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93話 グレン
◆ ◇ ◆ グレン
アレックス様からきた手紙を見て俺は壁に投げつけた。
何故?何故、ラフェ達をエドワードの実家に預けなければいけない!
ラフェを苦しめた家族だぞ!
確かにラフェを苦しめた張本人はもういない。
だが、アーバンはラフェのことを好きだったはずだ。
それに義父はあまり家におらず関心のない人だった。さらに没落して今は平民。
どこにラフェを守る力があると言うのか!
それにもしエドワードが生きていることを知ったら?
考えただけで頭にくる。
しかしーーー
アレックス様の言うことも一理ある。
アーバンの義父は、騎士団所属だが情報を集める諜報員の仕事をしていた。
嫁のことは忙しさにかまけて放っておいたのがいけなかった。気がついたら多額の借金で首が回らなくなっていた。
ラフェのことは可愛がっていたので妻がまさかラフェのお金を詐取しているとは思っていなかったらしい。
『ラフェは心の傷が癒えず息子と二人でしあわせに暮らしている』と聞かされていた。
ーーーそんなことあるか!
そう思ったが、諜報員なんて家に碌にいないので、逆に家庭のことなんて顧みないから気がついたら嫁が男と浮気して家を出て行って半年経っていたなんて当たり前にある話だ。
まぁ簡単に言えば、アレックス様のところに義父であるロバートが会いにきたらしい。
ラフェと大切な孫のアルの命が狙われていると知って、調べたら王妃にたどり着いたらしい。
だから俺から引き離してラフェ達を守ると言ってきた。
アーバンにはキツくその旨を伝えてあるから二人はしばらく長期休暇を取り二人を守ると。
はっ?
アーバンはラフェを好いていた男だろう?
俺は腹を立てたが、アレックス様に
『ラフェが誰を好きになるのか、選ぶのは彼女だ』
と書かれていた。
俺に魅力がなければ何をしたってフラれる、そう言ってるのはわかる。
だが俺が守ってやりたかった、離れなければいけないのはわかってるのに。
だけどラフェ達がいなくなったおかげで確かに動きやすくなった。
これで王妃は俺が泣く泣く諦めたと思っているだろう。罠を仕掛けるのも簡単だ。
今まではタウンハウスの屋敷に簡単に人が来られないように厳重に警備を敷いていた。
それも緩めることができるし、王妃の命令でうちの屋敷に入り込んでいる使用人のことも安心して目を離せる。
メイド二人が俺の部屋を掃除がてら色々と触りまくっている。俺が入手したマキナの従兄弟の遺書を探し回っているようだ。
俺の会話も盗み聞きしているので存分に聴かせてやれる。
俺は屋敷の中で部下に今も遺書があるとメイド達に聞こえるように話しておいた。
陛下に朝早く会って渡したことは彼女達は知らない。俺のその時の行動は陛下が緘口令を敷いてくれたので王妃も知らない。
そして今日は王城へと向かった。
役人達と辺境地への道の整備のことを話し合うためだ。もちろん本当に話し合うのだが、この日この時間、王妃が庭園へお茶を飲みに行くことを前もって情報を仕入れて、俺も部下達と庭園を歩いていた。
いつもなら絶対王妃に会わないように避けるのに。
「はあ、会いたくねぇ。あの気持ち悪い目つきでジトッと見られるだけで鳥肌が立つ」
「仕方がないですよ。グレン様、そのまま嫌な態度で接するだけで大丈夫です、へんに媚びたりした方が怪しまれますから」
「俺が態度が悪いみたいじゃないか」
「わかってていつもしているのでしょう?」
「ま、そうだけどな。あの人には今まで散々嫌味しか言われてこなかったからな。あとはハッキリと顔も見たくないと言われるか嘲笑われるか……まともな会話なんてした覚えはない」
「王妃様がグレン様の会話にのってきてくれたらいいのですが」
「やるしかないだろう、向こうも俺が王妃の悪巧みに気がついているのはわかってるんだから、いくら王妃の地位にいるとはいえ多少は怖がってるはずだ」
「あっ、こちらに向かって来ました」
俺は気づかないふりをして部下達と真面目な顔をして立ち話をしていた。
ふわっと風に乗って香水の匂いがする。それも俺の嫌いな強くて臭い匂いが、ふわっとどころかぷんぷんしてきた。
王妃と侍女達が臭い匂いをさせながら歩いてきた。
俺は近くに来てやっと気がついた顔をして、少し嫌な顔をさせながら仕方なさそうに頭を下げた。
「王妃殿下にご挨拶申し上げます」
「あら?珍しい人がいるわね?」
俺を見て優しく微笑む王妃。
周りには侍女、そして何人も行き交う人達がいるためかいつも以上に優しい声で話す王妃がいた。
俺は気持ち悪くて鳥肌を立てながら頭を上げた。
「本日は仕事でこちらに来ております」
ーーー仕事と言いながらもあんたが狙いだとわかるように言った。
「重要な案件がありますので」ニヤッと笑った。
「ふうん、そうなの、忙しそうね」
「はい、今日はゆっくりとお茶を飲む暇もございません」
ーーー貴女と違ってね。
「あら?だったらわたくしとお茶でも如何かしら?」
ーーー暇はないと言ったのに、こいつは!
