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第17章 強制レベルアップ祭り in 魔の森
第120話
しおりを挟む見渡す限りの緑の草原の上を、爽やかな風が吹き抜けて行く。青い空は高く澄み渡り、風になびく草原は中天に差し掛かった太陽の光をキラキラとはね返し、まるで白波の立つ海原の様だ。
「…………平和だなぁ…… 」
街道を巡る隊商の馬車の御者台で、ノンビリと周りの風景に見惚れていた商人の男がポツリとそんなことを呟く。
「まったくだ。護衛としちゃ何も無い方がありがたいが、冒険者としては盗賊共が減っちまった所為で〈盗賊退治〉の依頼まで無くなっちまったからなぁ…、良いんだか悪いんだかだよ 」
男の呟きに応えたのは、同じく御者台に座っていた護衛の冒険者だった。護衛任務なのだから危険など何も無い方が良いに決まっている。だが、彼等にとってはその危険こそが飯のタネだ。戯けて言ってはみたものの、実は半分本気の言葉でもあったりする。
「はははっ!私ら商人にはそれが一番さ、この辺りの盗賊団を退治したのは「秀真のサムライ」だったかね?」
「ああ、二ヶ月くらい前の話さ。王都に向かう途中だった数人の秀真のサムライ達が、たまたま盗賊団に別の隊商が襲われてた所に出会して助けたらしい。しかも五十人規模の盗賊団だったらしいが、半数はその場で瞬殺、残りはダメになった馬の代わりに「イ・ズモス」まで馬車を引かせたんだってよ。それ以来「イ・ズモス~デイジマ」間では野盗共はおとなしいもんだ 」
「そりゃ凄い!さすが”生ける伝説”【黒き武神】様の御配下ですなぁ、襲って来た盗賊を返り討ちにして馬車を引かせるなんて、話のネタにでも一度見てみたかったものですな 」
「ははっ!だなぁ…、サムライの中にはもの凄い美人も居たって言うし、俺もひと目見てみたかった ーーーって、 待てっ!今、前方に何か視えたぞ!? 」
護衛任務の際は、如何に素早く異常を発見出来るか?が事の明暗を分ける。そしてそれは距離があればある程有利になるのは当たり前で、故に護衛任務中の冒険者達は周辺警戒を怠らない。迎撃の準備が整わないほど接敵されて奇襲を受ける事が一番恐ろしいからだ。
談笑しながらも油断無く周囲を警戒していた護衛の冒険者が、チラリとだが前方に”何か”の一団を発見したのだ。
草原を走る街道、と言えども全く平坦な一本道な訳では無い。起伏や蛇行も多く見通しの悪い箇所だっていくつもある。今隊商が差し掛かっていたのは、真っ直ぐ続いてはいたものの、洗濯板の様に大小の起伏が遠くまで連なっている場所であった。冒険者の男は、その道の向こうに、太陽の光をはね返す”いくつかの光”を確かに見たのだ。
少しでも高い視界を確保する為に、揺れる御者台の上で器用にバランスを取って立ち上がる冒険者。彼の得意とする武器は”弓”、その為視力には自信があり、自慢の目を凝らして前方を凝視する。
「何だ、”アレ”は……? ……馬には乗っていないが……人? 走ってるの…か? 数は……多いな……、ん?………………いかんっ!? 馬車を停めろっ! 」
切迫した声で、馬車の停止を促す冒険者。ノンビリとした空気とは一転、突然の緊迫した事態に商人の男も動揺を隠せない。後列に続く馬車達にも”停止”の合図を出しながら、馬車を停止させて冒険者へと問い返す。
「ど、どうしたんですかっ!」
「前方から五十人近い一団が接近中だ。……何故か馬には乗っていないが……?」
「と、盗賊団でしょうか?」
「分からん…!だが、全員が全身鎧で武装している様だ。おいっ!緊急事態だ、全員今すぐ馬車を降りて迎撃体制を取れっ!! 」
怒声にすら聞こえる程の厳しい声で、護衛の冒険者達全員へと指示を出す弓使いの男。急いで馬車から飛び出して来た彼等は、すぐ様有事に即応出来るように防御の陣形を取る。
ーーー 暫くして……、
ーー ザッザッザッザッザッザッ!
「左!左!左っ右!イチッ!イチッ!イチニィッ!精・強!マノーシ分隊!今日も駆け足絶好調! 『『『『『おぉーーーっ!! 』』』』』」
「左!左!左っ右!イチッ!イチッ! ーーーー 」
ザッザッザッザッザッザーーーッ!
