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第四章 蛇と狼と鼠
48.致死量の愛で眠る▼
「ルシウス……っ!」
薄暗い部屋の中で、私は何度もルシウスの名前を呼ぶ。その度に彼は安心させるように私の頭を撫でてくれた。
彼の右手は私の濡れそぼった蜜壺に途中まで飲み込まれ、まるで意思を持った生き物のように膣内を刺激する。動くたびに聞こえるぐちゅぐちゅという水音は、羞恥心を煽るには効果的だった。
「……っああ、あ、それ、」
「ここがすきなの?」
「ん、気持ちいい……ぁあっ、いっぱいして、」
「シーアはおねだりが上手だね」
ルシウスは少し笑った後、指の腹でトントンと軽く肉壁を圧迫する。初めての刺激はあまりに心地よく、癖になってしまわないか心配になった。
太い指が溢れる蜜を掻き出すように膣内の中で動き、入り口から垂れてきたそれらはもうシーツを濡らしている。様子を伺うように私の秘部を見つめていたルシウスが、ふいに顔を上げた。
「ねえ、シーア」
「……ん…っ…なに?」
「舐めてもいい?」
「え、あ、舐めるって…」
「君の大事な場所、ずっとトロトロしてる」
「………っ、待って!」
許可なんて与えていないのに、潤ったそこを犬のようにルシウスは舐め上げる。熱い舌がずりずりと這い回るから、尚のこと込み上げる粘液は増したような気がした。
「ん…シーア、美味しい……」
「はずかし、やだ、ルシウス…!」
「いっぱいいっぱい出るね、気持ちい…?」
「……っふぅ、ん…言わないで!」
「かわいい、」
ふっと笑われると息が掛かってビクンと身体が震える。
「もう媚薬なんて切れてるのに、なんでかな」
「………!」
「シーアも本当はこうなるの望んでた…?」
「……あ、ちが、」
「俺はずっとこうしたかったよ。君が本を読んでいても、話をしていても、料理をしてる時だって……いつも、どんな顔をして甘えてくれるか考えてた」
「変態っ!」
「どっちが……?」
引き抜かれた指が、溢れ出る蜜を小さな肉芽に塗りたくる。触れ合う場所から伝わる刺激で腰が浮いた。
「………んんっ!」
ルシウスは私の反応を確かめるように、硬くなった突起を弾く。もうずっと頭はおかしいままで、更なる興奮を処理できずに、私は壊れた機械みたいに声を漏らしていた。
「……っやぁ、あ、変になっちゃう、」
「こっちも寂しそう」
「ん、胸、ぎゅってしないで……っああ!」
ぷっくりと膨れた肉芽を潰されながら、放置されていた胸の先端を摘まれると電流が走ったように身体が震えた。ルシウスのバスローブを掴みながら、私は崩れるように身を預ける。頭の奥がチカチカした。
「シーア、イっちゃった?」
「わ…わからない、ただすっごく…」
「?」
「気持ちよくて……」
消え入りそうな声で伝えると、もう恥ずかしくて、その肩に顔を沈めた。
ルシウスに引かれてしまわないか心配だった。初めての感覚に溺れて、何度もおかわりを欲しがった挙句、ブルブルと身体を震わせてその興奮の波に飲まれるなんて理想的な淑女とは言い難い。
「ごめんなさい、私ばっかり…」
「なんで?」
「だって…はしたない、」
「俺の手で君が気持ちよくなってくれるなら、そんなに嬉しいことはないよ」
そう言って本当に幸せそうに笑うルシウスを見て、私は泣きそうになった。
どうして、彼は見返りもなく愛をくれるのだろう。今日だって、私は何もしていないし、もらってばかりだ。慈善事業のようなその行為は、彼に取っては我慢かもしれないし、発散させられない熱は苦痛でしかないはずなのに。
「もう眠ろうか、シーア?」
「……今日は…一緒に眠りたい」
「いいよ。君が望むなら何だって」
抱きすくめられながら目を閉じた。
怒りの気持ちはもうどこへ行ったのかも分からず、私は溢れんばかりに注がれるルシウスの愛情に包まれて穏やかな眠りに着いた。
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