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13話
◇ ◇ ◇ ラフェ
「ふう、間に合ったわ」
もう外は明るくなり始めた。
鳥の鳴き声が遠くから聞こえてくる。
寝室へ行きアルバードの顔を見てから、裏庭へと行った。
小さな庭に少しずつ植えている野菜。
初夏のこの時期はトマトやきゅうり、ピーマン茄子と採れる。
貧乏な我が家の大切な命を繋いでくれる野菜達。
隣のおばちゃんが「ほら種をあげるから蒔いてごらん」とくださった。
家庭菜園なんてしたことがないわたしに種の蒔き方から育て方、いつが食べごろかも教えてくれた。
「そんな細い体で女一人で食べていくのは大変だろう?」
何かと気にかけてくれる優しい人。
少し体がふくよかでいつも大きな声で豪快に笑いながらアルバードを可愛がってくれる。
「アル、男なんだから母ちゃんを助けるんだよ!」
「はあい!」
「何だか気が抜ける返事だね。男らしくならないと!わかった?」
「あーい」
「うーんまぁまだアルは小さいから仕方ないわね」
アルはおばちゃんが大好きで、おばちゃんを見つけるといつも引っ付いて回る。
「仕方ないわね、うちで遊ぶ?」
そう言ってわたしが仕事が忙しいと、わざと顔を出してアルを自宅に連れて行って面倒を見てくれる。
「ついでにお昼もこっちで済ませておくからね」
わたしの懐事情を知っているおばちゃんはそう言ってアルバードに食べさせてくれる。
他のご近所さんも男手が足りないだろうと、古い借家の屋根の修理をしてくれたり、アルバードのおもちゃを手作りしてくれたりとみんながわたし達のことを気にかけてくれる。
エドワードの実家を出てまず知人の貸し馬車屋さんに行き早朝から無理やりお願いして馬車を出してもらった。そして荷物を積んで以前から目をつけていたこの古い借家に移り住んだ。
この借家は、学生の時からの友人で仕事を紹介してもらっているエリサのおばあちゃんが住んでいた家でもう誰も住んでいない。
古いから格安でいいわよと言ってくれた家。
確かに古いけど手を入れれば十分住めた。それに何と言ってもとっても安くしてくれた。
この辺の家賃の十分の一!
その代わり自分で手入れしないといけなかった。
小さな赤ちゃんを抱えて、慣れない釘打ちをしたりペンキを塗ったりしていると近所の人達がいつの間にか手伝ってくれるようになった。
「そんな手つきじゃキレイに塗れないだろう!貸してみろ!」
いつもムスッとして挨拶しても無愛想だった隣のおじちゃんがわたしの下手なペンキ塗りを見て代わりに塗り始めた。
無愛想なのではなくただ人見知りなんだと後から知った。
そしてそれを見ていた近所のおじちゃん達も
「雨漏りが酷いんだろう?俺は元大工だ!直してやるよ」
そう言うと自分の家から持って来た梯子でするするとのぼり、屋根に上がると自分の家から持って来た板で修繕を始めてくれた。
「その辺の余った板だから金はいらない!」
ほんと感謝しかない。
近所のおばちゃん達は
「これうちの子が昔使ってたベビーベッドなんだけどあげるよ」
「息子の小さい時の服なんだけど着るかい?」
と持って来てくれたり
「そんな痩せ細ってまともなもの食べていないんでしょ?ほんと今時の若いもんは……ほら食べなさい」
そう言ってたくさん野菜の入ったスープを飲ませてくれた。
「美味しいです……みなさん……親切にしていただいてありが…とうご……ざいます」
泣かないと決めて一人頑張っていたのに……涙が出て止まらなかった。
ずっと一人で頑張らなきゃ、アルバードのためにお金をあまり使わないで取っておかなきゃと気を張り詰めていた。頼る人なんていない、エリサにもあまり迷惑はかけられない。
