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第三章:現代編
第四話:凍藍
しおりを挟む金って、本当にあるところにはあるんだなぁと感嘆の溜息を漏らしながら、十二階からキラキラと光るネオンを眺めていた。
宝石箱のような幻想的な夜景とは、対照的に硝子を隔てた室内は殺伐としていた。
嗅ぎ慣れない、甘い薬品臭がやけに鼻につく。
「ほら、飯。」
家畜に餌を投げるみたいに、乱暴に弁当の入ったビニール袋がリビングのローテーブルへポイと置かれる。
「シゲの分は?」
袋を漁れば、『枝豆ごはんの幕の内弁当』という健康的なチョイスに皮肉な笑みがこぼれる。
この部屋で、まともな飯が食えるだけで御の字だ。
「俺はいらない。」
会話が途絶えてしまうと、濃い静寂が降ってくる。
倒れ込むように、四人掛けの巨大なソファに寝そべる男は、一目でわかる異常な痩せ方をしていた。
骨に皮が貼り付いただけの腕、血行の悪い土色の顔で唇が乾燥して割れている。
おそらく何か薬を使っているんだろうな、とぼんやりと思う。
ここはシゲが寝泊まりしているマンションだ。
栄の一等地にあり、ドラマのセットのように、やたらに広い。
リビングだけで二十八帖もある。
お洒落で高そうな家具が揃っており、絵に描いたようなお金持ちの生活なのに、壁に染みついた独特な薬品臭が全てを台無しにしていた。
他に部屋が三つもあり、よくわからない外国人が出入りしている。
この空間に慣れてはいけない。
その甘い匂いは、毒なのだと俺の理性がずっと警鐘を鳴らし続けている。
「で。仕事は見つかったか?」
スマホを操作して、俺でも雇ってくれそうな求人を舐めるように見ている。
「ああ、年が明けて落ち着いたら、日雇いの産業廃棄物の仕訳にでも行くわ。」
「はっ、ちまちまと馬鹿らしい。お前も墜ちたもんだな。」
何と言われても、俺はもう怒る気にはならなかった。
静かになったシゲを振り返ると、急に電源の切れてしまった人形のように眠っていた。
ポケットの中のスマホに触れた時に気が付いた。
俺はまだ、直哉と繋がっている。
手の届く範囲にいたら、きっとまた直哉に甘えて手を出してしまう。
だから、距離を取るんだ。
距離を……でも、直哉を誰にも渡したくない。
だが、今のままじゃダメだ。
腹を決めて、自分の足で立て。
あいつに甘えるな。
直哉のためなら、何だってするって覚悟を決めろ。
罵倒されても、蔑まれても、誇りを捨てて頭を下げてでも仕事をしろ。
そうじゃないと、あいつと一緒にはいられない。
奥歯をきつく噛み締めて、スマホをぎ強く握った。
「出て行く」というだけで、震えて怯える直哉の顔がありありと浮かぶ。
倒れた彼に顔を合わすことなく出てきてしまった。
また、置いていかれたと泣かせてしまいそうで、スマホのメッセージアプリを開く。
何度も文面を作成しては、消去する。
本当に彼に待っていて欲しいと言ってしまっても、いいのだろうか。
底冷えのする風が強く吹き付ける。
道端で立ち尽くしたままでは、考えもまとまらない。
結局、直哉と出会った公園へ帰って来た。
風を避ける為に、コンクリート製のゾウの遊具の中へ潜り込む。
あの日、臭くて汚い俺に躊躇せず隣に座ってくれた、優しい人。
やっぱり絶対に失いたくない。
難しく考えることを辞めた。
寒さで震える指で、ありのままの気持ちを素直に送る。
『少しの間、離れる。でも、ちゃんとしたら帰るから。待ってて。』
送信ボタンを押す。
言ったからには、彼を待たせるからには、やり遂げないとかっこ悪い。
