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優達をテントに案内した後、ルイスは一人頭を悩ませていた。
その机の上には、ぼろぼろの紙が敷かれていて、うっすらと見える線と文字から辛うじて地図であることが分かる。
「一体どこから湧いてでた...?」
ルイスは優達の来た道を探っていたのだ。
本人と話す時は平静を装ってはいたものの、実は直ぐに二人を殺せる程の警戒態勢にあったのだ。
馬車の修理と言うのも時間稼ぎの建前で、本当は周囲に人の形跡が見られるか否かを調べるための時間だった。
だがどんなに探しても自分達以外の人の形跡は見られず、更には優がここに移動してきた足跡も見つからないときた、勿論自分達がここに来るまでにすれ違った人間は一人としていない。
地面から湧いてでたとしか考えられないのである。
その後もルイスと地図との睨めっこ状態が続くが、あの場所から約五十キロは小さな集落もないため親に捨てられたという可能性も低い。
優は記憶をなくした」という嘘をついて油断させようとしている「危険人物」なのではないか?そう警戒していたのだ。
ごく単純な情報も「覚えていない」そう言えば言わなくてもいいのだから。
自分の情報を相手に与える隙がない、、この方法は、人族と対立する魔族の生物のスパイが入り込む時によく使われる方法だ。
今すぐにでも捕まえて取り調べを行いところだが、優の戦闘能力、ましてや魔術を使えるかどうかなんて分かるはずもなく、手を出すことが叶わないのだ。
スパイだという確証もない。もしもそうだとしても葵の必要性が分からない...
油断させるためか、それとも葵も赤ん坊のなりをしてはいるが相当の戦闘能力の持ち主なのか...
どちらにせよ、今二人に手を出すのは危険すぎる。
王都から一番の魔術師を呼んであいつらの族柄をみてもらうか...
くそっ...!
なんで俺がこんなことを...!
まあいい、、今すぐにでも使いを出すか...
席を立って外にいる部下に指示を出す。
「オーファを呼べ」
「...了解です」
部下の顔には任された任務の重大さに少し怖気付いたような冷や汗が浮かんでいた。
「あの人に会うのか...」
冷や汗は責任感によるものでは無いようだ。
オーファ...王国一の魔術師であり王の側近、反魔族指導校の理事長で指導者...功績を並べようものなら百年かかっても言いきれないだろう。
彼女がその気になれば王国くらい軽く潰せるだろう。何度か滅ぼしかけたという...
あの
それが一般人の妄想。
実際はその真逆だ。
功績自体は本物だが、そのどれもが彼女の気まぐれによって手に入れたものなのである。
王の側近になったのは王が魔族に暗殺されそうになっていたのをそこにいる魔族を皆殺しにしたことによるもので、この時に彼女の非常に頭の切れる最強の美女という印象が市民に植え付けられたのである。
だが実際は街を覆い尽くすほどの魔族の大群に食べようとしていた菓子を駄目にされてうざかったから殺した。そんな馬鹿げた理由なのである。
理事長の座もその時に貰ったものだ。
指導の場になんて一度も立ったことはない。王室のふかふかのソファーに寝そべっているだけが仕事なのである。
国を滅ぼしかけたのも買ったばかりの服を子供に汚されて子供にあたるのは悪いからと八つ当たりに国ごと壊そうとしたのだ。
それを幼い頃からみている俺としてはいつ殺されるんじゃないかと気が気でない。
...まあ、あいつとは腐れ縁だかなんだかで付き合いが長いからな...
大丈夫だろう...
...いや、心配だな。あいつが人の頼みを聞いたことは一度もない。
魔族絡みならまだしも今回は確証がないからな...
もしかしたら確証のないまま殺されるかもしれんな...
「その時はその時だな...」
「ルイス!!!呼んだ?僕のこと呼んだね?!そうかそうか~、僕に会いたくて仕方なかったんだね~!」
「は、班長!」
と、優達の末路を想像していると、やたらハイテンションな女がずかずかとテントに入り込んできた。
その後ろからは泣きそうな顔でこちらを見つめる部下。
「...呼ぶ前にもう来ていたというわけか...」
「当たり前じゃない!私に殺せないものはなくってよ!おーほっほっほ」
そいつはわざとらしい高笑いをあげつつも頭では自分がやることを完璧に理解しているようだった。
「分かったからその気持ち悪い喋り方をやめろ」
入口付近をうろうろと彷徨う部下をさがらせ、「オーファ」に今までのことを細部まで話す。
「殺す?」
普通の男が見たら鼻血が出そうな程に整った顔でとんでもないことを平然と言う。
この女は本当に変わらない...
