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序章(プロローグ)
第59話 平行線にゃ
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ワズローは剣が折れた瞬間、残った剣を躊躇なく突き出してきた。
まっすぐ俺の目に向かって突き出される折れた剣につきましては、俺様としては、まったく完全に想定外で、不意を突カレタトイウワケデシテ。
避ける事ができず、俺はその攻撃をまともに受けてしまう。
くそ、こいつ、狙っていたな?
折れるのが分かっていて、剣が根本ではなく中程で折れるようにうまく仕向け、折れたタイミングで突き出してきたのだ。
俺の眼の前で火花が散る。ワズローは折れた剣で俺の目を抉りそのまま脳を貫くつもりだったのだろう。
まあ、俺は無事であるが。ワズローの剣は俺が身体の周囲に展開していた魔法障壁に当たって止まっているからだ。火花は障壁に衝突した剣から散ったものだ。
しかし…やられた。
やるな。
もし魔法障壁を張っていなかったら、俺は目から剣を生やして死んでいただろう。
まぁ結局、俺は無傷、ワズローは負傷という結果に終わったわけだが。
俺は突き出される折れた剣を薙ぎ払おうとして逆刃刀を思い切り振っていたのだ。折れた剣が俺の眼前の魔法障壁に当たって火花を散らした直後、一瞬遅れて逆刃刀がワズローの伸び切った上腕内側にヒット。ワズローの腕は折れて変な方向を向くこととなったのだ。
ワズロー「くっ…」
痛みで呻くワズロー。
「俺の勝ちにゃ」
剣を向けると、ワズローは数歩後退っていく。
「それとも、『剣の勝負は自分の勝ちだった』とでも言うにゃ?」
確かに、剣の勝負では勝ったとは言えないかも知れないが、そんな事気にする俺じゃない。俺はもともと剣士じゃないし、これは剣術の試合ではない、何でもありの殺し合いなのだ。
折れた剣で攻撃するというワズローの手も決してスマートとは言えないしな。
ワズロー「…いや、言い訳はしないさ。これは練習試合ではないからな」
「意外と潔いにゃ?」
ワズロー「それに……」
「?」
ワズロー「もともと、騎士は魔法使いの時間を稼ぐのが仕事だ」
そういうとワズローが素早く飛び退く。そして次の瞬間、強力な魔法攻撃が降ってきた…。
■ワズロー
本当は正々堂々剣の勝負で仕留めたかったが、どうやら勝ち方に拘っていて勝てる相手ではないと悟った俺は、最終プラン実行の合図を背後の騎士達に出していたのだ。
騎士団の後に隠している魔法部隊が、俺が時間を稼いでいる間に長い呪文を詠唱し魔力を練り上げ、極めて攻撃力の高い魔法を放つ作戦である。
奴の超ドラゴン級の威圧も、騎士達が盾になって後方の魔法部隊への被害は抑えられているはず。
と言っても振り返ってみると倒れたままの魔法士がチラホラ見えるが。完全には防ぎきれなかったようだ。なんとか立ちあがって攻撃参加した魔法士達も膝が震えているようだ。
だが、腐ってもエイケ侯爵家の魔法師団である。足が震えていてもちゃんと指示通りに攻撃魔法を放ってくれた。
多少人数は減ったが攻撃魔法の威力は十分。奴の居た場所は地面に巨大なクレーターができあがっていた。戦争時に攻城戦で使う、城壁を破壊するための攻撃魔法なのだ、地形も変わる…
…だが。
俺は目を疑った。
消し飛んで消えてしまっただろうと思った奴が、クレーターの中心で無傷で立っていたのだ…。
■カイト
実は、ワズローと戦っている間に、騎士団の後方で魔法の準備をしている事には気づいていた。
俺は自分の周囲の魔力の位置、流れ、量がすべて手に取るように感知できる。おそらく種族的な特徴なのだろうが、森の中の魔物や動物よりも俺のほうが感知能力が高いのは分かっている。それに比べると、人間達は魔力に関する感度がかなり鈍い。おそらく、自然界で一番鈍いのではなかろうか。
近くであんな大きな魔力が集まっていれば、俺のヒゲがビンビン反応してすぐに分かる。気付かれていないと人間達は思っていたようだが、バレバレだったのである。
なので、魔法攻撃をトリガーに転移魔法が作動するようにこちらも準備していた。魔法攻撃が着弾した瞬間、俺は転移魔法によって遥か上空に逃れていたのだ。そして、攻撃が収まったところで元いた場所に戻ったのである。相手からはまるで、攻撃を受けても無傷であるように見えるだろう。
