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23話 シェリーナは。
ケイン様の圧は凄かった。
笑顔なのにとても怖い。
「わたしが公爵夫人なんて……無理です」
「大丈夫だよ」
ケイン様はわたしのことを全てわかっているかのように断言した。
「…………昔の君は王妃だったんだから」
小さな声で彼がつぶやいた。
「えっ?」
小さくて聞き取りにくかったけどボソッと聞こえた言葉の中に「王妃」と言う言葉が聞こえてきた。
「王妃?……って?」
わたしが意味がわからなくて驚いているとケイン様は「フッ」と笑った。
何か一人で納得した顔をしていた。
「うん?いや、君はこの国の王妃になれるくらい優秀だと言いたかったんだ」
「ケ、ケイン様……わたしの何をみてそう言うのですか?わたしなんかそんなすごい人になんてなれないことはよくご存知でしょう?わたしは………両親の死に関係している……んです。わたしは……令嬢としての幸せは必要ありません。それよりも田舎でのんびりと暮らしたいと思っています」
本当は社交界デビューなんて興味もなかった。でもずっとわたしを支えて愛してくれたおじ様とおば様がわたしの衣装を揃えることをとても楽しみにしてくれていた。
そんなお二人の期待を裏切ることはできなかった。
そうそれだけだった。
なのに……ケイン様には結婚しようなんて言われるし、殿下お二人にはお茶会に誘われるし、王都に来てからわたしはもう頭の中がパンパンでついていけない……
「シェリーナ、俺との結婚は君にとっても悪い話ではないと思っているんだ」
「どうしてそんなに結婚を?婚約ならまだしもいきなり結婚なんて……」
言葉を濁しながらも断っているつもり。
なのに……ケイン様はひきさがってはくれなかった。
「エドウィン殿下は今度のお茶会で君にプロポーズするつもりだと思う。もし仮に俺とシェリーナが婚約していても王命により婚約なんて簡単に解消されてしまう。だけど結婚さえしてしまえば、離縁は簡単には王命でもできない。だから結婚して欲しい」
「ちょ、ちょっと、お待ちください。あ、あの、エドウィン殿下がわたしと婚約?するなんて話全く聞いたこともありません。
お会いしたこともなかったぐらいだし、わたしはしがない伯爵家の娘です。しかも両親は亡くなっているし、叔父様家族は刑罰のためこちらにはおりません。他の親族はそんなわたし達を敬遠しています」
なんだか頭の中がクラクラしてきた。
エドウィン殿下のことを考えるだけで気が重い。なのにわたしと婚約?
そんなこと絶対有り得ない。出来るわけがない。
そう言いたいのに、エドウィン殿下の仄暗い姿を思い出すとお茶会にも参加したくない。
ケイン様は優しくわたしに言い聞かせるようにさらに話を続けた。
「シェリーナの気持ちがまだ俺に向いていないのはわかってる。それでも、殿下にシェリーナは渡したくない。他のやつなら……嫌だけど、絶対許せないけど……シェリーナがどうしてもと言うなら……」
ケイン様は、くそっ!と言って地面を蹴った。
「やっぱり他の奴にシェリーナは渡せない。どうしてもと言うならそいつは公爵家の力でシェリーナの見えないところに消えてもらう」
なんだか物騒な話が出始めた。
「あ、あの、話が違う方向へと向かってる気が……………「あっ、すまない。だからシェリーナ、俺と結婚しよう」
ーーうん?なんだかよくわからないまま押し切られそう?
「シェリーナ、俺は君を愛してる。絶対幸せにする」
「ケイン様ってわたしのことを好きなんですか!?」
思わず心の声が口に出てしまった。
だって、そんな態度……あったかな?
