けなくなった騎士隊の代わりという事で王宮査問機関から人間が派遣される事になったのだ。
これは、王家を守る派閥に属するヴァレット家を守ろうという配慮もあったが、最近とみに勢力を伸ばし、何かと王家に反発する事が多くなった貴族派の筆頭、セヴラル侯爵を牽制するのが狙いであったのだ。ヴァレット子爵とラーズ子爵、そしてセブラル侯爵が絡んで、派閥を超えたトラブルとなるという事を建前に、王宮査問機関を動かし、侯爵家を揺さぶる狙いがあったのである。
特にガリアンは正義感が強く、有力貴族に対してもまったく忖度しない事で有名であった。査問機関の中にもセヴラル侯爵の影響力を及ぼせる査問官も居ないわけではなかったのだが、急な予定の変更ということで、セヴラル侯爵もうまく調整が付かず、査問官の派遣を止められなかったのだ。
そんな背景があったため、ガリアンは最初から、ヴァレット領で裁かせる気はなかったのだが、奴隷商のコルニクが自分から王都で裁判を希望すると言い出してくれたのでアッサリ乗ったのであった。
そして、王都で裁判が開かれる。
ブランドは捕らえた賊を連れ、王都の裁判へと向かった。(クレイは街に残り、自分の家に帰って色々工作に専念していた。)
本当は証人を先に王都へ移送し、王都の裁判所で取り調べをしたいという要求があったのだが、証人を消される可能性があるというガリアンの助言で、ヴァレット子爵はそれを拒否、裁判の直前に移送することとなったのである。
科学捜査などないこの世界では、物証はなかなか用意できず、裁判では “自白” と “証言” が重視される。
だが、それでは犯罪者は自白はしないだろうし、もし証言者が嘘をついたら、冤罪が多数生み出される可能性が考えられるが…この世界の裁判ではそのような事はない。なぜなら、隷属の首輪を使って真実を話させるからである。そのため、自白にも証言にも嘘はありえないと言うことになっている。
もちろん、奴隷でもないのに、一時的にせよ隷属の首輪をつけるのは忌避感を感じる者が多い。ましてや証言者が貴族階級の者であればなおさらである。
それを制度として認めさせるため、裁判における証言に使う隷属の首輪には極めて厳しい制約が掛けられている。
隷属の首輪を操作するのは、王が認めた専門の審問官だけであり、また、隷属の首輪をつけるのは裁判の証言の間だけ。質問の内容も、裁かれる案件以外の事については一切尋ねてはならない事になっているのだ。(そのように隷属の首輪も設定されているので、冗談でも何か命じても従う事はない。)
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――――――――――――――――
王都での裁判に望んだヴァレット子爵。
関係者として一応、ラーズ子爵家令嬢ヴィオレとケイトも連れてきていたが、王都には二人の父親ラーズ子爵が居る。父娘は再会を喜び、王都のラーズ子爵邸へと滞在する事になった。
まずはヴァレット子爵が捕らえた賊について、裁判所の審問官によって隷属の首輪が着けられ、裁判官の質問に男が答える。
男は当然、子爵邸に押し入った事は認めた。そして、誰に命じられたかという質問に対し、奴隷商のコルニクに命じられたと証言した。
それを聞いたコルニクが慌てて嘘だのなんのと叫んでいたが、隷属の首輪をつけた証言なのだから嘘のはずはない、一体何を言っているのだと周囲は失笑していた。
その場でコルニクも証言台に上げられる事になる。
コルニクにも審問官によって隷属の首輪が着けられる。だが、その時、審問官が周囲から見えないようにコルニクの耳元で何か囁いた。それを聞いたコルニクがなにやら青い顔をしていたが、隷属の首輪を着けられているのでもう叫ぶことも暴れる事もできず、すぐに裁判官による尋問が始まった。
そして結果は、コルニクは有罪。だが、コルニクの証言からは一切、セヴラル侯爵に繋がる証言は得られなかったのであった。すべてはコルニクが私服を肥やすために勝手に行った事であると。
裁判官はセヴラル侯爵の名前をコルニクがしきりに出していた事にも言及したが、コルニクが勝手に名前を出して利用していただけで、侯爵は何も関わっていないという事であった。
もちろん、隷属の首輪を捜査した審問官が、セヴラル侯爵の不利益になるような事を一切証言するなとコルニクに囁いたからである。
隷属の首輪を着けられれば嘘はつけないはずである。だが、首輪を操作する審問官が買収されていたら、話は別なのであった…。
