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本編
3 以心伝心で落ち合えたみたいです
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フレドがイーリスの泉に行く時、必ずすること。
圧の強い金色の瞳を柔らかなライトグレーに、強い魔力の象徴である黒い髪は目立たないハニーブロンドへ変える。そして、服は飾り気のない白シャツとカーキ色のスラックス。足元は少しくたびれた茶色の革靴を履く。
恐らく、セレスは彼のことを農園や牧場で働く下男と思っている。だから、フレドはそのイメージを壊さないような身なりを心掛けているのだ。
いつも通りの場所へ転移した。皇都とノキニアの森は馬車で三十分程の距離。フレドが魔法を使って移動するのは時間の短縮するためではなく、シンプルにお忍びだからである。
彼はここへ足を運んでいるということを誰にも知られたくない。ただ、それだけのこと・・・。
「あら、フレドリック様、今日は・・・、お見えになる予定でしたか?」
樹の陰から長老モリ―が現れた。彼は長くて白い毛が特徴のウサギで、この森一番の年長者。彼はこの森の長として皇帝を出迎える役目がある。そのため、この森にフレドが入ると長老モリ―は必ず姿を現し、話し掛けて来るのだ。
「いや、今日はセレスと約束していない。ただ、休息を取りに来ただけだ」
「そうですか。では、コリンを付けましょう。何かご用事があれば、彼女へお伝えください」
「ああ、分かった」
モリ―は恭しく一礼すると木立の中へ去った。フレドが泉の淵に腰を下ろすと、リスのコリンが現れる。
「フレドリック様、ごきげんよう~。木の実はいかが?」
「ああ、今は大丈夫だ。少し横になる」
「分かりました。御用の時はコリン―!って、呼んでくださいね」
「ああ、ありがとう」
コリンは挨拶を終えるとその場でクルリと一回転してから、泉のほとりにある樹へ登って行った。
フレドは青い草の上へ横になる。昨夜は遅くまで書類に目を通し、その後は呼び出した貴族たちの取り調べをした。最近、ベッドで眠ったのはいつだっただろうか。
――――そんなこともすぐに思い出せない・・・。こんな生活を続けていてはいけないことは重々分かっている。ただ、信頼出来る者が見つかるまでは仕方がないのだ。皇帝の側近が見つからないため、国の業務はしばらく滞りますと言えたらどんなに楽だろうか。
――――いや、それはダメだ。というかあり得ない。何故、そんなことを考えた!?
何時でも一番にしわ寄せを受けるのは貴族ではなく、一般の民たちだ。そう、大切なこの帝国の民・・・。おかしなことをクダクダ考えるのは止めて、もう少し頑張ろう。
考え事をしていると直ぐに睡魔が襲ってきた。
もう、今日はセレスも来ないだろうと諦める。気が緩んだところで、フレドは眠りの谷へ強く引き込まれていった。
―――――
カーブス商団の団長ライルからアドバイスをもらったセレスは、次のステップを考える。
(誰か適当な殿方を探して、婚約を申し込んでもらえるように根回しをして・・・。ええっと・・・)
『適当な殿方とは?』と考えたところで思考が止まった。この悪徳教団を相手にして、稼ぎ頭の大聖女を引き取ってくれるような人など居るだろうか?仮に居たとしても、その相手は教皇からあり得ないほど高い支度金を取り上げられてしまうのではないかと心配になって来た。
(まるで、物語で読んだ東の国にある妓楼の遊女みたいだわ。仕事内容は全然違うけど、引き取ってくれた悪人に搾取されているという点は同じね)
考えれば考えるほど、セレスはこの計画の難しさを痛感してしまう。ただ、自分のような大聖女はさておき、聖女くらいの階級なら伯爵以上の方から結婚の打診があれば教団は退職も許してくれそうな気がする。
(聖女の収入くらいだったら、結婚という名の身請けをしてもらって、ちょっとした支度金をいただいた方が割がいいと教団は判断しそうだもの。よくよく考えると、あの子達(仕事仲間の聖女たち)、それを狙ってそうな気がする)
