123 / 146
123話 ラフェ
◇ ◇ ◇ ラフェ
目が覚めるともうグレン様は出掛けていた。
アルバードと二人、食堂で朝食を食べた。
見慣れた騎士さん達が数人顔を出して挨拶してくれた。
それだけでホッとする。
執事さんは、王都のアレックス様のタウンハウスにいた執事さんの弟さんだった。
「初めまして」と言われたとき親近感が湧いた理由がわかって納得。
「今日はグレン様はマキナ様のご実家とお墓参りに行かれたのですよね?」
グレン様が昨夜そう言っていた。
「はい」
「わたしもいずれお墓参りをさせてもらいたいと思っています。そうしないとここで暮らしていくことはできない気がするんです」
本当は迷っていた。
わたしなら?そう考えた。
だけど、わたしなら………気になるかも。それに……やっぱり……この屋敷で暮らしていくのに、突然来て当たり前のような顔をして女主人にはなれない。
挨拶だけでもさせてほしい。
たぶん自己満足なのかもしれないけど。
グレン様が愛した人。グレン様が忘れることができない人。たぶん一生マキナ様に勝てないし勝とうとも思わない。
だってわたしはマキナ様を愛したグレン様を愛している。
だって今のグレン様を好きになったのだから。
もし、マキナ様が生きていたら、こんな出会いはなかっただろう。
もし、エドワードが記憶をなくしていなければ、グレン様を愛することはなかっただろう。
もし、あの時、アレックス様とグレン様が助けてくださらなければグレン様と知り合うことはなかっただろう。
だけどわたし達は偶然出会い、新しい恋をした。
この土地で暮らすからこそグレン様にお願いをした。
『お前は気にしなくていいんだぞ』
グレン様の言葉に、「きちんと挨拶をしたい」とお願いした。
「マキナ様は素敵な人でした。ラフェ様も素敵なお人だと思います。王都にいた時のラフェ様の噂は聞いています。マキナ様はラフェ様になら安心してグレン様を任せられると思っていますよ」
執事さんの優しい言葉。
「そう思ってもらえるように…努力していこうと思います」
不安がないわけではない。
みんなに受け入れてもらえるのか。
領地運営はしなくても屋敷の采配はわたしの仕事。
使用人の人達がわたしを女主人として認めてくれるかとても不安だし、これからたくさんの人たちに縫い物を教えていかなければいけない。
一人いろんなことを考えすぎていたのかアルバードがわたしの顔を覗き込んできた。
「おかあ…さん……なきたいの?いやなこと、あるの?」
「嫌なことなんてないわ。ごめんなさい、お母さんいっぱい考えて、ちょっとだけ、頭の中がいっぱいになっちゃった」
「いっぱい、いっぱい?うーん、わかんないや」
「そうだね。ところでアルは今日は何をしたいの?」
「アルね、けんのおけいこ、するの」
「体を動かしたいわよね。ずっと昨日まで馬車の中だったものね」
「うん、さっき、しようって。いってくれたの」
挨拶に来た騎士さん達がアルバードに声をかけてくれていた。
「じゃあ、食べ終わったらお洋服を着替えましょう」
「はーい」
アルバードは嬉しそうにパンをちぎって食べていた。
「おいしいね」と使用人達に声をかけながら。
今日からわたしとアルバードの新しい人生が始まる。
「お待ちください!イリア様!」
メイドの一人に屋敷の中を案内してもらっていると大きな声が聞こえた。
その声の方へ顔を向けると、わたしよりも若い20歳くらいの女性がこちらに向かってやって来た。
「貴女がラフェさん?」
いきなりのキツい言い方に少し驚きながらも、冷静に答えた。
「はい、ラフェと申します」
「ふうーん、貴女が?思った以上に地味なのね。それにわたしよりもおばさんだし、どこがよかったのかしら?顔はわたしの方が断然かわいいし、体も…わたしの方が女性らしいと思うわ。家柄だって平民の貴女なんかよりずっと上だし?」
「あの、失礼ですが貴女はどちら様でしょうか?」
グレン様に相応しくないと言われているのはわかる。こんな風に言ってくる女性はエドワードの時から慣れている。
