68 / 89
アイリスの獄中生活
「わたしは公爵夫人になる女なのよ!ここから出しなさい!」
失礼しちゃうわ。
わたしをこんな汚くて寒い部屋に入れるなんて!
ここ檻があるわよ。
わたしを犯罪者と間違えるなんて失礼しちゃうわ。
「ねえ!そこの貴方、お風呂に入りたいの。もう何回言ったらわかるの?お・ふ・ろ・に!入りたいの!」
「ねえ!そこの貴方、わたしの今日のドレスはどこにあるの?もう何日同じ服を着ていると思っているの?
いい加減にしなさい!」
「ねえ!今日のパン、とっても固いわ。それにスープも薄くてぬるいし、サラダはないの?ステーキは?チキンでもいいわ!
人の話聞こえてるの?返事くらいなさい!」
「ねえ!ベッドが固いわ。柔らかいベッドじゃないと眠れないわ。人の話聞いているの?貴方耳が聞こえないの?」
「ねえ!ラウル様に会いたいの。わたしに会えないと彼が寂しがるわ。わたし達愛し合っているの。いつもね、わたしを愛しているって言ってくれるの。シャノンなんか人形なんですって。わたしのことは、朝まで離してくれないのよ!何回も抱いてくれるの。彼はわたしの身体中を愛してくれるわ。わたしも彼の全てを知っているの。わたし達は愛し合っているのよ!誰もわたし達を引き裂くことは出来ないの!」
ふふふ、ははは!
「わたし達は愛し合っているのよ!ラウル様が寂しがっているわ。わたしの身体なしでは生きていけないの! ねえ、早く!早くわたしをラウル様のところへ連れて行ってくださらない?公爵のラウル様に貴方達のこと伝えてクビにしてあげるわ!」
初めてわたしの問いに答えた。
「ラウル・ベルアートはもう公爵を追われた。今はベルアート領に戻って公爵家の使用人として働いているよ」
「はああ?何を言ってるの!!」
ラウル様が公爵を辞めてもう王都にいない?
わたしを置いていくわけがないわ。
わたし達の愛を引き裂こうとしているのね。
わたしは檻の隙間から手を出して、看守を呼んだ。
「ねえ?貴方最近してるの?わたしを抱かせてあげるわ」
看守はわたしをまじまじと見た。
わたしの魅力に参ってしまったのかしら?ふふふ
「ハァァ~………金積まれてもあんたなんか抱きたくもないわ」
「まああ!失礼な人ね!このわたしを抱かせてあげるって言ってるのに。わたしを抱くためにここから出しなさい!」
「結構だね。抱くならまだ、豚のほうがマシだ」
「豚?豚よりわたしのほうが綺麗だわ。豚よりわたしの体の方が魅力的だわ!貴方、失礼よ!わたしは公爵夫人になる女なのよ!」
「いや、豚だろう」
と、看守がボソッと呟いた。
「お前は罪人だ。刑罰が決まるまで大人しくしていろ」
「わたしは何も悪いことなんてしていないわ。みんなに愛される可愛いアイリスであるわたしが何をしたと言うの?
貴方、頭がおかしいんじゃないかしら?」
「おおーい、誰か変わってくれ!俺は2時間が限界だ。次の当番早めに入ってくれ!」
「ええ?嫌ですよ。一人3時間交代で行こうと言ったじゃないですか!」
「ここにいたら頭がおかしくなる!」
「ほらあ!やっぱり貴方、頭がおかしいのね。ふふふ」
失礼しちゃうわ。
わたしをこんな汚くて寒い部屋に入れるなんて!
ここ檻があるわよ。
わたしを犯罪者と間違えるなんて失礼しちゃうわ。
「ねえ!そこの貴方、お風呂に入りたいの。もう何回言ったらわかるの?お・ふ・ろ・に!入りたいの!」
「ねえ!そこの貴方、わたしの今日のドレスはどこにあるの?もう何日同じ服を着ていると思っているの?
いい加減にしなさい!」
「ねえ!今日のパン、とっても固いわ。それにスープも薄くてぬるいし、サラダはないの?ステーキは?チキンでもいいわ!
人の話聞こえてるの?返事くらいなさい!」
「ねえ!ベッドが固いわ。柔らかいベッドじゃないと眠れないわ。人の話聞いているの?貴方耳が聞こえないの?」
「ねえ!ラウル様に会いたいの。わたしに会えないと彼が寂しがるわ。わたし達愛し合っているの。いつもね、わたしを愛しているって言ってくれるの。シャノンなんか人形なんですって。わたしのことは、朝まで離してくれないのよ!何回も抱いてくれるの。彼はわたしの身体中を愛してくれるわ。わたしも彼の全てを知っているの。わたし達は愛し合っているのよ!誰もわたし達を引き裂くことは出来ないの!」
ふふふ、ははは!
「わたし達は愛し合っているのよ!ラウル様が寂しがっているわ。わたしの身体なしでは生きていけないの! ねえ、早く!早くわたしをラウル様のところへ連れて行ってくださらない?公爵のラウル様に貴方達のこと伝えてクビにしてあげるわ!」
初めてわたしの問いに答えた。
「ラウル・ベルアートはもう公爵を追われた。今はベルアート領に戻って公爵家の使用人として働いているよ」
「はああ?何を言ってるの!!」
ラウル様が公爵を辞めてもう王都にいない?
わたしを置いていくわけがないわ。
わたし達の愛を引き裂こうとしているのね。
わたしは檻の隙間から手を出して、看守を呼んだ。
「ねえ?貴方最近してるの?わたしを抱かせてあげるわ」
看守はわたしをまじまじと見た。
わたしの魅力に参ってしまったのかしら?ふふふ
「ハァァ~………金積まれてもあんたなんか抱きたくもないわ」
「まああ!失礼な人ね!このわたしを抱かせてあげるって言ってるのに。わたしを抱くためにここから出しなさい!」
「結構だね。抱くならまだ、豚のほうがマシだ」
「豚?豚よりわたしのほうが綺麗だわ。豚よりわたしの体の方が魅力的だわ!貴方、失礼よ!わたしは公爵夫人になる女なのよ!」
「いや、豚だろう」
と、看守がボソッと呟いた。
「お前は罪人だ。刑罰が決まるまで大人しくしていろ」
「わたしは何も悪いことなんてしていないわ。みんなに愛される可愛いアイリスであるわたしが何をしたと言うの?
貴方、頭がおかしいんじゃないかしら?」
「おおーい、誰か変わってくれ!俺は2時間が限界だ。次の当番早めに入ってくれ!」
「ええ?嫌ですよ。一人3時間交代で行こうと言ったじゃないですか!」
「ここにいたら頭がおかしくなる!」
「ほらあ!やっぱり貴方、頭がおかしいのね。ふふふ」
あなたにおすすめの小説
恋人に夢中な婚約者に一泡吹かせてやりたかっただけ
棗
恋愛
伯爵令嬢ラフレーズ=ベリーシュは、王国の王太子ヒンメルの婚約者。
王家の忠臣と名高い父を持ち、更に隣国の姫を母に持つが故に結ばれた完全なる政略結婚。
長年の片思い相手であり、婚約者であるヒンメルの隣には常に恋人の公爵令嬢がいる。
婚約者には愛を示さず、恋人に夢中な彼にいつか捨てられるくらいなら、こちらも恋人を作って一泡吹かせてやろうと友達の羊の精霊メリー君の妙案を受けて実行することに。
ラフレーズが恋人役を頼んだのは、人外の魔術師・魔王公爵と名高い王国最強の男――クイーン=ホーエンハイム。
濡れた色香を放つクイーンからの、本気か嘘かも分からない行動に涙目になっていると恋人に夢中だった王太子が……。
※小説家になろう・カクヨム様にも公開しています
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
