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本編
26 側近は大聖女の凄さを知ります
「ありがとう、セレス」
ほんの一瞬で、フレドリックの腕の中に閉じ込められた。
(――――今、頭のてっぺんにフレドの頬が乗ってる!?ちょっと待って!!!ここ執務室よぉ―!!二人に見られてるー!!)
「フ、フレド!まだお仕事中よ!!」
セレスティアはフレドリックへ小声で注意する。我に返った彼が腕の力を抜いたところで、彼女はサッと一歩下がった。―――――大聖女とバッチリ視線が合ってしまったミュゼは目を見開き、手のひらで口もとを押える。
(あ、ルモンド侯爵さま、物凄く驚いた顔をしているわ。ごめんなさい)
「セレス、癒しの件は今まで気付かなくて申し訳ない。とても感謝している」
フレドリックはお礼の言葉をセレスティアへ伝えた。黒髪から覗く耳は真っ赤になっている。
(フレド、耳が・・・。可愛い・・・、照れているのね)
「いいのよ。私が勝手にしていたことだから。気にしないで」
セレスティアはニッコリと微笑む。
「ああ、ありがとう」
フレドリックは彼女の頭を大きな手のひらで撫でた。
――――ミュゼは目の前の二人を見ていると複雑な気分になってしまう。先日、大粛清が終了、これからは帝国を安定させ、繁栄へと導いていかなければならない。その第一歩として、政略的にも丁度良いと判断した大聖女を皇帝の婚約者にゴリ押しした。フレドリックが女性嫌いということは良く知っている。だが後継者問題は皇帝にとって最重要課題だ。だからこそ上司の意見は半ば無視して、早急に話を進めた。
ところが、以前から自分と大聖女は恋人だったとフレドリックが告白。
『そんな嘘みたいな話があるわけないだろ!?』とミュゼは疑う。
だが、この二人の雰囲気はどう見てもただの恋人同士だ。そう、ムカつくくらいイチャイチャしている。一瞬でも疑った自分がバカだった。何処までも良い方に転がっていく皇帝フレドリック。こいつの強運は一体、何なんだ!?――――ミュゼはいつもの癖で眉間を揉む。
「――――そろそろ、お願い事を言ってもいいですか?」
「はい、大聖女様」
反射的に返事をしたのはブルックリンだった。
「大聖堂と皇宮の行き来に転移魔法を使わせてください。今朝、ノルト卿から皇宮には強力な結界が張ってあるので、転移魔法では入れないと教えてもらいました。ということで、転移魔法で皇宮へ入る許可をいただきたいのです」
(当然、許可出来るわよね?だって、フレドは転移魔法でノキニアの森へ来ているのだもの)
「転移魔法!?大聖女様は魔法が使えるのですか?」
ブルックリンは驚きを隠さない。
「ええ、あ、はい、私の魔法は神聖力を源とする光魔法ですが、まあ、それなりに使えます」
(たどたどしい言い方になってしまったけど、あまり具体的に言わない方がいいよね?)