わたしは平凡だし特別なものは何もない。グレン様のように人を惹きつける魅力も地位もお金もない。
だけど、彼の横に並んで生きていくと決めた。
だからわたしが馬鹿にされると言うことは、わたしを選んでくれたグレン様が馬鹿にされると言うことになる。
「名前?どうして貴女なんかに教えなければいけないのかしら?」
「グレン様にこの屋敷の女主人になるようにと任されました。申し訳ございませんが、名も名乗らないお方にこの屋敷を彷徨かれては困ります。もし、グレン様に御用がおありでしたら一度帰られて約束を取り付けてからおいで頂きたく思っております」
「わたしに帰れと言うの?」
顔色が変わった。怒りを露わにし始めた。
「わたしはこの辺境伯領主の妹のイリアよ!貴女なんかよりずっと地位は上なのよ!そんなわたしに帰れなんてそれこそ失礼ではないのかしら?」
アレックス様の妹……
「名を名乗られなかったもので失礼いたしました……わたしに何か御用でしょうか?」
「御用って…だから、貴女なんてグレン様に相応しくないと言ってるの!わからないの?」
「わたしはグレン様とこの領地で共に頑張って暮らしていくと誓いました。たしかにまだ相応しくないと言われても仕方がないと思っています。
この領地のこと、屋敷のこと、知らないことばかりです。でも努力していきたいと思っております」
「口では簡単に言えるわ。この土地はとても厳しい環境なの。頑張るなんて口だけ言ってても生きていけないの。いつ襲ってくるかわからない敵、冬にはかなりの雪が降るし、山が多く、農作物も育ちにくいの。とても厳しいところなの」
「聞いています」
「だったら諦めて帰りなさい」
「わたしはこの場所で自分が出来ることをさせていただくつもりです」
「あんた、ほんと生意気なの…………「イリア!いい加減にしろ!」
その声は……
「兄さま!」
「アレックス様?」
「グレンが朝うちの屋敷に来たのを聞いたお前がこっちに向かったと報告があって急いで馬を走らせて来たんだ」
「わたしはただ……このラフェさんの顔を見に来ただけだわ」
アレックス様が来てイリア様の声の勢いが弱まった。
「ラフェはたしかにグレンの嫁として来た。だがな、元々俺が先にこの領地に来ないかと誘っていたんだ。ラフェの縫い物の技術はとても優秀だ。仕事の少ない女子供にその技術を教えて欲しいと以前から声をかけていたんだ」
「兄様が?」
イリア様がその話を聞くとわたしをキッと睨んだ。
目が覚めるともうグレン様は出掛けていた。
アルバードと二人、食堂で朝食を食べた。
見慣れた騎士さん達が数人顔を出して挨拶してくれた。
それだけでホッとする。
執事さんは、王都のアレックス様のタウンハウスにいた執事さんの弟さんだった。
「初めまして」と言われたとき親近感が湧いた理由がわかって納得。
「今日はグレン様はマキナ様のご実家とお墓参りに行かれたのですよね?」
グレン様が昨夜そう言っていた。
「はい」
「わたしもいずれお墓参りをさせてもらいたいと思っています。そうしないとここで暮らしていくことはできない気がするんです」
本当は迷っていた。
わたしなら?そう考えた。
だけど、わたしなら………気になるかも。それに……やっぱり……この屋敷で暮らしていくのに、突然来て当たり前のような顔をして女主人にはなれない。
挨拶だけでもさせてほしい。
たぶん自己満足なのかもしれないけど。
グレン様が愛した人。グレン様が忘れることができない人。たぶん一生マキナ様に勝てないし勝とうとも思わない。
だってわたしはマキナ様を愛したグレン様を愛している。
だって今のグレン様を好きになったのだから。
もし、マキナ様が生きていたら、こんな出会いはなかっただろう。
もし、エドワードが記憶をなくしていなければ、グレン様を愛することはなかっただろう。
もし、あの時、アレックス様とグレン様が助けてくださらなければグレン様と知り合うことはなかっただろう。
だけどわたし達は偶然出会い、新しい恋をした。
この土地で暮らすからこそグレン様にお願いをした。
『お前は気にしなくていいんだぞ』
