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鈴音さんノート

鈴音さんノート 23年 夜期 2日 神無州国図書館資料室 「共通認識の確立と兵器運用の実現性」と書かれたファイル

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(1750年…現歴20年。3年前の物のようだ。)
共通認識の確立と兵器運用の実現性について

2日
死んでも良い“素体”を3つ用意した。
その3人に鈴の音を聞かせ、その後に苦痛を伴う拷問や精神に異常をきたす薬物の投与を行う。
素体が幼いこともあり、直ぐに[鈴の音=恐怖・苦痛・精神の異常]という認識を与えられた。
次の工程に移るとしよう。
丁度もう1つ素体が出来た。

4日
昔からこの地に存在していたと言うセイレーンと人間の遺伝子を組み合わせ、先程の素体のところに放り込んだ。
 3人の素体は始めてみる存在に恐怖を感じた。うまく行けば完成する筈だ。しばらく放置してみよう…
スライムやドラゴンが居て「アレ」が居ないと言ったことはない筈だ…


16日
遂にやった。
素体3人が使い物にならなくなったが、もうそんな事どうでも良い。
鈴の音だ。鈴の音が聞こえる。
「アレ」が完成した。
今日は記念すべき日だ。

(酷く筆跡が乱れている。)
22日
創ゾウ以上ノ結果。
たダ、私ももう引退す時期かモしれない。
後任にあとは任せる。


(ここからは後任の記録者のようだ。筆跡が異なっている。)
2日 
実験体の呼称を「鈴音」に統一する。
(大分簡素だ。)


4日
鈴音の観察をする実験体が少なくなってきた。
鈴音の音を聞いたものは例外無く狂ってしまうから一回で使い物にならなくなる…
世話係を雇うのもこれで何度目だろうか。
(そういえばこの記録者は鈴音さんの音を聞いても何ともないのだろうか)


11日
倉庫に眠っていたゴーレムの核に感魔の核を注入し、新たな実験体を作った。
命令に忠実で丈夫だ。しかもかわいい。
かわいらしい見た目に合う名前を考えていたところ、上から[O-16C]という可愛げの無い名前を授かった。誠に不本意ながらこの名前で呼ぶことにする。
彼女なら私より鈴音の影響を受けにくい。世話も楽になるだろう。
(やはりこの記録者は鈴音さんの音を聞いても平気なようだ。どうしてだろうか…)

12日
やはりO-16Cなんていう可愛げの無い名前で呼ぶのはもう限界だ。
やっぱり彼女にはちゃんとした名前を付けたい。
と、試しに上に願い出てみると命名の許可が降りた。
山のように嘆願書を出したかいがあった。
早速名前を決めることにしよう。
須賀すが…   遮音しゃおん
うーむ、そのまま過ぎる名前だ。
自分の名前のセンスの無さが嫌になる… 
 
13日
半日迷ったが名前を伝えてみた。
とても気に入ってくれたようで嬉しい。
喜んでいる姿もとてもかわいらしい。
娘を持つとこんな感覚なんだろうか…それとも私が子煩悩なんだろうか…
いや、この子の魅力は―
(この後8ページにかけて須賀遮音の魅力?が書き綴られている。余程気に入っているようだ。)


19日
(酷く文字が乱れている。)
鈴音を生物兵器として運用する事が決まった。
それ自体は良いんだが、今軍事転用しても遊撃程度にしか使えない。
もっと訓練させなければ遮音の方が100倍活躍出来るだろう。
不可思議な能力以外は普通の人間並みだ。
良くて蜂の巣、最悪の場合逆に利用されるだろう。
何とかしなければ…

20日
(赤い染みが所々に滲んでいる。)
最初で最後の抵抗だった。
遮音の本気が見られて良かった。
私達以外にもきっと鈴音の音に耐えられる人間がいる筈だ。
後々のためにこの記録は目立つところに置いておく。
もしこの記録を読んだ人間が居るのなら伝えておこう。
鈴音の対処法を。
耐性の無い人間が鈴音の音で正気を失わない方法は心―
(先が破りとられている。)
≪チリン≫ 
(この音は…)
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