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攻略対象に囲まれて
しおりを挟むあっという間に攻略対象者に囲まれました。
これはもしや絶体絶命大ピンチなのではないでしょうか?
私、悪役令嬢なのですが···。
自分でも忘れかけてたけれど···。
イケメンとはいえ攻略対象。
今は良くても、やがて彼等はヒロインを好きになる。
だって彼等はヒロインのものだから。
とりあえず無難に話を終わらせて逃げたい。
しかし、話を終わらせようとすると新しい話題を話してくるものだから話が終わらない···。
どうしたものか。
そして、これだけイケメンの攻略対象を私一人が独占していれば誰かしらに妬まれるもの···。
「ちょっとよろしいかしら?」
はいキター!!!
そうだよね。他の令嬢も王子様やイケメン攻略対象と話したいよね。
これは破滅へのフラグなのでは?
いずれ攻略対象から疎まれ、令嬢達からもいじめられるとか辛い。何回も言うけど、私悪役令嬢···。
悪役令嬢が他の令嬢からいじめられるとかないわ~。
他の令嬢達に攻略対象押し付けて逃げよう!
そうだ!そうしよう。
「他の方達もマリウス様達とお話したいと思いますのでそろそろ失礼しま···『いつまでレティシア様を独占すれば気が済むんですの!?皆様レティシア様とお話したくて待っておりますのに!』す!?」
ええ~っ!?そういうパターン!?
「後ろを見て下さいませ!皆様レティシア様とお話したくて待っていらっしゃいますのよ?国の特別褒章を最年少で授与されるなんて、素晴らしい事なのですから。マリウス達がレティシア様を独占するのはズルイですわ!」
たしかこの方は···。
マリウス殿下の従姉のキャサリン様。
マリウス殿下と同じ、綺麗な金髪に空色の瞳がとても綺麗。
「キャサリンごめんね。確かに独占しすぎたね。レティシアも長いこと引き留めてごめん。良かったら···今度、母が開くお茶会に遊びに来ない?母も、ゆっくり君と話したいって言っていたんだ。」
そういうと、マリウス殿下は招待状を手渡してきた。
レティシアが招待状を受けとると「またね。」とレティシアの手の甲にキスを落として、マリウス殿下は護衛騎士のエルスティン様と、ロメロ様と共にパーティー会場から去って行った。
今、手にキスしていった···。
攻略対象怖い!何あれ!?
あんなイケメンにこんな事されたら···それは誰だって誤解しちゃうよね?
きっとこういう積み重ねで、ゲームのレティシアは勘違いしちゃったんだろうな···。
まあ私は、勘違いなんてしませんけどね!
攻略対象はヒロインのものだから。
でも、ちょっとはドキドキしたけど···。
やっぱり攻略対象は皆イケメンだね。
うっかり惚れないように気をつけなくちゃ。
その後、たくさんの貴族に囲まれた私は、あっちこっちに引っ張られて、クタクタになるまで皆が離してくれず、帰ることができませんでした。
いやあ···パーティー怖い。
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