グレン様の言葉に、「きちんと挨拶をしたい」とお願いした。
「マキナ様は素敵な人でした。ラフェ様も素敵なお人だと思います。王都にいた時のラフェ様の噂は聞いています。マキナ様はラフェ様になら安心してグレン様を任せられると思っていますよ」
執事さんの優しい言葉。
「そう思ってもらえるように…努力していこうと思います」
不安がないわけではない。
みんなに受け入れてもらえるのか。
領地運営はしなくても屋敷の采配はわたしの仕事。
使用人の人達がわたしを女主人として認めてくれるかとても不安だし、これからたくさんの人たちに縫い物を教えていかなければいけない。
一人いろんなことを考えすぎていたのかアルバードがわたしの顔を覗き込んできた。
「おかあ…さん……なきたいの?いやなこと、あるの?」
「嫌なことなんてないわ。ごめんなさい、お母さんいっぱい考えて、ちょっとだけ、頭の中がいっぱいになっちゃった」
「いっぱい、いっぱい?うーん、わかんないや」
「そうだね。ところでアルは今日は何をしたいの?」
「アルね、けんのおけいこ、するの」
「体を動かしたいわよね。ずっと昨日まで馬車の中だったものね」
「うん、さっき、しようって。いってくれたの」
挨拶に来た騎士さん達がアルバードに声をかけてくれていた。
「じゃあ、食べ終わったらお洋服を着替えましょう」
「はーい」
アルバードは嬉しそうにパンをちぎって食べていた。
「おいしいね」と使用人達に声をかけながら。
今日からわたしとアルバードの新しい人生が始まる。
「お待ちください!イリア様!」
メイドの一人に屋敷の中を案内してもらっていると大きな声が聞こえた。
その声の方へ顔を向けると、わたしよりも若い20歳くらいの女性がこちらに向かってやって来た。
「貴女がラフェさん?」
いきなりのキツい言い方に少し驚きながらも、冷静に答えた。
「はい、ラフェと申します」
「ふうーん、貴女が?思った以上に地味なのね。それにわたしよりもおばさんだし、どこがよかったのかしら?顔はわたしの方が断然かわいいし、体も…わたしの方が女性らしいと思うわ。家柄だって平民の貴女なんかよりずっと上だし?」
「あの、失礼ですが貴女はどちら様でしょうか?」
グレン様に相応しくないと言われているのはわかる。こんな風に言ってくる女性はエドワードの時から慣れている。
わたしは平凡だし特別なものは何もない。グレン様のように人を惹きつける魅力も地位もお金もない。
だけど、彼の横に並んで生きていくと決めた。
だからわたしが馬鹿にされると言うことは、わたしを選んでくれたグレン様が馬鹿にされると言うことになる。
「名前?どうして貴女なんかに教えなければいけないのかしら?」
「グレン様にこの屋敷の女主人になるようにと任されました。申し訳ございませんが、名も名乗らないお方にこの屋敷を彷徨かれては困ります。もし、グレン様に御用がおありでしたら一度帰られて約束を取り付けてからおいで頂きたく思っております」
「わたしに帰れと言うの?」
顔色が変わった。怒りを露わにし始めた。
「わたしはこの辺境伯領主の妹のイリアよ!貴女なんかよりずっと地位は上なのよ!そんなわたしに帰れなんてそれこそ失礼ではないのかしら?」
アレックス様の妹……
「名を名乗られなかったもので失礼いたしました……わたしに何か御用でしょうか?」
「御用って…だから、貴女なんてグレン様に相応しくないと言ってるの!わからないの?」
「わたしはグレン様とこの領地で共に頑張って暮らしていくと誓いました。たしかにまだ相応しくないと言われても仕方がないと思っています。
この領地のこと、屋敷のこと、知らないことばかりです。でも努力していきたいと思っております」
「口では簡単に言えるわ。この土地はとても厳しい環境なの。頑張るなんて口だけ言ってても生きていけないの。いつ襲ってくるかわからない敵、冬にはかなりの雪が降るし、山が多く、農作物も育ちにくいの。とても厳しいところなの」
「聞いています」
「だったら諦めて帰りなさい」
「わたしはこの場所で自分が出来ることをさせていただくつもりです」
