11 / 146
11話
◇ ◆ ◇ アーバン
ベルを送り届けてすぐに帰って来た。
ベルには泊まっていって欲しいと言われたが、最近はベルとそう言う関係になるのは避けていた。
ベルと別れられないでいるのにベルを抱くのはおかしい。自分の中でそれだけは守ろうと思っていた。ベルの優しさに漬け込むのも愛していないのに性の捌け口にするのも男として最低なことは出来ない。
同僚達には「女なんて適当に付き合ってなんとなく結婚したらいいんだよ」と軽く言われたが、俺はラフェへの気持ちを諦められない、だから適当な恋愛はもうしたくない。
ベルとはズルズルと付き合っているがなんとか上手く別れようと思っていた。
そしてベルに泊まるのを断ったら
「アーバンったら全く泊まらなくなったのはラフェさんの所為なの?彼女は貴方のお兄さんの奥さんだった人だよ?死んだばかりなのに今度は弟に靡くなんて尻軽だわ」
「ラフェの悪口はやめてくれ」
「今日もわたし達が来ているのに子供と二人で部屋に篭って出てこようともしなかったわ。あんな非常識な態度よく取れると思わないの?わたし達がデートの時間を割いて気を遣って会いに行ってあげていたのに失礼な態度ばかり。親がいないで育つとあんな非常識な子になるのね」
「いい加減にしろ!あいつは非常識なんかじゃない。いつも周りに気を遣って、遣いすぎて、我慢ばかりしているんだ!」
「酷い!わたしだってラフェさんの所為でアーバンと喧嘩ばかり。別れようなんて言い出したのもラフェさんの所為でしょう?だからアルバードくんにちょっと悪戯したら泣き出……あっ………」
「どう言うことだ?」
「何でもないの。ちょっと間違えて言っただけ……」
「説明しろ。次はこのまま警備隊に突き出す!」
「ちょっと見えない太もものところをつねって怪我させただけよ。まさかあんな大きな声で泣き叫ぶと思わなかったの。いつもは少し叩いても泣かなかったから、今回はもうちょっと強くしてみようかと思ったの」
「いつもは叩く?どう言うことだ?」
「だってエドワード様が亡くなってからアーバンの態度は変わったわ。全てラフェさんが悪いのよ!だからちょっとだけ意地悪をして憂さ晴らししていたの」
「……もしかしてベルが色々ラフェに言っていた言葉も意地悪だったのか?」
「ほんと、アーバンってバカね?隣にいて気づかなかったの?あー、楽しい!それだけでわたし気分がスッキリよ」
「ふざけるな!どう言うことだ!」
「あら?ちくちくと嫌味や意地悪な言葉を言ってもアーバンはどうして素直にベルの話を聞かないんだ!ってラフェさんに直接言ってたくせに!今更何よ!貴方だってわたしと同じくらい意地悪をしてたじゃない」
「俺が………」
守りたい、守るんだ、そう思っていたのに、俺は傷つけていたのか?
「ベル、子供を怪我させたことの罪は償うんだ。今から警備隊のところへ行こう」
「えっ?嫌よ。証拠なんてないもの。今言ったことは全て冗談よ、冗談!もうアーバンったら冗談もわからないの?さぁさっさと帰ってちょうだい」
ベルは慌てて俺を追い返した。
「待て、一緒に行くんだ!」
「冗談がわからない人となんて付き合えないわ。帰って!帰ってよ!」
ベルの家の前で呆然と立ち尽くした。
無理やり引きずって警備隊に突き出すことは出来る。だがまだアルバードの怪我を見ていない。俺は急いで家へ帰り離れに向かった。
だがラフェは玄関を開けて中に入れてくれることはなかった。
「ラフェ、すまない。ベルに聞いた。アルバードの怪我を見せてくれ!」
全く返事はなかった。
そして次の日にはラフェの姿は消えていた。
父上に仕事から帰って来て呼び出された。
「ラフェはこの屋敷から出ていった。もう二度とお前はラフェと関わるな!わかったな」
父上は少しだけ語気を強めただけで怒ることはなかった。
母上はラフェのこともアルバードのことも可愛がっていたので落ち込んで泣いていた。
俺は大切にしたい、守りたいと思っていたラフェを傷つけてこの屋敷から追い出してしまった。
父上に探すなと言われた。
後悔の中、街の人混みの中からいつもラフェの姿を探している。いつかまた会えるだろうか。その時謝っても遅いのだろう……だけど俺はやっぱりまだ諦めが悪いようだ。
◆ ◆ ◆ エドワード
村から逃げて来た。
迂回したおかげで追っ手は来なかった。
俺は王都を目指した。途中お金が無くなって数日間日雇いの仕事をした。
一日薪割りをしたり、馬の世話をしたり、村でいろんな手伝いをしたおかげでとりあえず何でもできるようになっていた。そのことには感謝するしかない。
仕事さえ選ばなければお金を稼ぐことはできた。そのお金で腹を満たし、寝床を借りる。
記憶は戻らないがとにかく急いで帰らないといけないと言う焦りがあった。王都を急ぎ目指した。
なのにあと数日で王都へ着くと言う時に俺は高熱で倒れた。
「リオ、おい、大丈夫か?」
