58 / 85
序章(プロローグ)
第58話 子供の頃、剣豪に憧れてたにゃ
しおりを挟む
俺は八相に構えてワズローと対峙する。
…俺の身長が子供並なのでいまいち格好がつかないが。
サイズを調整して身長を合わせる方法あるのだが、あえてそのまま行ってみる事にした。この世界に降り立って以来十数年、ずっとこの身体で生き抜いてきたのだから。山のようなサイズのドラゴンともこの身体で戦ったのだから今更だ。
さて、剣で相手してやると乗りで言ったのは、俺は剣が得意だったからである。……イメージの中だけのエア剣術だけどな。
前世の日本では、剣道部に所属して剣の修練に勤しんでいた……なんて事もない。前世での剣道の経験は、体育の授業で少し習ったくらいだ。
ただ、そこは日本人の男の子だった俺だ。ネグレクトでほとんど娯楽も与えられなかった少年時代だったが、親の居ない間に家にあるテレビを見て過ごしていたのだ。そして、時代劇の再放送もたくさん見ていた。(お気に入りは村上弘明の編笠十兵衛であった。)それから興味を持って、図書館などで剣豪の本なども読み漁ったのだ。
道具代が掛かるからと部活も参加させてもらえなかったので、実際に剣道をやる機会はなかったのだが。学校の授業でも、みな自分用の防具や竹刀を親に買ってもらって準備していたのに、俺だけはボロボロで臭い学校の備品を借りての授業だった。
なので知識だけはある(つもり…ほとんど妄想に近い)のだが、憧れの気持ちだけで、実際に真剣を振った経験など皆無である。
ただ、この世界に来て、龍爪の逆刃刀を手に入れた後、幸いにも? 剣を使う機会を得た。
この世界では魔物相手にかなりの戦闘(狩り)を経験したが、当然相手はいずれも自分より大きな魔獣なので、効率的にも剣を使う事はなかったのだが……ある時、森の中で深夜、剣を持った骸骨の魔物に出会ったのだ。(人間の街に大分近づいていたので、このような魔物も現れるようになったのかも知れない。)
もちろん、これまでの魔物と同様に普通に戦っても余裕で勝てる。なんならアンデッド系の魔物は光属性の【ターンアンデッド】という魔法一発で済む相手だ。だが、剣を持って凛と構えるそのスケルトンの姿に、俺は忘れていた剣への憧れが胸中に蘇り、俺は魔法を使わず剣で戦う事にしたのだ。
そのスケルトンは生前は名のある剣士だったのだろうか、相当な腕前で、最初はかなり苦戦を強いられてしまった。イメージトレーニングは完璧だったはずだが、やはり実戦は勝手が違う。まぁ【加速】を使って対処したのでなんとか戦えたが。しばらく斬り合い、なるべく相手の技を盗ませてもらってから倒す。
それからしばらくは、スケルトンを探してなるべく戦うようにしていた。まぁ、森の中でそれほど多くの魔物の剣士に出会える事もなかったので、それほど多くの経験は積めなかったのだが。
さて、ワズローだが、俺もさすがに、現役の剣の達人相手に、まともにやったら通用するわけない事は理解している。
だが、特に心配はしていない。それは、様々な補助魔法が使えたからである。【身体強化】【加速】【防御障壁】、さらには相手の力を削ぐデバフ効果のある魔法も色々ある。(さすがにデバフを使うのはちょっと可哀想なのでやめておくが。)
とりあえず、【加速】の魔法を十回ほど自分に重ねがけしておく。もちろん身体強化によって筋力や視力などもアップ。さらに万が一の時のために、魔法障壁による鎧を身体に纏わせている。
さて、少し達人の剣とやらを見せてもらおうか。シックスの師匠だと言っていたので、それなりに腕はあるのだよな? よく考えたら、シックスとは剣を交えずに終わってしまった。剣で戦って技を見せてもらえば良かったな、と今更思う。
剣を構えたワズロー。口角が少しあがり、次の瞬間、踏み込んで斬り掛かってきた。
おお! 思ったより速い!
