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19話
「ケイン、お前少し性格が変わったんじゃないか?」
「私もそう思うわ。ねぇケイン、私達が領地へ帰っている間に何かあったの?それに最近は……ねぇ?」
父上も母上も俺の顔をまじまじと見つめては、はぁーとため息を落とす。
そりゃそうだ。
シェリーナには夜会の後から接し方が変わった。
それを両親は俺がシェリーナと離れて久しぶりの再会で、俺がシェリーナに恋をしたんだと思っているようだ。
違う。
俺がシェリーナに恋をしたのはあの幼い頃だ。虐めていたのは確かだけどあれも全て好きだったからこそ。
俺のことをもっと気にかけて欲しくて、俺を見て欲しかったから。
再会するまで必死で勉学、そして剣や体術の鍛錬を頑張ったのも全てシェリーナをもう二度と傷つけないように守りたいがためだった。
そして今、前世の記憶を取り戻して、俺自身の性格も少し変わってしまった。
あの頃のように皇帝として君臨していた時の考え方や性格がケインである俺の中に現れてしまった。
もちろんシェリーナにそれを出すつもりはない。ここ最近シェリーナを観察したけど、シェリーナにはジュリエットの記憶はないようだ。
だからこそ今、シェリーナを俺のものにしたい。
「父上、母上、さっきからお願いしていますよね?俺にシェリーナをください」
「だからわたしも言ったよね?シェリーナがケイン、お前と婚約してもいいと言えば承諾すると」
父上はまた同じ返事しかしない。
「シェリーナの気持ちを待っていたら無理やりエドウィン殿下が、王命で婚約してこようとします」
「シェリーナにエドウィン殿下でケインにマリアンナ殿下だったかな?」
「そうです」
父上は顎に手を置き触りながら少し考えてから話し出した。
「公爵家に対して二人をそれぞれ婚約者として求めることはないと思う。シェリーナは公爵家の者ではないが預かっている大切な娘だ。そしてお前は公爵家嫡男。二人が王族と婚約すれば公爵家に力が偏り過ぎる。そんなことになれば他の貴族達が黙っていない」
そんなことわかっている。それでも、アイツならどんなことをしてでもシェリーナをいやジュリエットを手に入れようとする。
「エドウィン殿下はシェリーナに執着しております。
それにマリアンナ殿下は俺のことを好きだと言ってやはり執着しています。
俺が好きなのはシェリーナだけです。シェリーナを失うくらいなら俺はこの国を出て、シェリーナと他国へ行くつもりです」
「ケイン、何も想像だけでそんなにイラつくな。国を捨てるなど簡単に口にしていいものではない」
父上の顔つきが変わった。
不快感を露わにしている。
そりゃそうだ。国を捨てる、それはこの公爵家も捨てるということだ。一人っ子の俺がこの国を出て行けば、他の親戚に公爵家を譲ることになる。
父上からすれば俺の話は戯言に過ぎない。流してしまおうとしていた。
だが俺が本気で言っているのをわかって、俺の襟首を掴んで「お前は自分の言った言葉の重みをわかっているのか?」とものすごい怒気を含んでそう言った。
「わかっています。それでもシェリーナと結婚したい。もう二度とシェリーナを不幸にはしない」
「お前がシェリーナを傷つけていた自覚はあるのか?」
「あります。だからこそもう二度と傷つけない、幸せにします。もう二度と苦しめることもつらい思いをさせることも、そして病で苦しませることもしない」
俺は二人の目を見つめた。
「絶対に俺がシェリーナを幸せにするから俺にシェリーナをください。今すぐにでも結婚させてください」
「婚約ならまだしも結婚なんて早すぎるだろう?」
「俺もシェリーナも成人の義はすみました。俺は16歳、シェリーナは15歳です。まだ学生ではありますが入籍はできます。誰よりも勉学に励みます。学生の間はシェリーナに手は出しません。形だけでもいいんです。あの二人に俺たちの間に邪魔に入って欲しくないんです」
「………シェリーナの気持ち次第だ」
