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番外編 イルーダ王国編
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「キリアン様!みてください!こ、ここのホテル触っただけでお水が出ます!お風呂のお湯も沸かさなくても蛇口から出て、溜まったら勝手に止まってくれますよ!」
「アイシャ、この国は魔力を使った魔導具がたくさんあるんだ。ほら、照明に魔力を流すだけで灯りがついたり消えたりするんだ」
キリアン様が照明に手をかざすだけでパチっとついた。
「うわぁ、なんなんですか?この面白いのは」
わたしはホテルの部屋の中で一人叫んでいた。
キリアン様はわたしの驚いた顔が楽しいみたいでクスクス笑う。
「アイシャなら驚いてくれると思ったけど想像以上だった」
「いやほんとにびっくりしました!」
「この国の人達は、生まれた時から大なり小なり魔力を持って生まれるんだ。だから魔導具がたくさん作られていて魔法ありきの国なんだ」
「魔法を持っていて当たり前?」
「うん、まぁ、魔力のない人のための部屋ももちろんあるよ。国外から泊まりに来た人のためにね。あとそんな人用に魔法石が売っているんだ。
アイシャが魔法石に魔力を貯めただろう?
あれがこの国では普通に売られているんだ、魔力の少ない人のためにね」
「魔力が貯められた魔法石?魔力が少ない人はやはりこの国では蔑まれてしまうのですか?」
「……20年前まではそうだったらしい。今はそんな人も多いから安価で魔法石を売っているんだ。この国は以前は国外の人を受け入れなかった。でも今は魔法石のおかげで受け入れてもらえるんだ」
「そっかあ、この国の王様は色々頑張ったんですね」
「そうかもしれないね」
「それよりもアイシャ、明日は俺たちが住む家に行くからね、楽しみにしていて!」
一瞬キリアン様の顔が暗くなった気がする。
どうしたのかしら?
でもそれ以上話すのはやめて、外の街を歩いて回ることになった。
「キリアン様!あそこみてください!噴水から色とりどりの光が出ています!」
大きな噴水の中央から赤や青、緑などの色の光がピカピカと光っている。
その光は空に向かって伸びていて、夜の暗闇の中でとても綺麗に光り輝いていた。
「アイシャは何にでも感動するんだね」
「だって全てが不思議で楽しいんですもの。これからの生活がとても楽しみです」
「うん、でもこれからは公爵令嬢としてではなくて、ただのアイシャとして暮らすことになるから覚悟だけはしてね?」
「はい、そのためにメリッサにしっかりお料理を教えてもらいました!」
キリアン様にイルーダ王国に住むことになったら、使用人はいない二人だけの生活になると言われていたのでメリッサにお願いして一通りの家事を教えてもらった。初めはとても大変で何度も指を切ったり火傷したりと残念な結果ばかりだったけど、今ではなんとか食べられるものを作ることが出来るようになった。
掃除はキリアン様が心配いらないと言ったのはこの国の魔導具のことなのかもしれない。
ホテルに戻ると明日のために早く眠ることになった。
この街から明日は汽車に乗りさらに移動することになる。
本で読んだ事しかなかった汽車に明日は初めて乗る。ワクワクしながらキリアン様の体に包まれて眠った。
わたしをギュッと抱きしめて、「おやすみ」とそっと唇にキスを落とす。
わたしもキリアン様に応え、口づけを返した。
いつもと変わらない彼の優しい手は、わたしの体に優しく触れた。
キリアン様と結婚してまだ1週間。
毎日優しく愛される日々は恥ずかしいけど幸せだと思える。
これからもずっと二人でこの新しい土地で頑張って生きていこうと思いながら、旅で疲れた体のわたしは重たい瞼がすぐに閉じてしまった。
「アイシャ、おやすみ」
わたしの髪にそっと触れる、彼の優しい声が遠くで聞こえた。
ーーーーー
初めての汽車は想像以上だった。
馬車の何倍も、ううん、何百倍も大きくて広い。
スピードもこんなに速いのに全然揺れないしお尻が痛くない。
食事をする所もあるし、驚くばかりだった。
わたしの顔が面白いのかキリアン様はずっとわたしの顔を見て笑っていた。
「キリアン様!そんなに笑わないでください!」
