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第一章 ロードライトの令嬢
63 戻れない場所
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窓の外を雪がちらつく日は次第に減って行って、わたしはリハビリの甲斐もあり、次第に以前の体力を取り戻してきた。取り戻してきたと言っても、体力なんて元々皆無と言って差し支えないくらいのものだったから、手すりを握りしめたまま廊下を伝い歩きできるようになった、くらいの成果なんだけど。
セラも、わたしの回復っぷりを間近で見ては、感心するように目を瞠っていた。ふふん、わたし、やれば出来る子なので!
アルファルドさんも出来が良いわたしを褒めては「退院の日取りを、多少早めてもいいかもしれませんね」とセラに告げる。
「子供は、時に予想以上の回復を見せることがあります。本人も早く家に帰りたがっているでしょうからね」
「では、そのようにこちらも調整することにいたしますので、よろしくお願いします」
アルファルドさんとの話し合いが終わった後、セラは父に今の話を報告して、わたしが帰る日取りを調整するらしい。
わたしも転移の魔法陣で帰るだけだろうと思っていたものの、わたしが退院すれば、転移の魔法陣は国外側に放置されることになってしまい、これは非常にまずいそうだ。これから先も定期的な通院は確定事項なので、必要な時に起動できるようにして、不要なときは使えないようにすることが不可欠なのだと言う。
「ですのでお嬢様、私がラグナルへと戻っている間、どうか病院で働く皆様のご迷惑にならないよう、大人しく、くれぐれも大人しくしておいてくださいね」
そう念押しするセラに、わたしはベッドの上で「心配し過ぎだよ」とひらひらと手を振った。それでもセラは不安そうな顔だ。自分が不在の間にわたしがやるべき課題をリストアップしている。
「そろそろお勉強も始めなくてはなりません。進度を測るためにもいくつか問題を出しておきますので、私がいない間に埋めておいてくださいね」
「うぇ……はい……」
セラはわたしに問題がかかれた紙を手渡すと、「それでは、夕方までには戻ってきます」と言って病室を出て行った。いってらっしゃいと手を振って、わたしはセラが作った問題に目を通す。
算数や図形問題は、小学生レベルだからわたしにも解ける。ラグナルは英語が公用語だし、英語の日常会話が出来るのは大きい。文法も、六花時代に覚えたものがそのまま適用できそうだ。ただ、魔法が絡む専門用語はさっぱり分からないし、他の外国語もちんぷんかんぷんだし、魔法陣は初歩の本を読んだっきりで放り出している。……あ、楽譜は五線譜なら読めるな。
分からないものはいくら考えても分からないので、ひとまず分かる問題だけをサクサクと答えていく。そうすると、途端に暇になってしまった。
「これじゃあ、セラに怒られるかな……」
むーんと口を引き結んで、回答用紙を眺めた。自分でも出来不出来が偏っているのがよく分かる。簡単な算数や文法、音楽の問題は解けているのに、その他がさっぱりだ。
「ゲームしたい……」
ここは国外なのだ。ネットゲームも携帯ゲームもアーケードゲームも何だって存在する世界のはずなのに、どうしてわたしの手元にはゲームが何一つないのだろう? これはおかしい。
その時ふと、回答用紙に銀色の影が落ちた。お、と顔を上げると、わたしは『彼女』に笑いかける。
「こんにちは、雪の女王。この前はあぁ言ったけど、来られるのかなぁって心配してたんですよ。ここ、ラグナルじゃないし」
わたしの声に、雪の女王も苦笑した。
「私、縁があるところならどこでも移動できるのよ? それに今はリッカ自身と縁があるから、リッカがいる場所ならどこへだって行けるんだから」
「なるほど」
だったら地縛霊というより、浮遊霊に近い扱いなんだろうか? いや、幽霊のランクに強い興味はないけどさ。
わたしの回答用紙を見た雪の女王は「何やってんの?」と首を傾げた。
「実力テスト、みたいな? あ、雪の女王はこの問題分かります?」
魔法陣の問題を示すと、雪の女王は一目で諸々を把握したらしい。「教えないわよ、リッカのためにならないもの」と腕を組んだ。……ざーんねん。
まぁいいや、実力テストは実力で受けるものだ。教師に素を把握してもらうことも大事だろう。期待を上げすぎるとロクなことがない。
「今、セラがちょうどいないんです。雪の女王さえ良ければ、早速行きましょう」
わたしは慌てて上着を羽織る。ベッドの端に腰掛け靴を履くわたしを見ながら、雪の女王は少し悲しげに眉を寄せた。
「……本当に行くの?」
「雪の女王が、無理じゃなければ」
恐らく、機会は今しかない。
雪の女王をまっすぐ見て、わたしは告げた。
「早いとこ、済ませてしまいたいんです。……わたしを、日本へ連れて行ってください」
そして、早く幻想を打ち砕いて欲しかった。
◇ ◆ ◇
「日本という国を知っている」と、そう兄が口にした時から、心の中に巣食っていた感情がある。
その想いは、≪魔法使いだけの国»『ラグナル』の外側に広がる世界に触れて、より強く、より深く、わたしの心を侵食し始めた。
それは、本当に微かな思い込み。
日本に戻れば、そこには九条六花の家族が住んでいるんじゃないか、なんて、そんな馬鹿げた妄想話。
だから、早く振り払ってしまいたかった。
そのためにも、家に直接赴いて、思い知りたかった。
降り立った日本の地は、肌寒くて湿っぽい。冬の空気だ。時差の関係で、空は漆黒に染まっていた。
わたしは雪の女王に抱きかかえられたまま、ぼんやりとある土地勘に従い、雪の女王をガイドする。転移を重ね、目的地に近付くにつれて、心臓の鼓動がどんどん跳ね上がって行くのが分かった。
「リッカ、顔色が良くないわ」
雪の女王が心底心配そうな声で言う。わたしは雪の女王の胸にもたれかかったまま、だいじょうぶ、と小さな声で呟いた。
……心臓が痛い。
鼓動のたびに、痛みがズキンズキンと脳天まで響くのを感じる。
この痛みが手術の傷のせいなのか、それとも気分のせいなのか、わたしにはよく分からなかった。ただ、込み上げる吐き気を必死で飲み下す。
「……リッカ……」
「大丈夫だから。……お願い」
そう言うと、雪の女王は眉尻を下げた後、黙ってわたしから視線を逸らした。
家までの道のりは、長かったようで短かった。
角を曲がった先の、細い路地。そこに佇んでいたはずの、わたしの――
「…………、はは」
――九条六花の家があった場所は、ただの公園に変わっていた。
思わず、乾いた笑い声が零れる。
「ほんと、バカだなぁ、わたし……」
「降ろしてほしい」と雪の女王に頼んだ。雪の女王は傷に触らないようにしながらも、わたしを地面にそっと降ろす。
一歩、二歩と、歩み寄っては膝をついた。
――何と、馬鹿なことを考えたんだろう?
わたしの家なんて、あるわけがないのに。
ここは、わたしがプレイしていたゲーム『ゼロイズム・ナイン』の世界だ。
たとえ、≪魔法使いだけの国»の外に世界が広がっていたところで――いくら、似た世界があったと知ったところで。
わたしが元いた世界とは、全く違う存在なのに。
――どうして、『家に帰れるかも』なんて馬鹿なことを、考えてしまったんだろう?
「っく……う……あぁぁ……」
こみ上げる涙を、頬を伝う雫を、堪えることはもう、出来なかった。
ただただ力無く、嗚咽を零して身を震わせる。
「お父さん……お母さん……」
会いたかった。
一目でもいいから、会いたかった。
ごめんなさいと、謝りたい。
大好きだったよって、伝えたい。
どうして、わたしは死んでしまったんだろう?
わたしの手術が終わった後の、兄やセラやシリウス様が浮かべていた、あの安堵の表情を思い出す。
六花の両親も、六花の手術が終わった後は、同じ顔をしていたはずだ。
どれほど心配をかけただろう。
どれほどの愛情を注がれて、どれだけ目を掛けられて、わたしは育ってきたのだろう。
死にたくなかった。
死ぬつもりなんて、どこにもなかった。
ただ、これからもずっと、普通で平穏なありふれた日常が、ずっと続くと思っていた。
だからあの日も、「行ってきます」も言わずに家を出たんだ。
帰ってこれると、当たり前のように信じていたから。
もう二度と会えないなんて、考えたことも無かったから。
「行ってきます」を言わなかったから。
「ただいま」も、言えなくなってしまったのかなぁ。
九条六花が生きた痕跡は、この世界のどこにもない。
わたしが大切だった人たちは、この世界のどこを探してもいない。
そんなことが、ひどく悲しくて、虚しくて、苦しかった。
失って初めて、何もかもが遅すぎたことに気が付いた。
いつか伝えたかった感謝の気持ちも、胸に秘めていた愛情も、全て――全て、全て、全て!
九条六花は、もう死んだ。
今ここにいるのは、日本に住む女子高生の九条六花ではなく、ラグナルの魔法使いであるリッカ・ロードライトだった。
ぐい、と強く目元を拭う。息を止め、全身に気を巡らせると、ゆっくりと立ち上がった。
雪の女王を振り返っては、にっこりと笑う。
「もう、大丈夫。……行こう?」
雪の女王は、ぎこちない笑みを浮かべしゃがみこんだ。わたしの両頬に手を当てると「涙の跡を消してあげるわ」と囁く。
次の瞬間、冷たい霧が目元を包み込んだ。腫れていた瞼が癒されていくのを感じ、わたしはそっと目を細める。
雪の女王が差し出した手を、わたしは取った。
「帰ろう、雪の女王」
わたしの居場所へ。
セラも、わたしの回復っぷりを間近で見ては、感心するように目を瞠っていた。ふふん、わたし、やれば出来る子なので!
アルファルドさんも出来が良いわたしを褒めては「退院の日取りを、多少早めてもいいかもしれませんね」とセラに告げる。
「子供は、時に予想以上の回復を見せることがあります。本人も早く家に帰りたがっているでしょうからね」
「では、そのようにこちらも調整することにいたしますので、よろしくお願いします」
アルファルドさんとの話し合いが終わった後、セラは父に今の話を報告して、わたしが帰る日取りを調整するらしい。
わたしも転移の魔法陣で帰るだけだろうと思っていたものの、わたしが退院すれば、転移の魔法陣は国外側に放置されることになってしまい、これは非常にまずいそうだ。これから先も定期的な通院は確定事項なので、必要な時に起動できるようにして、不要なときは使えないようにすることが不可欠なのだと言う。
「ですのでお嬢様、私がラグナルへと戻っている間、どうか病院で働く皆様のご迷惑にならないよう、大人しく、くれぐれも大人しくしておいてくださいね」
そう念押しするセラに、わたしはベッドの上で「心配し過ぎだよ」とひらひらと手を振った。それでもセラは不安そうな顔だ。自分が不在の間にわたしがやるべき課題をリストアップしている。
「そろそろお勉強も始めなくてはなりません。進度を測るためにもいくつか問題を出しておきますので、私がいない間に埋めておいてくださいね」
「うぇ……はい……」
セラはわたしに問題がかかれた紙を手渡すと、「それでは、夕方までには戻ってきます」と言って病室を出て行った。いってらっしゃいと手を振って、わたしはセラが作った問題に目を通す。
算数や図形問題は、小学生レベルだからわたしにも解ける。ラグナルは英語が公用語だし、英語の日常会話が出来るのは大きい。文法も、六花時代に覚えたものがそのまま適用できそうだ。ただ、魔法が絡む専門用語はさっぱり分からないし、他の外国語もちんぷんかんぷんだし、魔法陣は初歩の本を読んだっきりで放り出している。……あ、楽譜は五線譜なら読めるな。
分からないものはいくら考えても分からないので、ひとまず分かる問題だけをサクサクと答えていく。そうすると、途端に暇になってしまった。
「これじゃあ、セラに怒られるかな……」
むーんと口を引き結んで、回答用紙を眺めた。自分でも出来不出来が偏っているのがよく分かる。簡単な算数や文法、音楽の問題は解けているのに、その他がさっぱりだ。
「ゲームしたい……」
ここは国外なのだ。ネットゲームも携帯ゲームもアーケードゲームも何だって存在する世界のはずなのに、どうしてわたしの手元にはゲームが何一つないのだろう? これはおかしい。
その時ふと、回答用紙に銀色の影が落ちた。お、と顔を上げると、わたしは『彼女』に笑いかける。
「こんにちは、雪の女王。この前はあぁ言ったけど、来られるのかなぁって心配してたんですよ。ここ、ラグナルじゃないし」
わたしの声に、雪の女王も苦笑した。
「私、縁があるところならどこでも移動できるのよ? それに今はリッカ自身と縁があるから、リッカがいる場所ならどこへだって行けるんだから」
「なるほど」
だったら地縛霊というより、浮遊霊に近い扱いなんだろうか? いや、幽霊のランクに強い興味はないけどさ。
わたしの回答用紙を見た雪の女王は「何やってんの?」と首を傾げた。
「実力テスト、みたいな? あ、雪の女王はこの問題分かります?」
魔法陣の問題を示すと、雪の女王は一目で諸々を把握したらしい。「教えないわよ、リッカのためにならないもの」と腕を組んだ。……ざーんねん。
まぁいいや、実力テストは実力で受けるものだ。教師に素を把握してもらうことも大事だろう。期待を上げすぎるとロクなことがない。
