記憶を探して

夏樹

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プロローグ

記憶

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「...さん!兄さん...っ!、!」





誰かの叫び声がする。





「なんっ...なんでっ!!ひっ...うっ...こんな...こんなっ...こと...!!」





誰かが泣いている。





「こんなっ...ことっ、されてもっ...!!」





その「誰か」はしきりにその「兄さん」とやらを呼び続けている。





「兄さんがいないんじゃ...俺なんてっ...!!」





絶望の叫び声を上げている。





「俺なんてっ...!!」





...駄目だ。





「俺なんてっっ...!!!死......」





『死なせない』





自分の存在を否定するな。





「兄...さん...?」





お前が求めている人の言葉じゃなくて悪かったな。




「兄さんっっ...!!!」





全くの無関係の、そんな俺の声が聞こえているなら、耳を少しでも傾けてくれるなら、お願いだ...





泣かないでくれ。





絶望にのまれないでくれ。





「死」に逃げようとしないでくれ......




これはもう会うことは無いだろう通りすがりの一人の男からの頼みだ。





そこで死んでいるお前の兄さんも望んでいるとか、死んでは勿体ないとか、そんな綺麗事ですらない。





理由なんて大したものもない。





そんな馬鹿な頼みなのは分かっている...





それでも...





今日を、明日を、





裏切られても、一人になっても、辛くても、、


















『生きてくれ』




















































「...Δεν είσαι δαίμονας」
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