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第11章 イオニディア・ゼロ

第71話

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 更新遅くなって申し訳ありません、非常に難産でした………っ!?


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 ーーシャガッッ!! ーー

 照明用の魔道具の光を、一瞬だけギラリと跳ね返し、鈍い鋼色の軌跡が空気を…いや、目前の総てを斬り裂き翻る。

(「何だ!? 何なんだ、こいつは!?」)

「ぎゃああぁぁぁぁぁっ!? 」「ひっ!?ひいぃぃぃぃぃっ! 腕が!? 俺の腕がぁぁぁぁぁっ!? 」「た、助けてくれぇっ!」

 ーーザシュッッ!! ーー

  阿鼻叫喚の叫びの中、また、一閃。無造作にその煌めきが疾る度に、いくつもの腕が、脚が、首が舞う。

 足下は既に夥しいまでの血に染まり、たった今ばら撒かれた事を証明する様に、両断された胴体からは臓物が、跳ね飛ばされ爆ぜ破れた頭部から溢れた脳漿が、夜明け前の夜気の中で僅かに湯気を立てていた。

「ば!化け物だぁっ!? 」「何でだ!? 何で魔法が効かねえんだよぉぉぉぉぉっ!? 」「見えねぇ!? 目が!目がぁぁぁぁぁっ!! 」

 そんな断末魔の悲鳴の中、血溜まりを踏み越えて歩いて来るひとつの影。
 全身を黒一色で包み込み、更にはマントのフードまでも目深に被っている。だが、ただ一点、そのフードの下は素顔では無く、揺れるフードから其処だけは闇に浮かび上がる様に白い、頭骨を模した仮面が覗いている。
 更に異様なのは、仮面の男が携えたその得物、先程から鈍く光を跳ね返し、無造作に振るわれる巨大な”大鎌”だった。身の丈を超す程のは、誰がどう見てもかなりの重量がありそうで、本来ならば持ち上げる事すら困難な筈だ。だが、この男はそんな”大鎌”を、その重さなどまるで無いかの様に、殆んど楽々と振り回しているのだ!?

 冒険者達の中には、自分を強く見せようと、見栄を張り、時折こうした奇抜な格好をする者がいる。大体は虚仮威しに過ぎず、酒場での酒の肴として”物笑いのタネ”にしかならないが、! 
 
(「魔物…?いや…、死神………っ!? 」)

 死を振り撒き、伝え聞く冥界の使者の如き風貌に、ついそんな事を考えてしまう。しかし、ーー バカな!馬鹿なっ!? そんなモノが現れる筈が無い!  ーーと、即座に否定するが、全身に感じる恐怖に硬い唾を飲み込めば、カラカラに渇いた咽喉がヒリヒリと痛む。

(「何でだ!? 何でこんな事になっちまったんだ! 違う…、こんな筈じゃ無い!こんな筈じゃ無かったのに……っ!? 」)






「おい、ネロ!テメェの番だよ!さっさと張りやがれ! 」

 饐えた汗の匂いと、安酒のアルコール臭、煙草の煙が充満する部屋の中に、三十人ほどの男達が屯ろしていた。

 この男達は違法奴隷の売買組織…いや、厳密に言えば、いくつかの奴隷商の依頼を受けて他国から人間を攫い、移送し、依頼主である奴隷商に卸す、誘拐専門の非合法人身売買組織の構成員達である。
 
 1948年に国連による「世界人権宣言」によって、”基本的人権”の確立されている現代社会に於いては、『奴隷制度』とは最も唾棄すべき制度のひとつ、人類史に残る汚点であろう。
 しかし、古くは紀元前のギリシャやローマ、近代では”黒人奴隷”に至るまで、実は日本人には分かり辛いかもしれないが、戦争で征服した国の人間を安価な労働力とする等、人類史の中では『奴隷制度』とは余りにもの制度であったのだ。
 
 残念ながら、前述の「世界人権宣言」も文明が発達し、人々の生活にも余裕が出来て社会制度が成熟して来た事によって実現出来た事であった感は否めない。まだ、ここイオニディアの中世レベルの未発達で前時代的な封建制度の中では、殆んどの場合、日常生活に対して、国からは何ひとつという物が無いのだ。よって、ロードベルク王国のような例外を除き、殆んどの国家では人身売買は特に違法ではないのが現状である。

 何故か?それは、国家という物が自分達の生活の最低限の保障をしてもらえない以上、自分達の生活は自分達で守るしか無い。そうした貧しい層にとっては、例えば家族の誰かを”口減らし”として売る事は、酷いようでも「一家全員が死ぬよりは…」また、”口減らし”として親の手で子供を殺してしまうよりは、という、生き残る為の収入を得る最終手段であるからだ。