さっそく日雇いの求人情報を確認するが、残念ながら年末年始の壁がそこにあった。
決意に血が滾ったところなのに、現実は厳しい。
金も居場所もない。
そんな時、思い出したのはポケットの中にある黒い名刺。
「仕事もしないのに、家に置けだ?都合が良すぎるだろうが。」
電話口で馬鹿にしたように、笑った。
「はぁ?誰のせいで捕まったんだよ!」
自分の弱さのせいで捕まったんだと自覚している。
だがこの前の会話で、彼は自分に落ち度があったと思っている口ぶりだった。
今度は、俺が利用してやる。
「正月が明けて、日雇いの仕事募集が始まったら、出て行く。」
年末年始を凌ぎ、職にありつけば格安で泊まれる宿泊所も検討できる。
決して薬はやらないし、売人もやらない。
違法なことには手を出さない。
言い訳のようにつらつらと並べ立てる俺の声を、シゲは嫌そうに聞き流しながらも、最後は公園へ迎えに来たのだった。
「出掛けるけど、お前も一緒に来いよ。」
一月三日の日暮れ時、珍しくシゲが外出を促してきた。
「嫌だよ。明日から、肉体労働だし。」
明日から、産廃の仕分け仕事が始まる。
体力は温存しておきたい。
シゲとも離れて、自分の足で生きる最初の日になるはずだった。
「あー、今あっちに高額な薬が保存されていて。出来ればお前一人、部屋に置いておきたくない。」
視線はリビング続きにある一室の扉を指していた。
「疑われたくはないだろ?」
高額とはいくらぐらいなのかはわからいが、巻き込まれたくない。
「わかった。」
仕方なく、上着とスマホを取ってシゲの後へ続いた。
少し車を走らせているうちに、夜の帳は降りた。
さすが正月の三が日。
一般道は閑散としている。
ふと、窓の外にちかちかと光る灯かり。
良く見ると、大型の貨物船だった。
なんで海なんか……。
運転席のシゲは、いつもより緊張した面持ちで運転している。
背中の産毛が、ぞわりと逆立つ。
「おい、どこへ向かってる。」
「仕事だよ。」
今頃気が付いたかと言うように、狡猾な顔をして笑った。
「信用できる売人が必要なんだ。日本語ができて、クスリに手ェ出さねぇ奴なんて、今どきレアだぜ。最高の当たり引いたと思ってるよ、俺。」
ハンドルを握る手の甲に、血管が浮いていた。
目だけが異様に光っていて、笑っているのに寒気がした。
──ずっと、これを狙っていたんだ。
「やらねーって、言ってんだろうが。」
「俺の部屋へ転がり込んだ時点で、無関係でいられる訳がないだろう。売人の顔も何人か見たろ。あの扉の向こうに、何が保管されているか、知っているだろ?」
そこにいるだけで、多くのことを知り過ぎだ。
「生きて働くか、物言わぬ海の藻屑になるか。お前の選択肢は、始めから二つしかない。」
「……。」
迂闊だった。
死までチラつかせてくるほど、追い詰められているとは思わなかった。
まさか、シゲがここまで墜ちているとは。
羽振りの良さに目がいっていたが、こいつ自身も薬の中毒者だ。
どんなに金があっても、薬を買う為に泡のように溶けていく。
「今日は組織の幹部が一人来る。大事な顔見せだ。大人しくしていろよ。」
「組織って何だよ。そんなもんに関わったら、終わりだろうが。」
逃げようものなら、死ぬまで追って来るのだろう。
車内に流れる低音のBGMが、心臓の鼓動と重なった。
「往生際が悪いな……。言わなきゃ、わかんない?初めから、お前は終わってんだよ。」
煙草に火を着けながら、気だるそうに笑っていた。
「何のために、真人間になりたがっているかは知らんが、俺に関わった時点でもう運命は決まってんだよ。」
