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ロスワート侯爵はシャノンを想う③
シャノンが起きるまで別の部屋で待機していた。
リーサからシャノンが起きたことを伝えられたが、会いに行く勇気もなく、シャノンが寝かされた部屋の前で佇んでいた。
『ノエル様、わたしはこの近くに家を借りております。ロニーが準備をしてくれています。わたしが邸を出て行ったのでロニーもあの邸を辞めてわたしの元に来てくれることになっております』
『シャノンちゃん、私たちは貴方をここで預かるつもりよ』
『ありがとうございます。でも、雇っていただくだけでもありがたいのです。ここにいることは出来ません』
『シャノン、何を遠慮してるんだ、別にうちで働かなくてもずっとここにいていいんだ』
ロイズが返事をした。
『ロイズ、貴方は今学生だけどいずれおじ様の後継者としてヘンドリー伯爵家を継ぐべく人よ。エリアナ様と結婚もされることでしょう』
シャノンは少しため息をついていた。
『わたしがここにいたら醜聞でしかないわ働かせてもらうだけでもありがたいの。何処にもいくところがないわたしをおじ様が雇ってくださったんだからそれだけで充分なの』
『シャノンちゃん、ロイズのことを気にかけてくれたのね、でもロイズは普段寮に住んでいるからたまにしかこちらには帰ってこないのよ』
『そうだよ、エリアナだって俺とお前は兄妹みたいなものだってわかってるよ』
『ええ、勿論兄妹みたいなものよ、でも、エリアナ様だってそれが続いたらいい気持ちはしないわ、わたし、人の気持ちがわからないところがあるからアイリスやラウルのほんとの気持ちにも気づかなかったの、もうそんなの嫌なの』
そんな話がきこえてきた。
侯爵はシャノンを迎えにきたつもりだったが、何も言えなくなった。
しばらくして伯爵が顔を出した。
『先生』
『大丈夫かい?かなり酷い貧血と軽い栄養失調だ。しっかり食事をしていっぱい寝て、こころも体も元気になったらここで働いてもらうからしばらくはここにいなさい』
伯爵が優しく微笑んだ。
『あ、ありがとうございます。ご迷惑をかけて申し訳ありません』
シャノンは寝たまま頭を下げた。
そしてシャノンは涙が溢れて止まらなかった。
『シャノン嬢、いっぱい泣いて辛いことなんて流してしまえばいい』
伯爵はシャノンの頭をずっと撫でていた。
扉の陰でシャノンをじっと見守っていたが、シャノンに会わず帰っていった。
リーサからシャノンが起きたことを伝えられたが、会いに行く勇気もなく、シャノンが寝かされた部屋の前で佇んでいた。
『ノエル様、わたしはこの近くに家を借りております。ロニーが準備をしてくれています。わたしが邸を出て行ったのでロニーもあの邸を辞めてわたしの元に来てくれることになっております』
『シャノンちゃん、私たちは貴方をここで預かるつもりよ』
『ありがとうございます。でも、雇っていただくだけでもありがたいのです。ここにいることは出来ません』
『シャノン、何を遠慮してるんだ、別にうちで働かなくてもずっとここにいていいんだ』
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『わたしがここにいたら醜聞でしかないわ働かせてもらうだけでもありがたいの。何処にもいくところがないわたしをおじ様が雇ってくださったんだからそれだけで充分なの』
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『そうだよ、エリアナだって俺とお前は兄妹みたいなものだってわかってるよ』
『ええ、勿論兄妹みたいなものよ、でも、エリアナ様だってそれが続いたらいい気持ちはしないわ、わたし、人の気持ちがわからないところがあるからアイリスやラウルのほんとの気持ちにも気づかなかったの、もうそんなの嫌なの』
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