なのにご近所さんは当たり前のように親切にしてくれてわたしがここにずっと暮らしていたかのように普通に声をかけてくれる。
アルバードがこんなに明るくて元気に育ったのは近所のおばちゃんやおじちゃんのおかげだと思う。
わたしは野菜を少しだけ採って家に帰る。
そして野菜を綺麗に洗い、アルバードのために今日も野菜のスープを作る。
今日は近所のおじちゃんがくれたミルクを使い贅沢にクリームスープを作った。
少しだけ残っていた固くなってしまったパンをスープにつけて食べればアルバードも美味しく食べられるだろう。
わたしも町まで歩かないといけないので今日は2日ぶりに食事を摂ることにした。
「かあしゃんおいしいね」
「うっまい!」
一口食べるたびに美味しい美味しいと言ってくれるアルバード。その顔を見るだけで幸せだと思う。
「アルの顔見てるだけでかあしゃんも幸せよ」
「ほぉんと?アルもしあわしぇ」
二人で笑い合いながら朝食を食べた。
「じゃあアル隣のおばちゃんのお家で大人しく待っていてね」
仕事の受け渡しの時は隣のおばちゃんにお願いして見てもらっている。
町まで歩くのに大人の足で30分以上かかる。アルバードと一緒に歩くとなると1時間くらい掛かってしまうし、途中疲れて歩けなくなる。
まだ2歳のアルバードには無理な距離だ。
「おかあしゃんいいこしてたらすぐ?」
「ええ、いい子にしていたら急いで帰ってくるわ」
「アル、いいこ、ね?」
「もちろんよ。じゃあおばちゃんのところに行こう」
アルバードはお気に入りのクマのぬいぐるみと木で作ってくれた剣を持って隣のおばちゃんの家へ行った。
「よろしくお願いします。いつも申し訳ありません」
何度も頭を下げてお礼を言うと
「気にしないの!わたしは子育ても終わって退屈してるんだからね、アルが遊んでくれるおかげで毎日が楽しみなんだ」
「おばちゃっ、あそぶ」
「はいはい、もう少ししたらご近所さん達も遊びに来るからみんなで外でお茶でもしよう」
「おちゃ?おかしは?」
「大丈夫、アルの好きなケーキを焼いてくるってマーサが言ってたから」
「ケーキ?すきぃ!」
「みなさんにもよろしくお伝えください。本当にありがとうございます」
「わかったから、さっさと行っておいで!」
「はい」
出来るだけ早足で町へ向かった。
◇ ◆ ◇ アーバン
ラフェが住んでいる場所は知っていた。
だけどもう会いにいくことは出来なかった。
両親は何も俺に教えようとしなかったが、ドバイス商会が何人もの貴族を騙してお金を持って外国へと逃げたと言う噂はすぐに広まった。
俺の家にもドバイス商会の者が出入りしていた。
母上は商会からドレスや家具など買っていたし、いくらかの投資もしていたのも知っていた。
まさかうちの有り金を殆ど商会に投資していたとは思わなかった。
「アーバン、ドバイス商会の会長が金を持って夜逃げした話知っているか?」
「いや知らない」
「結構口車に乗せられてお金を投資した貴族も多かったらしい。破産した貴族も出始めてるらしいぞ」
「……そうなんだ、もう捕まったのか?」
「いや、外国に逃亡してるからな。捕まえるのは大変だと思う、捕まえても殆ど金は返ってないだろうと上司が言ってた」
「そうか……」
「アーバン顔色悪いぞ、まさかお前の家も?」
「いやわからない。父上達はそんなこと言っていないし今までと何にも変わったことはないし……」
まさかラフェが出て行ったのは……いや、そんなことはないよな。
兄貴の死んだ時に入ったお金を当てにしてラフェを追い出したなんてあり得ないだろう。
俺はそんな馬鹿な考えを否定するしかなかった。いや信じたくなかった。
◆◆◆◆◆
今日から感想欄をあけます。
ただお返事は出来ないと思います。
