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可愛い子には旅をさせよ!
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「じゃあパパ行ってくるね。」
「ほんとに行くのか?大丈夫か?」
「大丈夫だよ。パパ。かわいい子は旅をさせよってよく言うじゃん?」
「聞いた事もないのだが」
「まぁ私は変な子だからね。パパいってくるね」
私は荷馬車の荷物の中に入って布団に腰かける。
子供の私は外で歩くと狙われやすいので荷馬車の中が私の居場所になる。
今回の旅はケンと、旅になれたエルフが3名だ。
少しずつ慣れていこう。
名前とかね。
私は、揺れる荷馬車の中で今後のことを考える。
私たちのいるエルフの村は、どこの国にも属くしていない。
理由は周りを統治するものがいないからだ。
周りを統治する一族がいないというのが正しいだろう。
エルフの村の周りには、獣人種、ドワーフ、遊牧民の人間、私たち以外のエルフの村が点在している。
今回の野菜は獣人種の村と他のエルフの村に売りに行こうと思っているらしい。
「ジュキ様ご加減はいかがですか?」
最近、大人エルフの中では私を様付で呼ぶ人が多い。
様付けで呼ばないでほしいけど、けど正すのもめんどくさいからそのまんまでいいかなって思っている。
まぁ何でもいいんだけどね。
何かこそばゆいっていうのが、私の正直な気持ちだ。
「ジュキ不具合があったらすぐに言えよ?」
「あなたに何かがあったら大変ですからね。」
「なんかみんな変だね」
「そんなことないよ。それほどエルフにとってジュキが大切な人だってことなんだ。じゃぁお父さんよりもジュキの方が大切だってエルフのみんな言ってるよ」
「そっか、まあいいや。そんなに大切にされてもね。」
嬉しくなかった訳では無いけど、そう言われると困る。
私はただ野菜を作り出しているだけだし。
荷馬車の隙間から外を見ていると荷馬車は森を出た。
森の外は初めてだ。
身を乗り出して外を見ると、初めての光景が拡がっていた。
木がない草原が拡がっていたのだ。
すごい。
前世の時もこんなに広い草原は見た時ない。
もしかしたらこの先野菜を食べる地域も出でくるかもしれない。
「ジュキ様森を出て直ぐに1つ目の目的地があります。」
「なるほど、それはエルフの集落?」
「草原に住む民は獣人族か人間くらいです。エルフは森にしか住みません。」
「そっか。楽しみだね。」
それから馬車を2時間ほど走らせると確かに獣人族の集落が現れた。
土の山を固めて、中を繰り抜いたような住居に住んでいるらしい。
獣人族と言うから色々な動物が混ざっているのかと思ったら犬っぽい耳を持ってフサフサのしっぽ、フサフサの手足が特徴のよう。
「やー」
「よく来た!無事で何より。」
「そちらこそ。最近獲物は取れていますか?」
「いいや動物の数が減っているんだ。ちょっと昔まで野兎や走り鳥なんか取れたのにな。なんかちょっとおかしいのかな。」
「そうですよね。エルフの森も獲物がかなり少ないです。すみません!新しい旅のメンバーを紹介するのを忘れていました。ジュキです。」
「よろしく。」
「ああ。よろしく。ファイナという。」
名前は覚えられないけど、ニコニコはしておこう。
このおじちゃんはこの村の村長みたいなもので、群れのリーダーだと言う。
「荷馬車を引いているということは、何かを持ってきてくれたのだろう?何になる。」
「新しい食べ物を持ってきました。」
「新しい食べ物?それは何だ」
「こちらです」
「石?」
見た時もないのだからそういう反応になってもおかしくない。
実際、見た目は石みたいなようなものだし、触ってみても確かに硬いしね。
「本当に食べられるのかな。私たちを騙そうとしてるのか?ふざけているのか?」
「騙そうとなんかしていない。とってもおいしいよ。」
「どうやって食べるんだかじればいいのか?」
「火を通して食べるんだよ。蒸して食べれば絶品だよ。」
「蒸して…蒸してとは何だ?やって見せてくれ」
「竈と鍋とザルを貸してくれればやりますよ。」
どういうことで蒸かし芋をぱぱっと作った。
この村には、魚の調味料がないので、塩だけの味付けになる。
ファイナの前に蒸かしたいもを割ったものに塩をかけて出す。
恐れながらひと口パクリと食べると目を見開いて皮まで全てたべた。
「これは美味いな!」
「そうでしょう。おいしいんだよね。蒸し芋って。芋ならお腹も膨れるでしょう?」
「確かにそうだ。たった1つ食べただけなのに、お腹の満足度が高い気がする。」
「ここからは私が話すからジュキ様は荷馬車の中でお休みください。」
と、いうことで、邪魔者は退散だ。
この村とは、仲が良いみたいで、とんとん拍子に話が進んだ。
みんな狩りをするから、距離をとっているけれども、狩りをうまくできないとなるなら、近くに住んだほうがお互いに便利だからね。
