51 / 184
第一部 転生編
第51話 ガキ供がここで何をしてやがる!?
しおりを挟む
パピ 「あ…、アレンさん……」
クレイがマジックバッグからポーションを出し、手分けして倒れているパピと仲間達に飲ませてやる。幸い、重症者は居ないようだ。
アレン 「どうした、コボルトにやられたのか?!」
周囲にコボルト達の死体が何体かあり、よく見れば少し離れたところにコボルトがまだ1匹、剣を構えていた。(すかさずクレイが早撃ちで仕留める。)
パピ 「くそ、普段だったらコボルトなんかに負けないんだよ……だけど、その前に、冒険者に襲われて怪我させられて、まともに動けなくてさ……さっき言ってたガミオラって奴……」
パティ 「酷い、なぜ冒険者が子供達を襲うのよ?」
パピ 「俺達が目障りで不愉快だって言ってた…」
パティ 「何よその理由?!」
聞けば、一階層目から二階層目に降りる階段のところでアレン達と別れたパピ達だが、もう少し稼ごうとよ欲を出し、引き返して二層目に降りたのだそうだ。
二階層目はコボルトが出る階層である。ゴブリンは魔石以外は売り物にならず、その魔石も大した金額にはならない。だが、コボルトならば魔石もゴブリンより高く売れるし、毛皮や肉も安価ではあるが買い取ってもらえるのだ。
だったらアレン達と一緒に行けば良かったのだが、アレンには無理するなと止められたので、一旦別れるしかなかったのだ。
ただ、これまで何度もパピ達は二階層に来て稼いでいた。パピ達にとってはもはや二階層もそれほど危険はない。パピ達は既に初級冒険者程度の実力は持っており、コボルトもよほど数が多くない限りはどうにかできる相手であった。
だが、獲物を探しているところに、ガミオラとその仲間二人に出くわしたのである。
―
――
――――
――――――――
――――――――――――――――
ガミオラ 「ゴミ漁りのガキ供が…ここで何をしていやがる!?」
パピ 「別に何も? ただコボルトを狩ってただけだよ」
ガミオラ 「狩ってただぁ? 冒険者でもないお前らがか? だいたい、冒険者でもないガキがダンジョンに入るのはは禁止だろうが!」
パピ 「冒険者に同行者として入れてもらったんだよ」
ガミオラ 「ほう? で、その冒険者ってのはどこだ?」
パピ 「彼らは深層に向かった。俺達は別れて帰るところさ」
ガミオラ 「…そいつらの名前は?」
パピ 「黄金の風っていうパーティだけど…」
ガミオラ 「ほう、そうか。ギルドに報告しておいてやろう。そいつらは罰を受ける事になるが仕方ないな」
パピ 「罰?!」
ガミオラ 「知らなかったのか? 冒険者でもないガキを連れてダンジョンに入るのは禁止になったんだ。ギルドにバレれば当然罰を受ける事になる」
パピ 「そんな…! 嘘だ!」
ガミオラ 「嘘じゃねぇよ、ルールが変わったのは最近だから、お前らが知らなかっただけだろ? その冒険者どももな」
パピ 「そんな…俺達のせいでアレンさんが罰を…?」
パピ 「あの…さっきのは嘘だよ、黄金の風なんて知らない、俺達は勝手に忍び込んだんだ!」
ガミオラ 「おせぇよ」
パピ 「頼むよ、ギルドに報告はしないでくれよ!」
ガミオラに縋り付くパピ。
だが次の瞬間、パピの顎はガミオラに蹴り上げられていた。
がミオラ 「気安く触るんじゃねぇ!」
顎の骨が折れ、口からダラダラと血を流すパピ。
ガミオラ 「いいだろう、報告はしないでおいてやる。そのかわり、お前らにはお仕置きだ! 二度とダンジョンに入ろうなんて思わねぇようにな!」
ガミオラ達はベテラン冒険者である、パピ達では抗う事などできず、半殺しにされ放置されたのだ。死ななかったのは、一応ガミオラ達も手加減をしていたという事なのだが……その後、その状態でコボルトに襲われたのである。
ボロボロの身体でもなんとかコボルト達を撃退できた事実は、パピ達に優秀な冒険者になる素質がある事を示していたが、そこでパピ達も力尽きてしまったのだ。
次に魔物に襲われたらもう戦う力はない。そこにアレン達が通りかかり、助かったのであった。
パピ 「ごめん、アレンさん、俺達のせいでアレンさん達が罰を受ける事になるかも…」
アレン 「何の話だ? はぁ…? 冒険者じゃない子供をダンジョンに連れて入るのが違法??? そんなルールはないぞ?」
パピ 「最近ルールが変わったって言ってた」
トニー 「そんな話は聞いてないよ、間違いない。ちゃんとギルドで最新情報はチェックしてるからな」
ノウズ 「そいつ、他のダンジョンで活動してたんじゃないか?」
パティ 「ああ、ダンジョンは、土地ごとにルールが違うからね」
アレン 「パピ達もそいつらを初めて見たって言ってたな」
パピ 「ああ、俺達毎日このダンジョンに居るけど、初めて見た顔だったよ」
ノウズ 「流れ者か」
トニー 「まぁ冒険者なんてみんなそうだが、それにしてもシロウト臭いがな。新しいダンジョンに行く時はそこのルールをちゃんとチェックするもんだが、そいつらはしなかったんだろ」
クレイ 「なぁ、ダンジョン内では殺人は合法……なわけないよな?」
アレン 「もちろんだ、むしろ重罪になっている」
クレイ 「たまたま俺達が通りかかったからよかったものの、魔物が彷徨いているダンジョンないで動けないように傷つけて放置というのは、殺人と同じ行為なんじゃないのか?」
クレイがマジックバッグからポーションを出し、手分けして倒れているパピと仲間達に飲ませてやる。幸い、重症者は居ないようだ。
アレン 「どうした、コボルトにやられたのか?!」
周囲にコボルト達の死体が何体かあり、よく見れば少し離れたところにコボルトがまだ1匹、剣を構えていた。(すかさずクレイが早撃ちで仕留める。)
