【第一章】‐壱‐ 彼は獣医師だった。

百鎖(mosa)@ʜ

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《三歩》入院

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恐る恐る歩く廊下



昼間は入院している犬や猫の声でにぎやかだが、

夜になると静まり返っている。






入院室に入ると、

何匹かの犬や猫は足音に気付いて
こちらを見つめていた。




一匹ずつ部屋ケージを確認していく







僕「……んー、別にだな…」









全てを見て回ったが、

特に異常は無く。



お水を溢してる仔もいなかった













僕「え、開いてるし」



今日退院した仔がいた所のドアが開いていた。

ドアが開いてるってことは、
そこはまだ消毒していないということ。


うちの病院では皆に分かるようにそうしている。







僕「…はいはい、やりますよ…」








見過ごすことは出来ず、消毒してドアを閉める。



入院室から出て、カルテを片す。









支度をして退勤する












僕は出ていく時の

女性の高笑いは聞かなかった事にして、ドアを閉めた。


















その日の夜



僕は夢をみた







恐怖を感じて目を覚した


汗がすごい…






でも、その夢は次の出勤日には忘れていた。






あんなに恐怖だったのに…




まあ、いっか













あまり引きずる方でもないし…








そのあとは気にせず診察に集中した日々だった。







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