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55話 グレン
◆ ◇ ◆ グレン
「さあ、そろそろ商会の奴ら根こそぎ取っ捕まえるか!ほら、行くぞ」
「わかりましたからそんなに張り切らないでください」
部下が渋い顔をしているのを見て
「お前たちも早く領地に戻りたいだろう?大切な家族を置いてきてるんだから、なっ?」
「自分が早くラフェさんに会いに行きたいだけでしょう?」
「おう!当たり前だろう?アルは俺の親友だしラフェは俺の………んっ?なんなんだろう?」
「ただの片思いでしょう?」
「片思いか……そうかもな……俺、ラフェに対しては印象悪いし、やっぱり恋愛対象には見られないか?なぁどう思う?」
部下たちは答えるのが面倒なのか
「はいはい、やっと準備が終わったんです。さっさと取っ捕まえて調べ上げて王宮騎士団に引き渡しましょう。そうすれば俺たちの仕事は終わりなんですから!」
「まっ、そうだな。ぐだぐだこんな所で話さないでさっさと行くぞ」
この二月ほど過ごした宿から俺たちも出て行く目処が立って、威勢よく商会へ向かった。
ついてすぐに俺は店主のところへ向かった。
「グレン、お前のおかげで売り上げの調子もいい。このままなら金一封出せそうだ!よろしく頼むよ」
「貴方の願いは叶えてあげられそうにありませんね」
「はっ?」驚いた顔をした店主に向けて言い放った。
「ここで働くすべての人を捕まえにきました。そしてここにある商品、帳簿、金品は差し押さえさせてもらう」
「グレン?何を言ってる?」
「俺はヴァレンシュタイン辺境伯の騎士団、団長のグレン・ノーズだ。国王陛下からの命令を受けこの商会を調べにきた。そして証拠、証人が揃ったので貴方たちを捕まえさせてもらう」
「裏切ったのか?」
「いや、違う。元々貴方の部下ではありませんから」
「抵抗する者は死なない程度なら、気にしなくて大丈夫だ!一人も逃すな!」
俺の命令に部下たちは楽しそうにしていた。
「わかりました!!
オラオラお前ら抵抗するなよ!こっちは毎日証拠集めなんてクソ面白くもない仕事をさせられていたんだ!」
「ほんと、やっと暴れられる!」
部下たちはかなり楽しそうに暴れ回った。いや、一応捕まえにきたはずなんだが、少しでも逃げようとする奴らをバシバシ締め上げている。
はあー、捕まえたいのか、ただ暴れたいのか、ほんっとこいつら血の気が多いよな。
俺なんか可愛いもんだ。
あらかた捕らえて、店の前に出ると騒ぎを聞きつけた街の人たちが
「どうしたんだ?」
「何かあったのか?」
と、少し離れた場所から覗き込んでいた。
男達は手と足をローブで縛り、荷馬車に男たちを転がすように乗せた。
女は流石に男と一緒にするわけにはいかないので、手だけ縛り馬車に乗せて逃げ出さないように外から鍵をかけていたら、後ろから少し怒りの感情が込められた声が聞こえてきた。
「何をしているのです?」
俺より少し歳の若い……
こいつが『リオ』とか言う男だとすぐにわかった。
アーバンに似ているし、アルにそっくりだった。それだけで俺の感情を逆撫でした。
「貴方のところに通達がいってるはずだが?今日サリナル商会を捕えると」
「確かに通達が来ましたが、当日とはどう言うことです?普通なら領主代理であるわたしに前もって話が来ているものではないのですか?」
「まあ普通ならそうでしょうね?しかしこの領地に俺よりも長くいる貴方には全くこの酷い現状が見えていなかったのでしょう?
俺は貴方の義父よりも上の陛下からの命令でこちらに来ています。貴方のような無能な人と話さないといけないとは命令されておりません。こちらでの行動は陛下から『好きにしろ』と言われているので貴方にとやかく言われる筋合いはない」
「国王陛下からのご命令……ですか?」
一応手紙には書き記していたのにこいつはそれすら把握していないのか?
悔しそうに唇を噛んで
「先ほどの手紙に書いてありました。しかし二月も前からこちらの領地で動かれていたのでしたら何故我々にも一言伝えてはくれなかったのですか?」
「はあ?なんでそんな親切に話さなきゃならない?自分たちの領地で領民達が怪しい薬を勧められて苦しんでいるのに気がつきもしない間抜けな代理のために」
俺はそんなに優しくない。
領地改革は上手くいったし領地の活性化には成功しているから有能かもしれないが、嫁に対しては全く機能してていない。
それに記憶がないから?だからなんだ!