それに人手も欲しいかなって思ってきたから、皆、エルフの村の近くに引っ越してくれたらうれしいな。
「ほんとに行くのか?大丈夫か?」
「大丈夫だよ。パパ。かわいい子は旅をさせよってよく言うじゃん?」
「聞いた事もないのだが」
「まぁ私は変な子だからね。パパいってくるね」
私は荷馬車の荷物の中に入って布団に腰かける。
子供の私は外で歩くと狙われやすいので荷馬車の中が私の居場所になる。
今回の旅はケンと、旅になれたエルフが3名だ。
少しずつ慣れていこう。
名前とかね。
私は、揺れる荷馬車の中で今後のことを考える。
私たちのいるエルフの村は、どこの国にも属くしていない。
理由は周りを統治するものがいないからだ。
周りを統治する一族がいないというのが正しいだろう。
エルフの村の周りには、獣人種、ドワーフ、遊牧民の人間、私たち以外のエルフの村が点在している。
今回の野菜は獣人種の村と他のエルフの村に売りに行こうと思っているらしい。
「ジュキ様ご加減はいかがですか?」
最近、大人エルフの中では私を様付で呼ぶ人が多い。
様付けで呼ばないでほしいけど、けど正すのもめんどくさいからそのまんまでいいかなって思っている。
まぁ何でもいいんだけどね。
何かこそばゆいっていうのが、私の正直な気持ちだ。
「ジュキ不具合があったらすぐに言えよ?」
「あなたに何かがあったら大変ですからね。」
「なんかみんな変だね」
「そんなことないよ。それほどエルフにとってジュキが大切な人だってことなんだ。じゃぁお父さんよりもジュキの方が大切だってエルフのみんな言ってるよ」
「そっか、まあいいや。そんなに大切にされてもね。」
嬉しくなかった訳では無いけど、そう言われると困る。
私はただ野菜を作り出しているだけだし。
荷馬車の隙間から外を見ていると荷馬車は森を出た。
森の外は初めてだ。
身を乗り出して外を見ると、初めての光景が拡がっていた。
木がない草原が拡がっていたのだ。
すごい。
前世の時もこんなに広い草原は見た時ない。
もしかしたらこの先野菜を食べる地域も出でくるかもしれない。
「ジュキ様森を出て直ぐに1つ目の目的地があります。」
「なるほど、それはエルフの集落?」
「草原に住む民は獣人族か人間くらいです。エルフは森にしか住みません。」
「そっか。楽しみだね。」
それから馬車を2時間ほど走らせると確かに獣人族の集落が現れた。
土の山を固めて、中を繰り抜いたような住居に住んでいるらしい。
獣人族と言うから色々な動物が混ざっているのかと思ったら犬っぽい耳を持ってフサフサのしっぽ、フサフサの手足が特徴のよう。
「やー」
「よく来た!無事で何より。」
「そちらこそ。最近獲物は取れていますか?」
「いいや動物の数が減っているんだ。ちょっと昔まで野兎や走り鳥なんか取れたのにな。なんかちょっとおかしいのかな。」
「そうですよね。エルフの森も獲物がかなり少ないです。すみません!新しい旅のメンバーを紹介するのを忘れていました。ジュキです。」
「よろしく。」
「ああ。よろしく。ファイナという。」
名前は覚えられないけど、ニコニコはしておこう。
このおじちゃんはこの村の村長みたいなもので、群れのリーダーだと言う。
「荷馬車を引いているということは、何かを持ってきてくれたのだろう?何になる。」
「新しい食べ物を持ってきました。」
「新しい食べ物?それは何だ」
「こちらです」
「石?」
見た時もないのだからそういう反応になってもおかしくない。
実際、見た目は石みたいなようなものだし、触ってみても確かに硬いしね。
「本当に食べられるのかな。私たちを騙そうとしてるのか?ふざけているのか?」
「騙そうとなんかしていない。とってもおいしいよ。」
「どうやって食べるんだかじればいいのか?」
「火を通して食べるんだよ。蒸して食べれば絶品だよ。」
「蒸して…蒸してとは何だ?やって見せてくれ」
「竈と鍋とザルを貸してくれればやりますよ。」
どういうことで蒸かし芋をぱぱっと作った。
この村には、魚の調味料がないので、塩だけの味付けになる。
ファイナの前に蒸かしたいもを割ったものに塩をかけて出す。
恐れながらひと口パクリと食べると目を見開いて皮まで全てたべた。
「これは美味いな!」
「そうでしょう。おいしいんだよね。蒸し芋って。芋ならお腹も膨れるでしょう?」
「確かにそうだ。たった1つ食べただけなのに、お腹の満足度が高い気がする。」
「ここからは私が話すからジュキ様は荷馬車の中でお休みください。」
と、いうことで、邪魔者は退散だ。
この村とは、仲が良いみたいで、とんとん拍子に話が進んだ。
みんな狩りをするから、距離をとっているけれども、狩りをうまくできないとなるなら、近くに住んだほうがお互いに便利だからね。
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