血の気の引いた肌、こけた頬へ影が色濃く射していた。
俺にはシゲが死神に見えた。
本気でもう逃げ道はないのだと悟り、背筋が凍る。
何か言い返したいが、喉が張り付いて上手く動かない。
ふわりと笑う、穢れのない直哉の顔が脳裏に過ぎる。
隣にいられるように自分で立つって決めたんだ。
なのに、その決意を過去が絡めとるように迫って来る。
直哉、助けて。
届くはずもない祈りが、喉の奥で溶けた。
真っ暗な底なし穴が、目の前に広がっていた。
車は無慈悲に海沿いの高架を抜けて、人気のない倉庫の並ぶエリアへと入っていく。
ちゃぷちゃぷと水音がするのに、夜の海は墨汁を垂らしたかのように真っ黒でその姿を掴むことが出来ない。
冷たく乾いた海風が、意志を持って人を排除しようと襲ってきていると思うほど、吹き荒れている。
シゲに促されるまま、倉庫の脇にある小さな扉へ。
人の出入り口らしく、そこだけが妙に擦り切れていた。
背を押されて中へ入ると、照明の白さが目に刺さった。
煌々とした明かりがついているのに、床がコンクリートむき出しの為か寒々しく感じる。
掃除がされていないのか、ひどく埃っぽい。
元々は衣服の出荷倉庫だったのだろう。
倉庫の隅にはいくつかのハンガーラックと雑然と積み上げられた作業台が見える。
シゲに押されて、倉庫の一番奥へと追いやられる。
すぐに扉が開くと、中東系の外国人が四人と柄の悪そうな男が四人続く。
全員の瞳孔が開いている。
どこかシゲと同じ陰った何かを背負っていた。
そのあと、物々しい雰囲気で入って来たのは黒スーツを纏った六人。
先頭の白髪交じりの細面の男が、場を支配するようにゆっくりと歩く。
神経質そうなシルバーフレームの眼鏡が、蛍光灯の光を鋭く反射した。
幹部──そう呼ぶにふさわしい威圧感だった。
彼は、シャッター前の全体を見渡せる位置にある作業台へ腰を下ろし、足を組む。
その両脇に、獣のような護衛が二人。
背筋を伸ばして立つだけで、筋肉の隆起がスーツを押し上げている。
あと三人は、幹部の威厳に対してあまりに気怠げだった。
若い男たちが勝手に隅の作業台へ腰を下ろし雑談を始める。
特に、一番若そうな金髪の小男は、週刊少年誌を取り出して読みだす始末──その無礼さが逆に異様だった。
空気が凍り付く。
六人全員が動物園の檻の中にいる猛獣で、どの方向にも逃げ場がない
男のくぐもった悲鳴が聞こえて、黒いスーツを纏った屈強な口髭の男が引きずるようにどこかへ運んでいく。
顔見せなんて嘘だ。
「おい、リュウ。」
ドスの効いた声が、この場の雰囲気を支配する。
幹部の男が、感情の読めない冷たい目で、じろりと睨む。
リュウと呼ばれた、顔にまでタトゥーが入った目付きの悪い青年が、びくりと肩を揺らした。
「納品と売上、合わねぇだろ。」
短く事実を突きつけられる。
そこには、嘘を許さない圧が込められていた。
目に見えて怯え、顔面の血の気を失っていく。
キョロキョロと周囲を見回すと、扉の方へ身体が動いた。
しかし、次の瞬間には護衛の一人である、屈強な男によって、コンクリートの床に押さえつけられている。
「これだから、薬やってる売人は信用できねー。」
黒スーツ以外の人間は、ぎくりと固まっている。
シゲも苦い面持ちで、動こうとはしなかった。
ああ、これはここにいる売人への見せしめなんだ。
リュウは何かを叫び、床に転がるたびに空気が震えた。
二、三発の鈍い拳の音。
的確に急所を突かれたのか、目に見えて動きが鈍くなっている。
口に猿轡が詰められると、喉の震えだけが倉庫に残った。