 では何故?なのかと言えば、それは『誘拐』という犯罪行為によってを集めている、という事に他ならない。

 いくら”他にどうしようも無い”という理由に依って、人身売買が正当化され罷り通っていたとしても、こうした『借金奴隷』など正式な”契約”も無く奴隷とする事は、『戦争奴隷』や『犯罪奴隷』以外にはさすがにどの国家でも認めてはいない。

 この時代、多くの国家では最も多数を占めるヒト族が支配していて、魔力や身体能力は高くとも、絶対的な人口の少ないエルフ族や獣人族は”亜人”と呼ばれ、迫害乃至は弾圧され、差別や蔑視されている国が殆んどだった。そうした国に居るのは、既に一般的に数の多いネコ族やイヌ族系の獣人がほとんどで、エルフ族などは結界を張った森の中に完全に引きこもって、表にも出て来ない。

 しかし、だからこそそれが例えどんな商品であろうと、希少価値が高ければ高いほど価値は上がり値段は高くなるのは道理である。そうした国の貴族や裕福層の人間ほど、エルフや希少獣人族の奴隷を欲しがる為、こうした連中にとって、法に保護され、街を歩けば普通にエルフや他の国では見かけなくなった希少な獣人族の居るロードベルク王国は、宝の山であり、非常に良いなのであった。

 今回も三つほどの隊に分かれ、各地で獲物を狩り集め、裏で自分達の依頼主であるロゼルダ商国家連合の奴隷商と提携しているヒギンズ男爵領を通り抜けて、昨日、最後の部隊がアジトへと到着したばかりだ。
 同国内ならばともかく、国境を越える場合、出入国に対して厳しい検閲がある為、本当であれば十数人もの誘拐して来た人間を国外に連れ出せる筈は無いのだが、そもそも取り調べる側までがグルなのだから、どうしたって防ぎようが無い。

 こうして、この男達は国境守備隊の隊長らとニヤリとした笑みを交わしながら、堂々と出入りを繰り返していたのだった。

「うるせえな!今考えてんだよ! 」

 ネロ、と呼ばれた男達が興じているのは、二枚ひと組で十四枚の札の内、半分の七枚を並べ、親役の選んだ二枚を引き当てたら勝ち、というどこの酒場でも行われている簡単な賭け事だ。見れば、他のテーブルでも同じ様に遊んでいるグループもいくつか見える。

「うっしゃ!コレとコレだな!今度は貰ったぜ!」

 コレと決めた伏せられた札の前に銅貨を置き、表に返すネロ。

「ふん、『慈愛と光の女神”アフィラマゼンダ”』と『正義と審判の神”ライブリア”』か?残念だったなぁ?また俺の勝ちだぜ!」

 札に描かれていたのは、最もポピュラーな七柱神の絵柄。自分の選んでいた別の絵柄の手札をひらひらと振りながら、得意満面の顏で銅貨を持っていく対面の男。

「チッ!またかよ!絶対取り返してやるからな!」

 悔しそうに眉をしかめながら、テーブルに置かれていた安酒をあおるネロ。

「それにしてもよぉ…?」
「ん?何だよ?」
「攫って来た女共は皆んな、結構な上玉ばっかりじゃねえか、一人くらい俺達も楽しんじゃダメなのか?」

 先程の札を手で玩びながら、下卑た欲望を隠さずに尋ねてくるネロに、ニヤリと嗤って対面の男が言葉を返す。

「ああ、いいぜ?……ただし、そんときゃあオメェはこの辺の魔獣共のに決定だがな!ほらほら、遠慮はいらねえぜ?行ってこいよ!」
「ふざけんなよ!誰が行くか!クッソぉ、幹部はイイよなぁ…今頃お楽しみなんだろうよ 」
「まあな、悔しかったらのし上がりな、まあ無理だと思うけどよぉ!ぎゃはははははははっ!」

 ーーゴッバァァァァァァァンッ!!……ズゴゴゴゴゴゴゴッ……!! ーー

……と、その時だった。轟音と共に、突然激しい揺れがアジト全体を襲ったのは。

「おい!何だこの揺れはっ!? 」「地震か!? 」「ち、違う!! 何だありゃあっ!?」

 不寝番だった者、寝ていた者を問わず慌ててアジトの外に飛び出して見れば、今までは無かったはずの巨大な岩塊が、ぐるりと砦を取り囲んでいる。いや、そればかりではない、取り囲むどころか砦の上にまでそれは伸び、先の尖った何本もの岩塊は巨大な牙が並んでいるかの様で、まるで自分達が砦ごと巨大な竜にでも喰われてしまったかの様だ。