父上はそう言って俺を部屋から追い出した。
「私もそう思うわ。ねぇケイン、私達が領地へ帰っている間に何かあったの?それに最近は……ねぇ?」
父上も母上も俺の顔をまじまじと見つめては、はぁーとため息を落とす。
そりゃそうだ。
シェリーナには夜会の後から接し方が変わった。
それを両親は俺がシェリーナと離れて久しぶりの再会で、俺がシェリーナに恋をしたんだと思っているようだ。
違う。
俺がシェリーナに恋をしたのはあの幼い頃だ。虐めていたのは確かだけどあれも全て好きだったからこそ。
俺のことをもっと気にかけて欲しくて、俺を見て欲しかったから。
再会するまで必死で勉学、そして剣や体術の鍛錬を頑張ったのも全てシェリーナをもう二度と傷つけないように守りたいがためだった。
そして今、前世の記憶を取り戻して、俺自身の性格も少し変わってしまった。
あの頃のように皇帝として君臨していた時の考え方や性格がケインである俺の中に現れてしまった。
もちろんシェリーナにそれを出すつもりはない。ここ最近シェリーナを観察したけど、シェリーナにはジュリエットの記憶はないようだ。
だからこそ今、シェリーナを俺のものにしたい。
「父上、母上、さっきからお願いしていますよね?俺にシェリーナをください」
「だからわたしも言ったよね?シェリーナがケイン、お前と婚約してもいいと言えば承諾すると」
父上はまた同じ返事しかしない。
「シェリーナの気持ちを待っていたら無理やりエドウィン殿下が、王命で婚約してこようとします」
「シェリーナにエドウィン殿下でケインにマリアンナ殿下だったかな?」
「そうです」
父上は顎に手を置き触りながら少し考えてから話し出した。
「公爵家に対して二人をそれぞれ婚約者として求めることはないと思う。シェリーナは公爵家の者ではないが預かっている大切な娘だ。そしてお前は公爵家嫡男。二人が王族と婚約すれば公爵家に力が偏り過ぎる。そんなことになれば他の貴族達が黙っていない」
そんなことわかっている。それでも、アイツならどんなことをしてでもシェリーナをいやジュリエットを手に入れようとする。
「エドウィン殿下はシェリーナに執着しております。
それにマリアンナ殿下は俺のことを好きだと言ってやはり執着しています。
俺が好きなのはシェリーナだけです。シェリーナを失うくらいなら俺はこの国を出て、シェリーナと他国へ行くつもりです」
「ケイン、何も想像だけでそんなにイラつくな。国を捨てるなど簡単に口にしていいものではない」
父上の顔つきが変わった。
不快感を露わにしている。
そりゃそうだ。国を捨てる、それはこの公爵家も捨てるということだ。一人っ子の俺がこの国を出て行けば、他の親戚に公爵家を譲ることになる。
父上からすれば俺の話は戯言に過ぎない。流してしまおうとしていた。
だが俺が本気で言っているのをわかって、俺の襟首を掴んで「お前は自分の言った言葉の重みをわかっているのか?」とものすごい怒気を含んでそう言った。
「わかっています。それでもシェリーナと結婚したい。もう二度とシェリーナを不幸にはしない」
「お前がシェリーナを傷つけていた自覚はあるのか?」
「あります。だからこそもう二度と傷つけない、幸せにします。もう二度と苦しめることもつらい思いをさせることも、そして病で苦しませることもしない」
俺は二人の目を見つめた。
「絶対に俺がシェリーナを幸せにするから俺にシェリーナをください。今すぐにでも結婚させてください」
「婚約ならまだしも結婚なんて早すぎるだろう?」
「俺もシェリーナも成人の義はすみました。俺は16歳、シェリーナは15歳です。まだ学生ではありますが入籍はできます。誰よりも勉学に励みます。学生の間はシェリーナに手は出しません。形だけでもいいんです。あの二人に俺たちの間に邪魔に入って欲しくないんです」
「………シェリーナの気持ち次第だ」
父上はそう言って俺を部屋から追い出した。
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