突如として訪れた緊急事態に固唾を呑む隊商の前に現れたのは、キチンと二列縦隊を組み、掛け声を張り上げながら走って行く騎士団らしき一団であった。
……何故”らしき”なのか?隊商の者達は皆、自分のその考えに確信が持てなかったからだ。
確かにその全身鎧に身を固めた姿は騎士団にしか見えないのだが……、なんと言うかその、雰囲気があまりにもそれっぽく無いのだ。
全身汗だくで疲れ切った目は血走り、鬼気迫る表情で大声を張り上げながら走って行く姿は相当に異様であった。
自分達には目もくれず、現れた時と同じように走り去っていく騎士団らしき一団。
「「何だったんだ……ありゃあ……!? 」」
隊商の者達は皆、土煙りの向こうに走り去る一団を、ポカンとした呆気に取られた表情で見送るのだった ーーーー 。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「声が小さいっ!一番声の出て無い分隊は連帯責任で重りを倍にするぞ!気合い入れて声出せぇっ!!」
『『『『『ーーっ!? イエッサーーーーぁぁぁっ!! 』』』』』
『左ぃーっ!左ぃーっ!左っ右ぃーーっ!! ーーー!」
俺からの無慈悲な宣告に、疲れた身体に鞭を打って更に大声を張り上げる【宮殿近衛騎士団】の騎士達。
フル装備のまま走っているのは変わらないが、掛け声だけで無く昨夜の一件での宣言通り倍はキツいものになっている。
走る騎士達の両の手首足首には枷のような黒光りするリングが嵌り、その身に纏う鎧の表面にも同じ様に黒光りするプレートが何枚も貼り付いている。
これはアイの《追加装備》で造り出した重りだ。これには〈圧縮〉も掛けてある為、見た目に比べて相当に重量がある。両手足、プレート併せて合計平均約四十キロ”前後”だろうか?
”前後”というのは、装着した騎士の性別や体格、レベルに合わせて同程度の負荷が掛かるように調整してあるからだ。故に、最も重い者だと六十キロに達している者までいる。
ちなみに誰か?といえば、昨夜元気一杯にやらかしてくれたソコノッケ君である。他には同調した者達は五十キロ前後にしてある。
何?”実は昨夜本当はムカッと来たんだろう”って? いやいやいや、「こんな奴」呼ばわりされたコトなんて、ちっともキニシテマセンヨ?ホントダヨ?
まあ、冗談はさて置き軍隊組織は信賞必罰が基本、やらかしておいて何事も無しでは示しがつかない。周りの人間の心境的にも、分かりやすい何らかの罰則をやらせる必要があるのだ。
ああ、それから分隊長以上やゼルド、ソニア達も当然六十キロね?
ん?フル装備に加えて、そんな重りを着けていたらとても走れないだろう!?って? ご心配無く、救済措置として、《身体強化》の魔法を使わせているので大丈夫だ!……クククッ!
『マスター、”戦闘時”だけじゃなくて、常に《身体強化》まで使って延々と走らせるのは”救済措置”とは言いませんよ?』
『いーんだよ、この前の〈大襲来〉の例だってある。戦闘が短時間で終わる保証なんて無いんだ、ヘタすりゃあの時みたいに一晩中休みなく戦わなけりゃならないんだ、”魔力”も鍛えた方が良い。魔力を循環させたまま常に〈身体強化〉を纏う感覚を身体が覚えれば、どんどん負荷も減って〈魔力操作〉も上手くなる。一石二鳥だ 』
『なるほど、アスリートの高地トレーニングの様なものですね?』
『かなりのスーパーハードモードだけどな!』
相変わらず銃モドキを構え、隊列の横を並走しながら内側だけでアイと談笑する。
時刻は既に昼頃、もう少ししたら水分補給の為にインターバルを取らせるか? さて、最後の村「デイジマ村」まで約半日、頑張れよ騎士団の諸君。
~~~~~~~~~~~~~~~~
ーーーその夜、デイジマ村の宿屋 ーーー
「…………………鬼…だ……っ!?」
「…………………………………………誰の所為だと思ってるんだ……?」
「正直、すまんかった…っ!! 」
「まったく……!だから言っただろう……!」
自分達より更に重量のある重りを付けられたソコノッケが、ベッドの上に突っ伏して、息も絶え絶えにボソリと漏らすが、まったく共感も同情も湧いてこない。むしろ余計にイラァッっとしただけだ。