わたしがぷくっと頬を膨らませて怒った。
「だってアイシャの顔見ているほうが他のこと見ているより面白いんだもん」
「わたしの想像以上でした!汽車ってすごいですね。メリッサ達にも乗せてあげたいです」
「うん、落ち着いたらこっちに遊びに来てもらえるようにしよう」
「本当ですか?」
わたしが目を輝かせると「寂しい?」と聞かれた。
「ずっと子供の頃からそばに居てくれたので寂しくないと言ったら嘘になりますよね?寂しい……でも今はキリアン様が絶対にそばに居てくれる。だから大丈夫です」
「そっかぁ、絶対にアイシャを置いていったりしないし、離れないから安心して!あ、でも仕事の時だけはごめんね」
「大丈夫ですよ?信用しています」
そして汽車に乗って2時間後ようやく二人の住む町に着いた。
駅に着くとすぐに馬車に乗った。
そこからさらに20分ほど走った住宅街だった。
わたし達が住む家は、門があって小さな庭を通る。
そして真っ白い小さな家があった。
「可愛い」
玄関扉は青いペンキで塗られていた。
中に入ると木の香りがした。
リビングとキッチン、バスルームとトイレ、リビングの周りに3部屋あり、寝室と残りは2部屋。
ナチュラルな無垢材などの天然素材を使った家具が置かれていた。
落ち着いた雰囲気でゆっくりと過ごせそう。
「どうかな?アイシャが気に入ってくれたらいいんだけど」
キリアン様はわたしの様子を伺っていた。
「とっても素敵です。これからここに住めるなんて……嬉しいです」
少しだけソファに座ってゆっくりとしていると
「ねえ、町に買い出しに行こう!」
「はい、食べ物を買いに行かないといけなかったですね」
家からお店屋さんが沢山ある場所までは歩いて10分くらい。
これなら一人でも買い物に行けそう。
市場にはたくさんの野菜やお肉、魚などが売っているお店が並んでいた。
キリアン様と必要なものを買い込み家に帰ると、初めての料理にチャレンジした。
結果は……「アイシャ、美味しかったよ」
キリアン様は笑顔で全て平らげてくれた。
わたしはそんなキリアン様に心の中で感謝しながら、次はもっと美味しくできるように頑張ろうと心に誓った。
うん、焦げてはいないけど、味が物足りないシチューと買ってきたパンはきちんと美味しかった。
チキンのソテーは少し焼き過ぎてしまったけど、味は……普通でした。
「アイシャ、愛しているよ」
夜眠る時、キリアン様はわたしを抱きしめて必ずそう言ってキスをしてから眠りにつく。
わたしは、もう要らないアイシャではない。
大好きな人に愛されて大好きな人とこの国でずっと暮らしていく。
◆ ◆ ◆
次はキリアンの父親が少し出てきます。
……が、忙しく、書くのはもう少し先になりそうです。
申し訳ありません。
「アイシャ、この国は魔力を使った魔導具がたくさんあるんだ。ほら、照明に魔力を流すだけで灯りがついたり消えたりするんだ」
キリアン様が照明に手をかざすだけでパチっとついた。
「うわぁ、なんなんですか?この面白いのは」
わたしはホテルの部屋の中で一人叫んでいた。
キリアン様はわたしの驚いた顔が楽しいみたいでクスクス笑う。
「アイシャなら驚いてくれると思ったけど想像以上だった」
「いやほんとにびっくりしました!」
「この国の人達は、生まれた時から大なり小なり魔力を持って生まれるんだ。だから魔導具がたくさん作られていて魔法ありきの国なんだ」
「魔法を持っていて当たり前?」
「うん、まぁ、魔力のない人のための部屋ももちろんあるよ。国外から泊まりに来た人のためにね。あとそんな人用に魔法石が売っているんだ。
アイシャが魔法石に魔力を貯めただろう?
あれがこの国では普通に売られているんだ、魔力の少ない人のためにね」
「魔力が貯められた魔法石?魔力が少ない人はやはりこの国では蔑まれてしまうのですか?」
「……20年前まではそうだったらしい。今はそんな人も多いから安価で魔法石を売っているんだ。この国は以前は国外の人を受け入れなかった。でも今は魔法石のおかげで受け入れてもらえるんだ」
「そっかあ、この国の王様は色々頑張ったんですね」
「そうかもしれないね」
「それよりもアイシャ、明日は俺たちが住む家に行くからね、楽しみにしていて!」
一瞬キリアン様の顔が暗くなった気がする。
どうしたのかしら?