金を稼ぐために伯爵家で護衛の仕事に就いていた。伯爵家の令嬢が王都に向かうための護衛騎士として俺も仕事に就くことができた。
それは俺が持っていた紋章とブローチのおかげだった。
俺は記憶はないが俺の実家のバイザー家は騎士爵を承っていて俺の父親はバイザー伯爵家の次男らしい。だから記憶はない俺を雇うことを快く了承してくれた。
なのに長旅の疲れからか高熱を出して寝込むことになった。
護衛をしていた令嬢であるシャーリー・コスナー様は俺の容態を気にかけてくれた。
「二、三日この町でゆっくりと過ごしましょう。その間リオをお医者様に診てもらってちょうだい」
そして熱が下がった三日目、目が覚めるとシャーリー様が椅子に座って本を読んでいた。
「あら?目が覚めたの?よかった」
優しい笑顔で俺の額に手を置き「熱が下がったわ」とホッとした顔をした。
「すみませんでした、ご迷惑をおかけしました」
「いいのよ、別に急いでいたわけではないし。みんなもこの町でゆっくり休めたから喜んでいたわ」
怒りもせずそう言われ恐縮してしまった。何度も詫びを言うと
「そんなに謝るんだったら王都に着いたらデートして欲しいわ」と言われた。
「デートですか?」
「そう、だってリオってカッコいいもの。わたしの理想の人なの。駄目かしら?」
こてんと首を横にする可愛らしい仕草に俺はふっと笑顔になった。
「わかりました、記憶がないので王都を案内することは出来ませんがおそばでお守りすることは出来ます」
「守るんじゃなくてデート!一緒に買い物をしたり美術館に行ったり植物園に行ったり、劇を見たり。本屋さんにも行きたいわ」
「一日で全て行くのは無理だと思います」
「一日で行くなんて言っていないわ。何日間かかけて行くのよ!その間はまだわたしの護衛として伯爵家で働いてね?」
18歳のシャーリー様はとても愛らしい。貴族なのに傲慢ではなく下の者に対しても気を配り話しかけてくれる。
そして俺は熱も下がり次の日には護衛として王都へ向かい、しばらく約束通り伯爵家で仕事をすることになった。
その間不思議なくらいシャーリー様と気が合い仲良く話すようになった。
そう、記憶がない俺はいつの間にかシャーリー様に恋愛感情を持つようになっていた。
ベルを送り届けてすぐに帰って来た。
ベルには泊まっていって欲しいと言われたが、最近はベルとそう言う関係になるのは避けていた。
ベルと別れられないでいるのにベルを抱くのはおかしい。自分の中でそれだけは守ろうと思っていた。ベルの優しさに漬け込むのも愛していないのに性の捌け口にするのも男として最低なことは出来ない。
同僚達には「女なんて適当に付き合ってなんとなく結婚したらいいんだよ」と軽く言われたが、俺はラフェへの気持ちを諦められない、だから適当な恋愛はもうしたくない。
ベルとはズルズルと付き合っているがなんとか上手く別れようと思っていた。
そしてベルに泊まるのを断ったら
「アーバンったら全く泊まらなくなったのはラフェさんの所為なの?彼女は貴方のお兄さんの奥さんだった人だよ?死んだばかりなのに今度は弟に靡くなんて尻軽だわ」
「ラフェの悪口はやめてくれ」
「今日もわたし達が来ているのに子供と二人で部屋に篭って出てこようともしなかったわ。あんな非常識な態度よく取れると思わないの?わたし達がデートの時間を割いて気を遣って会いに行ってあげていたのに失礼な態度ばかり。親がいないで育つとあんな非常識な子になるのね」
「いい加減にしろ!あいつは非常識なんかじゃない。いつも周りに気を遣って、遣いすぎて、我慢ばかりしているんだ!」
「酷い!わたしだってラフェさんの所為でアーバンと喧嘩ばかり。別れようなんて言い出したのもラフェさんの所為でしょう?だからアルバードくんにちょっと悪戯したら泣き出……あっ………」
「どう言うことだ?」
「何でもないの。ちょっと間違えて言っただけ……」
「説明しろ。次はこのまま警備隊に突き出す!」
「ちょっと見えない太もものところをつねって怪我させただけよ。まさかあんな大きな声で泣き叫ぶと思わなかったの。いつもは少し叩いても泣かなかったから、今回はもうちょっと強くしてみようかと思ったの」
「いつもは叩く?どう言うことだ?」
「だってエドワード様が亡くなってからアーバンの態度は変わったわ。全てラフェさんが悪いのよ!だからちょっとだけ意地悪をして憂さ晴らししていたの」
「……もしかしてベルが色々ラフェに言っていた言葉も意地悪だったのか?」
「ほんと、アーバンってバカね?隣にいて気づかなかったの?あー、楽しい!それだけでわたし気分がスッキリよ」
「ふざけるな!どう言うことだ!」
「あら?ちくちくと嫌味や意地悪な言葉を言ってもアーバンはどうして素直にベルの話を聞かないんだ!ってラフェさんに直接言ってたくせに!今更何よ!貴方だってわたしと同じくらい意地悪をしてたじゃない」
「俺が………」
守りたい、守るんだ、そう思っていたのに、俺は傷つけていたのか?
