【第一章】‐壱‐ 彼は獣医師だった。

百鎖(mosa)@ʜ

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〈一節〉獣医師。

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ここは、東北地方

場所は 宮城県 である。




大学卒業後、東北で一番高度な医療を提供している動物病院に勤めている。

基本外来は勿論、
予防・整形・エキゾチック・脳神経。

幅広い医療だ。



基本は犬や猫、ウサギ、ハムスター、フェレット等を対象に診察している。


患者が来ない日は本当に来ないが、
混む日は100件を超える。





それに比べると、今日は混んでいない日だと思い手早く且つ丁寧に診察をしていく。


急患もなく、大きな手術もない。

何事も無く一日を終えた「僕」は、帰り道にコンビニに寄った。






僕「…またかよ。リードくらい付けて散歩させろよな…」





運転中、視界に入ったのはリード無しで犬を散歩させてる老人。

大きな組織の動物病院に勤務したが、田舎の方の支部に配属の為、この光景は見慣れたものだった。





そのすぐ先にあるコンビニに入り、夕飯を選んでいると…


先程、リード無しで犬を散歩していた老人が店内に入ってきた。






僕「……(え、犬は?)」


思わず口に出てしまいそうな言葉を飲み込んだ僕は、会計を済ませて外に出る。




リード無しで散歩してたけど、流石に手には持っていただろう…。


きっと繋がれてるはず……







コンビニを出て直ぐの所だった。






僕「……………へっ…?」







______________
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