〜転移サイボーグの異世界冒険譚〜(旧題 機械仕掛けの異世界漫遊記) VSファンタジー!

五輪茂

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第24章 混沌の序曲

第207話

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「おおっ、ヒロト、無事だったか!」

 ヴェルデが操る"生体式"強化外殻アームドスーツ【スカラベ】との戦闘を終え、獣王城へと帰還した俺の下に、レオさんが駆けて来た。

 ちなみに、あまり騒ぎが大きくなり過ぎてもいけないだろうから、【プリシード・アペックス】の合体は解除して、〈ホバーバイク形態〉にしてから戻って来た。
 ただでさえ"魔獣テロ"によって住民達はナーバスになっている。そんなところに、見慣れない"巨大ロボ"の姿があっては落ち着かないだろうし、これ以上不安がらせる必要は無いしな。
 …一応、でもあるし。見せちゃったけども。

 まあ、アイツ等の言う「我が君」とやらの組織の規模は分からないが、"〈生体式強化外殻〉あんな兵器"を持っているくらいだから、相当なモノではあると予想できる。それに対しての牽制にはなるだろう。
 …と、いう言い訳で自分を納得させておこう。

「ただいま、レオさん。レオさんこそ体は大丈夫だったのか?」 
「うっ!…無様な姿を見せてスマなかったな、不意打ちの衝撃で暫くは動けなかったが、もう問題ない。…して、彼奴あやつ等は?」
「スマン、後から来た奴の方が退き際が良くてな、逃げられた。もうひとり、あのロッソって奴もドサクサ紛れに逃げたみたいだ 」

 そう、ヴェルデに湖に投げ捨てられたロッソだが、あの後アイに〈索敵サーチ〉で付近を捜してもらったものの、探知範囲内にはアイツに着けたマーカーの反応は見つける事は出来なかった。
 あれで死んだとは到底思えないし、どうやら俺とヴェルデが戦っているうちに、上手く逃げおおせたようだ。本当にシブとい奴だったようだ。

「そうか……。この手で始末出来なかったのは口惜しい限りだが、あの様なモノまで出て来ては致し方無いか… 。せめてどういった者達なのかの情報だけでも手に入れたかったが……」

 レオさんは悔しそうに表情を歪め、ギリッと歯を軋らせる。

「その事なんだがな、アイツ等との会話や、使っていた言葉から分かった情報がいくつかある。ティーさん達が戻って来てから、そこら辺の情報の擦り合わせがしたいんだが、いいかな?」
「何っ!それは本当かヒロト!」
「ああ。もしかすると、思っていた以上に厄介な相手かもしれないぜ…?」




「陛下ぁーーーーっ!よく御無事で!
ティゲイル、只今帰参致しました。陛下の一大事に遅参仕り、大変申し訳ございません!」

 暫くして、壁が崩れ、まだ瓦礫が転がる玉座の間に、ティーさんが駆け込んで来た。ティーさんは、走り寄るなり跪いて頭を下げ、遅参を詫びる。
 そんなティーさんに向かって、レオさんは穏やかな声で返事を返した。

「良い。予想外の相手だったが、ヒロトのお陰で窮を凌ぐことが出来た。大事は無い。それに、お前は私の命により街に赴いていたのだ。報告に参った者より状況は聞いている。お勤め御苦労であった 」
「はっ!……クーガ殿、陛下を守ってくれたこと、【獣王闘国】全ての民に成り代わり、心より礼を言う。本当にありがとう 」

 う~~ん?瓦礫を撤去している兵士とか、他の人達がいるからか、レオさんもティーさんも王様と戦士団長モードになっている。さっきの模擬戦死合いの後だと違和感がハンパないな……!

「いえ、微力ながら陛下の御力になれたことを光栄に存じます。………それで、陛下、ティゲイル戦士団長も戻られたことですし、ご相談したいことがあるのですが… 」
「分かった。では、先程の応接室に場所を変えよう。いいな、ヴェモット?」
「承知致しました。では皆様、応接室へと御移動下さい 」


 そうして応接室に移動したのは、俺、レオさん、ティーさんにヴェモット宰相さん。後はティーさんと一緒に戻って来ていたソニア達四人に加え、ダイにティーリちゃんの計十人だった。


「………そうか…、街はそれほどの被害を………!」

 ソファーへと腰掛け、人数分の紅茶をメイドさん達が用意して退出した後、街の惨状をティーさんから聞いたレオさんの声に圧し殺した怒りが滲む。

「ああ、酷いもんだ。街の復興はいずれは成る。だが、失われた命はもう戻ってこない……。クソっ!‼︎ レオ、今すぐ俺に出陣を命じてくれ。俺が聖国を滅ぼして、連中の息の根を止めてやるっ‼︎ 」