パピ 「くそ、普段だったらコボルトなんかに負けないんだよ……だけど、その前に、冒険者に襲われて怪我させられて、まともに動けなくてさ……さっき言ってたガミオラって奴……」
パティ 「酷い、なぜ冒険者が子供達を襲うのよ?」
パピ 「俺達が目障りで不愉快だって言ってた…」
パティ 「何よその理由?!」
聞けば、一階層目から二階層目に降りる階段のところでアレン達と別れたパピ達だが、もう少し稼ごうとよ欲を出し、引き返して二層目に降りたのだそうだ。
二階層目はコボルトが出る階層である。ゴブリンは魔石以外は売り物にならず、その魔石も大した金額にはならない。だが、コボルトならば魔石もゴブリンより高く売れるし、毛皮や肉も安価ではあるが買い取ってもらえるのだ。
だったらアレン達と一緒に行けば良かったのだが、アレンには無理するなと止められたので、一旦別れるしかなかったのだ。
ただ、これまで何度もパピ達は二階層に来て稼いでいた。パピ達にとってはもはや二階層もそれほど危険はない。パピ達は既に初級冒険者程度の実力は持っており、コボルトもよほど数が多くない限りはどうにかできる相手であった。
だが、獲物を探しているところに、ガミオラとその仲間二人に出くわしたのである。
―
――
――――
――――――――
――――――――――――――――
ガミオラ 「ゴミ漁りのガキ供が…ここで何をしていやがる!?」
パピ 「別に何も? ただコボルトを狩ってただけだよ」
ガミオラ 「狩ってただぁ? 冒険者でもないお前らがか? だいたい、冒険者でもないガキがダンジョンに入るのはは禁止だろうが!」
パピ 「冒険者に同行者として入れてもらったんだよ」
ガミオラ 「ほう? で、その冒険者ってのはどこだ?」
パピ 「彼らは深層に向かった。俺達は別れて帰るところさ」
ガミオラ 「…そいつらの名前は?」
パピ 「黄金の風っていうパーティだけど…」
ガミオラ 「ほう、そうか。ギルドに報告しておいてやろう。そいつらは罰を受ける事になるが仕方ないな」
パピ 「罰?!」
ガミオラ 「知らなかったのか? 冒険者でもないガキを連れてダンジョンに入るのは禁止になったんだ。ギルドにバレれば当然罰を受ける事になる」
パピ 「そんな…! 嘘だ!」
ガミオラ 「嘘じゃねぇよ、ルールが変わったのは最近だから、お前らが知らなかっただけだろ? その冒険者どももな」
パピ 「そんな…俺達のせいでアレンさんが罰を…?」
パピ 「あの…さっきのは嘘だよ、黄金の風なんて知らない、俺達は勝手に忍び込んだんだ!」
ガミオラ 「おせぇよ」
パピ 「頼むよ、ギルドに報告はしないでくれよ!」
ガミオラに縋り付くパピ。
だが次の瞬間、パピの顎はガミオラに蹴り上げられていた。
がミオラ 「気安く触るんじゃねぇ!」
顎の骨が折れ、口からダラダラと血を流すパピ。
ガミオラ 「いいだろう、報告はしないでおいてやる。そのかわり、お前らにはお仕置きだ! 二度とダンジョンに入ろうなんて思わねぇようにな!」
ガミオラ達はベテラン冒険者である、パピ達では抗う事などできず、半殺しにされ放置されたのだ。死ななかったのは、一応ガミオラ達も手加減をしていたという事なのだが……その後、その状態でコボルトに襲われたのである。
ボロボロの身体でもなんとかコボルト達を撃退できた事実は、パピ達に優秀な冒険者になる素質がある事を示していたが、そこでパピ達も力尽きてしまったのだ。
次に魔物に襲われたらもう戦う力はない。そこにアレン達が通りかかり、助かったのであった。
パピ 「ごめん、アレンさん、俺達のせいでアレンさん達が罰を受ける事になるかも…」
アレン 「何の話だ? はぁ…? 冒険者じゃない子供をダンジョンに連れて入るのが違法??? そんなルールはないぞ?」
パピ 「最近ルールが変わったって言ってた」
トニー 「そんな話は聞いてないよ、間違いない。ちゃんとギルドで最新情報はチェックしてるからな」
ノウズ 「そいつ、他のダンジョンで活動してたんじゃないか?」
パティ 「ああ、ダンジョンは、土地ごとにルールが違うからね」
アレン 「パピ達もそいつらを初めて見たって言ってたな」
パピ 「ああ、俺達毎日このダンジョンに居るけど、初めて見た顔だったよ」
ノウズ 「流れ者か」
トニー 「まぁ冒険者なんてみんなそうだが、それにしてもシロウト臭いがな。新しいダンジョンに行く時はそこのルールをちゃんとチェックするもんだが、そいつらはしなかったんだろ」
クレイ 「なぁ、ダンジョン内では殺人は合法……なわけないよな?」
アレン 「もちろんだ、むしろ重罪になっている」
クレイ 「たまたま俺達が通りかかったからよかったものの、魔物が彷徨いているダンジョンないで動けないように傷つけて放置というのは、殺人と同じ行為なんじゃないのか?」
12
あなたにおすすめの小説
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
狼になっちゃった!
家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで?
色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!?
……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう?
これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる