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アイリスお父様の悩み事④
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それからさらに話は続く。
「スティーブからの話があったのと同じ頃、ここに居るラウルと同じ部隊の副隊長であり内の息子でもあるダンだが、騎士隊の中で魔法の薬と言われるものをアイリスが売っているという噂を聞きつけてきた。
ダンもアイリスとは同級生で顔見知りなので、気軽に売ってくれたらしく、違法薬物を医療研究室に持込み調べた結果、違法麻薬、それも国内にはない外国のものを売っていると分かった。」
「アイリスは何をやっているんだ。
修道院どころじゃない。刑務所行きだ」
息子たちも真っ青な顔で呆然と立っていた。
「アイリスを泳がしているのはもちろんウィリアムを捕まえるためだ。あいつは自分の居場所を掴まれないように常にいろんな場所を転々と動いているので中々尻尾を掴めない。そこで偶に接触をしているアイリスを常に張っている状況なんだ」
「あとうちの長男の嫁であるマリアンナが騎士を始め王宮の男どもの不貞を清掃すると言い出した。
父王に頼み込んで、薬物を使った者や王宮内での不貞行為など、調べて名前が上がったものは減給、謹慎など今から制裁が待っている」
宰相閣下がつぶやいた。
「ハア、女は恐いぞ」
周りを見渡しながら
「なあ、みんな」
と相槌を求めた。
(たしかに恐過ぎる、マリアンナ様……)
「不貞などしなければいいのですよ」
と、ダン副隊長は当たり前のように言った。
「……た、確かに…」
誰かがボソッと答えた。
「ゴホン!
ということでだな、しばらくアイリスはこのままにしておくことになる。修道院などに送られると困るからな。
ラウル邸の突撃も止める必要はない。
好きにさせておけ。
あいつも少しは反省するだろう。
伯爵たちには、ウィリアムとの接触があるから邪魔だてされては困る。もちろん犯罪者とはいえアイリスの命の保証はする。
常にこちらの影が何人か付いているので、死にそうになったら助ける」
◇ ◇ ◇
邸に戻り三人は私の執務室に集まった。
「アイリスは、どうしてあんな娘になったのでしょう?」
長男はボソリと呟いた。
「もうアイリスはお終いだ。わが伯爵家もどうなるかわからない。お前たちの仕事もこれから厳しいことになるだろう」
「私たち夫婦が甘やかしすぎた結果がアイリスだ。お前たちには出来るだけのことはするつもりだ。」
私は息子二人にも頭を下げた。
「すまなかった」
息子達は憮然としていた。
◇ ◇ ◇
執務室を出て妻のいる部屋へ向かった。
妻は王城に行った経緯を心配していた。
詳しく説明するしかないのはわかっているのだが、妻の精神状態を考えると全てを話すことに悩んでしまう。
「貴方、アイリスのことで呼ばれたの?」
青白い顔で心配そうに聞いてきた。
「あの娘は、どうなってしまうの?私達の可愛い娘なの!愛しているの。愛しい娘なの!」
妻は感情的になり泣き始めた。
「アイリスはアイリスになったんだ。
もう私達の可愛いアイリスはいないんだよ。
これからあの娘は私達の手から離れるんだ。今は何も聞かないでくれ。
いずれ君にも全て伝えるから、それまではあの娘はそのまま好きにさせておきなさい。注意もしなくていい。
ただもうドレスや宝石など買うことは禁止する。
お茶会や夜会に誘われていないので、買う必要もないだろう」
「ええそうね。アイリスも私も呼ばれることも行くこともないわ」
妻が寂しそうに呟いた。
「スティーブからの話があったのと同じ頃、ここに居るラウルと同じ部隊の副隊長であり内の息子でもあるダンだが、騎士隊の中で魔法の薬と言われるものをアイリスが売っているという噂を聞きつけてきた。
ダンもアイリスとは同級生で顔見知りなので、気軽に売ってくれたらしく、違法薬物を医療研究室に持込み調べた結果、違法麻薬、それも国内にはない外国のものを売っていると分かった。」
「アイリスは何をやっているんだ。
修道院どころじゃない。刑務所行きだ」
息子たちも真っ青な顔で呆然と立っていた。
「アイリスを泳がしているのはもちろんウィリアムを捕まえるためだ。あいつは自分の居場所を掴まれないように常にいろんな場所を転々と動いているので中々尻尾を掴めない。そこで偶に接触をしているアイリスを常に張っている状況なんだ」
「あとうちの長男の嫁であるマリアンナが騎士を始め王宮の男どもの不貞を清掃すると言い出した。
父王に頼み込んで、薬物を使った者や王宮内での不貞行為など、調べて名前が上がったものは減給、謹慎など今から制裁が待っている」
宰相閣下がつぶやいた。
「ハア、女は恐いぞ」
周りを見渡しながら
「なあ、みんな」
と相槌を求めた。
(たしかに恐過ぎる、マリアンナ様……)
「不貞などしなければいいのですよ」
と、ダン副隊長は当たり前のように言った。
「……た、確かに…」
誰かがボソッと答えた。
「ゴホン!
ということでだな、しばらくアイリスはこのままにしておくことになる。修道院などに送られると困るからな。
ラウル邸の突撃も止める必要はない。
好きにさせておけ。
あいつも少しは反省するだろう。
伯爵たちには、ウィリアムとの接触があるから邪魔だてされては困る。もちろん犯罪者とはいえアイリスの命の保証はする。
常にこちらの影が何人か付いているので、死にそうになったら助ける」
◇ ◇ ◇
邸に戻り三人は私の執務室に集まった。
「アイリスは、どうしてあんな娘になったのでしょう?」
長男はボソリと呟いた。
「もうアイリスはお終いだ。わが伯爵家もどうなるかわからない。お前たちの仕事もこれから厳しいことになるだろう」
「私たち夫婦が甘やかしすぎた結果がアイリスだ。お前たちには出来るだけのことはするつもりだ。」
私は息子二人にも頭を下げた。
「すまなかった」
息子達は憮然としていた。
◇ ◇ ◇
執務室を出て妻のいる部屋へ向かった。
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詳しく説明するしかないのはわかっているのだが、妻の精神状態を考えると全てを話すことに悩んでしまう。
「貴方、アイリスのことで呼ばれたの?」
青白い顔で心配そうに聞いてきた。
「あの娘は、どうなってしまうの?私達の可愛い娘なの!愛しているの。愛しい娘なの!」
妻は感情的になり泣き始めた。
「アイリスはアイリスになったんだ。
もう私達の可愛いアイリスはいないんだよ。
これからあの娘は私達の手から離れるんだ。今は何も聞かないでくれ。
いずれ君にも全て伝えるから、それまではあの娘はそのまま好きにさせておきなさい。注意もしなくていい。
ただもうドレスや宝石など買うことは禁止する。
お茶会や夜会に誘われていないので、買う必要もないだろう」
「ええそうね。アイリスも私も呼ばれることも行くこともないわ」
妻が寂しそうに呟いた。
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