大聖女の話を聞いて、ミュゼは己の無知さを思い知る。癒しの力も正直なところ、その身に受けるまでは商売目的の子供騙しだと考えていた。――――あんなに強力なものだとは想像してなかったのである。
その上、光魔法で転移まで出来ると大聖女は言い出した。この国には魔法使いもそれなりにいるが、転移魔法のように高度な魔法を操れる者は目の前の上司を含めて国内に数人だろう。
そして、最も驚いたのはこの時代に光魔法を使える者がいるなんて今、初めて知った。光魔法は大聖女の中でも特別な者しか使えないと学生時代に魔法概論で習ったことがある。
――――これは、とてつもなく恐ろしいカップルが出来上がってしまったのではないかと、ミュゼは上司と大聖女を交互に見た。
「セレス、皇宮と大聖堂の移動に転移魔法を使うことを許可する。ミュゼ、ブルックリンこの件も口外しないように。理由は大聖女の安全確保のためだ。ノルトには俺が話を通しておく。それから、セレス、俺も大聖堂に転移魔法で入れるようにしてくれないか?今後、互いに行き来する機会が増えるだろうから」
(今迄みたいにイーリスの泉でお互いに来ないかな~って呑気に待つわけにはいかないものね。あー、大聖堂の結界はもしかすると教皇さまが何か仕掛けているかも知れないから。一先ず、着地点は寮の方にした方が安全かも・・・)
教皇が魔法に長けているというのはセレスティアも知っている。ただ、彼がどんな魔法を使うのかという詳細までは把握していない。色々考えていると、あの厄介な男が何もしない筈がないだろうという気がして来た。――――大聖堂に帰ったらすぐに結界の確認をしようと彼女は心に決める。
「ええ、フレドが大聖堂へ転移魔法で入ることを許可するわ。転移先は私の部屋でいい?」
「――――いや、それでは公私混同になってしまう」
「大丈夫よ。私の部屋は寮の一階だから、外に出やすいの。大聖堂内に転移すると人目に付いてしまう可能性が高いから」
(一応、女子寮だけど、すぐ外に出れば大丈夫だから問題無し!!大聖堂は教皇様がトラップを仕込んでいないかが未確認というのもあるけど、神官たちがウロウロしていて見つかると厄介なのよね。あの人たち、あまり融通が利かないから)
「分かった。セレスの私室でいい。で、セレスは皇宮の何処へ着地するつもりだ?」
「ここ(執務室)ではダメかしら?」
セレスは室内を見回す。正直なところ、フレドは安心した。確かにこの部屋が皇宮内で一番安全だと言えるからだ。
「ああ、構わない。では、セレスがこの部屋へ転移出来るように結界を書き換えよう」
(皇宮の結界って複雑そうだわ。大聖堂とはレベルが違うよね?)
「ありがとう。その書き換えって、私の魔力を登録したりするの?」
「いや、俺が許可したら終わりだ。皇宮の結界は俺が施したものだから」
(皇宮の結界を張ったのが皇帝?どういうこと!?宮廷魔法使いは!?)
「フレド、宮廷魔法使いは?彼らが結界を張って皇宮を守っているのではないの?」
「――――粛清した」
(粛清・・・、まさか宮廷魔法使いを皆殺ししたってこと!?嘘っ!!バッサ、バッサと斬っちゃったの!?)
「セレスが考えている通りだ。奴らは地下牢に封印している。今後、裁判が執り行われ処罰が決まる」
(んんん??封印しているということは、宮廷魔法使いたちは生きているってこと??ということは、無闇に殺したりはしていないということよね!?)
「フレド、あなたの言う粛清って、片っ端から斬って殺害したというわけではないのね?」
「意味なく殺害することはない」
フレドリックは淡々と答える。中にはその場で切り捨てた者もいたが、細かなことはここで言うべきではないだろう。
「あなた世間からかなり誤解されているわよ。もしかして、ワザとしているの?」
「――――ワザとではない」
「大聖女様、私はその二つ名を葬りたいと思っています。陛下のイメージを少しでも良くしたいのです」
ミュゼは悔しそうに拳を握り込む。
(側近は皇帝の真の姿を知っているから、不名誉な二つ名を付けられたら当然、憤るわよね。その気持ち、凄く分かるわ。私も彼がいい人だと知っているから、死神皇帝と言われるのは嫌だもの)
「ミュゼ、国が安定し、帝国民の不安が減れば皇帝に対するイメージも変わってくる。焦る必要はない」
(確かにその通りかもね・・・。フレドらしい言い分だわ。ただ、世論を上手く利用したら、もう少し早く改善するのでは?)