「確証がないのに直ぐに殺そうとするな。上になんと報告するんだ...面倒臭いので殺しましたなんて言えるわけないだろう」
「面倒臭い~!早く殺して遊びたい~!!!」
やはりこいつは人の頼みを一度ではきかないようだ。
「...わかった。それなら、奴らの正体をあばいたら新しく出来た菓子屋に連れて行ってやる」
「...いったね?」
しめたと言わんばかりににやつくオーファ。
完全にこれがねらいだったようだ。
「テントに案内するから早速調べてきてくれ」
「りょ~か~い」
オーファの軽い喋り方に気が抜けてしまいそうなのを奮い立たせ、優達の眠るテントへと案内した。
「いってきまーす」
恥ずかしいからという謎の理由でルイスはテントの中に入れては貰えなかった。
オーファなら数秒で調べて戻ってくるだろうと外で待っていると、数秒どころか数十分たっても戻ってこなかった。
もし優が魔族ならばそれこそ直ぐに殺しているだろうし、それをルイスに鼻の穴を広げながら報告しに来るはずだ。
耳を傾けると、テントからは楽しげな笑い声が響いていた。
嫌な予感に胃のあたりが締め付けられるような感覚に襲われる。
素早くテントの入り口を開き、中を覗くと、、
「だよね~あいつ見た目めっっちゃ怖いよね~」
「まあ良い奴らしいけどな」
「いやいや、言っちゃっていいんだよ?お前顔怖すぎ腹筋崩壊するって」
文字通り笑い転げているオーファと、その話を真剣な面持ちで聞く優の姿があった。床を転げ回る馬鹿と真剣なその表情が相まって、その空間の異様さを引き立たせている。
「...」
無言でオーファを引きずり出し、なぜ怒っているのかわからないと言うような顔の彼女を隅に静かに憤りを表す。
「...なんで普通に談笑していた...?」
「いや~あのこいい子だったからさ!」
「きらきらした目をむけるな!」
「なんで警戒するかな~いい子だよ?」
「いい子悪い子の問題じゃない!」
「え~」
「え~じゃない!」
後半、子供をしかる母親のような図になってしまっていたが本人は自分の怒りを相手に伝えるのに精一杯のようである。
「...で、結果はどうだったんだ?」
「ん?ああ、わかんない」
「は?」
「だから、わかんないの」
「は?」
「わーかーんーなーいー!!」
王国最強の魔術師ともあろうやつが分からないなんてことはないだろう。
黒だったら王国の危機になるほどの案件なんだぞ?
何故だ?何故そんな軽く済ませられる?