(まぁ実際に本当に攻撃を受けたとしても、あの程度の魔力なら、余裕で魔法障壁で防げたと思うが。)
案の定、ワズローは口をぽかんと開けた間抜けヅラをしている。
「次は魔法戦だにゃ? じゃぁこちらのターンにゃ」
魔獣と戦う時はいつも、ほとんど風刃だけで片付けていたが、今回は違う魔法を使ってみた。先日使ったのと同じ、火の雨を降らせる魔法である。
上空に極大の火球を作り出し、それを幾千もの火球に分割して、ボタボタと雨のように降り注がせるのだ。
その様は、爆弾の雨が降っているようでもある。森の中では森林火災に発展するので使えない魔法だが、荒野で広範囲に攻撃を仕掛けるなら効果的な魔法だ。
…先日使ったのと同じ魔法では、結局代わり映えはしなかったか? 森で狩りをしている時にはほとんど必要なかったが、今後は範囲攻撃魔法についても、もう少し研究してみようか。
などと思っていると火球の爆撃は終了し、煙が徐々に風に飛ばされて、やがて凸凹になった荒野が現れた。動いている兵士は居ない。
何人か魔法障壁等で防御していた者も居たようだが、降り注ぐ大量の火球に持ち堪えられなかったようだ。
ワズロー「……全滅……だと?!」
「残ったのはお前だけにゃ」
ワズロー「これだけの人間を躊躇なく殺すとは…この極悪人め!」
「俺から見れば、問答無用で凶悪な魔法を打ってきたお前達のほうが血も涙もない極悪人にゃ」
ワズロー「人間に仇なす害獣は駆除されるのは当然だろうが」
「俺に仇なす害人は駆除されて当然にゃ。平行線にゃな」
ワズローは腰から予備の短剣を引き抜き、先程折れた剣とともに二刀で構えた。先程折れた腕は治癒魔法か治療薬でもう治したようだ。
「まだやる気にゃ?」
ワズロー「なるほど、お前が強いのはよく分かった。だが……」
ワズローの口角が少し上がる。
ワズロー「…分かっているぞ? お前も魔力がもう限界だろう? あれほどの強力な攻撃を大量に放ったのだからな。もはや魔法攻撃も、身体強化も使えないんじゃないのか?」
「え、別に問題ないですがにゃにか?」
ワズロー「くくくっ。強がるな、内心では冷や汗をかいてるんだろ?」
まっすぐ俺の目に向かって突き出される折れた剣につきましては、俺様としては、まったく完全に想定外で、不意を突カレタトイウワケデシテ。
避ける事ができず、俺はその攻撃をまともに受けてしまう。
くそ、こいつ、狙っていたな?
折れるのが分かっていて、剣が根本ではなく中程で折れるようにうまく仕向け、折れたタイミングで突き出してきたのだ。
俺の眼の前で火花が散る。ワズローは折れた剣で俺の目を抉りそのまま脳を貫くつもりだったのだろう。
まあ、俺は無事であるが。ワズローの剣は俺が身体の周囲に展開していた魔法障壁に当たって止まっているからだ。火花は障壁に衝突した剣から散ったものだ。
しかし…やられた。
やるな。
もし魔法障壁を張っていなかったら、俺は目から剣を生やして死んでいただろう。
まぁ結局、俺は無傷、ワズローは負傷という結果に終わったわけだが。
俺は突き出される折れた剣を薙ぎ払おうとして逆刃刀を思い切り振っていたのだ。折れた剣が俺の眼前の魔法障壁に当たって火花を散らした直後、一瞬遅れて逆刃刀がワズローの伸び切った上腕内側にヒット。ワズローの腕は折れて変な方向を向くこととなったのだ。
ワズロー「くっ…」
痛みで呻くワズロー。
「俺の勝ちにゃ」
剣を向けると、ワズローは数歩後退っていく。
「それとも、『剣の勝負は自分の勝ちだった』とでも言うにゃ?」
確かに、剣の勝負では勝ったとは言えないかも知れないが、そんな事気にする俺じゃない。俺はもともと剣士じゃないし、これは剣術の試合ではない、何でもありの殺し合いなのだ。
折れた剣で攻撃するというワズローの手も決してスマートとは言えないしな。
ワズロー「…いや、言い訳はしないさ。これは練習試合ではないからな」
「意外と潔いにゃ?」
ワズロー「それに……」
「?」
ワズロー「もともと、騎士は魔法使いの時間を稼ぐのが仕事だ」
そういうとワズローが素早く飛び退く。そして次の瞬間、強力な魔法攻撃が降ってきた…。
■ワズロー