実際のところ、セレスの部下である五人の聖女の中には殿方と交際している者もいる。ただ、あの面倒くさい大神官たちを警戒しているセレスたちは、わざわざ個人情報を口に出したりはしないため、詳しいことまでは知らない。
(そこは聖女同士の結束というか、暗黙の了解というか・・・。皆、あの三人(大神官)が嫌いというか・・・)
一番の問題は聖女たちと大聖女であるセレスの稼ぐ寄付金が軽く二桁は違うということ。それを乗り越えてセレスを欲しいと言ってくれる人。そんな人は一国の王くらいだろう。
(――――詰んだ。この計画、完全に詰んだわ。もう、他の方法を考えよう。――――また誰かにアドバイスを貰おう・・・)
セレスは無性にイーリスの泉に行きたくなって来た。今日はフレドと約束していないけど、一息吐きたい。自分の置かれている状況を今は忘れたいと思った。
私室に戻り、光輝く上等な絹に銀糸で複雑な刺繍を入れてある豪奢なローブを寝台の上へ脱ぎ捨てる。クローゼットの奥から白いブラウスと紺色のジャンバースカートを取り出して、手早く着替えた。ピンクかがったプラチナブロンド長い髪は両サイドで三つ編みにして輝きを減らす。以前にもこの姿でフレドに会ったことがある。侍女の仕事着だと偽って・・・。だから、この後、イーリスの泉で彼に偶然出会ったとしても、おかしいとは思われないだろう。
(あー、今日はお菓子を作ってないから、えーっと、差し入れの・・・)
机の引き出しを開けて先日、差し入れでもらったマリアンヌ洋菓子店のチョコレートの箱を掴む。
(よし、これでフレドと出会っても大丈夫ね。では、行きましょう)
セレスは両手を前で組み、まばゆい光に包まれると美しい蝶に姿を変えた。予め、少し開けておいた窓の隙間から、空へひらひらと舞い上がっていく。
――――――
いつもの場所にセレスは降り立った。早速、目と鼻の先にあるイーリスの泉へ向かう。
「あ、フレドが居る!!寝てる???」
セレスは彼を見つけると胸が高鳴った。起こしてしまわないよう、そろりと足音を出さないように気を付けて近づく。
(あらら、疲れているのかしら。あーあ、目の下にクマがあるじゃない!?もう!彼をこき使っている雇い主に一度、文句を言ってやりたいわ!!)
セレスはフレドの額の上に手を翳し、惜しみなく神聖力を降り注いでいく。彼の疲れが少しでも取れればと願いながら。
――――フレドが目を覚ますと、横にセレスが寄り添うように眠っていた。
「―――――セレス?えっ!?」
状況がイマイチ把握出来ず、フレドは混乱した。目の前にいる彼女は本物なのかと、つい気になって彼女の首筋に手を伸ばす。彼がこんなに慎重な行動を取るのには理由があった。森に住む魔物には相手の記憶の中にあるものに擬態化して、油断を誘う者もいるからだ。
彼女の細い首筋に手のひらを当てると体温を感じた。ここに居るのは、セレスで間違いないと確信した。
「セレス?」
驚かせないように小声で彼女の名を呼ぶ。すると、彼女の睫毛がわずかに震える。
「セレス、いつ来た?」
今度は普通に話しかけた。
「――――ん?んんん???」
睫毛の揺れが大きくなり、瞼が持ち上げっていく。露わになった彼女のルビーのように赤い瞳は直ぐにフレドを捉えた。
「あ!フレド」
「おはよう、セレス」
「ああ、私、眠ってしまったのね」
セレスは身体を起こす。二人はイーリスの泉に向かって並んで座った。後から来たら、フレドが眠っていたから自分も横になったとセレスは事の経緯を伝える。そして、話し終えると斜め掛けにしているポシェットからチョコレートの箱を取り出した。
「今日はね、急に思い立ってここに来たから、お菓子を作ってなくて・・・。代わりにチョコレートを持って来たの。食べる?」
「・・・食べる」
箱を開ける。中には、ボンボンショコラが六粒入っていた。セレスは一粒、取り出す。
(わー、これはロドニー伯爵からの差し入れだったわよね。凄く美味しそうだわ。次に会った時にお礼を言わないと!!)