白い結婚のまま、旦那様は薔薇のような美人に夢中になりました
柴田はつみ
恋愛
伯爵令嬢リディアは、美貌で有名な侯爵レオンハルトに嫁いだ。
けれど結婚して二年、夫婦は一度も結ばれないまま――白い結婚だった。
それでも旦那様は優しかった。
冷たいわけではない。気づかいの言葉も、穏やかな笑顔もくれる。
だからリディアは、愛されてはいなくても、いつか少しは夫婦になれるのではないかと信じていた。
そんなある日、彼女は知ってしまう。
旦那様が薔薇の君と呼ばれる絶世の美女に心を奪われていることを。
彼が触れなかったのは私にだけだったのだと。
都合のいい奥方として、役に立っていたと悟る
静かに離縁を決意したリディアは、実家へ戻ったあと、女子学院で働き始める。
すると侯爵夫人時代には当たり前だった実務のすべてが、外では驚くほど必要とされていた。
感謝され、認められ、自分の足で立ち始めた彼女は、少しずつ見違えるほど美しくなっていく
【改稿版・完結】その瞳に魅入られて
おもち。
恋愛
「——君を愛してる」
そう悲鳴にも似た心からの叫びは、婚約者である私に向けたものではない。私の従姉妹へ向けられたものだった——
幼い頃に交わした婚約だったけれど私は彼を愛してたし、彼に愛されていると思っていた。
あの日、二人の胸を引き裂くような思いを聞くまでは……
『最初から愛されていなかった』
その事実に心が悲鳴を上げ、目の前が真っ白になった。
私は愛し合っている二人を引き裂く『邪魔者』でしかないのだと、その光景を見ながらひたすら現実を受け入れるしかなかった。
『このまま婚姻を結んでも、私は一生愛されない』
『私も一度でいいから、あんな風に愛されたい』
でも貴族令嬢である立場が、父が、それを許してはくれない。
必死で気持ちに蓋をして、淡々と日々を過ごしていたある日。偶然見つけた一冊の本によって、私の運命は大きく変わっていくのだった。
私も、貴方達のように自分の幸せを求めても許されますか……?
※後半、壊れてる人が登場します。苦手な方はご注意下さい。
※このお話は私独自の設定もあります、ご了承ください。ご都合主義な場面も多々あるかと思います。
※『幸せは人それぞれ』と、いうような作品になっています。苦手な方はご注意下さい。
※こちらの作品は小説家になろう様でも掲載しています。
あなたに嘘を一つ、つきました
小蝶
恋愛
ユカリナは夫ディランと政略結婚して5年がたつ。まだまだ戦乱の世にあるこの国の騎士である夫は、今日も戦地で命をかけて戦っているはずだった。彼が戦地に赴いて3年。まだ戦争は終わっていないが、勝利と言う戦況が見えてきたと噂される頃、夫は帰って来た。隣に可愛らしい女性をつれて。そして私には何も告げぬまま、3日後には結婚式を挙げた。第2夫人となったシェリーを寵愛する夫。だから、私は愛するあなたに嘘を一つ、つきました…
最後の方にしか主人公目線がない迷作となりました。読みづらかったらご指摘ください。今さらどうにもなりませんが、努力します(`・ω・́)ゞ
【完結】365日後の花言葉
Ringo
恋愛
許せなかった。
幼い頃からの婚約者でもあり、誰よりも大好きで愛していたあなただからこそ。
あなたの裏切りを知った翌朝、私の元に届いたのはゼラニウムの花束。
“ごめんなさい”
言い訳もせず、拒絶し続ける私の元に通い続けるあなたの愛情を、私はもう一度信じてもいいの?
※勢いよく本編完結しまして、番外編ではイチャイチャするふたりのその後をお届けします。
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。