「ベル、子供を怪我させたことの罪は償うんだ。今から警備隊のところへ行こう」
「えっ?嫌よ。証拠なんてないもの。今言ったことは全て冗談よ、冗談!もうアーバンったら冗談もわからないの?さぁさっさと帰ってちょうだい」
ベルは慌てて俺を追い返した。
「待て、一緒に行くんだ!」
「冗談がわからない人となんて付き合えないわ。帰って!帰ってよ!」
ベルの家の前で呆然と立ち尽くした。
無理やり引きずって警備隊に突き出すことは出来る。だがまだアルバードの怪我を見ていない。俺は急いで家へ帰り離れに向かった。
だがラフェは玄関を開けて中に入れてくれることはなかった。
「ラフェ、すまない。ベルに聞いた。アルバードの怪我を見せてくれ!」
全く返事はなかった。
そして次の日にはラフェの姿は消えていた。
父上に仕事から帰って来て呼び出された。
「ラフェはこの屋敷から出ていった。もう二度とお前はラフェと関わるな!わかったな」
父上は少しだけ語気を強めただけで怒ることはなかった。
母上はラフェのこともアルバードのことも可愛がっていたので落ち込んで泣いていた。
俺は大切にしたい、守りたいと思っていたラフェを傷つけてこの屋敷から追い出してしまった。
父上に探すなと言われた。
後悔の中、街の人混みの中からいつもラフェの姿を探している。いつかまた会えるだろうか。その時謝っても遅いのだろう……だけど俺はやっぱりまだ諦めが悪いようだ。
◆ ◆ ◆ エドワード
村から逃げて来た。
迂回したおかげで追っ手は来なかった。
俺は王都を目指した。途中お金が無くなって数日間日雇いの仕事をした。
一日薪割りをしたり、馬の世話をしたり、村でいろんな手伝いをしたおかげでとりあえず何でもできるようになっていた。そのことには感謝するしかない。
仕事さえ選ばなければお金を稼ぐことはできた。そのお金で腹を満たし、寝床を借りる。
記憶は戻らないがとにかく急いで帰らないといけないと言う焦りがあった。王都を急ぎ目指した。
なのにあと数日で王都へ着くと言う時に俺は高熱で倒れた。
「リオ、おい、大丈夫か?」
金を稼ぐために伯爵家で護衛の仕事に就いていた。伯爵家の令嬢が王都に向かうための護衛騎士として俺も仕事に就くことができた。
それは俺が持っていた紋章とブローチのおかげだった。
俺は記憶はないが俺の実家のバイザー家は騎士爵を承っていて俺の父親はバイザー伯爵家の次男らしい。だから記憶はない俺を雇うことを快く了承してくれた。
なのに長旅の疲れからか高熱を出して寝込むことになった。
護衛をしていた令嬢であるシャーリー・コスナー様は俺の容態を気にかけてくれた。
「二、三日この町でゆっくりと過ごしましょう。その間リオをお医者様に診てもらってちょうだい」
そして熱が下がった三日目、目が覚めるとシャーリー様が椅子に座って本を読んでいた。
「あら?目が覚めたの?よかった」
優しい笑顔で俺の額に手を置き「熱が下がったわ」とホッとした顔をした。
「すみませんでした、ご迷惑をおかけしました」
「いいのよ、別に急いでいたわけではないし。みんなもこの町でゆっくり休めたから喜んでいたわ」
怒りもせずそう言われ恐縮してしまった。何度も詫びを言うと
「そんなに謝るんだったら王都に着いたらデートして欲しいわ」と言われた。
「デートですか?」
「そう、だってリオってカッコいいもの。わたしの理想の人なの。駄目かしら?」
こてんと首を横にする可愛らしい仕草に俺はふっと笑顔になった。
「わかりました、記憶がないので王都を案内することは出来ませんがおそばでお守りすることは出来ます」
「守るんじゃなくてデート!一緒に買い物をしたり美術館に行ったり植物園に行ったり、劇を見たり。本屋さんにも行きたいわ」
「一日で全て行くのは無理だと思います」
「一日で行くなんて言っていないわ。何日間かかけて行くのよ!その間はまだわたしの護衛として伯爵家で働いてね?」