かろうじて受け流した俺は、慌てて【加速】をさらに二十回ほど重ねがけした。これでやっと、相手の動きがかなりスローに見えるようになった。
いかな達人の振る剣であっても、スローモーションならば怖くはない。もちろんこちらは相手よりはるかに速く動けるのだから、負けるわけがない。
俺は何度か剣を受け止め、今度はそれを受け流すようにしてみた。さらに、受け流すと同時に攻撃のバックスイングも完了するようにして、反撃に繋げていく。日本でネットで見た柳生新陰流の技にそんなのがあった気がするので真似してみたのだ。
さすが、剣の達人だけあって、反撃は躱されてしまったが。スローモーションなのに最低限の動きで躱すって、どれだけ修練を積んだらそんな事ができるようになるんだよ……正直、素直に感嘆する。
ワズローのほうも、攻撃を躱しはしたものの驚愕の表情をしていたが。
俺は昔(前世で)何かで読んだ、剣の(拳の?)極意を思い出し、実践してみることにした。それは…
相手の“武器”を攻撃すること。
相手の身体に致命の一撃を入れようと思えば難しいが、手足に軽症を与えるだけでよいなら難易度は下がる。さらに、相手の“武器”を攻撃するのは最も簡単である。
相手の武器を破壊する事はできなくとも、武器を攻撃されると、その瞬間は相手は武器を使う事ができなくなるからである。
それではお互いにダメージを与えられないので膠着状態になってしまうと思うが、攻撃をする側とされる側では、する側のほうが有利なのである。自分の体勢や立ち位置をより有利な位置に整える事ができる。
それに対し、武器で受け止めてしまった(あるいは武器を弾かれてしまった)相手は体制を崩してしまう。
当たれば必殺の武器を持っているほど、相手の身体を狙いがちである。そういう相手にはこの戦法は非常に有効なのだ。
俺はワズローの身体を狙わず、剣を狙って龍爪の逆刃刀を打ち込みまくった。激しくぶつかり合う剣。
だが、ここで武器の性能差が現れてしまう。龍爪の逆刃刀はただの鋼の剣よりもずっと頑丈である。それで力任せに剣を打たれ続け、ついにワズローの剣が折れてしまったのだ。
だが、さすがである。ワズローは剣が折れてもまったく躊躇することなく、短くなった剣をそのまま突き出して攻撃してきた。
折れた瞬間に勝ったと気を緩めてしまった俺。(こういうところが経験値の差に出るのだろう。)俺は想定外のその攻撃、眼前に迫ってくる半ばで折れた剣に反応できず、まともに食らってしまったのだった……。
…俺の身長が子供並なのでいまいち格好がつかないが。
サイズを調整して身長を合わせる方法あるのだが、あえてそのまま行ってみる事にした。この世界に降り立って以来十数年、ずっとこの身体で生き抜いてきたのだから。山のようなサイズのドラゴンともこの身体で戦ったのだから今更だ。
さて、剣で相手してやると乗りで言ったのは、俺は剣が得意だったからである。……イメージの中だけのエア剣術だけどな。
前世の日本では、剣道部に所属して剣の修練に勤しんでいた……なんて事もない。前世での剣道の経験は、体育の授業で少し習ったくらいだ。
ただ、そこは日本人の男の子だった俺だ。ネグレクトでほとんど娯楽も与えられなかった少年時代だったが、親の居ない間に家にあるテレビを見て過ごしていたのだ。そして、時代劇の再放送もたくさん見ていた。(お気に入りは村上弘明の編笠十兵衛であった。)それから興味を持って、図書館などで剣豪の本なども読み漁ったのだ。
道具代が掛かるからと部活も参加させてもらえなかったので、実際に剣道をやる機会はなかったのだが。学校の授業でも、みな自分用の防具や竹刀を親に買ってもらって準備していたのに、俺だけはボロボロで臭い学校の備品を借りての授業だった。
なので知識だけはある(つもり…ほとんど妄想に近い)のだが、憧れの気持ちだけで、実際に真剣を振った経験など皆無である。
ただ、この世界に来て、龍爪の逆刃刀を手に入れた後、幸いにも? 剣を使う機会を得た。
この世界では魔物相手にかなりの戦闘(狩り)を経験したが、当然相手はいずれも自分より大きな魔獣なので、効率的にも剣を使う事はなかったのだが……ある時、森の中で深夜、剣を持った骸骨の魔物に出会ったのだ。(人間の街に大分近づいていたので、このような魔物も現れるようになったのかも知れない。)