本当は、コルニクには隷属の魔法がかかっていない状態で証言できるはずであった。コルニクはセヴラル侯爵の使いの者に首輪を捜査する審問官を買収している事を伝えられていたのである。ヴァレット子爵が連れてくる証人にも、コルニクは関わっていないと証言させると言われていた。だが、コルニクは裏切られ、侯爵から切られたのであった。
結局、ヴァレット子爵の屋敷を襲った件はコルニクの有罪となった。また、ラーズ子爵家のケイトが奴隷として売られた件についても無効とされた。それに伴い、ラーズ子爵令嬢を匿ったヴァレット子爵の行動は不問とされる事になった。
貴族に対して嘘をつき、令嬢を奴隷化しようとした罪で、コルニクは処刑される事になった。だが、セブラル侯爵は無傷であった。
裁判では、尋問した裁判官も、結論ありきで答えを誘導するような質問をしていたように見えた。結局、隷属の首輪を使って嘘の証言ができない制度にしたとしても、裁く側が人間である以上、絶対公正な裁判結果などあり得ないのであった…。
セヴラル侯爵は結局大したダメージを負うことはなかったのだが、王宮としてはそれで十分と判断したようだ。王家としても侯爵家を潰すまでの気はもともとなく、王家侮りがたしと侯爵に警戒させれば十分だったのだ。
そして、裁判が始まる。
ヴァレット領は王都の衛星都市なので、領から王都までは馬で半日ほどで移動できる。
王都の周りには有力貴族が領地を構えているのだが、子爵という下級貴族としてその中に領地を持っているのは、ヴァレット家は武力で名高い家系で、何代も前から王家のために戦争で役に立ってきたという経緯があった。だが、生まれ持っての家系の気質なのか、実直で出世や貴族同士の派閥争いを好まない当主が多かったため、子爵という地位に望んで留まっているのであった。
王家もそれを理解してくれており、いざという時に王家を守る忠実なバリアとして、王都の近くに置いているのである。
一族の中でも出世を求めた現当主の妹ジャクリンは、ある意味家系の中では変わり者と言えたが、それでも出世は己の実力を知らしめたいという欲望が強く、権力や富を求めてのものではなかったのは、やはり血なのかも知れない。
実は、王宮査問官ガリアンが派遣されたのは、王家が裏で働き掛けをした結果であった。本当は、王宮査問機関からではなく、王都の治安維持を管轄している騎士団から捜査官が派遣される予定だったのだ。コルニクがセヴラル侯爵にそのように依頼したからである。当然、裏ではセヴラル侯爵領出身の騎士が派遣される予定で話がついていたのだ。(ヴァレット領で王都の騎士団は何の権限もないのだが、しょせんは下級貴族、上級貴族であるセヴラル侯爵の威光でゴリ押しすればどうとでもなると考えていた。)
だが、そこに突然、王族の王都内視察の予定が入り、治安維持隊(の中でもセヴラル侯爵の息のかかった部隊)に護衛が命じられたのである。そして、動けなくなった騎士隊の代わりという事で王宮査問機関から人間が派遣される事になったのだ。
これは、王家を守る派閥に属するヴァレット家を守ろうという配慮もあったが、最近とみに勢力を伸ばし、何かと王家に反発する事が多くなった貴族派の筆頭、セヴラル侯爵を牽制するのが狙いであったのだ。ヴァレット子爵とラーズ子爵、そしてセブラル侯爵が絡んで、派閥を超えたトラブルとなるという事を建前に、王宮査問機関を動かし、侯爵家を揺さぶる狙いがあったのである。
特にガリアンは正義感が強く、有力貴族に対してもまったく忖度しない事で有名であった。査問機関の中にもセヴラル侯爵の影響力を及ぼせる査問官も居ないわけではなかったのだが、急な予定の変更ということで、セヴラル侯爵もうまく調整が付かず、査問官の派遣を止められなかったのだ。
そんな背景があったため、ガリアンは最初から、ヴァレット領で裁かせる気はなかったのだが、奴隷商のコルニクが自分から王都で裁判を希望すると言い出してくれたのでアッサリ乗ったのであった。
そして、王都で裁判が開かれる。
ブランドは捕らえた賊を連れ、王都の裁判へと向かった。(クレイは街に残り、自分の家に帰って色々工作に専念していた。)
本当は証人を先に王都へ移送し、王都の裁判所で取り調べをしたいという要求があったのだが、証人を消される可能性があるというガリアンの助言で、ヴァレット子爵はそれを拒否、裁判の直前に移送することとなったのである。