 人払いをして周囲に俺達以外居ない為か、戦士団長モードから相棒モードに戻ったティーさんが、その怒りを隠そうともせずに ダンッ!とテーブルを叩いてレオさんに訴える。

 …気持ちは分かる。分かるんだが………。

「ちょっと待てよティーさん。それは一旦置いておくはずだったろ?」
「何を言うヒロト!ここまでの事をされて、黙っていられる訳がないだろうっ‼︎ 」

 ギロリと俺を睨みつけて、吼えるティーさん。

「怒り心頭なのは分かるよ。だがな、なぜ"聖国"の仕業だと決め付ける?今回の事は、あの謎の二人組が、黒い魔獣を使ってレオさんを暗殺する為に引き起こした事だぞ?」
「そんなモノは聖国が裏で糸を引いているに決まっている!」

 ダメだ。ティーさんはすっかり頭に血が昇っているのか、俺の言葉に耳を貸そうともしない。

「ヒロトよ、物見の報告では、あのバケモノは聖国方面へ飛び去ったそうだ。これまでの歴史、そして状況から鑑みるに、俺もティーガと同じ、黒幕は"聖国"に間違いないと思うんだが?」
「正直に言えば、それは俺にも分からない。だが、俺には今回の事件を引き起こした連中のは、レオさん達にそう思わせるコトが目的だったような気がしてならないんだ… 」

 ヴェルデは言っていた。「体制を破壊する」と。では、奴らの狙いは……。

「"そう思わせるコト"が目的?さっぱり意味が分からんが…?そう言えばヒロト。何やら情報を掴んだと言っていたな?」
「ああ。だが、この情報の意味を知るには、ちょっとばかり俺達の事情やら秘密やらが関係してくるんでね、その辺の事情をよく知ってる人達も加えて相談したいんだが、いいかな?」
「事情?秘密?事は早急に対策を取らねばならんのだ。お前が誰を呼びたいのかは知らんが、悠長に時間をかけているヒマはないぞ?それに、これでも一応は王だ。信用の置けない者といきなり会うことは出来ないぞ?」
「あ~、心配は要らないよ、し、すぐにここに呼べる。それに、その人達はレオさんやティーさんもだから、そこも問題無いはずだ。…じゃあ、呼ぶぞ? 」

 不審気な表情のレオさん達をひと先ず説得して、ノアに呼び掛ける。

『ノア、聞こえるか?そっちの準備はどうだ 』
『はっ!万事抜かりなく。既に皆ひと所に集まっております 』
『よし、じゃあこっちに連れて来てくれ 』
『御意 』

 ノアとの念話を終了して数秒、部屋の中に大きく広がった俺の影が闇色に染まり、浮かび上がるように数人の男女が現れた。
 現れたその人物の中のひとりを見たレオさんとティーさんは………。

「「しっ!しししししししっ!師匠ぉぉおっ⁉︎ 」」

 ガタンッ!と真っ青になってソファーから飛び上がり、すかさずその人物…婆さんの前に二人揃って土下座を決めた。

「「ご、ごごご、ごぶ!ごぶ…っ!御無沙汰しておりますセイレン師匠っ‼︎ 」」

 そこにはさっきまでの怒れる猛虎も、猛き獅子王もいなかった。いるのは後脚の間に尻尾を挟み、ブルブルと震える哀れな子猫………。実にこの二人と婆さんとの修業時代の関係性を窺わせる場面である。

 しかし、"ごぶ…っ!"って、いったいどこのゴブリンですかアンタ等?よっぽど怖いんだな、婆さんが……。

「どうしたんだい、?そ~んなに青い顔して縮こまっちまって。何か後ろめたいことでもあるのかい?ん?ん?んん~~?」 

 うゎあ……。小さくなってる二人とは対照的に、めちゃくちゃ楽しそうだな婆さん…!

「あっ!いえっ⁉︎ その……!」
「けけけ、決してそのような事は…っ!」

 土下座する二人の目線に合うようにわざわざしゃがみ込んで、ニタニタと笑いながら顔を覗き込む婆さん。

 実は、婆さん達はノア経由の念話で、事の成り行きや顚末はほぼ知っていたりする。知っててやっているのだから、ホンッとに意地悪だな婆さん…!

