異世界転生したプログラマー、魔法は使えないけれど魔法陣プログラミングで無双する?(ベータ版)

田中寿郎

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第一部 転生編

第51話 ガキ供がここで何をしてやがる!?

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パピ 「あ…、アレンさん……」

クレイがマジックバッグからポーションを出し、手分けして倒れているパピと仲間達に飲ませてやる。幸い、重症者は居ないようだ。

アレン 「どうした、コボルトにやられたのか?!」

周囲にコボルト達の死体が何体かあり、よく見れば少し離れたところにコボルトがまだ1匹、剣を構えていた。(すかさずクレイが早撃ちで仕留める。)

パピ 「くそ、普段だったらコボルトなんかに負けないんだよ……だけど、その前に、冒険者に襲われて怪我させられて、まともに動けなくてさ……さっき言ってたガミオラって奴……」

パティ 「酷い、なぜ冒険者が子供達を襲うのよ?」

パピ 「俺達が目障りで不愉快だって言ってた…」

パティ 「何よその理由?!」

聞けば、一階層目から二階層目に降りる階段のところでアレン達と別れたパピ達だが、もう少し稼ごうとよ欲を出し、引き返して二層目に降りたのだそうだ。

二階層目はコボルトが出る階層である。ゴブリンは魔石以外は売り物にならず、その魔石も大した金額にはならない。だが、コボルトならば魔石もゴブリンより高く売れるし、毛皮や肉も安価ではあるが買い取ってもらえるのだ。

だったらアレン達と一緒に行けば良かったのだが、アレンには無理するなと止められたので、一旦別れるしかなかったのだ。

ただ、これまで何度もパピ達は二階層に来て稼いでいた。パピ達にとってはもはや二階層もそれほど危険はない。パピ達は既に初級冒険者程度の実力は持っており、コボルトもよほど数が多くない限りはどうにかできる相手であった。

だが、獲物コボルトを探しているところに、ガミオラとその仲間二人に出くわしたのである。




――
――――
――――――――
――――――――――――――――

ガミオラ 「ゴミ漁りのガキ供が…ここで何をしていやがる!?」

パピ 「別に何も? ただコボルトを狩ってただけだよ」

ガミオラ 「狩ってただぁ? 冒険者でもないお前らがか? だいたい、冒険者でもないガキがダンジョンに入るのはは禁止だろうが!」

パピ 「冒険者に同行者として入れてもらったんだよ」

ガミオラ 「ほう? で、その冒険者ってのはどこだ?」

パピ 「彼らは深層に向かった。俺達は別れて帰るところさ」

ガミオラ 「…そいつらの名前は?」

パピ 「黄金の風っていうパーティだけど…」

ガミオラ 「ほう、そうか。ギルドに報告しておいてやろう。そいつらは罰を受ける事になるが仕方ないな」

パピ 「罰?!」

ガミオラ 「知らなかったのか? 冒険者でもないガキを連れてダンジョンに入るのは禁止になったんだ。ギルドにバレれば当然罰を受ける事になる」

パピ 「そんな…! 嘘だ!」

ガミオラ 「嘘じゃねぇよ、ルールが変わったのは最近だから、お前らが知らなかっただけだろ? その冒険者どももな」

パピ 「そんな…俺達のせいでアレンさんが罰を…?」
パピ 「あの…さっきのは嘘だよ、黄金の風なんて知らない、俺達は勝手に忍び込んだんだ!」

ガミオラ 「おせぇよ」

パピ 「頼むよ、ギルドに報告はしないでくれよ!」

ガミオラに縋り付くパピ。

だが次の瞬間、パピの顎はガミオラに蹴り上げられていた。

がミオラ 「気安く触るんじゃねぇ!」

顎の骨が折れ、口からダラダラと血を流すパピ。

ガミオラ 「いいだろう、報告はしないでおいてやる。そのかわり、お前らにはお仕置きだ! 二度とダンジョンに入ろうなんて思わねぇようにな!」

ガミオラ達はベテラン冒険者である、パピ達では抗う事などできず、半殺しにされ放置されたのだ。死ななかったのは、一応ガミオラ達も手加減をしていたという事なのだが……その後、その状態でコボルトに襲われたのである。

ボロボロの身体でもなんとかコボルト達を撃退できた事実は、パピ達に優秀な冒険者になる素質がある事を示していたが、そこでパピ達も力尽きてしまったのだ。

次に魔物に襲われたらもう戦う力はない。そこにアレン達が通りかかり、助かったのであった。

パピ 「ごめん、アレンさん、俺達のせいでアレンさん達が罰を受ける事になるかも…」

アレン 「何の話だ? はぁ…? 冒険者じゃない子供をダンジョンに連れて入るのが違法??? そんなルールはないぞ?」

パピ 「最近ルールが変わったって言ってた」

トニー 「そんな話は聞いてないよ、間違いない。ちゃんとギルドで最新情報はチェックしてるからな」

ノウズ 「そいつ、他のダンジョンで活動してたんじゃないか?」

パティ 「ああ、ダンジョンは、土地ごとにルールが違うからね」

アレン 「パピ達もそいつらを初めて見たって言ってたな」

パピ 「ああ、俺達毎日このダンジョンに居るけど、初めて見た顔だったよ」

ノウズ 「流れ者か」

トニー 「まぁ冒険者なんてみんなそうだが、それにしてもシロウト臭いがな。新しいダンジョンに行く時はそこのルールをちゃんとチェックするもんだが、そいつらはしなかったんだろ」

クレイ 「なぁ、ダンジョン内では殺人は合法……なわけないよな?」

アレン 「もちろんだ、むしろ重罪になっている」

クレイ 「たまたま俺達が通りかかったからよかったものの、魔物が彷徨いているダンジョンないで動けないように傷つけて放置というのは、殺人と同じ行為なんじゃないのか?」


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