「...今は放っておいたほうが身のためだね」
「どういうことだ?」
耳を塞いでいた指をおろし、真面目な声でオーファが口を開いた。
「あの子、族柄がどうであれ、相当の使い手だね。僕が入った時、部屋中の物が宙に浮いていたよ。ついでに本人もね」
「魔術の使い手...なのか...」
「そういうこと」
魔術は各家系、各種族に代々伝わるものが多いが、ほとんどの生物はそれを使いこなすことが出来ない。
使えるとしても小さな物音をたてるとかそんなもんだ。
収納魔術や攻撃魔術を使えるものは最高階級の魔術師と言える。
最高魔術がどれほどのものかはまだ分からないが、物音を立てる程度のものでないことはオーファの話から容易に想像がついた。
「赤ん坊のほうはどうだった?」
「ん?あの子はいたって普通の子供だね!人間だよ!」
「そうか...」
赤ん坊のほうは族柄が分かるとなると優の謎はますます深まるばかりだった。
危険性がわからない以上、下手な刺激はさけておかなければならない。ルイスはまだその程度にしか考えていなかった。
その机の上には、ぼろぼろの紙が敷かれていて、うっすらと見える線と文字から辛うじて地図であることが分かる。
「一体どこから湧いてでた...?」
ルイスは優達の来た道を探っていたのだ。
本人と話す時は平静を装ってはいたものの、実は直ぐに二人を殺せる程の警戒態勢にあったのだ。
馬車の修理と言うのも時間稼ぎの建前で、本当は周囲に人の形跡が見られるか否かを調べるための時間だった。
だがどんなに探しても自分達以外の人の形跡は見られず、更には優がここに移動してきた足跡も見つからないときた、勿論自分達がここに来るまでにすれ違った人間は一人としていない。
地面から湧いてでたとしか考えられないのである。
その後もルイスと地図との睨めっこ状態が続くが、あの場所から約五十キロは小さな集落もないため親に捨てられたという可能性も低い。
優は記憶をなくした」という嘘をついて油断させようとしている「危険人物」なのではないか?そう警戒していたのだ。
ごく単純な情報も「覚えていない」そう言えば言わなくてもいいのだから。
自分の情報を相手に与える隙がない、、この方法は、人族と対立する魔族の生物のスパイが入り込む時によく使われる方法だ。
今すぐにでも捕まえて取り調べを行いところだが、優の戦闘能力、ましてや魔術を使えるかどうかなんて分かるはずもなく、手を出すことが叶わないのだ。
スパイだという確証もない。もしもそうだとしても葵の必要性が分からない...
油断させるためか、それとも葵も赤ん坊のなりをしてはいるが相当の戦闘能力の持ち主なのか...
どちらにせよ、今二人に手を出すのは危険すぎる。
王都から一番の魔術師を呼んであいつらの族柄をみてもらうか...
くそっ...!
なんで俺がこんなことを...!
まあいい、、今すぐにでも使いを出すか...
席を立って外にいる部下に指示を出す。
「オーファを呼べ」
「...了解です」
部下の顔には任された任務の重大さに少し怖気付いたような冷や汗が浮かんでいた。
「あの人に会うのか...」
冷や汗は責任感によるものでは無いようだ。
オーファ...王国一の魔術師であり王の側近、反魔族指導校の理事長で指導者...功績を並べようものなら百年かかっても言いきれないだろう。
彼女がその気になれば王国くらい軽く潰せるだろう。何度か滅ぼしかけたという...
あの
それが一般人の妄想。
実際はその真逆だ。
功績自体は本物だが、そのどれもが彼女の気まぐれによって手に入れたものなのである。
王の側近になったのは王が魔族に暗殺されそうになっていたのをそこにいる魔族を皆殺しにしたことによるもので、この時に彼女の非常に頭の切れる最強の美女という印象が市民に植え付けられたのである。
だが実際は街を覆い尽くすほどの魔族の大群に食べようとしていた菓子を駄目にされてうざかったから殺した。そんな馬鹿げた理由なのである。
理事長の座もその時に貰ったものだ。
指導の場になんて一度も立ったことはない。王室のふかふかのソファーに寝そべっているだけが仕事なのである。
国を滅ぼしかけたのも買ったばかりの服を子供に汚されて子供にあたるのは悪いからと八つ当たりに国ごと壊そうとしたのだ。
それを幼い頃からみている俺としてはいつ殺されるんじゃないかと気が気でない。
...まあ、あいつとは腐れ縁だかなんだかで付き合いが長いからな...
大丈夫だろう...
...いや、心配だな。あいつが人の頼みを聞いたことは一度もない。
魔族絡みならまだしも今回は確証がないからな...
もしかしたら確証のないまま殺されるかもしれんな...
「その時はその時だな...」
「ルイス!!!呼んだ?僕のこと呼んだね?!そうかそうか~、僕に会いたくて仕方なかったんだね~!」
「は、班長!」
と、優達の末路を想像していると、やたらハイテンションな女がずかずかとテントに入り込んできた。
その後ろからは泣きそうな顔でこちらを見つめる部下。
「...呼ぶ前にもう来ていたというわけか...」
「当たり前じゃない!私に殺せないものはなくってよ!おーほっほっほ」
そいつはわざとらしい高笑いをあげつつも頭では自分がやることを完璧に理解しているようだった。
「分かったからその気持ち悪い喋り方をやめろ」
入口付近をうろうろと彷徨う部下をさがらせ、「オーファ」に今までのことを細部まで話す。
「殺す?」
普通の男が見たら鼻血が出そうな程に整った顔でとんでもないことを平然と言う。
この女は本当に変わらない...
