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第22章 ヒロト先生の新型ゴーレム開発日誌2
第180話
しおりを挟む「…って事で、"火が燃える"、"水が凍る"って現象には、精霊の用きとかじゃなく、必ず説明出来る"理"がある訳だ。分かったか?」
今日は学院での授業のある日。俺はゼルドを始めとする受け持ちの生徒達に向かって、簡単な"理科"の講義をしていた。
ーーー え?何故"理科"かって?
物理方面の学問が殆んど進んでいないからですよ、イオニディアは。
何しろ元々《魔法》などという不思議パワーがある世界。《属性》適正さえ有れば、竃に火を焚べるにも呪文ひとつで事足りる。
おまけに文明レベルは地球でいう中世辺りということもあって、色々な物理現象に対して"精霊の悪戯"とか"精霊の用き"だのの認識で問題なく来ちゃっていた為、何となくそうなるぐらいの認識で済んでしまっているのだ。
だが、仕方ないっちゃ仕方ないんだよなぁ……。
地球における科学の進歩は、如何に効率的に生活の利便性を高めるか?を追い求めることで発展してきた。
ぶっちゃけた言い方をすれば「楽をする為に頑張った」という、一見相反することのようにも聞こえるが、知恵を生存の為の主武器に選び、爪や牙を捨ててしまった原始の人類にとって、生きる事そのものが、非常にエネルギーが必要なことだっただろう。
ならば、その生存に必要なエネルギーを如何に少なく、効率的に使用することができるのか?を生存戦略の鍵として、種としてそれを追い求めていくようになるのは当然の流れである。
結果、人類は自らが選び取った知恵の力で"楽をする為の方法"「科学」を発展させ、その高い環境適応能力も相まって生存可能領域を広げて地球中に蔓延った。
その過程で生存競争の相手が他の野生動物ではなく、同じ人間同士へと変わり、これも無駄に高い闘争本能や欲望の為に、その人類史の中の殆んどに戦の炎が刻まれているのは笑い話にもならないが。
まあ、その戦の為の兵器の発展ですら「如何に安全に、且つ効率的に多くの敵性対象を倒すか」という、ここでもまた「楽をする為に頑張った」結果なのだが。
ーーーっと、いかんいかん。思考が脱線してしまったな。
「でもさ先生、そんな"火が燃える"なんてことに、難しい"理"なんてあるのか?…ってか、それを理解したとして、何か戦闘に有利に働くのか?」
俺の話を聞いていた生徒のひとりでジョージという名の男子生徒が、いかにも胡散臭そうな顔で質問してくる。
………これだよ…。
こちらの世界の住人は、魔法の研究には熱心なクセに、その魔法が引き起こした現象に対してはあまり突き詰めて考えようとしない。
「~だから~こうなる」「~すると~こうなる」という知識はあるものの、「火種を木に着ければ燃えます。それが何か?」というスタンスで、元から"不思議な力"《魔法》が便利過ぎて、深く考えようとしないのだ。
まあ、地球と違って概念だけではなく、神様だの精霊だのが確かな存在として実在する世界であることの弊害なのだろうか?
