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26話 ラフェ
◇ ◇ ◇ ラフェ
やっと元の生活に戻れた。
アルバードを見守りながら洋裁の仕事に励んでいる。
怪我をして寝込んで2週間以上も仕事ができなかったわたしにエリサは少しでも多くと、仕事を回してくれた。
縫い物が仕上がるまでお金は入らないので貯金を切り崩し生活をすることにした。
隣のおばちゃんや近所の人たちが裏庭の畑の世話をしてくれていたおかげで野菜は枯れずにすんだ。もう感謝しかない。
さらに何故かグレン様が毎日料理を届けてくれた。
「あの……わたしにはお返しすることはできません。なのでもう十分していただいたのでこれ以上は……」
「気にするな、俺がしたいからしてるんだし。ま、それにこの料理はアレックス様の屋敷の料理人がアルのために作ってるから俺は運んでくるだけなんだけどね」
「ギュレン、りょおりちょおにおいしいって、いってね」
「わかった、今度屋敷に遊びに来い」
「うんいくっ」
アルはグレン様が遊びに来るのをいつも楽しみに待っている。
でもわたしはあまりにも懐きすぎて心配だった。
辺境伯のアレックス様がずっと王都にいるわけはない。
側近であるグレン様ももちろん帰ってしまうだろう。
その時にアルバードはとても悲しむ。
母親であるわたしは、どうしてもアルバードが悲しむ姿は見たくないと思ってしまう。
二人が顔をくっつけて絵本を読んでいる姿、木の剣でグレン様と打ち合いをしながら遊んでいる姿、抱っこされている姿、これが当たり前の光景になりつつあるからこそ、とても怖く感じた。
わたしは頼ってはいけない。甘えてはいけない。
だってこの人達は赤の他人。
あまりにも当たり前のようにわたしに手を差し伸べてくれるから勝手にそれをいいように捉えてしまっている。
グレン様が顔を出すのが当たり前になっていたしアレックス様も時折来てはみんなでお茶をするのが当たり前になりつつある。
アルバードを寝かせている時
「ギュレンすき、あしたもくる?」
と聞かれた。
「うーん、グレン様もお仕事をされているからアルバードに毎日会いに来るのは難しいと思うの」
「どうして?なんで?ギュレン、アルのことすきっていったよ?」
「うん、グレン様はアルバードが大好きよ。だけど、グレン様もずっとは無理なの」
「おかあしゃん、いじわる、むりじゃない!」
アルバードは泣き出した。
だけど、だからと言って毎日来るのは無理だろう。今だって時間を作って無理して来てくれていることがわかる。時間もまちまちだし、来てもすぐ帰ることも多い。
わたしと話すことなんてあまりない。
「悪いっ、これ置いて帰る!アル、明日はゆっくり遊べるからな!」
と、慌てて帰ってしまうこともある。
「わかったぁ!」
アルバードはグレン様の顔を見たら満足みたいで次の日に遊べることを期待して我儘を言わずに待っている。
グレン様が時間に余裕があったみたいで、アルバードとしっかり遊んでくれた。おかげで満足してアルバードは疲れて昼寝をした。
「ラフェ、アルの奴、ぐっすり眠ったぞ」
「グレン様、お忙しいのにいつも遊んで頂いてありがとうございます」
「俺が好きでアルと遊んでるから気にするな。ラフェも体の調子が随分と良くなったみたいでよかったな」
「はい、みんなのおかげです。それにグレン様とアレックス様が助けてくださらなければ今頃どうなっていたか。アルバードと暮らせているのはお二人のおかげです」
「たまたま居合わせただけだ。ラフェの運が良かったんだと思う。俺たちが街を見回っていたからな」
「グレン様って見かけによらず子供がお好きなんですね」
「見かけってどう言う意味だ?」
「だってどう見ても子供好きには見えませんもの」
アレックス様はカリスマ性があり豪快に見えるけど実は周りをよく見ていてとても細やかな人だ。
グレン様は見栄えがいい。顔もかっこいいし背も高くとても目立つし人を惹きつけてしまう人だ。
多分女性には不自由していないと思う。アーバンやエドワードは爽やかで優しくてモテていたけど、グレン様は少し危険な感じがするし態と口が悪い話し方をする。それがまた魅力なんだろう。なのに女性にはとても優しいので、近所のおばちゃんからも人気がある。
もちろんご近所の独身女性も気になっている人は多いみたい。
「遊び人にしか見えない?」
「そこまでは言いませんが」
親しくなってからお二人のこともなんとなく聞いている。
兄さんと同じ歳のアレックス様は34歳。
そしてグレン様は28歳。
グレン様のお母様はアレックス様の乳母をしていたらしい。
アレックス様と同じ歳の赤ちゃんを産んだけど体が弱くすぐに亡くなって、代わりに乳母としてアレックス様のお世話をしたらしい。
その後もう一人男の子を産んだあとグレン様が生まれた。グレン様の両親は辺境伯家の使用人として今も働いているそうだ。そしてグレン様も幼い頃からアレックス様の近くで育ち今は側近として仕えている。
そんな話をグレン様がしてくれた。
ちなみにアレックス様には奥様と13歳の息子さんと10歳の娘さんがいる。今は辺境伯領地で暮らしているそうだ。
グレン様は独身らしいのだけど、自分のことはあまり話したがらない。
「まあラフェにどう思われても仕方ないけどあんたには第一印象が悪かったからな」
『あんた見てるとイラつく!一人で不幸を背負っているみたいな顔してさ』
体調が悪いくせに意地を張っているわたしに向けた言葉。
「ううん、わたし、誰にも頼れない、一人で頑張らなきゃって意地張ってます。でもそうしないと生きていけないんです」
やっと元の生活に戻れた。
アルバードを見守りながら洋裁の仕事に励んでいる。
怪我をして寝込んで2週間以上も仕事ができなかったわたしにエリサは少しでも多くと、仕事を回してくれた。
縫い物が仕上がるまでお金は入らないので貯金を切り崩し生活をすることにした。
隣のおばちゃんや近所の人たちが裏庭の畑の世話をしてくれていたおかげで野菜は枯れずにすんだ。もう感謝しかない。
さらに何故かグレン様が毎日料理を届けてくれた。
「あの……わたしにはお返しすることはできません。なのでもう十分していただいたのでこれ以上は……」
「気にするな、俺がしたいからしてるんだし。ま、それにこの料理はアレックス様の屋敷の料理人がアルのために作ってるから俺は運んでくるだけなんだけどね」
「ギュレン、りょおりちょおにおいしいって、いってね」
「わかった、今度屋敷に遊びに来い」
「うんいくっ」
アルはグレン様が遊びに来るのをいつも楽しみに待っている。
でもわたしはあまりにも懐きすぎて心配だった。
辺境伯のアレックス様がずっと王都にいるわけはない。
側近であるグレン様ももちろん帰ってしまうだろう。
その時にアルバードはとても悲しむ。
母親であるわたしは、どうしてもアルバードが悲しむ姿は見たくないと思ってしまう。
二人が顔をくっつけて絵本を読んでいる姿、木の剣でグレン様と打ち合いをしながら遊んでいる姿、抱っこされている姿、これが当たり前の光景になりつつあるからこそ、とても怖く感じた。
わたしは頼ってはいけない。甘えてはいけない。
だってこの人達は赤の他人。
あまりにも当たり前のようにわたしに手を差し伸べてくれるから勝手にそれをいいように捉えてしまっている。
グレン様が顔を出すのが当たり前になっていたしアレックス様も時折来てはみんなでお茶をするのが当たり前になりつつある。
アルバードを寝かせている時
「ギュレンすき、あしたもくる?」
と聞かれた。
「うーん、グレン様もお仕事をされているからアルバードに毎日会いに来るのは難しいと思うの」
「どうして?なんで?ギュレン、アルのことすきっていったよ?」
「うん、グレン様はアルバードが大好きよ。だけど、グレン様もずっとは無理なの」
「おかあしゃん、いじわる、むりじゃない!」
アルバードは泣き出した。
だけど、だからと言って毎日来るのは無理だろう。今だって時間を作って無理して来てくれていることがわかる。時間もまちまちだし、来てもすぐ帰ることも多い。
わたしと話すことなんてあまりない。
「悪いっ、これ置いて帰る!アル、明日はゆっくり遊べるからな!」
と、慌てて帰ってしまうこともある。
「わかったぁ!」
アルバードはグレン様の顔を見たら満足みたいで次の日に遊べることを期待して我儘を言わずに待っている。
グレン様が時間に余裕があったみたいで、アルバードとしっかり遊んでくれた。おかげで満足してアルバードは疲れて昼寝をした。
「ラフェ、アルの奴、ぐっすり眠ったぞ」
「グレン様、お忙しいのにいつも遊んで頂いてありがとうございます」
「俺が好きでアルと遊んでるから気にするな。ラフェも体の調子が随分と良くなったみたいでよかったな」
「はい、みんなのおかげです。それにグレン様とアレックス様が助けてくださらなければ今頃どうなっていたか。アルバードと暮らせているのはお二人のおかげです」
「たまたま居合わせただけだ。ラフェの運が良かったんだと思う。俺たちが街を見回っていたからな」
「グレン様って見かけによらず子供がお好きなんですね」
「見かけってどう言う意味だ?」
「だってどう見ても子供好きには見えませんもの」
アレックス様はカリスマ性があり豪快に見えるけど実は周りをよく見ていてとても細やかな人だ。
グレン様は見栄えがいい。顔もかっこいいし背も高くとても目立つし人を惹きつけてしまう人だ。
多分女性には不自由していないと思う。アーバンやエドワードは爽やかで優しくてモテていたけど、グレン様は少し危険な感じがするし態と口が悪い話し方をする。それがまた魅力なんだろう。なのに女性にはとても優しいので、近所のおばちゃんからも人気がある。
もちろんご近所の独身女性も気になっている人は多いみたい。
「遊び人にしか見えない?」
「そこまでは言いませんが」
親しくなってからお二人のこともなんとなく聞いている。
兄さんと同じ歳のアレックス様は34歳。
そしてグレン様は28歳。
グレン様のお母様はアレックス様の乳母をしていたらしい。
アレックス様と同じ歳の赤ちゃんを産んだけど体が弱くすぐに亡くなって、代わりに乳母としてアレックス様のお世話をしたらしい。
その後もう一人男の子を産んだあとグレン様が生まれた。グレン様の両親は辺境伯家の使用人として今も働いているそうだ。そしてグレン様も幼い頃からアレックス様の近くで育ち今は側近として仕えている。
そんな話をグレン様がしてくれた。
ちなみにアレックス様には奥様と13歳の息子さんと10歳の娘さんがいる。今は辺境伯領地で暮らしているそうだ。
グレン様は独身らしいのだけど、自分のことはあまり話したがらない。
「まあラフェにどう思われても仕方ないけどあんたには第一印象が悪かったからな」
『あんた見てるとイラつく!一人で不幸を背負っているみたいな顔してさ』
体調が悪いくせに意地を張っているわたしに向けた言葉。
「ううん、わたし、誰にも頼れない、一人で頑張らなきゃって意地張ってます。でもそうしないと生きていけないんです」
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