まだ体調が微妙で書くのが精一杯で返事まで余裕がありません。ただみなさまの感想はしっかり読ませていただいております。
もし感想を!と思う方がいましたらよろしくお願いします。
「ふう、間に合ったわ」
もう外は明るくなり始めた。
鳥の鳴き声が遠くから聞こえてくる。
寝室へ行きアルバードの顔を見てから、裏庭へと行った。
小さな庭に少しずつ植えている野菜。
初夏のこの時期はトマトやきゅうり、ピーマン茄子と採れる。
貧乏な我が家の大切な命を繋いでくれる野菜達。
隣のおばちゃんが「ほら種をあげるから蒔いてごらん」とくださった。
家庭菜園なんてしたことがないわたしに種の蒔き方から育て方、いつが食べごろかも教えてくれた。
「そんな細い体で女一人で食べていくのは大変だろう?」
何かと気にかけてくれる優しい人。
少し体がふくよかでいつも大きな声で豪快に笑いながらアルバードを可愛がってくれる。
「アル、男なんだから母ちゃんを助けるんだよ!」
「はあい!」
「何だか気が抜ける返事だね。男らしくならないと!わかった?」
「あーい」
「うーんまぁまだアルは小さいから仕方ないわね」
アルはおばちゃんが大好きで、おばちゃんを見つけるといつも引っ付いて回る。
「仕方ないわね、うちで遊ぶ?」
そう言ってわたしが仕事が忙しいと、わざと顔を出してアルを自宅に連れて行って面倒を見てくれる。
「ついでにお昼もこっちで済ませておくからね」
わたしの懐事情を知っているおばちゃんはそう言ってアルバードに食べさせてくれる。
他のご近所さんも男手が足りないだろうと、古い借家の屋根の修理をしてくれたり、アルバードのおもちゃを手作りしてくれたりとみんながわたし達のことを気にかけてくれる。
エドワードの実家を出てまず知人の貸し馬車屋さんに行き早朝から無理やりお願いして馬車を出してもらった。そして荷物を積んで以前から目をつけていたこの古い借家に移り住んだ。
この借家は、学生の時からの友人で仕事を紹介してもらっているエリサのおばあちゃんが住んでいた家でもう誰も住んでいない。
古いから格安でいいわよと言ってくれた家。
確かに古いけど手を入れれば十分住めた。それに何と言ってもとっても安くしてくれた。
この辺の家賃の十分の一!
その代わり自分で手入れしないといけなかった。
小さな赤ちゃんを抱えて、慣れない釘打ちをしたりペンキを塗ったりしていると近所の人達がいつの間にか手伝ってくれるようになった。
「そんな手つきじゃキレイに塗れないだろう!貸してみろ!」
いつもムスッとして挨拶しても無愛想だった隣のおじちゃんがわたしの下手なペンキ塗りを見て代わりに塗り始めた。
無愛想なのではなくただ人見知りなんだと後から知った。
そしてそれを見ていた近所のおじちゃん達も
「雨漏りが酷いんだろう?俺は元大工だ!直してやるよ」
そう言うと自分の家から持って来た梯子でするするとのぼり、屋根に上がると自分の家から持って来た板で修繕を始めてくれた。
「その辺の余った板だから金はいらない!」
ほんと感謝しかない。
近所のおばちゃん達は
「これうちの子が昔使ってたベビーベッドなんだけどあげるよ」
「息子の小さい時の服なんだけど着るかい?」
と持って来てくれたり
「そんな痩せ細ってまともなもの食べていないんでしょ?ほんと今時の若いもんは……ほら食べなさい」
そう言ってたくさん野菜の入ったスープを飲ませてくれた。
「美味しいです……みなさん……親切にしていただいてありが…とうご……ざいます」
泣かないと決めて一人頑張っていたのに……涙が出て止まらなかった。
ずっと一人で頑張らなきゃ、アルバードのためにお金をあまり使わないで取っておかなきゃと気を張り詰めていた。頼る人なんていない、エリサにもあまり迷惑はかけられない。