「はい、どうぞ」
セレスはチョコレートを摘まんでいる指先をフレドの前に差し出した。彼はそれを受取ろうと手のひらを差し出す。
「違う、違う。フレド、口よ、口を開けて」
フレドはフッと笑う。そうだった、セレスはそういう人だったと思った。彼は言われた通りに口を開く。
セレスはフレドの口へ、チョコレートを放り込んだ。
噛むとポリポリ、いい音がする。ナッツが香ばしい。甘くないダークチョコレートとよく合っている。何処かで食べたことがあるような・・・と思ったのは多分、気のせいだ。
「セレス、これ美味しい」
「本当に?」
セレスは小首を傾げ、とても嬉しそうに微笑んでいる。フレドは無理をしてでも、ここへ足を運んで良かったと心から思った。
圧の強い金色の瞳を柔らかなライトグレーに、強い魔力の象徴である黒い髪は目立たないハニーブロンドへ変える。そして、服は飾り気のない白シャツとカーキ色のスラックス。足元は少しくたびれた茶色の革靴を履く。
恐らく、セレスは彼のことを農園や牧場で働く下男と思っている。だから、フレドはそのイメージを壊さないような身なりを心掛けているのだ。
いつも通りの場所へ転移した。皇都とノキニアの森は馬車で三十分程の距離。フレドが魔法を使って移動するのは時間の短縮するためではなく、シンプルにお忍びだからである。
彼はここへ足を運んでいるということを誰にも知られたくない。ただ、それだけのこと・・・。
「あら、フレドリック様、今日は・・・、お見えになる予定でしたか?」
樹の陰から長老モリ―が現れた。彼は長くて白い毛が特徴のウサギで、この森一番の年長者。彼はこの森の長として皇帝を出迎える役目がある。そのため、この森にフレドが入ると長老モリ―は必ず姿を現し、話し掛けて来るのだ。
「いや、今日はセレスと約束していない。ただ、休息を取りに来ただけだ」
「そうですか。では、コリンを付けましょう。何かご用事があれば、彼女へお伝えください」
「ああ、分かった」
モリ―は恭しく一礼すると木立の中へ去った。フレドが泉の淵に腰を下ろすと、リスのコリンが現れる。
「フレドリック様、ごきげんよう~。木の実はいかが?」
「ああ、今は大丈夫だ。少し横になる」
「分かりました。御用の時はコリン―!って、呼んでくださいね」
「ああ、ありがとう」
コリンは挨拶を終えるとその場でクルリと一回転してから、泉のほとりにある樹へ登って行った。
フレドは青い草の上へ横になる。昨夜は遅くまで書類に目を通し、その後は呼び出した貴族たちの取り調べをした。最近、ベッドで眠ったのはいつだっただろうか。
――――そんなこともすぐに思い出せない・・・。こんな生活を続けていてはいけないことは重々分かっている。ただ、信頼出来る者が見つかるまでは仕方がないのだ。皇帝の側近が見つからないため、国の業務はしばらく滞りますと言えたらどんなに楽だろうか。
――――いや、それはダメだ。というかあり得ない。何故、そんなことを考えた!?
何時でも一番にしわ寄せを受けるのは貴族ではなく、一般の民たちだ。そう、大切なこの帝国の民・・・。おかしなことをクダクダ考えるのは止めて、もう少し頑張ろう。
考え事をしていると直ぐに睡魔が襲ってきた。
もう、今日はセレスも来ないだろうと諦める。気が緩んだところで、フレドは眠りの谷へ強く引き込まれていった。
―――――
カーブス商団の団長ライルからアドバイスをもらったセレスは、次のステップを考える。
(誰か適当な殿方を探して、婚約を申し込んでもらえるように根回しをして・・・。ええっと・・・)
『適当な殿方とは?』と考えたところで思考が止まった。この悪徳教団を相手にして、稼ぎ頭の大聖女を引き取ってくれるような人など居るだろうか?仮に居たとしても、その相手は教皇からあり得ないほど高い支度金を取り上げられてしまうのではないかと心配になって来た。
(まるで、物語で読んだ東の国にある妓楼の遊女みたいだわ。仕事内容は全然違うけど、引き取ってくれた悪人に搾取されているという点は同じね)
考えれば考えるほど、セレスはこの計画の難しさを痛感してしまう。ただ、自分のような大聖女はさておき、聖女くらいの階級なら伯爵以上の方から結婚の打診があれば教団は退職も許してくれそうな気がする。
(聖女の収入くらいだったら、結婚という名の身請けをしてもらって、ちょっとした支度金をいただいた方が割がいいと教団は判断しそうだもの。よくよく考えると、あの子達(仕事仲間の聖女たち)、それを狙ってそうな気がする)
実際のところ、セレスの部下である五人の聖女の中には殿方と交際している者もいる。ただ、あの面倒くさい大神官たちを警戒しているセレスたちは、わざわざ個人情報を口に出したりはしないため、詳しいことまでは知らない。