「そうだな?ん~?じゃあキリエ、お前は《火属性》得意だったな、ちょっと小さくていいから火を灯してくれ 」
「あたし⁉︎ まぁ…いいけど…。ーー『我が指先に、灯れ炎よ』ーー…はい、これでいい?」
生徒の中で、《火属性魔法》が得意な女生徒に声をかけると、短い詠唱の後にスッと立てた人差し指の先、二センチほど離れたところにピンポン玉くらいの炎が出現する。
「おう、ありがとな。じゃあそのまま前に出て来てくれるか?」
「………?」
俺が何を言いたいのか分からないのか怪訝そうな顔だが、キリエは素直に教壇の所までやって来る。
「そこでそのまま維持していてくれ。大丈夫か?」
「このくらいなら一日中だって平気だよ 」
「そうか、さすがだな。さてジョージ、この火はどうやって燃えている?」
「いや、どうやってって、そんなもんキリエが体内の魔力を《火属性魔力》に変換してるに決まってるじゃん 」
何を当たり前のことを、といった表情のジョージ。
「ふむ。じゃあこうするとどうだ?」
俺は"魔法の袋"から出したように見せかけて、アイテムボックスから小枝を取り出し、キリエの灯す火に近付けた。すぐ様火は小枝に燃え移り、パチパチと乾いた音を立てながら燃え始める。
「どうだ?も何も、火に近付けりゃ木は燃えるだろ。いったい何が言いたいんだよ先生?」
「そうだな、当たり前だ。火が燃える為に必要な燃料が、キリエの魔力からこの小枝に変わっただけだ。火が燃える条件は"燃える物"、つまり"魔力"や"木"など、燃料が要るって事だよな?だが、実はそれだけじゃない。火が燃える為には実は「空気」も必要なんだよ 」
そう説明するが、ゼルド以外は"まるで分からない"といった表情で、まったく信じていないな。
そこで俺は理科の実験の定番、『燃えてるロウソクにガラスのコップを被せる』と同じように、燃える小枝を皿に乗せ、中がよく見えるように透明のガラスのコップを被せてみせると………?
「へ?水をかけた訳でもないのに火が消えたっ⁉︎ 」
全員が目を丸くして驚いていた。だがまあ『酸素』の説明まではしていない。余計に混乱しそうだからな。
「な? 例え魔力をどれだけ込めようと、薪の量をどんなに増やそうが空気が無ければ燃えられないんだ。逆に.燃える炎に対してふんだんな空気があれば、ただ《火属性魔力》を込めるだけよりも労力も使用魔力も少なくしつつ威力を上げることが出来る。こんな風にな? ーー『炎よ』ーー」
俺の詠唱のフリを合図に、アイが指先に炎を灯す。炎は空気を巻き込みながら、しかし大きく広がるのではなく細長く伸びていく。イメージしたのは"ガスバーナー"。
さらに空気とガス代わりの魔力を細く強く送り込んでいくと、炎は赤から黄色に、そして白色へと変色し、やがて青味がかった白光に輝き出す。
「なっ!何っ⁉︎ 何なのその白く光る炎は…っ⁉︎ 」
間近で見ていたキリエが驚きの声を上げるいる。
「これか?よく覚えておけ。これはな、普通の赤い炎とは比べ物にならないほど超高温の炎の色だ。だから…こんなことも出来る 」
立て掛けてあった模擬戦用に刃引きをした鉄の剣を手に取って、炎をスッと横にズラす。
ーーパシュン! …ガランッ… ーー
『『『『『 ………‼︎⁉︎ 』』』』』
僅かな鉄の溶融する音の後に、溶けた滑らかな断面を見せて地面に落下した刀身を見て、生徒達が息を呑むのが分かった。
「広範囲に広げるばかりが炎じゃない。空気を大量に含んだ炎を高速で噴出させ、細く絞り収束すれば今のように一瞬で鉄すらも溶断する超高温の炎の刃にも変化する 」
「先生、クーガ先生!今の!あたしにも出来るっ?」
物凄く興奮した様子のキリエが、掴みかからんばかりの勢いで質問してくる。
「ああ、《魔法》は"イメージ"だ。俺が言った通り〈魔力操作〉が上達すれば、思った通り自在に魔力を操れるようになる。コツは教えてやるから頑張りな 」
「わかったっ!頑張るよ先生‼︎ 」
自らの得意属性の魔法の更なる可能性に、瞳をキラキラと輝かせて喜ぶキリエ。うむ!ヤル気になったようでなによりだ。
「でもさー先生、キリエは一番攻撃に適した《火属性》だからいいけどさぁ、俺達みたいな他の属性の奴はどうしたらいいのさ?」