「なん…!何だよコレは!?」「魔法なのか!? 」「おい!見張りは何してやがった!」

 男達の内の一人が、大声で見張り台へと呼びかけるが、一向に応答は無く、顔すら出さない。

「チッ!居眠りでもしてやがるのか?誰か…おい、小僧!お前見て来い!」

 まだ年若い格下のチンピラに男の一人が命令し、言われたチンピラは慌てて見張り台へと駆け上がっていくが……、

「ひ、ひいぃぃぃぃぃっ!頭が!見張りの連中の首が無えっ!? 」

 転げ落ちる様にして逃戻ってきたチンピラの様子に、益々もって只事ではない、と男達は自分ね武器を取り出し構える。

「落ち着けぇ!ビクついてんじゃねえ! 」

 異常な事態にパニックに陥りかけていた男達を一喝し、正気に引き戻したのは、この誘拐部隊を組織から任され束ねている男だった。

「何処のどいつかは知らねえが、どうやら俺達は襲撃されてるようだな? 魔法使い共、いつでもブッ放せる様に準備しな!野郎共!ケンカ売ってきた奴は全員返り討ちだ!一人も生きて返すんじゃねぇぞっ!! 」
 
『『『『オォォォォォォオッッ!! 』』』』

 手にした戦斧を掲げた首領の雄叫びに、手下の男達が呼応し、一斉に雄叫びを上げたその瞬間。

ーーズガアァァァァァァァンッ!!ーー

 凄まじい音と共に砦の城壁の一部が内側に向けて弾け飛び、運悪く大きな破片の直撃を受けてしまった男達の内の何人かが命を落とした。

 しかし、不意は打たれたものの、さすがは八十人からの男達を束ねているだけはあるらしく、首領の男は素早く衝撃から立ち直ると、もうもうと立ち込める土煙の中、崩れた城壁の間に現れた影に対して即座に手下の男達へと命令を飛ばした。

「来たぞっ!全員構えろ! 魔法使い!崩れた所目掛けてブッ放せぇぇっ!! 」

 《火弾フレイムボール》《水弾ウォーターボール》《風弾エアロボール》と、首領の命令に従い、魔法使い達の伸ばした手の先から、様々な属性の魔法が次々と放たれて行く。
 武器を構えた男達は、魔法での攻撃が途切れた瞬間に第二陣として攻撃する為に、ジリジリと城壁との距離を詰め、包囲を狭めていく。
 
 その一つひとつが人を殺傷するに足る威力を持った火の球や水の球が、唸りを上げて殺到し、立ち込める土煙を吹き払い、侵入者の姿を露わにするが……? 

 ーーキュィンッ! ーー  

 甲高い音が一瞬だけ響くと、撃ち込まれた何十発の魔法全てが跡形も無く消失してしまったのだ。

「「「……は? 」」」

 たった一発でも人ひとりなど簡単に吹き飛ばせる魔法が、何十発と撃ち込まれたのだ。その場に居た者達は皆、次の行動に備えつつも、着弾した場所での激しい爆発など、行使された魔法が引き起こす音や光、衝撃波に対して身構えていた。
 それこそ魔法使い達などは、あれだけの集中砲火を喰らえば、如何な〈ランクB〉レベルの魔獣とて一溜まりもあるまい。例え伝え聞く”魔族”であろうと滅せる筈だ、と、これで勝負がついたと思っていた。

 予想外……いや、行使した魔法が消失するという完全に思考の外の出来事に、虚を突かれた男達は一瞬ではあったが動きを完全に止めてしまった。

 ーーシュパンッッ!! ーー

 空気を断ち切る音と共に、鈍い光が閃く。 ーーボトッ、ボトボトッ、ゴトリ…… ーー  呆気に取られていた最前列の男達の首が転がり落ち、間欠泉の様に血が噴き出す。
 やがて、ビクリと体が震え、自身の首が無い事に、やっと今気がついたとでもいう様に崩れ落ちる。

「………えっ? 」

 それは誰の声だったのか? 突然仲間の首が落ちるという異様な事態に、噴き出した血をその身に浴びた者達ですら理解が追いつかない。

 だが、潜り抜けた修羅場の差か、真っ先に正気を取り戻したのは、やはり首領の男だった。

「何やってやがる!魔法使い共、撃て!撃たねえか!! 」
「だ、だけどお頭!今撃ったら味方まで……!? 」
「構やしねえ!撃て!死にてえのかっ!! 」

 仲間ごと撃てと言う首領の命令に、躊躇する魔法使い達だったが、次の言葉に ハッ!っとした表情になり、すぐに魔法の詠唱を始めた。

 現れた黒衣の敵は、異常な相手だ。躊躇っていたら死ぬのは自分達の方だ、と気付いたのだ。

「《火弾》!《火弾》!」
「《氷槍アイスランス》!! 」

 いまだ呆然としたままの仲間ごと魔法が炸裂する。魔法使い達の顔には、さっきまでの余裕など一欠片も残っていない。どの顔も必死になって、魔力を全て使い切る勢いで放っている。