ラフェのこともアルのことも知らずに幸せに暮らしているこの男がひたすらムカつきイラつき、話すだけでイライラした。
「さあ、そろそろ商会の奴ら根こそぎ取っ捕まえるか!ほら、行くぞ」
「わかりましたからそんなに張り切らないでください」
部下が渋い顔をしているのを見て
「お前たちも早く領地に戻りたいだろう?大切な家族を置いてきてるんだから、なっ?」
「自分が早くラフェさんに会いに行きたいだけでしょう?」
「おう!当たり前だろう?アルは俺の親友だしラフェは俺の………んっ?なんなんだろう?」
「ただの片思いでしょう?」
「片思いか……そうかもな……俺、ラフェに対しては印象悪いし、やっぱり恋愛対象には見られないか?なぁどう思う?」
部下たちは答えるのが面倒なのか
「はいはい、やっと準備が終わったんです。さっさと取っ捕まえて調べ上げて王宮騎士団に引き渡しましょう。そうすれば俺たちの仕事は終わりなんですから!」
「まっ、そうだな。ぐだぐだこんな所で話さないでさっさと行くぞ」
この二月ほど過ごした宿から俺たちも出て行く目処が立って、威勢よく商会へ向かった。
ついてすぐに俺は店主のところへ向かった。
「グレン、お前のおかげで売り上げの調子もいい。このままなら金一封出せそうだ!よろしく頼むよ」
「貴方の願いは叶えてあげられそうにありませんね」
「はっ?」驚いた顔をした店主に向けて言い放った。
「ここで働くすべての人を捕まえにきました。そしてここにある商品、帳簿、金品は差し押さえさせてもらう」
「グレン?何を言ってる?」
「俺はヴァレンシュタイン辺境伯の騎士団、団長のグレン・ノーズだ。国王陛下からの命令を受けこの商会を調べにきた。そして証拠、証人が揃ったので貴方たちを捕まえさせてもらう」
「裏切ったのか?」
「いや、違う。元々貴方の部下ではありませんから」
「抵抗する者は死なない程度なら、気にしなくて大丈夫だ!一人も逃すな!」
俺の命令に部下たちは楽しそうにしていた。
「わかりました!!
オラオラお前ら抵抗するなよ!こっちは毎日証拠集めなんてクソ面白くもない仕事をさせられていたんだ!」
「ほんと、やっと暴れられる!」
部下たちはかなり楽しそうに暴れ回った。いや、一応捕まえにきたはずなんだが、少しでも逃げようとする奴らをバシバシ締め上げている。
はあー、捕まえたいのか、ただ暴れたいのか、ほんっとこいつら血の気が多いよな。
俺なんか可愛いもんだ。
あらかた捕らえて、店の前に出ると騒ぎを聞きつけた街の人たちが
「どうしたんだ?」
「何かあったのか?」
と、少し離れた場所から覗き込んでいた。
男達は手と足をローブで縛り、荷馬車に男たちを転がすように乗せた。
女は流石に男と一緒にするわけにはいかないので、手だけ縛り馬車に乗せて逃げ出さないように外から鍵をかけていたら、後ろから少し怒りの感情が込められた声が聞こえてきた。
「何をしているのです?」
俺より少し歳の若い……
こいつが『リオ』とか言う男だとすぐにわかった。
アーバンに似ているし、アルにそっくりだった。それだけで俺の感情を逆撫でした。
「貴方のところに通達がいってるはずだが?今日サリナル商会を捕えると」
「確かに通達が来ましたが、当日とはどう言うことです?普通なら領主代理であるわたしに前もって話が来ているものではないのですか?」
「まあ普通ならそうでしょうね?しかしこの領地に俺よりも長くいる貴方には全くこの酷い現状が見えていなかったのでしょう?
俺は貴方の義父よりも上の陛下からの命令でこちらに来ています。貴方のような無能な人と話さないといけないとは命令されておりません。こちらでの行動は陛下から『好きにしろ』と言われているので貴方にとやかく言われる筋合いはない」
「国王陛下からのご命令……ですか?」
一応手紙には書き記していたのにこいつはそれすら把握していないのか?
悔しそうに唇を噛んで
「先ほどの手紙に書いてありました。しかし二月も前からこちらの領地で動かれていたのでしたら何故我々にも一言伝えてはくれなかったのですか?」
「はあ?なんでそんな親切に話さなきゃならない?自分たちの領地で領民達が怪しい薬を勧められて苦しんでいるのに気がつきもしない間抜けな代理のために」
俺はそんなに優しくない。
領地改革は上手くいったし領地の活性化には成功しているから有能かもしれないが、嫁に対しては全く機能してていない。
それに記憶がないから?だからなんだ!
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