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58話 グレン
◆ ◇ ◆ グレン
俺がリオ・コスナーと話している時に部下の一人が慌てて間に入ってきた。
「グレン様!大変です」
「うるせえなぁ、今話してるだろうが?」
俺は苛立っていて部下を怒鳴ったが「うん?」と部下の顔を見入った。
「お前、王都に今居るはずだろう?何か向こうで問題が起きたのか?」
俺はまだ何か言いたそうにしていたリオ・コスナーを無視して部下に近づいた。
「実は……アル様が毒を盛られ死にかけております」
「はああああ?ふざけんな!!誰だ!!そいつを殺す!!!!!」
「ちょ、ちょっと、く、く、くる…しいで……す」
俺は思わず部下の襟首を掴んでグッと締め上げていた。
「すぐに王都に向かう」
「ゴホッゴホッ……ま、待ってください、話には続きが!!」
「あっ?まだ何かあるのか!!早く言え!!俺は急いで帰らないといけないんだ!!」
「ラフェ様が殺人未遂容疑で捕まっています」
「はっ?ふざけんな!!ラフェがそんなことするわけないだろう?」
「それが…その毒が……今この領地で問題になっている薬なんです。なんとか解毒して頑張って治療してもらっているのですが……まだ3歳の子供なので体力的にも厳しい状態なんです」
「解毒……おい、辺境地から今医者を呼んでいたよな?」
「はいっ!こちらの患者達を診るために来てもらっています」
「そいつ王都へ連れて行く!呼んでこい!」
「え?でもここの患者は?」
「そいつが効果のある薬を持ってきてこっちの医者達に指導したんだから居なくてもいいだろう?」
「……そうですが……」
「責任は俺が持つ!その医者を連れてこい」
辺境地に住む医者は皆馬の扱いが得意だ。
不便な場所を移動する時馬車じゃいけない場所も多い。
だから今回も医者に
「今から王都まで早馬で走る!ついて来れるだろう?」
「グレン様……勘弁してください。少し遅れてついていきます。この薬をとりあえず飲ませて下さい」
そう言って薬草を乾燥させた薬を渡された。
「わかった、これがあれば死なずに済むのか?」
「はい、幼い子供ならこのままでは助からないでしょう。出来るだけ早く飲ませてください」
「後から必ず来てくれ!頼む!」
俺は医者に深々と頭を下げた。
アルの命はこのままでは助からない。たくさんの患者を治した医者に言われたんだ。
ならば信じてこの薬を早く届けるしかない。ラフェには悪いが先にアルだ。その後すぐに助けに行くから。
「おい、リオ殿。話は俺の部下としてくれ!俺は急いで王都へ行かないといけなくなった」
リオにはラフェの話をする気はなかった。
こいつは未だに記憶が戻っていないし、馬鹿な嫁に振り回されて周りをきちんと把握できていない。いくら頭が良くて領地改革が出来ても領地を活性化させても、表面だけで自分が動かないから何も見えていないし何もわかっていない。
悪いが何も教える気はない。
自分が動いて知るべきことを他人にさせてばかりだから本質が見抜けないんだ。頼んだ人の目を信用するのは大事かもしれないが、ウソや誤魔化しを見抜けないなら、人を使うなと俺は思う。
俺は金と薬だけ持ってほぼ眠ることもせず、一人で王都へと急いで馬を走らせた。
それでも数日はかかる。
アル死なないでくれ。
俺は祈るように馬を走らせた。
ラフェ、待ってろ。絶対助けるからな。
俺がリオ・コスナーと話している時に部下の一人が慌てて間に入ってきた。
「グレン様!大変です」
「うるせえなぁ、今話してるだろうが?」
俺は苛立っていて部下を怒鳴ったが「うん?」と部下の顔を見入った。
「お前、王都に今居るはずだろう?何か向こうで問題が起きたのか?」
俺はまだ何か言いたそうにしていたリオ・コスナーを無視して部下に近づいた。
「実は……アル様が毒を盛られ死にかけております」
「はああああ?ふざけんな!!誰だ!!そいつを殺す!!!!!」
「ちょ、ちょっと、く、く、くる…しいで……す」
俺は思わず部下の襟首を掴んでグッと締め上げていた。
「すぐに王都に向かう」
「ゴホッゴホッ……ま、待ってください、話には続きが!!」
「あっ?まだ何かあるのか!!早く言え!!俺は急いで帰らないといけないんだ!!」
「ラフェ様が殺人未遂容疑で捕まっています」
「はっ?ふざけんな!!ラフェがそんなことするわけないだろう?」
「それが…その毒が……今この領地で問題になっている薬なんです。なんとか解毒して頑張って治療してもらっているのですが……まだ3歳の子供なので体力的にも厳しい状態なんです」
「解毒……おい、辺境地から今医者を呼んでいたよな?」
「はいっ!こちらの患者達を診るために来てもらっています」
「そいつ王都へ連れて行く!呼んでこい!」
「え?でもここの患者は?」
「そいつが効果のある薬を持ってきてこっちの医者達に指導したんだから居なくてもいいだろう?」
「……そうですが……」
「責任は俺が持つ!その医者を連れてこい」
辺境地に住む医者は皆馬の扱いが得意だ。
不便な場所を移動する時馬車じゃいけない場所も多い。
だから今回も医者に
「今から王都まで早馬で走る!ついて来れるだろう?」
「グレン様……勘弁してください。少し遅れてついていきます。この薬をとりあえず飲ませて下さい」
そう言って薬草を乾燥させた薬を渡された。
「わかった、これがあれば死なずに済むのか?」
「はい、幼い子供ならこのままでは助からないでしょう。出来るだけ早く飲ませてください」
「後から必ず来てくれ!頼む!」
俺は医者に深々と頭を下げた。
アルの命はこのままでは助からない。たくさんの患者を治した医者に言われたんだ。
ならば信じてこの薬を早く届けるしかない。ラフェには悪いが先にアルだ。その後すぐに助けに行くから。
「おい、リオ殿。話は俺の部下としてくれ!俺は急いで王都へ行かないといけなくなった」
リオにはラフェの話をする気はなかった。
こいつは未だに記憶が戻っていないし、馬鹿な嫁に振り回されて周りをきちんと把握できていない。いくら頭が良くて領地改革が出来ても領地を活性化させても、表面だけで自分が動かないから何も見えていないし何もわかっていない。
悪いが何も教える気はない。
自分が動いて知るべきことを他人にさせてばかりだから本質が見抜けないんだ。頼んだ人の目を信用するのは大事かもしれないが、ウソや誤魔化しを見抜けないなら、人を使うなと俺は思う。
俺は金と薬だけ持ってほぼ眠ることもせず、一人で王都へと急いで馬を走らせた。
それでも数日はかかる。
アル死なないでくれ。
俺は祈るように馬を走らせた。
ラフェ、待ってろ。絶対助けるからな。
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