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恋 とは 検索
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入学式、クラス内での自己紹介やらを終え俺はカズと一緒に帰ることにした。
「どうだった??やべぇ、こいつかわいい。好きだ!!って奴いたか?」
「あぁ…いや…わかんねぇ…」
「いやー俺は高校3年間すげぇ楽しみだわ」
「あぁ…そうだな…」
「明日から楽しんでいこうぜ!ショートよろしくなー」
「あぁ…よろしく…」
さっきのサキ先生のことが頭から離れない。何故だ。
「なんか、お前さっきから返事が上の空じゃないか?まさか、お前誰かに一目惚れでもしたんじゃねぇの??」
「は?!一目惚れなんて有り得るわけないだろ!!」
「なに怒ってんだよ。じゃあ、今のお前は誰か女のこと考えてんだろ?」
「………」
「いや、図星かよ!!じゃあそれが恋だよ」
「は?!これが恋なわけねぇよ!!」
「だからなんでそんなに怒ってんだよ」
これが恋なのか?でも、相手は先生だぞ?初恋もまだのやつが先生なんかに普通恋するのか?しかも一目惚れって…
そんな事を頭いっぱいに広げながらカズと別れ、帰宅した。
恋 とは 検索
って俺は初恋の中学生か。いや、今どき中学生は愚か小学生でも恋などわかるか。
ほんとにこの感情が恋なのか、全く分からないまま高校生活初日を終えた。
ー翌日ー
「で?結局それが恋なのか分かったのか?」
「いや、全然」
「もうそれは恋なんだって。てか、お前が好きな相手って誰なの?」
「いや、まだ好きかわかんねぇから!あと、教えねぇ」
「なんでだよ」
「カズ絶対馬鹿にしてくるだろ」
「いや、絶対ねぇよそんな事!」
そんな会話をしつつ登校する。これが恋であるのか確かめる。今日はそんな日だ。
高校初の授業を受ける。その間も先生のことを考えてしまっていた。未だに恋かどうかは分からないが、気づけばサキ先生のことを考えてしまう。そして考えるほどにこの気持ちがなんなのか分からなくなる。
そんなことをずっと考えて、気づいた頃には午後だった。
「ショート弁当食おうぜー」
「悪い。ちょっと他のやつ誘って食っててくれ。」
「あ、おう。分かった」
カズには悪い気がしたが、色々考えてみたかったから、1人で屋上へ向かった。
「結局まだわかんねぇな…」
そんなことを呟いていた時
「あれ?皆川くん?みんなとご飯食べないの??」
サキ先生だった。少し不思議そうな顔をした先生がこちらを見つめていた。
鼓動が速まった。本当に急な出来事でかなり驚いていた。
「1人で考え事したいなぁって思ったんですよ。あれ、そう言うサキ先生こそ何でここに?」
「皆川くんと同じ。先生もちょっと考え事したくてね。屋上だと風が気持ちよくて、考え事がまとまりやすいの」
先生も同じ理由だったことが、なぜか少し嬉しかった。
「ところで、高校生活始まってすぐなのに何悩んでるの?」
「な、なんでもないですよ!!」
「ん~?恋とか??」
「?!」
「やっぱりそうなの?いいなぁ、青春だね」
サキ先生に悩みの本質を見透かされ少し硬直してしまった。
(というか、今話してる相手こそ、その悩みの相手なんだよな。)
思い出して顔が少し熱くなった。
「参考になるかは分からないけど話聞こうか?」
この気持ちの相手に相談するなんていいのだろうか。だが、その時の俺はそんなことより、この悩み事の相手からの意見を少し聞いてみたくなった。
「じゃあお願いします」
「はーい!サキちゃん先生に任せなさい!」
先生は言動の一つ一つが可愛らしく思わずにやけてしまいそうになった。
「引かないでくださいよ?実は俺、まだ恋をしたことがないんです。でも、昨日その人にあった時に、今まで感じたことない気持ちを抱いて。今日だってその人のことをずっと考えてしまって…これが恋なんですかね」
言ってみてから少し恥ずかしくなった。この現象を起こした本人に相談しているんだ、どんな回答が帰ってくるのか少し不安であった。
「なるほどね…じゃあ皆川くんはその人の事考えてる時、どんな気分だった?」
「え?あ、感じたことない感情が何かわかんなくて少し苦しくなりました」
「それだけ?」
「それだ…いや、苦しかったのもあるんですけど、それと同じくらい。もしかすると、それ以上に幸せで、満たされた気分でした」
「そっか、それならその気持ちは立派な恋だよ」
先生が回答を述べる。先生もカズと同じで、この気持ちが恋だと言った。
これが、恋なのか。まだ少し信じられない気もするが、悩みの種の相手がそう言うんだ、多分間違いないだろう。