18歳のシャーリー様はとても愛らしい。貴族なのに傲慢ではなく下の者に対しても気を配り話しかけてくれる。
そして俺は熱も下がり次の日には護衛として王都へ向かい、しばらく約束通り伯爵家で仕事をすることになった。
その間不思議なくらいシャーリー様と気が合い仲良く話すようになった。
そう、記憶がない俺はいつの間にかシャーリー様に恋愛感情を持つようになっていた。
あなたにおすすめの小説
白い結婚のまま、旦那様は薔薇のような美人に夢中になりました
柴田はつみ
恋愛
伯爵令嬢リディアは、美貌で有名な侯爵レオンハルトに嫁いだ。
けれど結婚して二年、夫婦は一度も結ばれないまま――白い結婚だった。
それでも旦那様は優しかった。
冷たいわけではない。気づかいの言葉も、穏やかな笑顔もくれる。
だからリディアは、愛されてはいなくても、いつか少しは夫婦になれるのではないかと信じていた。
そんなある日、彼女は知ってしまう。
旦那様が薔薇の君と呼ばれる絶世の美女に心を奪われていることを。
彼が触れなかったのは私にだけだったのだと。
都合のいい奥方として、役に立っていたと悟る
静かに離縁を決意したリディアは、実家へ戻ったあと、女子学院で働き始める。
すると侯爵夫人時代には当たり前だった実務のすべてが、外では驚くほど必要とされていた。
感謝され、認められ、自分の足で立ち始めた彼女は、少しずつ見違えるほど美しくなっていく
婚約破棄のあと、あなたのことだけ思い出せない
柴田はつみ
恋愛
伯爵令嬢セシリアは、王宮の舞踏会で王太子レイヴンから公開の場で婚約破棄を言い渡され、その場で倒れた。
目覚めた彼女は、礼儀も常識も覚えているのに――ただ一つ、レイヴンだけを思い出せない。
「あなたは、どなたですか?」
その一言に、彼の瞳は壊れた。
けれどレイヴンは何も語らず、セシリアを遠ざける。彼女を守るために、あの日婚約を捨てたのだと告げられないまま。
セシリアは過去を断ち切り、王宮の侍女として新しい生活を始める。
優しく手を差し伸べる護衛騎士アデルと心を通わせていくほど、レイヴンの胸は嫉妬と後悔で焼けていった。
――守るために捨てたはずなのに。忘れられたまま、他の男に笑う彼女を見ていられない。
一方、王宮では“偽聖女”の陰謀と、セシリアの血に眠る秘密が動き出す。
記憶を取り戻せば、彼女は狙われる。取り戻さなければ、二人は永遠に届かない。
これは、忘れてしまった令嬢と、忘れられてなお愛を捨てられない王太子が、もう一度“選び直す”恋の物語。
【完結】私を忘れた貴方と、貴方を忘れた私の顛末
コツメカワウソ
恋愛
ローウェン王国西方騎士団で治癒師として働くソフィアには、魔導騎士の恋人アルフォンスがいる。
平民のソフィアと子爵家三男のアルフォンスは身分差があり、周囲には交際を気に入らない人間もいるが、それでも二人は幸せな生活をしていた。
そんな中、先見の家門魔法により今年が23年ぶりの厄災の年であると告げられる。
厄災に備えて準備を進めるが、そんな中アルフォンスは魔獣の呪いを受けてソフィアの事を忘れ、魔力を奪われてしまう。
アルフォンスの魔力を取り戻すために禁術である魔力回路の治癒を行うが、その代償としてソフィア自身も恋人であるアルフォンスの記憶を奪われてしまった。
お互いを忘れながらも対外的には恋人同士として過ごす事になるが…。
番外編始めました。
世界観は緩めです。
ご都合主義な所があります。
誤字脱字は随時修正していきます。
白い結婚を告げようとした王子は、冷遇していた妻に恋をする
夏生 羽都
恋愛
ランゲル王国の王太子ヘンリックは結婚式を挙げた夜の寝室で、妻となったローゼリアに白い結婚を宣言する、
……つもりだった。
夫婦の寝室に姿を見せたヘンリックを待っていたのは、妻と同じ髪と瞳の色を持った見知らぬ美しい女性だった。
「『愛するマリーナのために、私はキミとは白い結婚とする』でしたか? 早くおっしゃってくださいな」