「ぎゃあああああっ!」「やっ!やめてく……っ!? 」「うわあぁぁぁっ!」

 魔法の攻撃に、容赦無く巻き込まれていく男達の悲鳴が上がる。しかし、その甲斐もあってか、先程と違い今度は消される事無く炎による爆発や風の刃、氷の槍が味方を巻き込みながら効果を顕し、アジトである砦の中庭が爆音や暴風が鳴り響き、苛烈とも言えるほどの攻撃は、魔法使い達の魔力が途切れるまで続けられたが、やがてその攻撃も止み、中庭に静寂が訪れる。

 煙が立ち込めるその向こう、黒衣の侵入者の姿は見えないが、物音は全く聞こえない。漸く、ようやく終わったのかと男達の誰もが安堵の息を吐いた、その時だった……。

ーーズパァッッ!!ーー

 巨大な風の刃が、立ち込める煙を横薙ぎに切り裂いて襲いかかり、またもや生き残っていた数人の胴体を纏めて両断したのだ。

「何で…?何でなんだよぉ!? 」「ひぃっ!ば、化け物だぁっ!」「嫌だイヤダイヤダイヤダイヤダぁぁぁっ!? 」

 自ら引き裂いた煙の向こうから、埃一つ被っていない無傷の状態で、黒衣の男が現われる。

 やがて男はゆっくりと足を踏み出し、大鎌を振りかぶる。そして…………殺戮の悪夢は続く……。




 いつの間にか、既にネロの周りには立っている者はひとりもいなかった。……いや、首領の男ですら戦斧ごと胴体を両断され、ひとりもいなかった。

 (「な、なんだよぉ!楽に稼げる仕事だったはずだろ!! 何で、何でこんな化け物が!? 」)

 ネロのズボンの前はじっとりと濡れて色が濃くなってしまっているが、そんな自分が失禁している事にすら気付かない。
 視線の先、黒衣の男がゆっくりと歩いて来る。

「あ…、あぁ…、ひぃっ、来るな、来ないで……っ!」

 後退ろうとするが、上手く足が動かず、ビチャリッっと自分が垂れ流した汚水と、血の混じった地面に尻餅をついてしまうネロ。

「やめへ……、助けて…くれ!俺は今回が初めてなんだよぉ!」

 恐怖で身体が竦み、うまく舌も回らない。だが、死にたく無い一心で、涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながらも恥も外聞も無く必死に命乞いをするネロ。

 実際に、ネロは今回が初仕事であった。元々ネロはロゼルダ商国家連合の片田舎の農家の小倅だったのだが、たまたま魔法の素養があり、天才だと褒めそやされた。その所為で増長し、家業の農作業を手伝う事もしなくなり、『冒険者として功績を立てて、やがては貴族になってやる!』と大それた夢を見て都会に出て来たものの、所詮は”井の中の蛙”、ネロには〈初級〉までの魔法しか扱えず、都会であればその程度の者はゴロゴロといたのだ。
 だが、幼い頃からチヤホヤされ、自尊心ばかりが育ったネロのプライドはそれが許せなかった。実力に見合わない依頼を受けては失敗を繰り返し、遂には冒険者の資格まで取り消されてしまい、食うに困ってとうとう犯罪に手を染めた。その後はお決まりの転落人生である。
 手持ちが少なくなり、酒場でチビチビと安酒を飲みながら、そろそろ新人冒険者でもカモにしてやるか?と考えていたところで、飲み仲間だった先程賭け事を一緒にやっていた男に「楽に稼げる仕事がある」と誘われたのだ。

 ちなみにその男は既にになって足元に転がっていたが……。

 必死になって懇願するが、骨面の男は無言。そればかりか、ゆっくりと大鎌が振りかぶられて行く。

「やめ……、やっ!? ひぅっ!」

 ーーシャギンッ!ーー

 首だけとなって地面に落ちたネロが見た最期の光景は、皮肉にも外に飛び出した時に持ったままだった、泣き別れた自分自身の手に握られた『の神”ライブリア”』のカードだった………。




 黒衣の男以外、動く者の姿が消えたアジトの中庭で、ネロに振り下ろした大鎌を肩に担ぎ直し、黒衣の男が建物の方へと顔を向け、初めて口を開く。

「……さて……、そろそろいいだろう? 出て来いよ、『マーシャス・フェルンド』?」

 すると、建物の開いた扉の陰から、一人の男が半裸のダークエルフの少女の首筋に刀を当てたまま姿を現した。
 この男こそが貴族のバカ息子「パルケ・ヒギンズ」を唆かしセイリア誘拐を企て、更には我が身ひとりが助かる為に「秀真の國」に崩壊寸前までの危機を招き寄せた男にして、制圧部隊の懸命な捜索でも要として行方の分からなかった”裏切り者”『マーシャス・フェルンド』であった。







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