そうか、いつの間にか俺は人を好きになって、恋してたんだ。
「どうだった??やべぇ、こいつかわいい。好きだ!!って奴いたか?」
「あぁ…いや…わかんねぇ…」
「いやー俺は高校3年間すげぇ楽しみだわ」
「あぁ…そうだな…」
「明日から楽しんでいこうぜ!ショートよろしくなー」
「あぁ…よろしく…」
さっきのサキ先生のことが頭から離れない。何故だ。
「なんか、お前さっきから返事が上の空じゃないか?まさか、お前誰かに一目惚れでもしたんじゃねぇの??」
「は?!一目惚れなんて有り得るわけないだろ!!」
「なに怒ってんだよ。じゃあ、今のお前は誰か女のこと考えてんだろ?」
「………」
「いや、図星かよ!!じゃあそれが恋だよ」
「は?!これが恋なわけねぇよ!!」
「だからなんでそんなに怒ってんだよ」
これが恋なのか?でも、相手は先生だぞ?初恋もまだのやつが先生なんかに普通恋するのか?しかも一目惚れって…
そんな事を頭いっぱいに広げながらカズと別れ、帰宅した。
恋 とは 検索
って俺は初恋の中学生か。いや、今どき中学生は愚か小学生でも恋などわかるか。
ほんとにこの感情が恋なのか、全く分からないまま高校生活初日を終えた。
ー翌日ー
「で?結局それが恋なのか分かったのか?」
「いや、全然」
「もうそれは恋なんだって。てか、お前が好きな相手って誰なの?」
「いや、まだ好きかわかんねぇから!あと、教えねぇ」
「なんでだよ」
「カズ絶対馬鹿にしてくるだろ」
「いや、絶対ねぇよそんな事!」
そんな会話をしつつ登校する。これが恋であるのか確かめる。今日はそんな日だ。
高校初の授業を受ける。その間も先生のことを考えてしまっていた。未だに恋かどうかは分からないが、気づけばサキ先生のことを考えてしまう。そして考えるほどにこの気持ちがなんなのか分からなくなる。
そんなことをずっと考えて、気づいた頃には午後だった。
「ショート弁当食おうぜー」
「悪い。ちょっと他のやつ誘って食っててくれ。」
「あ、おう。分かった」
カズには悪い気がしたが、色々考えてみたかったから、1人で屋上へ向かった。
「結局まだわかんねぇな…」
そんなことを呟いていた時
「あれ?皆川くん?みんなとご飯食べないの??」
サキ先生だった。少し不思議そうな顔をした先生がこちらを見つめていた。
鼓動が速まった。本当に急な出来事でかなり驚いていた。
「1人で考え事したいなぁって思ったんですよ。あれ、そう言うサキ先生こそ何でここに?」
「皆川くんと同じ。先生もちょっと考え事したくてね。屋上だと風が気持ちよくて、考え事がまとまりやすいの」
先生も同じ理由だったことが、なぜか少し嬉しかった。
「ところで、高校生活始まってすぐなのに何悩んでるの?」
「な、なんでもないですよ!!」
「ん~?恋とか??」
「?!」
「やっぱりそうなの?いいなぁ、青春だね」
サキ先生に悩みの本質を見透かされ少し硬直してしまった。
(というか、今話してる相手こそ、その悩みの相手なんだよな。)
思い出して顔が少し熱くなった。
「参考になるかは分からないけど話聞こうか?」
この気持ちの相手に相談するなんていいのだろうか。だが、その時の俺はそんなことより、この悩み事の相手からの意見を少し聞いてみたくなった。
「じゃあお願いします」
「はーい!サキちゃん先生に任せなさい!」
先生は言動の一つ一つが可愛らしく思わずにやけてしまいそうになった。
「引かないでくださいよ?実は俺、まだ恋をしたことがないんです。でも、昨日その人にあった時に、今まで感じたことない気持ちを抱いて。今日だってその人のことをずっと考えてしまって…これが恋なんですかね」
言ってみてから少し恥ずかしくなった。この現象を起こした本人に相談しているんだ、どんな回答が帰ってくるのか少し不安であった。
「なるほどね…じゃあ皆川くんはその人の事考えてる時、どんな気分だった?」
「え?あ、感じたことない感情が何かわかんなくて少し苦しくなりました」
「それだけ?」
「それだ…いや、苦しかったのもあるんですけど、それと同じくらい。もしかすると、それ以上に幸せで、満たされた気分でした」
「そっか、それならその気持ちは立派な恋だよ」
先生が回答を述べる。先生もカズと同じで、この気持ちが恋だと言った。
これが、恋なのか。まだ少し信じられない気もするが、悩みの種の相手がそう言うんだ、多分間違いないだろう。
そうか、いつの間にか俺は人を好きになって、恋してたんだ。
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