(そこは聖女同士の結束というか、暗黙の了解というか・・・。皆、あの三人(大神官)が嫌いというか・・・)
一番の問題は聖女たちと大聖女であるセレスの稼ぐ寄付金が軽く二桁は違うということ。それを乗り越えてセレスを欲しいと言ってくれる人。そんな人は一国の王くらいだろう。
(――――詰んだ。この計画、完全に詰んだわ。もう、他の方法を考えよう。――――また誰かにアドバイスを貰おう・・・)
セレスは無性にイーリスの泉に行きたくなって来た。今日はフレドと約束していないけど、一息吐きたい。自分の置かれている状況を今は忘れたいと思った。
私室に戻り、光輝く上等な絹に銀糸で複雑な刺繍を入れてある豪奢なローブを寝台の上へ脱ぎ捨てる。クローゼットの奥から白いブラウスと紺色のジャンバースカートを取り出して、手早く着替えた。ピンクかがったプラチナブロンド長い髪は両サイドで三つ編みにして輝きを減らす。以前にもこの姿でフレドに会ったことがある。侍女の仕事着だと偽って・・・。だから、この後、イーリスの泉で彼に偶然出会ったとしても、おかしいとは思われないだろう。
(あー、今日はお菓子を作ってないから、えーっと、差し入れの・・・)
机の引き出しを開けて先日、差し入れでもらったマリアンヌ洋菓子店のチョコレートの箱を掴む。
(よし、これでフレドと出会っても大丈夫ね。では、行きましょう)
セレスは両手を前で組み、まばゆい光に包まれると美しい蝶に姿を変えた。予め、少し開けておいた窓の隙間から、空へひらひらと舞い上がっていく。
――――――
いつもの場所にセレスは降り立った。早速、目と鼻の先にあるイーリスの泉へ向かう。
「あ、フレドが居る!!寝てる???」
セレスは彼を見つけると胸が高鳴った。起こしてしまわないよう、そろりと足音を出さないように気を付けて近づく。
(あらら、疲れているのかしら。あーあ、目の下にクマがあるじゃない!?もう!彼をこき使っている雇い主に一度、文句を言ってやりたいわ!!)
セレスはフレドの額の上に手を翳し、惜しみなく神聖力を降り注いでいく。彼の疲れが少しでも取れればと願いながら。
――――フレドが目を覚ますと、横にセレスが寄り添うように眠っていた。
「―――――セレス?えっ!?」
状況がイマイチ把握出来ず、フレドは混乱した。目の前にいる彼女は本物なのかと、つい気になって彼女の首筋に手を伸ばす。彼がこんなに慎重な行動を取るのには理由があった。森に住む魔物には相手の記憶の中にあるものに擬態化して、油断を誘う者もいるからだ。
彼女の細い首筋に手のひらを当てると体温を感じた。ここに居るのは、セレスで間違いないと確信した。
「セレス?」
驚かせないように小声で彼女の名を呼ぶ。すると、彼女の睫毛がわずかに震える。
「セレス、いつ来た?」
今度は普通に話しかけた。
「――――ん?んんん???」
睫毛の揺れが大きくなり、瞼が持ち上げっていく。露わになった彼女のルビーのように赤い瞳は直ぐにフレドを捉えた。
「あ!フレド」
「おはよう、セレス」
「ああ、私、眠ってしまったのね」
セレスは身体を起こす。二人はイーリスの泉に向かって並んで座った。後から来たら、フレドが眠っていたから自分も横になったとセレスは事の経緯を伝える。そして、話し終えると斜め掛けにしているポシェットからチョコレートの箱を取り出した。
「今日はね、急に思い立ってここに来たから、お菓子を作ってなくて・・・。代わりにチョコレートを持って来たの。食べる?」
「・・・食べる」
箱を開ける。中には、ボンボンショコラが六粒入っていた。セレスは一粒、取り出す。
(わー、これはロドニー伯爵からの差し入れだったわよね。凄く美味しそうだわ。次に会った時にお礼を言わないと!!)
「はい、どうぞ」
セレスはチョコレートを摘まんでいる指先をフレドの前に差し出した。彼はそれを受取ろうと手のひらを差し出す。
「違う、違う。フレド、口よ、口を開けて」
フレドはフッと笑う。そうだった、セレスはそういう人だったと思った。彼は言われた通りに口を開く。
セレスはフレドの口へ、チョコレートを放り込んだ。
噛むとポリポリ、いい音がする。ナッツが香ばしい。甘くないダークチョコレートとよく合っている。何処かで食べたことがあるような・・・と思ったのは多分、気のせいだ。
「セレス、これ美味しい」
「本当に?」
セレスは小首を傾げ、とても嬉しそうに微笑んでいる。フレドは無理をしてでも、ここへ足を運んで良かったと心から思った。
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