だがやっぱりそう言ってくると思った。
俺は嫌な顔をした。時間がないのだからそんな暇などないはずなのに王妃の誘いを断るわけにはいかない。
そんな態度を取った。
嫌々返事をした。
「…………少しでしたら……」
王妃との出来ればしたくはないお茶の時間をすることにした。
ーーーお互い腹の探り合いをすることになる。
はあ、こんな奴と話すよりアルと遊んでた方がよっぽど楽しいのに。
だがこいつを排除しない限り安心して二人に会いにいけない。
俺は王妃と楽しくないティータイムをとる。
庭園の四阿のテーブルに座った。
周りには侍女と俺の部下が少し離れたところに待機していた。
目の前で趣味の悪い高級な茶器に注がれる紅茶を見つめた。
「あら?毒など入っていないから安心して飲んでね」
王妃はご機嫌よく冗談を言った。
ーーー笑えねぇ。
アレックス様からきた手紙を見て俺は壁に投げつけた。
何故?何故、ラフェ達をエドワードの実家に預けなければいけない!
ラフェを苦しめた家族だぞ!
確かにラフェを苦しめた張本人はもういない。
だが、アーバンはラフェのことを好きだったはずだ。
それに義父はあまり家におらず関心のない人だった。さらに没落して今は平民。
どこにラフェを守る力があると言うのか!
それにもしエドワードが生きていることを知ったら?
考えただけで頭にくる。
しかしーーー
アレックス様の言うことも一理ある。
アーバンの義父は、騎士団所属だが情報を集める諜報員の仕事をしていた。
嫁のことは忙しさにかまけて放っておいたのがいけなかった。気がついたら多額の借金で首が回らなくなっていた。
ラフェのことは可愛がっていたので妻がまさかラフェのお金を詐取しているとは思っていなかったらしい。
『ラフェは心の傷が癒えず息子と二人でしあわせに暮らしている』と聞かされていた。
ーーーそんなことあるか!
そう思ったが、諜報員なんて家に碌にいないので、逆に家庭のことなんて顧みないから気がついたら嫁が男と浮気して家を出て行って半年経っていたなんて当たり前にある話だ。
まぁ簡単に言えば、アレックス様のところに義父であるロバートが会いにきたらしい。
ラフェと大切な孫のアルの命が狙われていると知って、調べたら王妃にたどり着いたらしい。
だから俺から引き離してラフェ達を守ると言ってきた。
アーバンにはキツくその旨を伝えてあるから二人はしばらく長期休暇を取り二人を守ると。
はっ?
アーバンはラフェを好いていた男だろう?