今日の訓練は、昨夜のクーガ教官の宣言通り二倍も三倍もキツいものだった。
普段の近衛騎士団の訓練も厳しいと思っていたが、今回のこの特別強化訓練とは比べ物にならない。キチンと隊列を組んだまま声を出して走るということが、こんなにも大変な事だとは思ってもみなかった。それに、《身体強化》の魔法自体は”魔術学院”時代から慣れ親しみ、冒険者としても一番使用頻度も高かった魔法だ。自画自賛になるかもしれないが、これでも一時は【学院八傑衆】に名を連ねた身だ。それなり以上に上手く〈魔力操作〉出来てると思ってたんだが……、まだまだ全然甘かったらしい……。
クーガ教官に言わせれば ーー『短時間や一瞬に力を込めるだけなら誰でも出来る。有事の状況など、どれだけ続くのか分からない。おまけに突発的に状況が変化することだってあるんだ。特に意識しなくても長時間その状態を維持出来るように、呼吸する如くに〈魔力操作〉を行え、魔力的な”体力”を付けろ 」ーー との事だった。
言われてみればその通り、俺達はまだ”本当の意味”での血水泥の戦場を知らない。魔術学院成績上位者で多少冒険者として上手くやれていただけで、俺自身も少々思い上がっていたようだ。
それにあの押し潰されそうな〈魔力波動〉、あそこにいた全員が満足に呼吸すら出来なかった………っ!?
断じて言う、クーガ教官は〈ランクB〉なんかじゃ無い、何らかの理由で隠蔽しているだけで、本当の実力は〈ランクA〉…いや?あの時、教官は野営地を取り囲む程の規模の魔法を〈無詠唱〉で構築して発動していた。と、いう事は、もしかしたらもっと上、〈ランクS〉かもしれない……!?
そんな人を相手にこの馬鹿は……っ!!
「ソコノッケ!今までお前のお陰で散々厄介事に巻き込まれて来たがな、今日こそは言わせてもらうぞ!だいたいお前はだな ーーー!! 」
「ひぃぃぃぃぃーーっ!勘弁してくれオゥンマぁーーーーっ!? 」
いいや、勘弁ならん!俺だって疲れてヘトヘトだが、今日という今日はトコトンまで説教してくれる!覚悟しろソコノッケ ーーーーっ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~
いや~~っ、昨夜はそこら中の部屋で大説教大会だったなぁ~~、まあ、言いたくもなるか。
一昨日の晩にソコノッケに同調した者に対して、被害?を被った形の他の騎士達からソイツ等に厳しいお説教があちらこちらの部屋から聞こえていた。
どれも健全な説教で、特に”イジメ”のような状況はひとつも無かったので放置しておいたが、朝、整列した騎士団を見渡せば、そんな声が聞こえて来た部屋から出て来た者は、目の下にクマを作りながらもスッキリした表情の者と、反対に疲れ切った表情の者と完全に分かれていた。
おーおー、ソコノッケも疲れ果てた表情だなぁ、まあ自業自得だ、頑張れ!
「良し!諸君おはよう。良く眠れたか? 本日より貴様等お待ちかねの【魔の森】へと入る。今までの訓練などほんの準備運動、特別強化訓練の本番はここからだ。【魔の森】には高ランクの魔獣がうじゃうじゃ生息している。気を抜けばアッと言う間に魔獣共の腹の中だ。どうだ、嬉しいだろう?」
『『『『『…っっ!!!? 』』』』』
ニタリ、と嗤う俺の顔を見て、騎士団全員の顔がヒクリと引き攣る。ここまでの道行きで、俺の”笑顔”は相当コイツ等に警戒を抱かせるモノになったようだ。
割と平気というか、苦笑しているのはソニア達くらいか? まあいい、ウダウダやってても仕方ないし、そろそろ出発しようか。
「ではまず「秀真の國」を目指して行軍を開始する。騎士団長!」
「はっ!【宮殿近衛騎士団】、右向けぇー右っ!二列縦隊、全体前ぇー進めぇっ! 」
こうして俺達はデイジマ村を出発し、今回の強制レベルアップ祭り本番の地である【魔の森】へ向かうべく、ダークエルフの森へと分け入ったのだった ーーーー 。
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