「今後、捕らえた者たちの裁判が始まれば、世論は一転するかもしれないわ。死神というのは命を奪うというところから来ているのでしょう?皇帝は容疑者を逮捕しただけで、無闇に殺したりしていないという事実を上手く伝えるべきだわ」
「――――そう上手く行くと良いのですが・・・・」
ミュゼは今までの色々なことが頭の中を過ぎり、ため息を吐いた。
ほんの一瞬で、フレドリックの腕の中に閉じ込められた。
(――――今、頭のてっぺんにフレドの頬が乗ってる!?ちょっと待って!!!ここ執務室よぉ―!!二人に見られてるー!!)
「フ、フレド!まだお仕事中よ!!」
セレスティアはフレドリックへ小声で注意する。我に返った彼が腕の力を抜いたところで、彼女はサッと一歩下がった。―――――大聖女とバッチリ視線が合ってしまったミュゼは目を見開き、手のひらで口もとを押える。
(あ、ルモンド侯爵さま、物凄く驚いた顔をしているわ。ごめんなさい)
「セレス、癒しの件は今まで気付かなくて申し訳ない。とても感謝している」
フレドリックはお礼の言葉をセレスティアへ伝えた。黒髪から覗く耳は真っ赤になっている。
(フレド、耳が・・・。可愛い・・・、照れているのね)
「いいのよ。私が勝手にしていたことだから。気にしないで」
セレスティアはニッコリと微笑む。
「ああ、ありがとう」
フレドリックは彼女の頭を大きな手のひらで撫でた。
――――ミュゼは目の前の二人を見ていると複雑な気分になってしまう。先日、大粛清が終了、これからは帝国を安定させ、繁栄へと導いていかなければならない。その第一歩として、政略的にも丁度良いと判断した大聖女を皇帝の婚約者にゴリ押しした。フレドリックが女性嫌いということは良く知っている。だが後継者問題は皇帝にとって最重要課題だ。だからこそ上司の意見は半ば無視して、早急に話を進めた。
ところが、以前から自分と大聖女は恋人だったとフレドリックが告白。
『そんな嘘みたいな話があるわけないだろ!?』とミュゼは疑う。
だが、この二人の雰囲気はどう見てもただの恋人同士だ。そう、ムカつくくらいイチャイチャしている。一瞬でも疑った自分がバカだった。何処までも良い方に転がっていく皇帝フレドリック。こいつの強運は一体、何なんだ!?――――ミュゼはいつもの癖で眉間を揉む。
「――――そろそろ、お願い事を言ってもいいですか?」
「はい、大聖女様」
反射的に返事をしたのはブルックリンだった。
「大聖堂と皇宮の行き来に転移魔法を使わせてください。今朝、ノルト卿から皇宮には強力な結界が張ってあるので、転移魔法では入れないと教えてもらいました。ということで、転移魔法で皇宮へ入る許可をいただきたいのです」
(当然、許可出来るわよね?だって、フレドは転移魔法でノキニアの森へ来ているのだもの)
「転移魔法!?大聖女様は魔法が使えるのですか?」
ブルックリンは驚きを隠さない。
「ええ、あ、はい、私の魔法は神聖力を源とする光魔法ですが、まあ、それなりに使えます」
(たどたどしい言い方になってしまったけど、あまり具体的に言わない方がいいよね?)
