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本編
21 大聖女は好々爺に色々教わります
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ベリル教団の幹部が逮捕されてからロドニー伯爵は連日、大聖堂へ足を運びセレスティアへ教団経営の指導を行っている。これは皇帝陛下の命で大聖堂の経営をベリル教団から、大聖女をトップとした新しい組織へ移行することになったからだ。
そもそも、大聖堂は百年前まで大聖女をトップとした組織だった。ところが、カミーユ王国とロードス帝国がひとつの国になった際、カミーユ王国の信仰の中心だった大神殿が不祥事を出し、解体されてしまうという事態に。――――行き場を失った神官たちを受け入れたのがロードス帝国の大聖堂だった。
崇めるのはどちらもこの地を創生したと言われる女神様だった。しかし、急ごしらえの組織は当然の如く、上手くいかなかった。そんな大聖堂はいつの間にかベリル教団と名乗る組織に掌握されてしまう。――――月日が流れ、隠蔽されていた不正が明るみになり、今回の逮捕劇となった。これを機に大聖堂を本来あるべき姿、『帝国民の心の支えとなる場所』に戻すため、組織を一から組み直そうと帝国は本腰を入れている。
皇帝フレドリックはこの百年間、皇家が大聖堂と距離を置いたことがベリル教団から大聖堂を乗っ取られる原因になったと考えている。だからこそ今、正しておくべきだとロドニー伯爵へ大聖堂の立て直しを命じた。
そして、皇帝陛下が大聖女と婚約したことで良い効果も表れて来ている。大聖堂の幹部たちが金銭の不正により逮捕されたというニュースが、大々的に帝国民に知れ渡ると『皇帝陛下が、愛する大聖女さまを助けるために水面下で動かれていたようだ』という噂が出回り、皇帝フレドリックのイメージが少し改善にした。――――側近ミュゼが喜んだのは言うまでもない。
「大聖女様、これが教団の組織図です。これからは時々、本部にも顔を出された方がいいでしょう。もしくは本部をこの大聖堂の敷地内に移転させましょうか?」
ロドニー伯爵は『大聖女を代表として新しく設立する教団』の経営に関する指導をセレスティアにしている。なお先日、ベリル教団は幹部が一斉に逮捕されたことにより解散することが決まった。
(ロドニー翁が居てくれて本当に良かったわ。どんな質問も優しく聞いてくれて、説明も丁寧で分かり易いし。――――その上、五人の聖女たちも私が心置きなく教団経営の勉強を出来るように、大聖女の仕事を手分けして頑張ってくれているのだもの。今度、彼女たちへお礼に何かお菓子を作ろうかな)
「本部へは私が足を運びます。その上で不便なことが多いようでしたら、本部の移転を検討しましょう」
(本部まで転移魔法で行き来すれば、護衛も要らないわ。どう考えても、私が動いた方が簡単よね)
「分かりました。では、組織全体のお金の流れを見るお勉強をいたしましょう。こちらは昨年度の予算案と決算書です。この数字の差が・・・・」
ロドニー伯爵は各項目の数字を拾いながら、何が良くて、何が問題なのかを丁寧に説明していく。セレスティアも数字から目を離さず、真剣に彼の話を聞いた。
――――集中しているとあっという間に時間が過ぎていく。決算書の説明が終わった時、壁掛け時計は午後四時を指していた。
「ロドニー伯爵さまが居て下さって、本当に助かります。これからもご指導よろしくお願いいたします」
「まあまあ、そんなに気にしなくていいのですよ。大聖女様は皇帝陛下の妃になられる御方。私は皇帝陛下に仕える身ですから、大聖女様をお支えするのは当然のことなのでございます」
「ありがとうございます。心から感謝しております。それと機会があったら第四騎士団を迅速に派遣して下さった皇帝陛下に一度、お礼を伝えたいと思っているのですが・・・」
セレスティアは前々から皇帝陛下にお礼を伝えたいと考えていた。ロドニー伯爵との勉強会が始まって十日。漸く心に余裕も出て来た。そろそろ行動に移してもいい頃だろう。
「なるほど!お二人は婚約者になられたのだから一度、顔合わせをされるのは良いかも知れませんな。陛下へ伝えておきましょう」
「はい、よろしくお願いいたします!」
「そういえば、大聖女様に求婚を断られた第三王子殿下があの後、皇宮へ乗り込んだという話をし忘れておりました。あれから十日くらい経ちますでしょうか?年を取ると物忘れが酷くて嫌になりますのう、フォッフォッフォッ・・・」
「えっ、乗り込んだ!?」
「はい、大方、大聖女様へ求婚する許可を貰いに行ったのでしょう。しかしながら、陛下はバッサリ断った上、説教まで食らわせたそうですよ。フォッフォッフォッ」