涙を流し、瞳には明確な恐怖と怯えが浮かんでいる。
護衛の男が腋の下を掴んで引きずると、連れて行かれたら終わりだとでも言うように、藻掻いた。
くぐもった悲鳴が、彼の恐怖をありありと俺達に伝えてくる。
バシッ。
重い音。
脇腹の弱い部分を加減なく蹴られ、リュウは痛みに身体を丸める。
その隙に、ズルズルと扉の方へと運ばれていく。
彼が外へ連れて行かれても、誰も微動だにしない。
運ばれた先に何があるかなんて、考えたらいけない。
背中を冷たい汗が流れていく。
風の吹き込むヒューという寒々しい音と倉庫の隅で少年誌のページをめくる音だけが、耳につく。
「で、次紹介してくれる売人は、薬をやらないって?」
重々しい空気の中で、先程と一転して、期待に満ちた笑顔を向けて来る男が心底怖い。
人を人と思わない、硝子玉のような目をしている。
「こいつです。」
シゲが俺の肩を掴んで、ぐいと身体を押す。
肩を掴んだ指先微かに震えており、彼の緊張が伝わってきた。
コツ、コツ、コツ──。
風の音かとも思ったが、意図的に扉を打つノック音が、張りつめた倉庫の空気を震わせた。
誰も動かない。
誰がこの時間に、こんな場所を訪ねるというんだ。
「すみません、失礼します。」
耳に馴染んだ声がした瞬間、胸の奥がぐにゃりと歪んだ。
幻聴かと思った──でも、耳の奥に残る声の温度が、あまりにも生々しい。
薄暗い扉の隙間から覗いた白いワイシャツの袖を見た瞬間、俺は息を止めた。
──なんで、ここにいる。
外の冷気を背負って現れた直哉は、場違いなほど清潔だった。
真っ白な肌と、整った髪。
その存在そのものが、この腐った空間に反射して痛い。
誰よりも臆病なはずの彼が、恐れもせずにまっすぐ立っていた。
「お願いがあって来ただけです。敵じゃない。お願いします。」
両手を上げた彼の声が震える。
スーツの男たちは、一斉に腰に手をやり、拳銃か刃物を確認する。
一触即発。
血の気が引いていくのが分かった。
やめろ。来るな。
ここはお前がいる場所じゃない。
直哉は誰の制止も聞かず、真っ直ぐに進んだ。
床の埃が舞い上がり、照明の光をぼんやり白く曇らせる。
その光の中を、彼はまるで処刑場へ向かうように歩いて行く。
──止めたいのに、動けない。
シゲの指が俺の肩を押さえつける。
それより何より、この場の空気が、俺の身体を縫い止めた。
屈強な黒スーツの横を通り過ぎ、彼は作業台の前で立ち止まる。
そこに、金髪の男がいた。
少年誌を閉じ、つまらなそうに足を組み直す。
直哉はその足元に膝をつき、深く頭を下げた。
「すみません。鶴華を返してください。必要なら――臓器でも指でも、何でも差し上げます。」
その言葉に、心臓がひとつ跳ねた。
俺のせいで彼が失われる。
優しくて誠実に映っていた直哉も、四年前から壊れていたのだと、今になってようやく理解した。
ダメだ、やめろ。
俺には、そんな価値はない。
お前以上に大切なものなんてないのに。
頭の奥で叫んでも、声が出ない。
喉が張り付いて、息だけが震える。
金髪の男が、面倒そうに雑誌を放り投げた。
バサリという音が、爆音みたいに耳の奥で弾ける。
そのまま彼は立ち上がり、しゃがんで直哉の顔を覗き込む。
笑っているのに、目の奥がまったく笑っていない。
──もう、遅い。
助けなんかじゃない。
これがきっと、本当の終わりだ。
もう見ていられず、俺は現実から目を背けるように目を閉じた。
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