俺は腹を立てたが、アレックス様に
『ラフェが誰を好きになるのか、選ぶのは彼女だ』
と書かれていた。
俺に魅力がなければ何をしたってフラれる、そう言ってるのはわかる。
だが俺が守ってやりたかった、離れなければいけないのはわかってるのに。
だけどラフェ達がいなくなったおかげで確かに動きやすくなった。
これで王妃は俺が泣く泣く諦めたと思っているだろう。罠を仕掛けるのも簡単だ。
今まではタウンハウスの屋敷に簡単に人が来られないように厳重に警備を敷いていた。
それも緩めることができるし、王妃の命令でうちの屋敷に入り込んでいる使用人のことも安心して目を離せる。
メイド二人が俺の部屋を掃除がてら色々と触りまくっている。俺が入手したマキナの従兄弟の遺書を探し回っているようだ。
俺の会話も盗み聞きしているので存分に聴かせてやれる。
俺は屋敷の中で部下に今も遺書があるとメイド達に聞こえるように話しておいた。
陛下に朝早く会って渡したことは彼女達は知らない。俺のその時の行動は陛下が緘口令を敷いてくれたので王妃も知らない。
そして今日は王城へと向かった。
役人達と辺境地への道の整備のことを話し合うためだ。もちろん本当に話し合うのだが、この日この時間、王妃が庭園へお茶を飲みに行くことを前もって情報を仕入れて、俺も部下達と庭園を歩いていた。
いつもなら絶対王妃に会わないように避けるのに。
「はあ、会いたくねぇ。あの気持ち悪い目つきでジトッと見られるだけで鳥肌が立つ」
「仕方がないですよ。グレン様、そのまま嫌な態度で接するだけで大丈夫です、へんに媚びたりした方が怪しまれますから」
「俺が態度が悪いみたいじゃないか」
「わかってていつもしているのでしょう?」
「ま、そうだけどな。あの人には今まで散々嫌味しか言われてこなかったからな。あとはハッキリと顔も見たくないと言われるか嘲笑われるか……まともな会話なんてした覚えはない」
「王妃様がグレン様の会話にのってきてくれたらいいのですが」
「やるしかないだろう、向こうも俺が王妃の悪巧みに気がついているのはわかってるんだから、いくら王妃の地位にいるとはいえ多少は怖がってるはずだ」
「あっ、こちらに向かって来ました」
俺は気づかないふりをして部下達と真面目な顔をして立ち話をしていた。
ふわっと風に乗って香水の匂いがする。それも俺の嫌いな強くて臭い匂いが、ふわっとどころかぷんぷんしてきた。
王妃と侍女達が臭い匂いをさせながら歩いてきた。
俺は近くに来てやっと気がついた顔をして、少し嫌な顔をさせながら仕方なさそうに頭を下げた。
「王妃殿下にご挨拶申し上げます」
「あら?珍しい人がいるわね?」
俺を見て優しく微笑む王妃。
周りには侍女、そして何人も行き交う人達がいるためかいつも以上に優しい声で話す王妃がいた。
俺は気持ち悪くて鳥肌を立てながら頭を上げた。
「本日は仕事でこちらに来ております」
ーーー仕事と言いながらもあんたが狙いだとわかるように言った。
「重要な案件がありますので」ニヤッと笑った。
「ふうん、そうなの、忙しそうね」
「はい、今日はゆっくりとお茶を飲む暇もございません」
ーーー貴女と違ってね。
「あら?だったらわたくしとお茶でも如何かしら?」
ーーー暇はないと言ったのに、こいつは!
だがやっぱりそう言ってくると思った。
俺は嫌な顔をした。時間がないのだからそんな暇などないはずなのに王妃の誘いを断るわけにはいかない。
そんな態度を取った。
嫌々返事をした。
「…………少しでしたら……」
王妃との出来ればしたくはないお茶の時間をすることにした。
ーーーお互い腹の探り合いをすることになる。
はあ、こんな奴と話すよりアルと遊んでた方がよっぽど楽しいのに。
だがこいつを排除しない限り安心して二人に会いにいけない。
俺は王妃と楽しくないティータイムをとる。
庭園の四阿のテーブルに座った。
周りには侍女と俺の部下が少し離れたところに待機していた。
目の前で趣味の悪い高級な茶器に注がれる紅茶を見つめた。
「あら?毒など入っていないから安心して飲んでね」
王妃はご機嫌よく冗談を言った。
ーーー笑えねぇ。
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