「話が進まないから、レオさん達をイジメるのはその辺にしておいてくれよ婆さん。 結構大事な話なんだ 」
「おや、仕方ないねぇ。積もる話は後回しだとさ、助かったねバカ弟子共 」
「「あ、ありがとうございますっ‼︎ 」」

 ノアに連れて来てもらったのは、爺さんと婆さん。それと、ジオン陛下のオッさんだ。

「はっはっはっ!勇猛で知られる獣王陛下も、レンの叔母御には形無しだな? 」
「お久し振りです、ジオン国王殿。いえ、まあ、こればっかりは…… 」

 オッさんとレオさんが国王トークを交わしているが、取り敢えず話しを進めよう。
 レオさんがメイドさん達に紅茶を入れ直させ、一旦仕切り直した後で、俺は全員の情報の共有の為にも、今回の事件の経緯を簡潔に説明していく。
 そして、この場に居る皆んなに、一番話さなければならない今回判った最も重要な情報を告げる。

「さて、今話した一連の"黒い魔獣"騒動や、今回の【獣王闘国】への襲撃、並びにレオさんの暗殺についてだが、恐らく"聖国"とやらは関係ない。いや?"隠れ蓑"くらいにはしているかもしれないがな?」
「ふむ…。ヒロトよ、こうして儂等まで呼び寄せ、そこまで断言するからには何か確たる根拠があるのじゃな?」

 ズズッと紅茶を啜りながら、問い掛けてくる爺さん。さすがの爺さんも、今はいつもの悪戯っ子のような笑みを引っ込めていた。

「ああ、そうだ爺さん。とびきり重要で一際根拠がな 」
「ほう……?それで、どんな話しなんじゃ?勿体振らずに早う話さんか 」

 爺さんの言葉に、部屋の中に居る者達の顔をゆっくりと見回して、ダイの奴に視線を止める。

「ん?何だー、ヒロト。俺に何か用でもあるのかー?」
「ああそうだ。この情報のは、俺とお前にしか分からない。レオさんを襲った刺客はな、自分の事を『ロッソ・ウーノ』と名乗った。その後に現れた奴の仲間は『ヴェルデ』だとよ 」
「…っ⁉︎ おまっ!それって……っ⁉︎ 」

「ちょっと、どうしたのよダイ?そんな驚いた顔をしちゃって?」

 それまでのお気楽な表情から一転、驚愕の表情を浮かべて固まってしまったダイに、ティーリが吃驚して声をかける。

 すると、その俺とダイのやり取りを見ていた爺さんが、おもむろに声を発した。

「ふむ……?お主と小僧にしか分からない情報。ならばそれは"地球"とやらの言葉なのかの?」
「さすが、察しが良いな爺さん。そうだ、「ロッソ」とは"赤"、「ウーノ」は"一"。「ヴェルデ」とは"緑"…。俺達の元居た世界の、イタリアという国の言葉さ。ひとりだけなら"よく似た響きの言葉…と偶然の一致になるかもしれないが、二人続けてだ。おまけにな爺さん。二人目…「ヴェルデ」が乗って現れたのは、巨獣の甲殻や筋組織を使った"生体式【強化外殻アームドスーツ】"だったよ 」
「何と……っ‼︎ それはっ⁉︎ …いや、うむ。確かにとびきり厄介な情報じゃの、儂等を呼び寄せただけはある 」

 俺と爺さんの会話に、ザワリッと、部屋の空気が変わる。そのあまりの変わり様に、事情の分からないレオさん、ティーさんはキョロキョロと周りを見回して困惑している。

「な、何だ⁉︎ なぜ皆んな急に険しい顔に…⁉︎ 」
「ジ、ジオン国王、これはいったい…?」
「ああ、お二人は知らなかったな。実はな、そこに居るヒロトは〈女神の客人〉なのさ 」
「「〈女神の客人〉…っ⁉︎」」
「で、そっちの小僧、ダイはヒロトの元同僚で、あちらで一度死亡して、こちらの世界に生まれ変わった〈転生者〉で、まだ覚醒前らしいが【勇者】だそうだ 」
「「〈転生者〉…っ?【勇者】ぁっ⁉︎ 」」

 仕方なくオッさんに説明を求めてみれば、返ってきたとんでもない答えに、二人共目を白黒させて、吃驚した顔で、俺とダイのことを何度も往復してガン見している。
 厳ついおっさん二人がやたらと揃ってキョロキョロしてるのは面白いが、今はそのことは置いておくとして。