(ロドニー翁は、何でも知っているのね。ライル王子殿下、あれだけハッキリ断ったのにまだ諦めてなかったとは・・・)
「陛下が隣国のライル王子殿下に説教をなさったと言われましたが、陛下は直ぐに怒るタイプなのですか?」
セレスティアは雑談のついでにしれっと皇帝のことを聞いてみた。大聖堂内では皇帝に関する情報が余りにもなさすぎて、彼がどんな人なのかさっぱり分からないのである。
「いやいや、陛下は真面目で心優しい好青年ですよ。そんな彼が腐りきった貴族共を一年で粛清するのは並々ならぬ覚悟だったと思います。誰よりも皇帝にふさわしい御方です。それ故、甘ったれた第三王子に喝を入れたのでしょう。まぁ、友情ですな、フォッフォッフォ・・・」
皇帝フレドリックの素顔が真面目で心優し好青年と聞いて、セレスは素朴なフレドを思い浮かべた。「世の中にいるフレドさんって、いい人の確率が高いの!?」と独りごちる。
(もしかすると、死神皇帝という二つ名はその粛清で付いたということかしら。元々残酷な人というわけでは無くて、家門を潰された貴族たちが腹いせに悪評を撒いたのかも知れないわね)
「大聖女様、キリが良いので、今日はここまでにいたしましょう。夕暮れが美しいですね。明日は雨でしょうか。それでも爺は雨にも負けず、参りますぞ!!」
「はい、明日もお待ちしております!!」
「それから最後に一つご報告を。大聖女様方が暮らしておられる寮の食堂に料理人を雇いました。本日の夕食から食事のご提供を始めます。ぜひ、食堂でお召しがり下さい。また料理人たちは全員女性ですのでご安心を!そして、彼女たちは定期的に他の職場へ配置換えしていく予定です。近々皇都に『大聖堂監修・健康食レストラン」を開こうと考えておりますので・・・。手ごたえがありましたら帝国内の主要都市に出店して行きますぞ!!ということで、料理人の確保をしておかなければいけませんのでね。大聖堂の食堂はこのレストランで働く料理人の修行の場になるというわけです。陛下にも話は通しております故、ご心配なく!!」
ロドニー伯爵はニコっと笑う。セレスティアは耳元でチャリンチャリンとお金の音がしたような気がした。
(出た、商人魂!!抜け目がないわね~。だけど、寮で料理人が作ったご飯を食べられる日が来るなんて!!ああ、幸せ!!楽しみ!!今夜のメニューは何かなぁ~!!ああ、フレドに話したい!!職場環境が劇的に改善したのよ~って!!だけど、婚約の件は!?うーん、どうしよう・・・、やっぱり隠さず、正直に話した方がいいのかなぁ・・・)
フレドリックとイーリスの泉で会う約束しているのは四日日後の午後である。セレスティアは彼に何から話そうかと、今から頭を悩ませるのであった。
そもそも、大聖堂は百年前まで大聖女をトップとした組織だった。ところが、カミーユ王国とロードス帝国がひとつの国になった際、カミーユ王国の信仰の中心だった大神殿が不祥事を出し、解体されてしまうという事態に。――――行き場を失った神官たちを受け入れたのがロードス帝国の大聖堂だった。
崇めるのはどちらもこの地を創生したと言われる女神様だった。しかし、急ごしらえの組織は当然の如く、上手くいかなかった。そんな大聖堂はいつの間にかベリル教団と名乗る組織に掌握されてしまう。――――月日が流れ、隠蔽されていた不正が明るみになり、今回の逮捕劇となった。これを機に大聖堂を本来あるべき姿、『帝国民の心の支えとなる場所』に戻すため、組織を一から組み直そうと帝国は本腰を入れている。
皇帝フレドリックはこの百年間、皇家が大聖堂と距離を置いたことがベリル教団から大聖堂を乗っ取られる原因になったと考えている。だからこそ今、正しておくべきだとロドニー伯爵へ大聖堂の立て直しを命じた。
そして、皇帝陛下が大聖女と婚約したことで良い効果も表れて来ている。大聖堂の幹部たちが金銭の不正により逮捕されたというニュースが、大々的に帝国民に知れ渡ると『皇帝陛下が、愛する大聖女さまを助けるために水面下で動かれていたようだ』という噂が出回り、皇帝フレドリックのイメージが少し改善にした。――――側近ミュゼが喜んだのは言うまでもない。
「大聖女様、これが教団の組織図です。これからは時々、本部にも顔を出された方がいいでしょう。もしくは本部をこの大聖堂の敷地内に移転させましょうか?」
ロドニー伯爵は『大聖女を代表として新しく設立する教団』の経営に関する指導をセレスティアにしている。なお先日、ベリル教団は幹部が一斉に逮捕されたことにより解散することが決まった。
(ロドニー翁が居てくれて本当に良かったわ。どんな質問も優しく聞いてくれて、説明も丁寧で分かり易いし。――――その上、五人の聖女たちも私が心置きなく教団経営の勉強を出来るように、大聖女の仕事を手分けして頑張ってくれているのだもの。今度、彼女たちへお礼に何かお菓子を作ろうかな)