大聖女の話を聞いて、ミュゼは己の無知さを思い知る。癒しの力も正直なところ、その身に受けるまでは商売目的の子供騙しだと考えていた。――――あんなに強力なものだとは想像してなかったのである。
その上、光魔法で転移まで出来ると大聖女は言い出した。この国には魔法使いもそれなりにいるが、転移魔法のように高度な魔法を操れる者は目の前の上司を含めて国内に数人だろう。
そして、最も驚いたのはこの時代に光魔法を使える者がいるなんて今、初めて知った。光魔法は大聖女の中でも特別な者しか使えないと学生時代に魔法概論で習ったことがある。
――――これは、とてつもなく恐ろしいカップルが出来上がってしまったのではないかと、ミュゼは上司と大聖女を交互に見た。
「セレス、皇宮と大聖堂の移動に転移魔法を使うことを許可する。ミュゼ、ブルックリンこの件も口外しないように。理由は大聖女の安全確保のためだ。ノルトには俺が話を通しておく。それから、セレス、俺も大聖堂に転移魔法で入れるようにしてくれないか?今後、互いに行き来する機会が増えるだろうから」
(今迄みたいにイーリスの泉でお互いに来ないかな~って呑気に待つわけにはいかないものね。あー、大聖堂の結界はもしかすると教皇さまが何か仕掛けているかも知れないから。一先ず、着地点は寮の方にした方が安全かも・・・)
教皇が魔法に長けているというのはセレスティアも知っている。ただ、彼がどんな魔法を使うのかという詳細までは把握していない。色々考えていると、あの厄介な男が何もしない筈がないだろうという気がして来た。――――大聖堂に帰ったらすぐに結界の確認をしようと彼女は心に決める。
「ええ、フレドが大聖堂へ転移魔法で入ることを許可するわ。転移先は私の部屋でいい?」
「――――いや、それでは公私混同になってしまう」
「大丈夫よ。私の部屋は寮の一階だから、外に出やすいの。大聖堂内に転移すると人目に付いてしまう可能性が高いから」
(一応、女子寮だけど、すぐ外に出れば大丈夫だから問題無し!!大聖堂は教皇様がトラップを仕込んでいないかが未確認というのもあるけど、神官たちがウロウロしていて見つかると厄介なのよね。あの人たち、あまり融通が利かないから)
「分かった。セレスの私室でいい。で、セレスは皇宮の何処へ着地するつもりだ?」
「ここ(執務室)ではダメかしら?」
セレスは室内を見回す。正直なところ、フレドは安心した。確かにこの部屋が皇宮内で一番安全だと言えるからだ。
「ああ、構わない。では、セレスがこの部屋へ転移出来るように結界を書き換えよう」
(皇宮の結界って複雑そうだわ。大聖堂とはレベルが違うよね?)
「ありがとう。その書き換えって、私の魔力を登録したりするの?」
「いや、俺が許可したら終わりだ。皇宮の結界は俺が施したものだから」
(皇宮の結界を張ったのが皇帝?どういうこと!?宮廷魔法使いは!?)
「フレド、宮廷魔法使いは?彼らが結界を張って皇宮を守っているのではないの?」
「――――粛清した」
(粛清・・・、まさか宮廷魔法使いを皆殺ししたってこと!?嘘っ!!バッサ、バッサと斬っちゃったの!?)
「セレスが考えている通りだ。奴らは地下牢に封印している。今後、裁判が執り行われ処罰が決まる」
(んんん??封印しているということは、宮廷魔法使いたちは生きているってこと??ということは、無闇に殺したりはしていないということよね!?)
「フレド、あなたの言う粛清って、片っ端から斬って殺害したというわけではないのね?」
「意味なく殺害することはない」
フレドリックは淡々と答える。中にはその場で切り捨てた者もいたが、細かなことはここで言うべきではないだろう。
「あなた世間からかなり誤解されているわよ。もしかして、ワザとしているの?」
「――――ワザとではない」
「大聖女様、私はその二つ名を葬りたいと思っています。陛下のイメージを少しでも良くしたいのです」
ミュゼは悔しそうに拳を握り込む。
(側近は皇帝の真の姿を知っているから、不名誉な二つ名を付けられたら当然、憤るわよね。その気持ち、凄く分かるわ。私も彼がいい人だと知っているから、死神皇帝と言われるのは嫌だもの)
「ミュゼ、国が安定し、帝国民の不安が減れば皇帝に対するイメージも変わってくる。焦る必要はない」
(確かにその通りかもね・・・。フレドらしい言い分だわ。ただ、世論を上手く利用したら、もう少し早く改善するのでは?)
「今後、捕らえた者たちの裁判が始まれば、世論は一転するかもしれないわ。死神というのは命を奪うというところから来ているのでしょう?皇帝は容疑者を逮捕しただけで、無闇に殺したりしていないという事実を上手く伝えるべきだわ」
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