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ルバート伯爵家。④
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「仕事?ソフィア様が働くなどあり得ません」
「おじちゃんのお兄様である貴方なら知っているでしょう?わたしは村でも働いていたの。もう『姫様』でも『ソフィア様』でもないの。ただのソフィなの」
「わたしの中では今もこれからも、貴女を護る騎士のつもりでいます」
ルドーはそう言うとわたしの足元に跪いた。
「やめてちょうだい、そんなことはしないで」
片手を握りしめ、指先は白くなっていた。
「貴方は騎士ではなくこの街の伯爵様よ?ただのソフィになんて頭を下げるべきではないわ。貴方を尊敬している人達がそんな貴方を見たら悲しむわ」
使用人たちの前でわたしに頭を下げるルドー。使用人たちは驚いた顔をしていると思ったら、みんなも跪いて同じ姿勢をとっていた。
「やめて……」
声が震える。
「わたしはもう姫様ではないの。わたしは……親にも捨てられた……お願いだから……わたし……をもう自由にして……」
涙が溢れ出した。
一度目の人生で必死で愛を求めた。だけど家族にも夫にも……そして民にも、認められることも愛されることもなく死んだ。
二度目の人生はとくに辛くも悲しくもなかった。だけど、恋人を奪われ、職場でも嫌な思いをして結局はホームから突き落とされて死んだ。
三度目の人生は……前世の記憶があるからこそ、もう誰の愛情も求めない。
「……もう……殺されたくはない」
小さな声だったはずなのにルドーは聞き逃さなかった。
「姫様……我々がお守りいたします……ですから今度こそ幸せに生きて欲しいのです」
「……え?」
身体が固まった。
その言葉の意味は?
今度こそ…とは?
「わたしの記憶が戻るのが遅すぎたのです。申し訳ございませんでした……姫様が城からいなくなったと城の者がわたしのところへも探しに来たのです……その時はただ、いなくなったことに驚き慌てただけでした。
オリビア様が姫様になられ、姫様の義姉となりました。お二人は仲良くお過ごしだと思っておりました」
ルドーの拳が強く握られた。
「記憶が戻ったのは……弟からの手紙を読んでからです。ルドルフと森の中で迷子になっていた姫様……男の子の格好をしてボロボロになり空腹の中倒れそうになっていたことを知ってショックを受け……そして……思い出したのです………姫様が……亡くなられたことを……わたしもまた死んでこの世界をもう一度生きていることを……」
「貴方も?」
自分が死んだあとの世界……わたしがいなくなったからと言って何か変わることがある?
そんなこと考えたこともなかった。
誰もわたしが死んでも悲しむことはないと思っていた。
誰にも愛されない……それがわたしだから……利用価値も無くなったわたしが死んで腹が立つことはあっても悲しむ人がいるなんて……
「わたしが死んで悲しかった?」
「当たり前ではないですか!わたしの大切な姫様なんですから……なのに……記憶がなかった……あの頃だって……嫁がれて幸せに暮らしていると思っておりました」
悔しそうに唇を噛むルドー。
「おじちゃんのお兄様である貴方なら知っているでしょう?わたしは村でも働いていたの。もう『姫様』でも『ソフィア様』でもないの。ただのソフィなの」
「わたしの中では今もこれからも、貴女を護る騎士のつもりでいます」
ルドーはそう言うとわたしの足元に跪いた。
「やめてちょうだい、そんなことはしないで」
片手を握りしめ、指先は白くなっていた。
「貴方は騎士ではなくこの街の伯爵様よ?ただのソフィになんて頭を下げるべきではないわ。貴方を尊敬している人達がそんな貴方を見たら悲しむわ」
使用人たちの前でわたしに頭を下げるルドー。使用人たちは驚いた顔をしていると思ったら、みんなも跪いて同じ姿勢をとっていた。
「やめて……」
声が震える。
「わたしはもう姫様ではないの。わたしは……親にも捨てられた……お願いだから……わたし……をもう自由にして……」
涙が溢れ出した。
一度目の人生で必死で愛を求めた。だけど家族にも夫にも……そして民にも、認められることも愛されることもなく死んだ。
二度目の人生はとくに辛くも悲しくもなかった。だけど、恋人を奪われ、職場でも嫌な思いをして結局はホームから突き落とされて死んだ。
三度目の人生は……前世の記憶があるからこそ、もう誰の愛情も求めない。
「……もう……殺されたくはない」
小さな声だったはずなのにルドーは聞き逃さなかった。
「姫様……我々がお守りいたします……ですから今度こそ幸せに生きて欲しいのです」
「……え?」
身体が固まった。
その言葉の意味は?
今度こそ…とは?
「わたしの記憶が戻るのが遅すぎたのです。申し訳ございませんでした……姫様が城からいなくなったと城の者がわたしのところへも探しに来たのです……その時はただ、いなくなったことに驚き慌てただけでした。
オリビア様が姫様になられ、姫様の義姉となりました。お二人は仲良くお過ごしだと思っておりました」
ルドーの拳が強く握られた。
「記憶が戻ったのは……弟からの手紙を読んでからです。ルドルフと森の中で迷子になっていた姫様……男の子の格好をしてボロボロになり空腹の中倒れそうになっていたことを知ってショックを受け……そして……思い出したのです………姫様が……亡くなられたことを……わたしもまた死んでこの世界をもう一度生きていることを……」
「貴方も?」
自分が死んだあとの世界……わたしがいなくなったからと言って何か変わることがある?
そんなこと考えたこともなかった。
誰もわたしが死んでも悲しむことはないと思っていた。
誰にも愛されない……それがわたしだから……利用価値も無くなったわたしが死んで腹が立つことはあっても悲しむ人がいるなんて……
「わたしが死んで悲しかった?」
「当たり前ではないですか!わたしの大切な姫様なんですから……なのに……記憶がなかった……あの頃だって……嫁がれて幸せに暮らしていると思っておりました」
悔しそうに唇を噛むルドー。
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