科学捜査などないこの世界では、物証はなかなか用意できず、裁判では “自白” と “証言” が重視される。
だが、それでは犯罪者は自白はしないだろうし、もし証言者が嘘をついたら、冤罪が多数生み出される可能性が考えられるが…この世界の裁判ではそのような事はない。なぜなら、隷属の首輪を使って真実を話させるからである。そのため、自白にも証言にも嘘はありえないと言うことになっている。
もちろん、奴隷でもないのに、一時的にせよ隷属の首輪をつけるのは忌避感を感じる者が多い。ましてや証言者が貴族階級の者であればなおさらである。
それを制度として認めさせるため、裁判における証言に使う隷属の首輪には極めて厳しい制約が掛けられている。
隷属の首輪を操作するのは、王が認めた専門の審問官だけであり、また、隷属の首輪をつけるのは裁判の証言の間だけ。質問の内容も、裁かれる案件以外の事については一切尋ねてはならない事になっているのだ。(そのように隷属の首輪も設定されているので、冗談でも何か命じても従う事はない。)
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王都での裁判に望んだヴァレット子爵。
関係者として一応、ラーズ子爵家令嬢ヴィオレとケイトも連れてきていたが、王都には二人の父親ラーズ子爵が居る。父娘は再会を喜び、王都のラーズ子爵邸へと滞在する事になった。
まずはヴァレット子爵が捕らえた賊について、裁判所の審問官によって隷属の首輪が着けられ、裁判官の質問に男が答える。
男は当然、子爵邸に押し入った事は認めた。そして、誰に命じられたかという質問に対し、奴隷商のコルニクに命じられたと証言した。
それを聞いたコルニクが慌てて嘘だのなんのと叫んでいたが、隷属の首輪をつけた証言なのだから嘘のはずはない、一体何を言っているのだと周囲は失笑していた。
その場でコルニクも証言台に上げられる事になる。
コルニクにも審問官によって隷属の首輪が着けられる。だが、その時、審問官が周囲から見えないようにコルニクの耳元で何か囁いた。それを聞いたコルニクがなにやら青い顔をしていたが、隷属の首輪を着けられているのでもう叫ぶことも暴れる事もできず、すぐに裁判官による尋問が始まった。
そして結果は、コルニクは有罪。だが、コルニクの証言からは一切、セヴラル侯爵に繋がる証言は得られなかったのであった。すべてはコルニクが私服を肥やすために勝手に行った事であると。
裁判官はセヴラル侯爵の名前をコルニクがしきりに出していた事にも言及したが、コルニクが勝手に名前を出して利用していただけで、侯爵は何も関わっていないという事であった。
もちろん、隷属の首輪を捜査した審問官が、セヴラル侯爵の不利益になるような事を一切証言するなとコルニクに囁いたからである。
隷属の首輪を着けられれば嘘はつけないはずである。だが、首輪を操作する審問官が買収されていたら、話は別なのであった…。
本当は、コルニクには隷属の魔法がかかっていない状態で証言できるはずであった。コルニクはセヴラル侯爵の使いの者に首輪を捜査する審問官を買収している事を伝えられていたのである。ヴァレット子爵が連れてくる証人にも、コルニクは関わっていないと証言させると言われていた。だが、コルニクは裏切られ、侯爵から切られたのであった。
結局、ヴァレット子爵の屋敷を襲った件はコルニクの有罪となった。また、ラーズ子爵家のケイトが奴隷として売られた件についても無効とされた。それに伴い、ラーズ子爵令嬢を匿ったヴァレット子爵の行動は不問とされる事になった。
貴族に対して嘘をつき、令嬢を奴隷化しようとした罪で、コルニクは処刑される事になった。だが、セブラル侯爵は無傷であった。
裁判では、尋問した裁判官も、結論ありきで答えを誘導するような質問をしていたように見えた。結局、隷属の首輪を使って嘘の証言ができない制度にしたとしても、裁く側が人間である以上、絶対公正な裁判結果などあり得ないのであった…。
セヴラル侯爵は結局大したダメージを負うことはなかったのだが、王宮としてはそれで十分と判断したようだ。王家としても侯爵家を潰すまでの気はもともとなく、王家侮りがたしと侯爵に警戒させれば十分だったのだ。
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