「本部へは私が足を運びます。その上で不便なことが多いようでしたら、本部の移転を検討しましょう」
(本部まで転移魔法で行き来すれば、護衛も要らないわ。どう考えても、私が動いた方が簡単よね)
「分かりました。では、組織全体のお金の流れを見るお勉強をいたしましょう。こちらは昨年度の予算案と決算書です。この数字の差が・・・・」
ロドニー伯爵は各項目の数字を拾いながら、何が良くて、何が問題なのかを丁寧に説明していく。セレスティアも数字から目を離さず、真剣に彼の話を聞いた。
――――集中しているとあっという間に時間が過ぎていく。決算書の説明が終わった時、壁掛け時計は午後四時を指していた。
「ロドニー伯爵さまが居て下さって、本当に助かります。これからもご指導よろしくお願いいたします」
「まあまあ、そんなに気にしなくていいのですよ。大聖女様は皇帝陛下の妃になられる御方。私は皇帝陛下に仕える身ですから、大聖女様をお支えするのは当然のことなのでございます」
「ありがとうございます。心から感謝しております。それと機会があったら第四騎士団を迅速に派遣して下さった皇帝陛下に一度、お礼を伝えたいと思っているのですが・・・」
セレスティアは前々から皇帝陛下にお礼を伝えたいと考えていた。ロドニー伯爵との勉強会が始まって十日。漸く心に余裕も出て来た。そろそろ行動に移してもいい頃だろう。
「なるほど!お二人は婚約者になられたのだから一度、顔合わせをされるのは良いかも知れませんな。陛下へ伝えておきましょう」
「はい、よろしくお願いいたします!」
「そういえば、大聖女様に求婚を断られた第三王子殿下があの後、皇宮へ乗り込んだという話をし忘れておりました。あれから十日くらい経ちますでしょうか?年を取ると物忘れが酷くて嫌になりますのう、フォッフォッフォッ・・・」
「えっ、乗り込んだ!?」
「はい、大方、大聖女様へ求婚する許可を貰いに行ったのでしょう。しかしながら、陛下はバッサリ断った上、説教まで食らわせたそうですよ。フォッフォッフォッ」
(ロドニー翁は、何でも知っているのね。ライル王子殿下、あれだけハッキリ断ったのにまだ諦めてなかったとは・・・)
「陛下が隣国のライル王子殿下に説教をなさったと言われましたが、陛下は直ぐに怒るタイプなのですか?」
セレスティアは雑談のついでにしれっと皇帝のことを聞いてみた。大聖堂内では皇帝に関する情報が余りにもなさすぎて、彼がどんな人なのかさっぱり分からないのである。
「いやいや、陛下は真面目で心優しい好青年ですよ。そんな彼が腐りきった貴族共を一年で粛清するのは並々ならぬ覚悟だったと思います。誰よりも皇帝にふさわしい御方です。それ故、甘ったれた第三王子に喝を入れたのでしょう。まぁ、友情ですな、フォッフォッフォ・・・」
皇帝フレドリックの素顔が真面目で心優し好青年と聞いて、セレスは素朴なフレドを思い浮かべた。「世の中にいるフレドさんって、いい人の確率が高いの!?」と独りごちる。
(もしかすると、死神皇帝という二つ名はその粛清で付いたということかしら。元々残酷な人というわけでは無くて、家門を潰された貴族たちが腹いせに悪評を撒いたのかも知れないわね)
「大聖女様、キリが良いので、今日はここまでにいたしましょう。夕暮れが美しいですね。明日は雨でしょうか。それでも爺は雨にも負けず、参りますぞ!!」
「はい、明日もお待ちしております!!」
「それから最後に一つご報告を。大聖女様方が暮らしておられる寮の食堂に料理人を雇いました。本日の夕食から食事のご提供を始めます。ぜひ、食堂でお召しがり下さい。また料理人たちは全員女性ですのでご安心を!そして、彼女たちは定期的に他の職場へ配置換えしていく予定です。近々皇都に『大聖堂監修・健康食レストラン」を開こうと考えておりますので・・・。手ごたえがありましたら帝国内の主要都市に出店して行きますぞ!!ということで、料理人の確保をしておかなければいけませんのでね。大聖堂の食堂はこのレストランで働く料理人の修行の場になるというわけです。陛下にも話は通しております故、ご心配なく!!」
ロドニー伯爵はニコっと笑う。セレスティアは耳元でチャリンチャリンとお金の音がしたような気がした。
(出た、商人魂!!抜け目がないわね~。だけど、寮で料理人が作ったご飯を食べられる日が来るなんて!!ああ、幸せ!!楽しみ!!今夜のメニューは何かなぁ~!!ああ、フレドに話したい!!職場環境が劇的に改善したのよ~って!!だけど、婚約の件は!?うーん、どうしよう・・・、やっぱり隠さず、正直に話した方がいいのかなぁ・・・)
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