なのにご近所さんは当たり前のように親切にしてくれてわたしがここにずっと暮らしていたかのように普通に声をかけてくれる。
アルバードがこんなに明るくて元気に育ったのは近所のおばちゃんやおじちゃんのおかげだと思う。
わたしは野菜を少しだけ採って家に帰る。
そして野菜を綺麗に洗い、アルバードのために今日も野菜のスープを作る。
今日は近所のおじちゃんがくれたミルクを使い贅沢にクリームスープを作った。
少しだけ残っていた固くなってしまったパンをスープにつけて食べればアルバードも美味しく食べられるだろう。
わたしも町まで歩かないといけないので今日は2日ぶりに食事を摂ることにした。
「かあしゃんおいしいね」
「うっまい!」
一口食べるたびに美味しい美味しいと言ってくれるアルバード。その顔を見るだけで幸せだと思う。
「アルの顔見てるだけでかあしゃんも幸せよ」
「ほぉんと?アルもしあわしぇ」
二人で笑い合いながら朝食を食べた。
「じゃあアル隣のおばちゃんのお家で大人しく待っていてね」
仕事の受け渡しの時は隣のおばちゃんにお願いして見てもらっている。
町まで歩くのに大人の足で30分以上かかる。アルバードと一緒に歩くとなると1時間くらい掛かってしまうし、途中疲れて歩けなくなる。
まだ2歳のアルバードには無理な距離だ。
「おかあしゃんいいこしてたらすぐ?」
「ええ、いい子にしていたら急いで帰ってくるわ」
「アル、いいこ、ね?」
「もちろんよ。じゃあおばちゃんのところに行こう」
アルバードはお気に入りのクマのぬいぐるみと木で作ってくれた剣を持って隣のおばちゃんの家へ行った。
「よろしくお願いします。いつも申し訳ありません」
何度も頭を下げてお礼を言うと
「気にしないの!わたしは子育ても終わって退屈してるんだからね、アルが遊んでくれるおかげで毎日が楽しみなんだ」
「おばちゃっ、あそぶ」
「はいはい、もう少ししたらご近所さん達も遊びに来るからみんなで外でお茶でもしよう」
「おちゃ?おかしは?」
「大丈夫、アルの好きなケーキを焼いてくるってマーサが言ってたから」
「ケーキ?すきぃ!」
「みなさんにもよろしくお伝えください。本当にありがとうございます」
「わかったから、さっさと行っておいで!」
「はい」
出来るだけ早足で町へ向かった。
◇ ◆ ◇ アーバン
ラフェが住んでいる場所は知っていた。
だけどもう会いにいくことは出来なかった。
両親は何も俺に教えようとしなかったが、ドバイス商会が何人もの貴族を騙してお金を持って外国へと逃げたと言う噂はすぐに広まった。
俺の家にもドバイス商会の者が出入りしていた。
母上は商会からドレスや家具など買っていたし、いくらかの投資もしていたのも知っていた。
まさかうちの有り金を殆ど商会に投資していたとは思わなかった。
「アーバン、ドバイス商会の会長が金を持って夜逃げした話知っているか?」
「いや知らない」
「結構口車に乗せられてお金を投資した貴族も多かったらしい。破産した貴族も出始めてるらしいぞ」
「……そうなんだ、もう捕まったのか?」
「いや、外国に逃亡してるからな。捕まえるのは大変だと思う、捕まえても殆ど金は返ってないだろうと上司が言ってた」
「そうか……」
「アーバン顔色悪いぞ、まさかお前の家も?」
「いやわからない。父上達はそんなこと言っていないし今までと何にも変わったことはないし……」
まさかラフェが出て行ったのは……いや、そんなことはないよな。
兄貴の死んだ時に入ったお金を当てにしてラフェを追い出したなんてあり得ないだろう。
俺はそんな馬鹿な考えを否定するしかなかった。いや信じたくなかった。
◆◆◆◆◆
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