「あんた、ほんと生意気なの…………「イリア!いい加減にしろ!」
その声は……
「兄さま!」
「アレックス様?」
「グレンが朝うちの屋敷に来たのを聞いたお前がこっちに向かったと報告があって急いで馬を走らせて来たんだ」
「わたしはただ……このラフェさんの顔を見に来ただけだわ」
アレックス様が来てイリア様の声の勢いが弱まった。
「ラフェはたしかにグレンの嫁として来た。だがな、元々俺が先にこの領地に来ないかと誘っていたんだ。ラフェの縫い物の技術はとても優秀だ。仕事の少ない女子供にその技術を教えて欲しいと以前から声をかけていたんだ」
「兄様が?」
イリア様がその話を聞くとわたしをキッと睨んだ。
あなたにおすすめの小説
白い結婚のまま、旦那様は薔薇のような美人に夢中になりました
柴田はつみ
恋愛
伯爵令嬢リディアは、美貌で有名な侯爵レオンハルトに嫁いだ。
けれど結婚して二年、夫婦は一度も結ばれないまま――白い結婚だった。
それでも旦那様は優しかった。
冷たいわけではない。気づかいの言葉も、穏やかな笑顔もくれる。
だからリディアは、愛されてはいなくても、いつか少しは夫婦になれるのではないかと信じていた。
そんなある日、彼女は知ってしまう。
旦那様が薔薇の君と呼ばれる絶世の美女に心を奪われていることを。
彼が触れなかったのは私にだけだったのだと。
都合のいい奥方として、役に立っていたと悟る
静かに離縁を決意したリディアは、実家へ戻ったあと、女子学院で働き始める。
すると侯爵夫人時代には当たり前だった実務のすべてが、外では驚くほど必要とされていた。
感謝され、認められ、自分の足で立ち始めた彼女は、少しずつ見違えるほど美しくなっていく
婚約破棄のあと、あなたのことだけ思い出せない
柴田はつみ
恋愛
伯爵令嬢セシリアは、王宮の舞踏会で王太子レイヴンから公開の場で婚約破棄を言い渡され、その場で倒れた。
目覚めた彼女は、礼儀も常識も覚えているのに――ただ一つ、レイヴンだけを思い出せない。
「あなたは、どなたですか?」
その一言に、彼の瞳は壊れた。
けれどレイヴンは何も語らず、セシリアを遠ざける。彼女を守るために、あの日婚約を捨てたのだと告げられないまま。
セシリアは過去を断ち切り、王宮の侍女として新しい生活を始める。
優しく手を差し伸べる護衛騎士アデルと心を通わせていくほど、レイヴンの胸は嫉妬と後悔で焼けていった。
――守るために捨てたはずなのに。忘れられたまま、他の男に笑う彼女を見ていられない。
一方、王宮では“偽聖女”の陰謀と、セシリアの血に眠る秘密が動き出す。
記憶を取り戻せば、彼女は狙われる。取り戻さなければ、二人は永遠に届かない。
これは、忘れてしまった令嬢と、忘れられてなお愛を捨てられない王太子が、もう一度“選び直す”恋の物語。
【完結】私を忘れた貴方と、貴方を忘れた私の顛末
コツメカワウソ
恋愛
ローウェン王国西方騎士団で治癒師として働くソフィアには、魔導騎士の恋人アルフォンスがいる。
平民のソフィアと子爵家三男のアルフォンスは身分差があり、周囲には交際を気に入らない人間もいるが、それでも二人は幸せな生活をしていた。
そんな中、先見の家門魔法により今年が23年ぶりの厄災の年であると告げられる。
厄災に備えて準備を進めるが、そんな中アルフォンスは魔獣の呪いを受けてソフィアの事を忘れ、魔力を奪われてしまう。
アルフォンスの魔力を取り戻すために禁術である魔力回路の治癒を行うが、その代償としてソフィア自身も恋人であるアルフォンスの記憶を奪われてしまった。
お互いを忘れながらも対外的には恋人同士として過ごす事になるが…。
番外編始めました。
世界観は緩めです。
ご都合主義な所があります。
誤字脱字は随時修正していきます。
白い結婚を告げようとした王子は、冷遇していた妻に恋をする
夏生 羽都
恋愛
ランゲル王国の王太子ヘンリックは結婚式を挙げた夜の寝室で、妻となったローゼリアに白い結婚を宣言する、
……つもりだった。
夫婦の寝室に姿を見せたヘンリックを待っていたのは、妻と同じ髪と瞳の色を持った見知らぬ美しい女性だった。