もちろん、これまでの魔物と同様に普通に戦っても余裕で勝てる。なんならアンデッド系の魔物は光属性の【ターンアンデッド】という魔法一発で済む相手だ。だが、剣を持って凛と構えるそのスケルトンの姿に、俺は忘れていた剣への憧れが胸中に蘇り、俺は魔法を使わず剣で戦う事にしたのだ。
そのスケルトンは生前は名のある剣士だったのだろうか、相当な腕前で、最初はかなり苦戦を強いられてしまった。イメージトレーニングは完璧だったはずだが、やはり実戦は勝手が違う。まぁ【加速】を使って対処したのでなんとか戦えたが。しばらく斬り合い、なるべく相手の技を盗ませてもらってから倒す。
それからしばらくは、スケルトンを探してなるべく戦うようにしていた。まぁ、森の中でそれほど多くの魔物の剣士に出会える事もなかったので、それほど多くの経験は積めなかったのだが。
さて、ワズローだが、俺もさすがに、現役の剣の達人相手に、まともにやったら通用するわけない事は理解している。
だが、特に心配はしていない。それは、様々な補助魔法が使えたからである。【身体強化】【加速】【防御障壁】、さらには相手の力を削ぐデバフ効果のある魔法も色々ある。(さすがにデバフを使うのはちょっと可哀想なのでやめておくが。)
とりあえず、【加速】の魔法を十回ほど自分に重ねがけしておく。もちろん身体強化によって筋力や視力などもアップ。さらに万が一の時のために、魔法障壁による鎧を身体に纏わせている。
さて、少し達人の剣とやらを見せてもらおうか。シックスの師匠だと言っていたので、それなりに腕はあるのだよな? よく考えたら、シックスとは剣を交えずに終わってしまった。剣で戦って技を見せてもらえば良かったな、と今更思う。
剣を構えたワズロー。口角が少しあがり、次の瞬間、踏み込んで斬り掛かってきた。
おお! 思ったより速い!
かろうじて受け流した俺は、慌てて【加速】をさらに二十回ほど重ねがけした。これでやっと、相手の動きがかなりスローに見えるようになった。
いかな達人の振る剣であっても、スローモーションならば怖くはない。もちろんこちらは相手よりはるかに速く動けるのだから、負けるわけがない。
俺は何度か剣を受け止め、今度はそれを受け流すようにしてみた。さらに、受け流すと同時に攻撃のバックスイングも完了するようにして、反撃に繋げていく。日本でネットで見た柳生新陰流の技にそんなのがあった気がするので真似してみたのだ。
さすが、剣の達人だけあって、反撃は躱されてしまったが。スローモーションなのに最低限の動きで躱すって、どれだけ修練を積んだらそんな事ができるようになるんだよ……正直、素直に感嘆する。
ワズローのほうも、攻撃を躱しはしたものの驚愕の表情をしていたが。
俺は昔(前世で)何かで読んだ、剣の(拳の?)極意を思い出し、実践してみることにした。それは…
相手の“武器”を攻撃すること。
相手の身体に致命の一撃を入れようと思えば難しいが、手足に軽症を与えるだけでよいなら難易度は下がる。さらに、相手の“武器”を攻撃するのは最も簡単である。
相手の武器を破壊する事はできなくとも、武器を攻撃されると、その瞬間は相手は武器を使う事ができなくなるからである。
それではお互いにダメージを与えられないので膠着状態になってしまうと思うが、攻撃をする側とされる側では、する側のほうが有利なのである。自分の体勢や立ち位置をより有利な位置に整える事ができる。
それに対し、武器で受け止めてしまった(あるいは武器を弾かれてしまった)相手は体制を崩してしまう。
当たれば必殺の武器を持っているほど、相手の身体を狙いがちである。そういう相手にはこの戦法は非常に有効なのだ。
俺はワズローの身体を狙わず、剣を狙って龍爪の逆刃刀を打ち込みまくった。激しくぶつかり合う剣。
だが、ここで武器の性能差が現れてしまう。龍爪の逆刃刀はただの鋼の剣よりもずっと頑丈である。それで力任せに剣を打たれ続け、ついにワズローの剣が折れてしまったのだ。
だが、さすがである。ワズローは剣が折れてもまったく躊躇することなく、短くなった剣をそのまま突き出して攻撃してきた。
折れた瞬間に勝ったと気を緩めてしまった俺。(こういうところが経験値の差に出るのだろう。)俺は想定外のその攻撃、眼前に迫ってくる半ばで折れた剣に反応できず、まともに食らってしまったのだった……。
337
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる