27 / 75
真実の愛がもたらしたもの【そもそもの始まり】
閑話 エイミー・ペインという女② ※エイミー視点
しおりを挟む
16歳になり、学園に入学した。
そこには、街にいた子たちとは違う貴族の子がたくさんいた。
女の子たちは、綺麗で、日に焼けていない白い肌の子が多かった。だけど、笑顔は本物じゃない。確かに淑女教育で習ったのは、ああいうウソの笑顔だ。先生からは、エイミーはしなくていいって言われたから、形だけはできるように練習はしたけれど、使ったことはなかった。
だけど、学園にいる女の子たちはみんなあのウソの笑顔だ。仲良くなれそうにないな、と少しがっかりした。
男の子たちは、みんなかっこいい子が多かった。街の子たちみたいな乱暴な言葉は使わないし、王子様みたいな人が多かった。
やっぱりわたしのことは可愛いって言ってくれる人がいて、わたしの周りは男の人が多く集まるようになった。
中でもとびきり王子様みたいだったのは、デビッド!!
見た目もとびきりかっこよかったけど、贈り物も本当に素敵だった。
高位貴族だからなのか、エスコートも完璧で、本当にお姫様みたいに扱ってくれた。
最新の流行りのドレスとか、宝石とか。わたしがうれしいっ!!って喜ぶと、デビッドも本当にうれしそうに笑ってくれた。
デビッドはわたしの特別だと思った。きっとお姫様にしてくれる王子様だと思った。
キラキラのデビッドの笑顔は、わたしだけの特別で、ほかの女の子にその笑顔を向けているのをみたことがなかった。
だから、デビッドとは特別に二人で会ったり、同じ部屋で過ごしたりするようになった。
ほかの女の子たちから、デビッドには婚約者がいる、そんなに近い距離でいるのはよくない、って色々意地悪を言われたけど、デビッドや周りの男の子たちが守ってくれる。
「いつものエイミーでいいよ。笑っていて」ってみんなが言うから、わたしはいつものわたしでいいんだって思ってた。
でも、先生たちからも注意されそうになったから、入学試験の時、仲良くなった先生に、私がこのままでいられるようにお願いした。面接のときみたいに、ちょっとだけいい子にしてて、と言われて、二人きりで会うようになったけど、その先生も大人の貴族で、わたしのことも気持ちよくしてくれる人だったから別に良かった。
そんなことくらいで、お願いを聞いてくれるから助かったし、おかげで誰からも怒られたりしなくなったから本当に良かった。
学園でも、女の子の友達は少しだけ出来た。わたしと同じような男爵家だったり子爵家の子だったけれど、もらった贈り物の中から、その子たちに似合いそうなものをあげたら、喜んでくれてお友達になれた。
その子たちから、1冊の小説をもらった。デビッドとわたしみたいなお話なのよって言われて。
読んでみたら、素敵なお話だった。
本物のこの国の王子様とは、わたしが出会うことはないけど、小説の王子様は金髪で紫の瞳のデビッドそのままだったし、デビッドに連れて行ってもらった舞台の王子様よりデビッドのほうがもっとかっこよかったから、私の王子さまはみんなが言うようにデビッドなんだろう。
そう思ったら、デビッドの横にいるのが心地よくなって、ずっと一緒にいるようにした。みんなも応援してくれるし、意地悪な人はほとんど近くにいなくなったから。
卒業する歳になったら、デビッドが、「婚約者と結婚したくない」って言ってきたの。
デビッドの婚約者の人は直接会ったことがないけど、1年生の時に遠くから見たことがあった。なんでも身分が高いらしい。
あのウソの笑顔が上手だけど、確かにデビッドとは釣り合わない気がした。だって、髪の毛も目の色も茶色なんだもの。
この頃、毎日のようにデビッドとは、街の宿のベッドの上で、お互い気持ちよくなることをすることが多くなっていて。
初めて家庭教師の先生に教えてもらった時より、わたしもずっと気持ちよくなる方法が上手になっていた。体も大人になって、デビッドはわたしの大きくなった胸が大好きで、よく顔を埋めている。「ふわふわで、大きくて、柔らかい。最高だね」って言ってくれる。
触られるとわたしも気持ちよくなるから、お互いに最後まではしないと決めていたけど、割と際どいところまではしていた。
デビッドは、子供のころから決められたこの婚約者が嫌いだったって言った。
出会ったときにはもうあのウソの笑顔だったんだって。わたしみたいに心から笑った顔なんて見たことないって。
「エイミーと結婚出来たらいいのに」ってデビッドが言うから、「デビッドと結婚したら、わたしは侯爵夫人になるの?」って聞いた。
「そうだよ」って、デビッドが言ってくれて、「私の家は、布生地を扱う家なんだ。いつでも最新デザインのドレスも着させてあげられる。きっとエイミーに似合うよ」って。
この時、わたしの心は決まったの。デビッドと結婚して、侯爵夫人になる。最先端のお洒落をして、みんなにドレスを見せたら、きっとデビッドのためにもなる。デビッドの家はお金がたくさんあるって聞いていたから、きっと笑って過ごせる。
これって、お姫様みたいじゃない?綺麗なドレスと贅沢なお部屋、美味しいお料理。素敵な旦那様。
だから、デビッドに、最後までしよう、って言ったの。
先生は、「エイミーは男爵令嬢だから、純潔は失ったら駄目だよ。一番いい相手と結婚するときに使うんだ」って習ったから。
そうして、わたしはデビッドと結ばれた。
そこには、街にいた子たちとは違う貴族の子がたくさんいた。
女の子たちは、綺麗で、日に焼けていない白い肌の子が多かった。だけど、笑顔は本物じゃない。確かに淑女教育で習ったのは、ああいうウソの笑顔だ。先生からは、エイミーはしなくていいって言われたから、形だけはできるように練習はしたけれど、使ったことはなかった。
だけど、学園にいる女の子たちはみんなあのウソの笑顔だ。仲良くなれそうにないな、と少しがっかりした。
男の子たちは、みんなかっこいい子が多かった。街の子たちみたいな乱暴な言葉は使わないし、王子様みたいな人が多かった。
やっぱりわたしのことは可愛いって言ってくれる人がいて、わたしの周りは男の人が多く集まるようになった。
中でもとびきり王子様みたいだったのは、デビッド!!
見た目もとびきりかっこよかったけど、贈り物も本当に素敵だった。
高位貴族だからなのか、エスコートも完璧で、本当にお姫様みたいに扱ってくれた。
最新の流行りのドレスとか、宝石とか。わたしがうれしいっ!!って喜ぶと、デビッドも本当にうれしそうに笑ってくれた。
デビッドはわたしの特別だと思った。きっとお姫様にしてくれる王子様だと思った。
キラキラのデビッドの笑顔は、わたしだけの特別で、ほかの女の子にその笑顔を向けているのをみたことがなかった。
だから、デビッドとは特別に二人で会ったり、同じ部屋で過ごしたりするようになった。
ほかの女の子たちから、デビッドには婚約者がいる、そんなに近い距離でいるのはよくない、って色々意地悪を言われたけど、デビッドや周りの男の子たちが守ってくれる。
「いつものエイミーでいいよ。笑っていて」ってみんなが言うから、わたしはいつものわたしでいいんだって思ってた。
でも、先生たちからも注意されそうになったから、入学試験の時、仲良くなった先生に、私がこのままでいられるようにお願いした。面接のときみたいに、ちょっとだけいい子にしてて、と言われて、二人きりで会うようになったけど、その先生も大人の貴族で、わたしのことも気持ちよくしてくれる人だったから別に良かった。
そんなことくらいで、お願いを聞いてくれるから助かったし、おかげで誰からも怒られたりしなくなったから本当に良かった。
学園でも、女の子の友達は少しだけ出来た。わたしと同じような男爵家だったり子爵家の子だったけれど、もらった贈り物の中から、その子たちに似合いそうなものをあげたら、喜んでくれてお友達になれた。
その子たちから、1冊の小説をもらった。デビッドとわたしみたいなお話なのよって言われて。
読んでみたら、素敵なお話だった。
本物のこの国の王子様とは、わたしが出会うことはないけど、小説の王子様は金髪で紫の瞳のデビッドそのままだったし、デビッドに連れて行ってもらった舞台の王子様よりデビッドのほうがもっとかっこよかったから、私の王子さまはみんなが言うようにデビッドなんだろう。
そう思ったら、デビッドの横にいるのが心地よくなって、ずっと一緒にいるようにした。みんなも応援してくれるし、意地悪な人はほとんど近くにいなくなったから。
卒業する歳になったら、デビッドが、「婚約者と結婚したくない」って言ってきたの。
デビッドの婚約者の人は直接会ったことがないけど、1年生の時に遠くから見たことがあった。なんでも身分が高いらしい。
あのウソの笑顔が上手だけど、確かにデビッドとは釣り合わない気がした。だって、髪の毛も目の色も茶色なんだもの。
この頃、毎日のようにデビッドとは、街の宿のベッドの上で、お互い気持ちよくなることをすることが多くなっていて。
初めて家庭教師の先生に教えてもらった時より、わたしもずっと気持ちよくなる方法が上手になっていた。体も大人になって、デビッドはわたしの大きくなった胸が大好きで、よく顔を埋めている。「ふわふわで、大きくて、柔らかい。最高だね」って言ってくれる。
触られるとわたしも気持ちよくなるから、お互いに最後まではしないと決めていたけど、割と際どいところまではしていた。
デビッドは、子供のころから決められたこの婚約者が嫌いだったって言った。
出会ったときにはもうあのウソの笑顔だったんだって。わたしみたいに心から笑った顔なんて見たことないって。
「エイミーと結婚出来たらいいのに」ってデビッドが言うから、「デビッドと結婚したら、わたしは侯爵夫人になるの?」って聞いた。
「そうだよ」って、デビッドが言ってくれて、「私の家は、布生地を扱う家なんだ。いつでも最新デザインのドレスも着させてあげられる。きっとエイミーに似合うよ」って。
この時、わたしの心は決まったの。デビッドと結婚して、侯爵夫人になる。最先端のお洒落をして、みんなにドレスを見せたら、きっとデビッドのためにもなる。デビッドの家はお金がたくさんあるって聞いていたから、きっと笑って過ごせる。
これって、お姫様みたいじゃない?綺麗なドレスと贅沢なお部屋、美味しいお料理。素敵な旦那様。
だから、デビッドに、最後までしよう、って言ったの。
先生は、「エイミーは男爵令嬢だから、純潔は失ったら駄目だよ。一番いい相手と結婚するときに使うんだ」って習ったから。
そうして、わたしはデビッドと結ばれた。
25
あなたにおすすめの小説
隣の芝生は青いのか
夕鈴
恋愛
王子が妻を迎える日、ある貴婦人が花嫁を見て、絶望した。
「どうして、なんのために」
「子供は無知だから気付いていないなんて思い上がりですよ」
絶望する貴婦人に義息子が冷たく囁いた。
「自由な選択の権利を与えたいなら、公爵令嬢として迎えいれなければよかった。妹はずっと正当な待遇を望んでいた。自分の傍で育てたかった?復讐をしたかった?」
「なんで、どうして」
手に入らないものに憧れた貴婦人が仕掛けたパンドラの箱。
パンドラの箱として育てられた公爵令嬢の物語。
蔑ろにされた王妃と見限られた国王
奏千歌
恋愛
※最初に公開したプロット版はカクヨムで公開しています
国王陛下には愛する女性がいた。
彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。
私は、そんな陛下と結婚した。
国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。
でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。
そしてもう一つ。
私も陛下も知らないことがあった。
彼女のことを。彼女の正体を。
真実の愛の言い分
豆狸
恋愛
「仕方がないだろう。私とリューゲは真実の愛なのだ。幼いころから想い合って来た。そこに割り込んできたのは君だろう!」
私と殿下の結婚式を半年後に控えた時期におっしゃることではありませんわね。
【完結】遅いのですなにもかも
砂礫レキ
恋愛
昔森の奥でやさしい魔女は一人の王子さまを助けました。
王子さまは魔女に恋をして自分の城につれかえりました。
数年後、王子さまは隣国のお姫さまを好きになってしまいました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる