しまなみブルー ー風のSHIFTー 〜中型で挫折した元バイク女子が原付二種に乗ったら仲間と出会って友情も恋も人生も全部シフトアップしてた件〜
通りすがりのしまなみライダーTAKA☆
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第2話 『出発前夜と、不器用な優しさ』
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Scene.01 まだ知らない風景
土曜日の朝。
いつもより少し早く目を覚ました結は、カーテンの隙間から差し込む光に目を細めた。
――今日は、ただの休日じゃない。
窓の外には、春の空がどこまでも澄み渡っている。
遠くで風鈴のような鳥の声。ベランダの鉢植えが微かに揺れる。
心臓がドキドキと速く鳴って、じっとしていられなかった。
「ふふ……バイクで出かけるってだけで、こんなにワクワクするんだ」
逸る気持ちを抑えつつ午後までゆっくりと支度を済ませ、ヘルメットを抱えて玄関を開ける。
陽射しを浴びたGSX-S125は、まるで小さな獣のように存在感を放っていた。
まだ一週間も経っていないのに――そのバイクはもう、自分の相棒のようだった。
キーをひねり、スターターを押す。
――ブルルンッ。
静かな住宅街に、小さなエンジン音が響き渡る。
その音が胸の奥にまで届いて、自然と笑みがこぼれた。
⸻
目的地は今治駅近くのコンビニ。
アクセルを開けるたび、風が頬を撫で、街の景色が流れていく。
日常と非日常の境界線を、今まさに越えようとしていた。
そこに――彼女がいた。
黒いライディングジャケット。すらりと伸びた脚。
CB125Rに寄りかかるその姿は、どこか絵になる。
周囲の視線が自然と集まっていたが、凛はそれを気にも留めず、ただ淡々と結を見ていた。
「……お、来たね。思ったより早かった」
「凛ちゃんこそ、もう来てたの? さすがだね」
「バイクは時間通りが基本。特にツーリングはね」
凛は口元だけで少し笑い、視線を前に向ける。
その横顔は、どこか大人びて見えた。
「それじゃ、少し走るよ。しまなみ海道の手前、糸山展望台まで」
「うん、よろしくお願いしますっ!」
⸻
二つのエンジン音が重なり、街を抜けていく。
信号が青に変わるたび、空が近くなり、潮の香りが濃くなる。
納車日以来のマスツーリング――
たった二人でも、結にとっては胸が熱くなるほどの冒険だった。
⸻
Scene.02 糸山展望台にて
坂道を駆け上がった先に、世界が開けた。
糸山展望台。高台から見下ろすその景色は、息を呑むほど美しかった。
陽光にきらめく海。波が穏やかに揺れ、鏡のように空を映す。
遠くの島影が霞み、瀬戸内独特の優しい青が幾重にも重なる。
そして――巨大な来島海峡大橋が空と海をつなぎ、圧倒的な存在感を放っていた。
「……すごい、こんなところがあったんだ」
結はヘルメットを外し、風に髪を揺らしながら呟いた。
その風は潮の香りを運び、心を深く洗うようだった。
「地元民でも、意外と来ない場所なんだよね。ツーリングで走るには最高なんだけど」
凛は肩越しに海を眺め、淡々とした声を響かせる。
けれど、その瞳の奥には誇りが宿っていた。
「今日はこの景色を結に見せたかったんだ。……バイクを好きになってくれそうな気がして」
「……うん。すっごく、好きになりそう」
結の胸は熱く、どこか懐かしいような幸福感に満たされていた。
――風は自由だ。
バイクと一緒なら、どこまででも行ける。そんな気がした。
⸻
しばし、二人は無言で海を見つめていた。
波が寄せては返す音、遠くで鳴くカモメ。
世界がゆっくりと動き、時間が止まったような感覚に包まれる。
「ねぇ、凛ちゃん」
「ん?」
「私……もし、もっと早くこの景色に出会ってたら、きっと……もっと強くなれてた気がする」
凛は一瞬だけ目を細め、風を受けながら答える。
「……バイクってね、自分で走って、自分で進まないと見えない景色があるんだよ」
その言葉は、潮風のように胸に染みた。
「でも、今ならまだ間に合うでしょ。これから、いっぱい走ればいい」
「うん……そうだね」
結は小さく笑う。
空の青と海の青、その境界に溶けるように心が軽くなった。
やがて、太陽が傾き始める。
空は茜色に染まり、雲の縁が金色に輝いた。
来島海峡大橋の影が海面に伸び、波がその影を優しく揺らす。
結は目を細め、夕陽を見つめる。
胸の奥がじんわりと温かくなる。
――知らない景色に、知らない自分がいる。
その感覚が、涙が出そうなくらい愛おしかった。
凛はそんな結を横目に見て、ふっと笑みをこぼした。
彼女もまた、この時間が特別であることを感じていた。
⸻
Scene.03 不器用な優しさ
帰り道、給油のために立ち寄ったスタンド。
オレンジ色に染まった街の中、二人の影が長く伸びていく。
「ところで、結ってスマホホルダーまだ買ってないんだ?」
「あっ、うん……方向音痴だけど、地図はバッグに……って、あわわっ!」
紙の地図が風に舞う。
追いかける結、しかし足がもつれて――
「わっ……!」
グラッと傾いた身体を、強い腕が支えた。
胸がどきんと跳ねる。
「……気をつけて。バイク乗りが転ぶのは、バイクの上だけでいい」
凛の声は低く、しかし優しい。
結は顔を赤らめ、小さな声で「う、うん……ごめん」と返した。
支えられた一瞬の温もり。
それは夕陽よりも暖かく、彼女の心に残った。
⸻
Scene.04 出発前夜の約束
夕刻、今治オートセンターのシャッターは半分閉じられ、店内からは工具の音が響いていた。
その前に立つ二人の影が、夕陽に伸びていく。
「それでね、結。ひとつ、提案があるんだけど」
「うん?」
「今度の連休……一緒に、ツーリング行かない? ちゃんとしたやつ。しまなみ海道、大三島まで」
「えっ……ツーリング!? 私と、凛ちゃんで?」
「……あんただけじゃないよ。他にも誘う。あたしと同じ学校の子とか。にぎやかな方が楽しいでしょ?」
結の心臓が高鳴る。
バイクで走りたい。この風を、もっと味わいたい――
自然と笑顔がこぼれた。
「……うん! 行きたい、すごく!」
凛はふっと笑い、夕陽を背に「じゃあ決まり。“バイク女子ツーリング”、結成だね」と言った。
少し照れくさそうなその表情に、結の胸がまた熱くなる。
⸻
だが、そのときふと疑問が浮かんだ。
「ところで同じ学校の子って、凛ちゃんって学生さん?」
「あれ? 言って無かったっけ? ……あたし、波方工業高校なみかたこうぎょうこうこうの三年」
「えええっ! そうだったの!?」
夕方の空に、結の声が高く響いた。
⸻
――彼女たちはまだ知らない。
この旅が、自分たちの人生を変えることになるということを。
To be Continued...
土曜日の朝。
いつもより少し早く目を覚ました結は、カーテンの隙間から差し込む光に目を細めた。
――今日は、ただの休日じゃない。
窓の外には、春の空がどこまでも澄み渡っている。
遠くで風鈴のような鳥の声。ベランダの鉢植えが微かに揺れる。
心臓がドキドキと速く鳴って、じっとしていられなかった。
「ふふ……バイクで出かけるってだけで、こんなにワクワクするんだ」
逸る気持ちを抑えつつ午後までゆっくりと支度を済ませ、ヘルメットを抱えて玄関を開ける。
陽射しを浴びたGSX-S125は、まるで小さな獣のように存在感を放っていた。
まだ一週間も経っていないのに――そのバイクはもう、自分の相棒のようだった。
キーをひねり、スターターを押す。
――ブルルンッ。
静かな住宅街に、小さなエンジン音が響き渡る。
その音が胸の奥にまで届いて、自然と笑みがこぼれた。
⸻
目的地は今治駅近くのコンビニ。
アクセルを開けるたび、風が頬を撫で、街の景色が流れていく。
日常と非日常の境界線を、今まさに越えようとしていた。
そこに――彼女がいた。
黒いライディングジャケット。すらりと伸びた脚。
CB125Rに寄りかかるその姿は、どこか絵になる。
周囲の視線が自然と集まっていたが、凛はそれを気にも留めず、ただ淡々と結を見ていた。
「……お、来たね。思ったより早かった」
「凛ちゃんこそ、もう来てたの? さすがだね」
「バイクは時間通りが基本。特にツーリングはね」
凛は口元だけで少し笑い、視線を前に向ける。
その横顔は、どこか大人びて見えた。
「それじゃ、少し走るよ。しまなみ海道の手前、糸山展望台まで」
「うん、よろしくお願いしますっ!」
⸻
二つのエンジン音が重なり、街を抜けていく。
信号が青に変わるたび、空が近くなり、潮の香りが濃くなる。
納車日以来のマスツーリング――
たった二人でも、結にとっては胸が熱くなるほどの冒険だった。
⸻
Scene.02 糸山展望台にて
坂道を駆け上がった先に、世界が開けた。
糸山展望台。高台から見下ろすその景色は、息を呑むほど美しかった。
陽光にきらめく海。波が穏やかに揺れ、鏡のように空を映す。
遠くの島影が霞み、瀬戸内独特の優しい青が幾重にも重なる。
そして――巨大な来島海峡大橋が空と海をつなぎ、圧倒的な存在感を放っていた。
「……すごい、こんなところがあったんだ」
結はヘルメットを外し、風に髪を揺らしながら呟いた。
その風は潮の香りを運び、心を深く洗うようだった。
「地元民でも、意外と来ない場所なんだよね。ツーリングで走るには最高なんだけど」
凛は肩越しに海を眺め、淡々とした声を響かせる。
けれど、その瞳の奥には誇りが宿っていた。
「今日はこの景色を結に見せたかったんだ。……バイクを好きになってくれそうな気がして」
「……うん。すっごく、好きになりそう」
結の胸は熱く、どこか懐かしいような幸福感に満たされていた。
――風は自由だ。
バイクと一緒なら、どこまででも行ける。そんな気がした。
⸻
しばし、二人は無言で海を見つめていた。
波が寄せては返す音、遠くで鳴くカモメ。
世界がゆっくりと動き、時間が止まったような感覚に包まれる。
「ねぇ、凛ちゃん」
「ん?」
「私……もし、もっと早くこの景色に出会ってたら、きっと……もっと強くなれてた気がする」
凛は一瞬だけ目を細め、風を受けながら答える。
「……バイクってね、自分で走って、自分で進まないと見えない景色があるんだよ」
その言葉は、潮風のように胸に染みた。
「でも、今ならまだ間に合うでしょ。これから、いっぱい走ればいい」
「うん……そうだね」
結は小さく笑う。
空の青と海の青、その境界に溶けるように心が軽くなった。
やがて、太陽が傾き始める。
空は茜色に染まり、雲の縁が金色に輝いた。
来島海峡大橋の影が海面に伸び、波がその影を優しく揺らす。
結は目を細め、夕陽を見つめる。
胸の奥がじんわりと温かくなる。
――知らない景色に、知らない自分がいる。
その感覚が、涙が出そうなくらい愛おしかった。
凛はそんな結を横目に見て、ふっと笑みをこぼした。
彼女もまた、この時間が特別であることを感じていた。
⸻
Scene.03 不器用な優しさ
帰り道、給油のために立ち寄ったスタンド。
オレンジ色に染まった街の中、二人の影が長く伸びていく。
「ところで、結ってスマホホルダーまだ買ってないんだ?」
「あっ、うん……方向音痴だけど、地図はバッグに……って、あわわっ!」
紙の地図が風に舞う。
追いかける結、しかし足がもつれて――
「わっ……!」
グラッと傾いた身体を、強い腕が支えた。
胸がどきんと跳ねる。
「……気をつけて。バイク乗りが転ぶのは、バイクの上だけでいい」
凛の声は低く、しかし優しい。
結は顔を赤らめ、小さな声で「う、うん……ごめん」と返した。
支えられた一瞬の温もり。
それは夕陽よりも暖かく、彼女の心に残った。
⸻
Scene.04 出発前夜の約束
夕刻、今治オートセンターのシャッターは半分閉じられ、店内からは工具の音が響いていた。
その前に立つ二人の影が、夕陽に伸びていく。
「それでね、結。ひとつ、提案があるんだけど」
「うん?」
「今度の連休……一緒に、ツーリング行かない? ちゃんとしたやつ。しまなみ海道、大三島まで」
「えっ……ツーリング!? 私と、凛ちゃんで?」
「……あんただけじゃないよ。他にも誘う。あたしと同じ学校の子とか。にぎやかな方が楽しいでしょ?」
結の心臓が高鳴る。
バイクで走りたい。この風を、もっと味わいたい――
自然と笑顔がこぼれた。
「……うん! 行きたい、すごく!」
凛はふっと笑い、夕陽を背に「じゃあ決まり。“バイク女子ツーリング”、結成だね」と言った。
少し照れくさそうなその表情に、結の胸がまた熱くなる。
⸻
だが、そのときふと疑問が浮かんだ。
「ところで同じ学校の子って、凛ちゃんって学生さん?」
「あれ? 言って無かったっけ? ……あたし、波方工業高校なみかたこうぎょうこうこうの三年」
「えええっ! そうだったの!?」
夕方の空に、結の声が高く響いた。
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――彼女たちはまだ知らない。
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