「そういう事だ。黙ってて悪かったな、レオさん達。で、だ。それを踏まえた上で改めて言うが、今まで、そして今回の事件の黒幕は、"聖国"ではなく、あのロッソ達が属している組織だろう。そして、その組織には彼奴らに命令を下している首魁が居る。『我が君』とか言っていたしな。だが、その我が君とやらが俺達と同じような〈女神の客人〉なのか、他の奴がそうなのかは今のところは分からない。が、そいつらは間違いなくを持っている。今回の"獣王闘国襲撃"や、"巨獣素材の人型兵器"何かが当にそれだな 」
「なるほどのう……。"異世界地球の知識"か…。ヒロトを観ていて分かったが、その発想や、其れ等に基づく技術、戦術は厄介極まりないの…… 」
「ああ、これまでの常識がまったく通用しない事が多くなるだろうな 」

 オッさんや爺さんが、さらに眉間のシワを深くして呟く。そこで、やっと理解が追いついたのか、レオさんが口を挟んできた。

「それではヒロト、奴等は何が目的なのだ?どうして我が【獣王闘国】を襲ったのだ?」
「ヴェルデは、『今ある世界、体制を破壊する』って言っていたよ。ここからは俺の考えで悪いが、この国が襲われたのは、いわば"火種"にする為だ。このままレオさん達が報復として"聖国"に戦争を仕掛ければ、表面上は無関係な"聖国"は『獣人族が言い掛かりをつけて攻めて来た』と大義名分を得るだろう。そして、『やはり獣人族は野蛮で危険な種族だ!』と、世界中に喧伝する筈だ。今度はそれをまたロッソ達の組織が煽れば、各国で不安に駆られた人々によって獣人族は弾圧され、国内は乱れるだろう。ロードベルクのように、種族関係無く重用している国は特にな。恐らく用意周到な奴等の事だ、もう既に色々な国の"反体制勢力"と繋がりを持っていると見て間違い無い 」

『『『『『 ………っ‼︎⁉︎ 』』』』』

 俺の考えを聞いたダイ以外の全員が、絶句し、ソニア達に至っては真っ青になっていた。

「なるほど…な、聞けば理に適っているが、そんな巧妙にして遠大なはかりごとなど聞いた事も無い。正に常識外の発想だ……⁉︎ 」
「我が国はかっ?ふざけやがって………っ‼︎ 」

 レオさん、ティーさんが唸り、ギリッと歯を軋らせる。

「そういう訳だから、口惜しいとは思うが、今は自重してくれ。何、心配しなくていいさ、奴等はまた、必ずレオさん達の前に現れる。レオさんに片腕を落とされたロッソ何かは特にな。アイツ、とんでもなく粘着質っぽかったし 」
「なるほど、そうか、そうだな…。この怒り、この無念を糧として、奴等に再びまみえるその日まで、この牙を磨き上げるとしよう…!」
「ヴェモット、国民への発表もある。この件について後ほど会議だ。重鎮達に漏れなく伝えておけ 」
「御命、受け賜わりました。必ず 」

「武神の叔父貴、さっきヒロトが言ってた"反体制勢力"なんだがな… 」
「分かっておる。彼奴きゃつ等の事じゃな?儂の方でも王都の"影疾かげばしり"に命じて、一層監視の目を厳しくさせておこう。それでじゃな……… 」

 俺の話しを聞いて、二国の重鎮同士が対策や方針について話し始めた。が?一番元気だったはずの婆さんが、なんだか話の途中からずっと難しい顔をして黙り込んだままだ。

「どうした婆さん、何か不審な点でもあったか?」

 席を立ち、婆さんのそばまで行って話しかけると、婆さんは真剣な…いや、焦りの滲む目で俺の方を見て来た。

「ヒロト…、さっきの巨獣素材の人型兵器ってアンタの話し、あれは本当かい?どんな姿をしてたのか聞かせてくれないかい?」
「どんな…か?そうだなあ、手足は太く三本爪で、ズングリむっくりな体型の、立ち上がった赤黒い甲虫………、って感じかな?」
「………っ⁉︎ …やっぱりかい…!」

 俺の説明を聞いた婆さんは目を見開いて、今やはっきりと焦りの色を浮かべた顔で俺に告げた。

「調査に出していたトーレスから、調査中に正体不明のに遭遇して、調査隊が壊滅したとの報告が入った。ヒロト、アンタ達【青い疾風ブルーソニック】には御苦労だが、このまま"帝国"へと転進、トーレス等調査隊の生き残りを保護して来てもらいたい。遭遇した"巨獣らしき存在"とは、どうやら話で聞く限り、その〈生体式【強化外殻】〉のようだ  」

「……っ⁉︎ 」

 婆さんからの新たなる指令。その内容に驚きを隠せない俺達だった… 」


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