そう言って椅子に座っていた美しい女性は悠然と立ち上がる。
「そ、その声はっ、ローゼリア……なのか?」
女性の声を聞いた事で、ヘンリックはやっと彼女が自分の妻となったローゼリアなのだと気付いたのだが、驚きのあまり白い結婚を宣言する事も出来ずに逃げるように自分の部屋へと戻ってしまうのだった。
※こちらは「裏切られた令嬢は、30歳も年上の伯爵さまに嫁ぎましたが、白い結婚ですわ。」のIFストーリーです。
ヘンリック(王太子)が主役となります。
また、上記作品をお読みにならなくてもお楽しみ頂ける内容となっております。
「私に愛まで望むとは、強欲な女め」と罵られたレオノール妃の白い結婚
きぬがやあきら
恋愛
「私に愛まで望むな。褒賞に王子を求めておいて、強欲が過ぎると言っている」
新婚初夜に訪れた寝室で、レオノールはクラウディオ王子に白い結婚を宣言される。
それもそのはず。
2人の間に愛はないーーどころか、この結婚はレオノールが魔王討伐の褒美にと国王に要求したものだった。
でも、王子を望んだレオノールにもそれなりの理由がある。
美しく気高いクラウディオ王子を欲しいと願った気持ちは本物だ。
だからいくら冷遇されようが、嫌がらせを受けようが心は揺るがない。
どこまでも逞しく、軽薄そうでいて賢い。どこか憎めない魅力を持ったレオノールに、やがてクラウディオの心は……。
すれ違い、拗れる2人に愛は生まれるのか?
焦ったい恋と陰謀+バトルのラブファンタジー。
夫は私を愛していないそうなので、遠慮なく離婚します。今さら引き止められても遅いです
藤原遊
恋愛
王妃付き護衛騎士である夫に、「お前を愛したことはない」と告げられた。
理由は単純。
愛などなくても、仕事に支障はないからだという。
──そうですか。
それなら、こちらも遠慮する必要はありませんね。
王妃の機嫌、侍女たちとの関係、贈り物の選定。
夫が「当然のように」こなしていたそれらは、すべて私が整えていたもの。
離婚後、少しずつ歯車は狂い始める。
気づいたときにはもう遅い。
積み上げてきた信用は、静かに崩れていく。
一方で私は、王妃のもとへ。
今さら引き止められても、遅いのです。
どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~
クロユキ
恋愛
公爵家の家系に生まれたジェシカは一人娘でもあり我が儘に育ちなんでも思い通りに成らないと気がすまない性格だがそんな彼女をイヤだと言う者は居なかった。彼氏を作るにも慎重に選び一人の男性に目を向けた。
同じ公爵家の男性グレスには婚約を約束をした伯爵家の娘シャーロットがいた。
ジェシカはグレスに強制にシャーロットと婚約破棄を言うがしっこいと追い返されてしまう毎日、それでも諦めないジェシカは貴族で集まった披露宴でもグレスに迫りベランダに出ていたグレスとシャーロットを見つけ寄り添う二人を引き離そうとグレスの手を握った時グレスは手を払い退けジェシカは体ごと手摺をすり抜け落下した…
誤字脱字がありますが気にしないと言っていただけたら幸いです…更新は不定期ですがよろしくお願いします。
【本編完結】初恋のその先で、私は母になる
妄夢【ピッコマノベルズ連載中】
恋愛
第19回恋愛小説大賞にて、奨励賞を受賞いたしました。読者の皆様のおかげです!本当ありがとうございます。
王宮で12年働き、気づけば28歳。
恋も結婚も遠いものだと思っていたオリビアの人生は、憧れの年下公爵と一夜を共にしたことで大きく動き出す。
優しく守ろうとする彼。
けれどオリビアは、誰かに選ばれるだけの人生を終わらせたいと思っていた。
揺れる想いの中で、彼女が選んだのは――
自分の足で立ち、自分の未来を選ぶこと。
これは、一人の女性が恋を通して自分を取り戻し、母として、そして一人の人間として強くなっていく物語。
※表紙画像はAI生成イラストをつかっています。