でもそれ以上話すのはやめて、外の街を歩いて回ることになった。
「キリアン様!あそこみてください!噴水から色とりどりの光が出ています!」
大きな噴水の中央から赤や青、緑などの色の光がピカピカと光っている。
その光は空に向かって伸びていて、夜の暗闇の中でとても綺麗に光り輝いていた。
「アイシャは何にでも感動するんだね」
「だって全てが不思議で楽しいんですもの。これからの生活がとても楽しみです」
「うん、でもこれからは公爵令嬢としてではなくて、ただのアイシャとして暮らすことになるから覚悟だけはしてね?」
「はい、そのためにメリッサにしっかりお料理を教えてもらいました!」
キリアン様にイルーダ王国に住むことになったら、使用人はいない二人だけの生活になると言われていたのでメリッサにお願いして一通りの家事を教えてもらった。初めはとても大変で何度も指を切ったり火傷したりと残念な結果ばかりだったけど、今ではなんとか食べられるものを作ることが出来るようになった。
掃除はキリアン様が心配いらないと言ったのはこの国の魔導具のことなのかもしれない。
ホテルに戻ると明日のために早く眠ることになった。
この街から明日は汽車に乗りさらに移動することになる。
本で読んだ事しかなかった汽車に明日は初めて乗る。ワクワクしながらキリアン様の体に包まれて眠った。
わたしをギュッと抱きしめて、「おやすみ」とそっと唇にキスを落とす。
わたしもキリアン様に応え、口づけを返した。
いつもと変わらない彼の優しい手は、わたしの体に優しく触れた。
キリアン様と結婚してまだ1週間。
毎日優しく愛される日々は恥ずかしいけど幸せだと思える。
これからもずっと二人でこの新しい土地で頑張って生きていこうと思いながら、旅で疲れた体のわたしは重たい瞼がすぐに閉じてしまった。
「アイシャ、おやすみ」
わたしの髪にそっと触れる、彼の優しい声が遠くで聞こえた。
ーーーーー
初めての汽車は想像以上だった。
馬車の何倍も、ううん、何百倍も大きくて広い。
スピードもこんなに速いのに全然揺れないしお尻が痛くない。
食事をする所もあるし、驚くばかりだった。
わたしの顔が面白いのかキリアン様はずっとわたしの顔を見て笑っていた。
「キリアン様!そんなに笑わないでください!」
わたしがぷくっと頬を膨らませて怒った。
「だってアイシャの顔見ているほうが他のこと見ているより面白いんだもん」
「わたしの想像以上でした!汽車ってすごいですね。メリッサ達にも乗せてあげたいです」
「うん、落ち着いたらこっちに遊びに来てもらえるようにしよう」
「本当ですか?」
わたしが目を輝かせると「寂しい?」と聞かれた。
「ずっと子供の頃からそばに居てくれたので寂しくないと言ったら嘘になりますよね?寂しい……でも今はキリアン様が絶対にそばに居てくれる。だから大丈夫です」
「そっかぁ、絶対にアイシャを置いていったりしないし、離れないから安心して!あ、でも仕事の時だけはごめんね」
「大丈夫ですよ?信用しています」
そして汽車に乗って2時間後ようやく二人の住む町に着いた。
駅に着くとすぐに馬車に乗った。
そこからさらに20分ほど走った住宅街だった。
わたし達が住む家は、門があって小さな庭を通る。
そして真っ白い小さな家があった。
「可愛い」
玄関扉は青いペンキで塗られていた。
中に入ると木の香りがした。
リビングとキッチン、バスルームとトイレ、リビングの周りに3部屋あり、寝室と残りは2部屋。
ナチュラルな無垢材などの天然素材を使った家具が置かれていた。
落ち着いた雰囲気でゆっくりと過ごせそう。
「どうかな?アイシャが気に入ってくれたらいいんだけど」
キリアン様はわたしの様子を伺っていた。
「とっても素敵です。これからここに住めるなんて……嬉しいです」
少しだけソファに座ってゆっくりとしていると
「ねえ、町に買い出しに行こう!」
「はい、食べ物を買いに行かないといけなかったですね」
家からお店屋さんが沢山ある場所までは歩いて10分くらい。
これなら一人でも買い物に行けそう。
市場にはたくさんの野菜やお肉、魚などが売っているお店が並んでいた。
キリアン様と必要なものを買い込み家に帰ると、初めての料理にチャレンジした。
結果は……「アイシャ、美味しかったよ」
キリアン様は笑顔で全て平らげてくれた。
わたしはそんなキリアン様に心の中で感謝しながら、次はもっと美味しくできるように頑張ろうと心に誓った。
うん、焦げてはいないけど、味が物足りないシチューと買ってきたパンはきちんと美味しかった。
チキンのソテーは少し焼き過ぎてしまったけど、味は……普通でした。
「アイシャ、愛しているよ」
夜眠る時、キリアン様はわたしを抱きしめて必ずそう言ってキスをしてから眠りにつく。
わたしは、もう要らないアイシャではない。
大好きな人に愛されて大好きな人とこの国でずっと暮らしていく。
◆ ◆ ◆
次はキリアンの父親が少し出てきます。
……が、忙しく、書くのはもう少し先になりそうです。
申し訳ありません。
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