「確証がないのに直ぐに殺そうとするな。上になんと報告するんだ...面倒臭いので殺しましたなんて言えるわけないだろう」
「面倒臭い~!早く殺して遊びたい~!!!」
やはりこいつは人の頼みを一度ではきかないようだ。
「...わかった。それなら、奴らの正体をあばいたら新しく出来た菓子屋に連れて行ってやる」
「...いったね?」
しめたと言わんばかりににやつくオーファ。
完全にこれがねらいだったようだ。
「テントに案内するから早速調べてきてくれ」
「りょ~か~い」
オーファの軽い喋り方に気が抜けてしまいそうなのを奮い立たせ、優達の眠るテントへと案内した。
「いってきまーす」
恥ずかしいからという謎の理由でルイスはテントの中に入れては貰えなかった。
オーファなら数秒で調べて戻ってくるだろうと外で待っていると、数秒どころか数十分たっても戻ってこなかった。
もし優が魔族ならばそれこそ直ぐに殺しているだろうし、それをルイスに鼻の穴を広げながら報告しに来るはずだ。
耳を傾けると、テントからは楽しげな笑い声が響いていた。
嫌な予感に胃のあたりが締め付けられるような感覚に襲われる。
素早くテントの入り口を開き、中を覗くと、、
「だよね~あいつ見た目めっっちゃ怖いよね~」
「まあ良い奴らしいけどな」
「いやいや、言っちゃっていいんだよ?お前顔怖すぎ腹筋崩壊するって」
文字通り笑い転げているオーファと、その話を真剣な面持ちで聞く優の姿があった。床を転げ回る馬鹿と真剣なその表情が相まって、その空間の異様さを引き立たせている。
「...」
無言でオーファを引きずり出し、なぜ怒っているのかわからないと言うような顔の彼女を隅に静かに憤りを表す。
「...なんで普通に談笑していた...?」
「いや~あのこいい子だったからさ!」
「きらきらした目をむけるな!」
「なんで警戒するかな~いい子だよ?」
「いい子悪い子の問題じゃない!」
「え~」
「え~じゃない!」
後半、子供をしかる母親のような図になってしまっていたが本人は自分の怒りを相手に伝えるのに精一杯のようである。
「...で、結果はどうだったんだ?」
「ん?ああ、わかんない」
「は?」
「だから、わかんないの」
「は?」
「わーかーんーなーいー!!」
王国最強の魔術師ともあろうやつが分からないなんてことはないだろう。
黒だったら王国の危機になるほどの案件なんだぞ?
何故だ?何故そんな軽く済ませられる?
「...今は放っておいたほうが身のためだね」
「どういうことだ?」
耳を塞いでいた指をおろし、真面目な声でオーファが口を開いた。
「あの子、族柄がどうであれ、相当の使い手だね。僕が入った時、部屋中の物が宙に浮いていたよ。ついでに本人もね」
「魔術の使い手...なのか...」
「そういうこと」
魔術は各家系、各種族に代々伝わるものが多いが、ほとんどの生物はそれを使いこなすことが出来ない。
使えるとしても小さな物音をたてるとかそんなもんだ。
収納魔術や攻撃魔術を使えるものは最高階級の魔術師と言える。
最高魔術がどれほどのものかはまだ分からないが、物音を立てる程度のものでないことはオーファの話から容易に想像がついた。
「赤ん坊のほうはどうだった?」
「ん?あの子はいたって普通の子供だね!人間だよ!」
「そうか...」
赤ん坊のほうは族柄が分かるとなると優の謎はますます深まるばかりだった。
危険性がわからない以上、下手な刺激はさけておかなければならない。ルイスはまだその程度にしか考えていなかった。
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ありがとうございます🙇♂️
もう土下座してもしきれないですw○| ̄|_=3
今回はシリアス系になるかもしれませんがよろしくです(・∀・)