「『愛するマリーナのために、私はキミとは白い結婚とする』でしたか? 早くおっしゃってくださいな」
そう言って椅子に座っていた美しい女性は悠然と立ち上がる。
「そ、その声はっ、ローゼリア……なのか?」
女性の声を聞いた事で、ヘンリックはやっと彼女が自分の妻となったローゼリアなのだと気付いたのだが、驚きのあまり白い結婚を宣言する事も出来ずに逃げるように自分の部屋へと戻ってしまうのだった。
※こちらは「裏切られた令嬢は、30歳も年上の伯爵さまに嫁ぎましたが、白い結婚ですわ。」のIFストーリーです。
ヘンリック(王太子)が主役となります。
また、上記作品をお読みにならなくてもお楽しみ頂ける内容となっております。
「私に愛まで望むとは、強欲な女め」と罵られたレオノール妃の白い結婚
きぬがやあきら
恋愛
「私に愛まで望むな。褒賞に王子を求めておいて、強欲が過ぎると言っている」
新婚初夜に訪れた寝室で、レオノールはクラウディオ王子に白い結婚を宣言される。
それもそのはず。
2人の間に愛はないーーどころか、この結婚はレオノールが魔王討伐の褒美にと国王に要求したものだった。
でも、王子を望んだレオノールにもそれなりの理由がある。
美しく気高いクラウディオ王子を欲しいと願った気持ちは本物だ。
だからいくら冷遇されようが、嫌がらせを受けようが心は揺るがない。
どこまでも逞しく、軽薄そうでいて賢い。どこか憎めない魅力を持ったレオノールに、やがてクラウディオの心は……。
すれ違い、拗れる2人に愛は生まれるのか?
焦ったい恋と陰謀+バトルのラブファンタジー。
夫は私を愛していないそうなので、遠慮なく離婚します。今さら引き止められても遅いです
藤原遊
恋愛
王妃付き護衛騎士である夫に、「お前を愛したことはない」と告げられた。
理由は単純。
愛などなくても、仕事に支障はないからだという。
──そうですか。
それなら、こちらも遠慮する必要はありませんね。
王妃の機嫌、侍女たちとの関係、贈り物の選定。
夫が「当然のように」こなしていたそれらは、すべて私が整えていたもの。
離婚後、少しずつ歯車は狂い始める。
気づいたときにはもう遅い。
積み上げてきた信用は、静かに崩れていく。
一方で私は、王妃のもとへ。
今さら引き止められても、遅いのです。
どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~
クロユキ
恋愛
公爵家の家系に生まれたジェシカは一人娘でもあり我が儘に育ちなんでも思い通りに成らないと気がすまない性格だがそんな彼女をイヤだと言う者は居なかった。彼氏を作るにも慎重に選び一人の男性に目を向けた。
同じ公爵家の男性グレスには婚約を約束をした伯爵家の娘シャーロットがいた。
ジェシカはグレスに強制にシャーロットと婚約破棄を言うがしっこいと追い返されてしまう毎日、それでも諦めないジェシカは貴族で集まった披露宴でもグレスに迫りベランダに出ていたグレスとシャーロットを見つけ寄り添う二人を引き離そうとグレスの手を握った時グレスは手を払い退けジェシカは体ごと手摺をすり抜け落下した…
誤字脱字がありますが気にしないと言っていただけたら幸いです…更新は不定期ですがよろしくお願いします。
【本編完結】初恋のその先で、私は母になる
妄夢【ピッコマノベルズ連載中】
恋愛
第19回恋愛小説大賞にて、奨励賞を受賞いたしました。読者の皆様のおかげです!本当ありがとうございます。
王宮で12年働き、気づけば28歳。
恋も結婚も遠いものだと思っていたオリビアの人生は、憧れの年下公爵と一夜を共にしたことで大きく動き出す。
優しく守ろうとする彼。
けれどオリビアは、誰かに選ばれるだけの人生を終わらせたいと思っていた。
揺れる想いの中で、彼女が選んだのは――
自分の足で立ち、自分の未来を選ぶこと。
これは、一人の女性が恋を通して自分を取り戻し、母として、そして一人の人間として強くなっていく物語。
※表紙画像はAI生成イラストをつかっています。