本当は正々堂々剣の勝負で仕留めたかったが、どうやら勝ち方に拘っていて勝てる相手ではないと悟った俺は、最終プラン実行の合図を背後の騎士達に出していたのだ。
騎士団の後に隠している魔法部隊が、俺が時間を稼いでいる間に長い呪文を詠唱し魔力を練り上げ、極めて攻撃力の高い魔法を放つ作戦である。
奴の超ドラゴン級の威圧も、騎士達が盾になって後方の魔法部隊への被害は抑えられているはず。
と言っても振り返ってみると倒れたままの魔法士がチラホラ見えるが。完全には防ぎきれなかったようだ。なんとか立ちあがって攻撃参加した魔法士達も膝が震えているようだ。
だが、腐ってもエイケ侯爵家の魔法師団である。足が震えていてもちゃんと指示通りに攻撃魔法を放ってくれた。
多少人数は減ったが攻撃魔法の威力は十分。奴の居た場所は地面に巨大なクレーターができあがっていた。戦争時に攻城戦で使う、城壁を破壊するための攻撃魔法なのだ、地形も変わる…
…だが。
俺は目を疑った。
消し飛んで消えてしまっただろうと思った奴が、クレーターの中心で無傷で立っていたのだ…。
■カイト
実は、ワズローと戦っている間に、騎士団の後方で魔法の準備をしている事には気づいていた。
俺は自分の周囲の魔力の位置、流れ、量がすべて手に取るように感知できる。おそらく種族的な特徴なのだろうが、森の中の魔物や動物よりも俺のほうが感知能力が高いのは分かっている。それに比べると、人間達は魔力に関する感度がかなり鈍い。おそらく、自然界で一番鈍いのではなかろうか。
近くであんな大きな魔力が集まっていれば、俺のヒゲがビンビン反応してすぐに分かる。気付かれていないと人間達は思っていたようだが、バレバレだったのである。
なので、魔法攻撃をトリガーに転移魔法が作動するようにこちらも準備していた。魔法攻撃が着弾した瞬間、俺は転移魔法によって遥か上空に逃れていたのだ。そして、攻撃が収まったところで元いた場所に戻ったのである。相手からはまるで、攻撃を受けても無傷であるように見えるだろう。
(まぁ実際に本当に攻撃を受けたとしても、あの程度の魔力なら、余裕で魔法障壁で防げたと思うが。)
案の定、ワズローは口をぽかんと開けた間抜けヅラをしている。
「次は魔法戦だにゃ? じゃぁこちらのターンにゃ」
魔獣と戦う時はいつも、ほとんど風刃だけで片付けていたが、今回は違う魔法を使ってみた。先日使ったのと同じ、火の雨を降らせる魔法である。
上空に極大の火球を作り出し、それを幾千もの火球に分割して、ボタボタと雨のように降り注がせるのだ。
その様は、爆弾の雨が降っているようでもある。森の中では森林火災に発展するので使えない魔法だが、荒野で広範囲に攻撃を仕掛けるなら効果的な魔法だ。
…先日使ったのと同じ魔法では、結局代わり映えはしなかったか? 森で狩りをしている時にはほとんど必要なかったが、今後は範囲攻撃魔法についても、もう少し研究してみようか。
などと思っていると火球の爆撃は終了し、煙が徐々に風に飛ばされて、やがて凸凹になった荒野が現れた。動いている兵士は居ない。
何人か魔法障壁等で防御していた者も居たようだが、降り注ぐ大量の火球に持ち堪えられなかったようだ。
ワズロー「……全滅……だと?!」
「残ったのはお前だけにゃ」
ワズロー「これだけの人間を躊躇なく殺すとは…この極悪人め!」
「俺から見れば、問答無用で凶悪な魔法を打ってきたお前達のほうが血も涙もない極悪人にゃ」
ワズロー「人間に仇なす害獣は駆除されるのは当然だろうが」
「俺に仇なす害人は駆除されて当然にゃ。平行線にゃな」
ワズローは腰から予備の短剣を引き抜き、先程折れた剣とともに二刀で構えた。先程折れた腕は治癒魔法か治療薬でもう治したようだ。
「まだやる気にゃ?」
ワズロー「なるほど、お前が強いのはよく分かった。だが……」
ワズローの口角が少し上がる。
ワズロー「…分かっているぞ? お前も魔力がもう限界だろう? あれほどの強力な攻撃を大量に放ったのだからな。もはや魔法攻撃も、身体強化も使えないんじゃないのか?」
「え、別に問題ないですがにゃにか?」
ワズロー「くくくっ。強がるな、内心では冷や汗をかいてるんだろ?」
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