またもやジョージの奴がブーブーと文句を言ってくる。いるよなー、こういう奴って。
「あのなぁ……。お前等、仮にも王立の学院に通うエリートだろうが。オマケに冒険者としても、もう活動している奴等ばっかりだろう?ちったぁよく考えろよ。戦闘に於いて攻撃力は大きなファクターだが、直接的な攻撃力だけが勝敗を分けるのか?じゃあ、短剣では大剣を持った奴には勝てないとでも?違うだろ?」
「い、いや、そりゃそうだけど……… 」
文句を言ったはいいが、バツが悪そうにそっぽを向くジョージ。
「納得いってないようだな?じゃあ聞くぞ、お前等、俺が来た初日に、ゼルドに何をされた?どんな手に引っかかったんだ?」
『『『『『 あ…っ⁉︎ 』』』』』
俺が教師として来た初日、俺を不審がるこいつ等に対してゼルドは【鉄腕】で威嚇した。だがそれはあくまでもフリで、ゼルドの"本当の狙い"は威嚇に後退る生徒達の足下に気付かれないように盛り上げた、段差で転ばせることだった。
「"無いはずの物が在る"。たったそれだけのことで相手の虚を突き戦いを有利に進めることが出来る。お前等にこんな経験は無いか?湿地帯で泥に足を取られて動きにくかった事は無いか?小雨の中、風が吹いて体温を奪われて凍えた経験は無いか?あるだろ、冒険者なんだから 」
生徒達を見回せば、何人もが「うんうん」と頷いている。
「だったらその経験を活かせよ。動きの速い敵の足下を、《水属性』や《土属性》で泥濘みに変えてやったら?温度変化に弱い蛇やトカゲの魔獣に、《水属性》で発生させた霧を《風属性》で叩き付けて凍えさせればどうなる? "戦い"なんてモンはな、別に馬鹿正直に真正面からやる必要は無いんだよ。いかに"相手には不利だが自分には有利な状況"に持っていくか?それが「戦略」だ。だからこそ魔法の絡まない出来事を良く見て、注意深く観察しろ。"何故そうなるのか?""どういった状況でそれは起こるのか?"ってな 」
俺の話を聞いて、ハッとした顔になる生徒達。
「具体的に、鮮明にイメージすればするほど魔法の威力も効果も上がる。ただそういうモノ、として物事を見過ごすんじゃなく、実際の現象をしっかりと観るんだ。魚の魔獣に水の中で挑むバカは居ねえ。だが、どんなに強力な魔獣だろうと、魚なら一旦陸に上げちまえばもう怖くない。そういう戦いをするんだ。いいか、"弱点を突く"ってのはな、直接の攻撃だけを指すんじゃ無えんだ。フィールドそのものが武器と成り得るんだ。正々堂々?バカ言え、自身の技量を上げる事は確かに大事だが、騎士様の決闘じゃねえんだ、使えるモノは何でも使え。準備を怠るな。頭をフル回転させろ。昨日の晩、友達と交わしたバカ話すらも勝利への鍵になるかもしれないんだからな 」
『『『『『ーーーー‼︎ 』』』』』
「その上で、思い描いた戦略を確実に実行出来るように、自らの手で動かすのと同じレベルまで〈魔力操作〉を訓練するんだ。分かったな?」
『『『『『 はいっ‼︎‼︎‼︎ 』』』』』
………をおっ⁉︎ 良い返事だ。ジョージの奴もやっと納得が行ったらしく、ヤル気のある顔で真っ直ぐこちらを見ていた。
「良し、良い返事だな。ならご褒美に、〈魔力操作〉が上達すれば、こんなことも出来る。ってのを見せてやろう。お前等【黒き武神】の"英雄譚"は読んだことあるか?」
俺の問いに、今度はほぼ全員の生徒が頷く。やっぱ大人気だなー、爺さん。
「そうか。なら、その英雄譚に書いてある伝説の技のひとつを見せてやる 」
『『『『『 え…っ?』』』』』
そう言って手を伸ばした先に、二メートルほどの高さの小さな旋風を発生させる。
「見てろ。コレが英雄譚にある、【黒き武神】と【炎禍の魔女】が、帝国の一軍を燃やし吹き飛ばした《禍炎旋風龍》だ!」
「…ンなっ!ちょ、ちょっと待て教官っ‼︎ 」
はっはっはー!待ってやらねーよ‼︎
ギョッととした表情になる生徒達(特にゼルド)を置き去りにして、俺は魔力波動を迸らせた ーーーー !
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