だけど、わたしなんか……
やっぱり断ろう。
「俺はずっとずっとシェリーナ(ジュリエットの時から)を愛してる。殿下になんかシェリーナを渡したくないんだ」
いや、断ろうと思っているのに……
「シェリーナ、明日にでも籍を入れよう」
わたしが話そうとしているのに、全く話をやめない。
ケイン様ってこんな人だったかしら?いつも落ち着いて少し冷めた感じの人だった気がするのに。
笑顔なのにとても怖い。
「わたしが公爵夫人なんて……無理です」
「大丈夫だよ」
ケイン様はわたしのことを全てわかっているかのように断言した。
「…………昔の君は王妃だったんだから」
小さな声で彼がつぶやいた。
「えっ?」
小さくて聞き取りにくかったけどボソッと聞こえた言葉の中に「王妃」と言う言葉が聞こえてきた。
「王妃?……って?」
わたしが意味がわからなくて驚いているとケイン様は「フッ」と笑った。
何か一人で納得した顔をしていた。
「うん?いや、君はこの国の王妃になれるくらい優秀だと言いたかったんだ」
「ケ、ケイン様……わたしの何をみてそう言うのですか?わたしなんかそんなすごい人になんてなれないことはよくご存知でしょう?わたしは………両親の死に関係している……んです。わたしは……令嬢としての幸せは必要ありません。それよりも田舎でのんびりと暮らしたいと思っています」
本当は社交界デビューなんて興味もなかった。でもずっとわたしを支えて愛してくれたおじ様とおば様がわたしの衣装を揃えることをとても楽しみにしてくれていた。
そんなお二人の期待を裏切ることはできなかった。
そうそれだけだった。
なのに……ケイン様には結婚しようなんて言われるし、殿下お二人にはお茶会に誘われるし、王都に来てからわたしはもう頭の中がパンパンでついていけない……
「シェリーナ、俺との結婚は君にとっても悪い話ではないと思っているんだ」
「どうしてそんなに結婚を?婚約ならまだしもいきなり結婚なんて……」
言葉を濁しながらも断っているつもり。
なのに……ケイン様はひきさがってはくれなかった。
「エドウィン殿下は今度のお茶会で君にプロポーズするつもりだと思う。もし仮に俺とシェリーナが婚約していても王命により婚約なんて簡単に解消されてしまう。だけど結婚さえしてしまえば、離縁は簡単には王命でもできない。だから結婚して欲しい」
「ちょ、ちょっと、お待ちください。あ、あの、エドウィン殿下がわたしと婚約?するなんて話全く聞いたこともありません。
お会いしたこともなかったぐらいだし、わたしはしがない伯爵家の娘です。しかも両親は亡くなっているし、叔父様家族は刑罰のためこちらにはおりません。他の親族はそんなわたし達を敬遠しています」
なんだか頭の中がクラクラしてきた。
エドウィン殿下のことを考えるだけで気が重い。なのにわたしと婚約?
そんなこと絶対有り得ない。出来るわけがない。
そう言いたいのに、エドウィン殿下の仄暗い姿を思い出すとお茶会にも参加したくない。
ケイン様は優しくわたしに言い聞かせるようにさらに話を続けた。
「シェリーナの気持ちがまだ俺に向いていないのはわかってる。それでも、殿下にシェリーナは渡したくない。他のやつなら……嫌だけど、絶対許せないけど……シェリーナがどうしてもと言うなら……」
ケイン様は、くそっ!と言って地面を蹴った。
「やっぱり他の奴にシェリーナは渡せない。どうしてもと言うならそいつは公爵家の力でシェリーナの見えないところに消えてもらう」
なんだか物騒な話が出始めた。
「あ、あの、話が違う方向へと向かってる気が……………「あっ、すまない。だからシェリーナ、俺と結婚しよう」
ーーうん?なんだかよくわからないまま押し切られそう?
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「ケイン様ってわたしのことを好きなんですか!?」
思わず心の声が口に出てしまった。
だって、そんな態度……あったかな?
だけど、わたしなんか……
やっぱり断ろう。
「俺はずっとずっとシェリーナ(ジュリエットの時から)を愛してる。殿下になんかシェリーナを渡したくないんだ」
いや、断ろうと思っているのに……
「シェリーナ、明日にでも籍を入れよう」
わたしが話そうとしているのに、全く話をやめない。
ケイン様ってこんな人だったかしら?いつも落ち着いて少し冷めた感じの人だった気がするのに。
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