「今、セラがちょうどいないんです。雪の女王さえ良ければ、早速行きましょう」
わたしは慌てて上着を羽織る。ベッドの端に腰掛け靴を履くわたしを見ながら、雪の女王は少し悲しげに眉を寄せた。
「……本当に行くの?」
「雪の女王が、無理じゃなければ」
恐らく、機会は今しかない。
雪の女王をまっすぐ見て、わたしは告げた。
「早いとこ、済ませてしまいたいんです。……わたしを、日本へ連れて行ってください」
そして、早く幻想を打ち砕いて欲しかった。
◇ ◆ ◇
「日本という国を知っている」と、そう兄が口にした時から、心の中に巣食っていた感情がある。
その想いは、≪魔法使いだけの国»『ラグナル』の外側に広がる世界に触れて、より強く、より深く、わたしの心を侵食し始めた。
それは、本当に微かな思い込み。
日本に戻れば、そこには九条六花の家族が住んでいるんじゃないか、なんて、そんな馬鹿げた妄想話。
だから、早く振り払ってしまいたかった。
そのためにも、家に直接赴いて、思い知りたかった。
降り立った日本の地は、肌寒くて湿っぽい。冬の空気だ。時差の関係で、空は漆黒に染まっていた。
わたしは雪の女王に抱きかかえられたまま、ぼんやりとある土地勘に従い、雪の女王をガイドする。転移を重ね、目的地に近付くにつれて、心臓の鼓動がどんどん跳ね上がって行くのが分かった。
「リッカ、顔色が良くないわ」
雪の女王が心底心配そうな声で言う。わたしは雪の女王の胸にもたれかかったまま、だいじょうぶ、と小さな声で呟いた。
……心臓が痛い。
鼓動のたびに、痛みがズキンズキンと脳天まで響くのを感じる。
この痛みが手術の傷のせいなのか、それとも気分のせいなのか、わたしにはよく分からなかった。ただ、込み上げる吐き気を必死で飲み下す。
「……リッカ……」
「大丈夫だから。……お願い」
そう言うと、雪の女王は眉尻を下げた後、黙ってわたしから視線を逸らした。
家までの道のりは、長かったようで短かった。
角を曲がった先の、細い路地。そこに佇んでいたはずの、わたしの――
「…………、はは」
――九条六花の家があった場所は、ただの公園に変わっていた。
思わず、乾いた笑い声が零れる。
「ほんと、バカだなぁ、わたし……」
「降ろしてほしい」と雪の女王に頼んだ。雪の女王は傷に触らないようにしながらも、わたしを地面にそっと降ろす。
一歩、二歩と、歩み寄っては膝をついた。
――何と、馬鹿なことを考えたんだろう?
わたしの家なんて、あるわけがないのに。
ここは、わたしがプレイしていたゲーム『ゼロイズム・ナイン』の世界だ。
たとえ、≪魔法使いだけの国»の外に世界が広がっていたところで――いくら、似た世界があったと知ったところで。
わたしが元いた世界とは、全く違う存在なのに。
――どうして、『家に帰れるかも』なんて馬鹿なことを、考えてしまったんだろう?
「っく……う……あぁぁ……」
こみ上げる涙を、頬を伝う雫を、堪えることはもう、出来なかった。
ただただ力無く、嗚咽を零して身を震わせる。
「お父さん……お母さん……」
会いたかった。
一目でもいいから、会いたかった。
ごめんなさいと、謝りたい。
大好きだったよって、伝えたい。
どうして、わたしは死んでしまったんだろう?
わたしの手術が終わった後の、兄やセラやシリウス様が浮かべていた、あの安堵の表情を思い出す。
六花の両親も、六花の手術が終わった後は、同じ顔をしていたはずだ。
どれほど心配をかけただろう。
どれほどの愛情を注がれて、どれだけ目を掛けられて、わたしは育ってきたのだろう。
死にたくなかった。
死ぬつもりなんて、どこにもなかった。
ただ、これからもずっと、普通で平穏なありふれた日常が、ずっと続くと思っていた。
だからあの日も、「行ってきます」も言わずに家を出たんだ。
帰ってこれると、当たり前のように信じていたから。
もう二度と会えないなんて、考えたことも無かったから。
「行ってきます」を言わなかったから。
「ただいま」も、言えなくなってしまったのかなぁ。
九条六花が生きた痕跡は、この世界のどこにもない。
わたしが大切だった人たちは、この世界のどこを探してもいない。
そんなことが、ひどく悲しくて、虚しくて、苦しかった。
失って初めて、何もかもが遅すぎたことに気が付いた。
いつか伝えたかった感謝の気持ちも、胸に秘めていた愛情も、全て――全て、全て、全て!
九条六花は、もう死んだ。
今ここにいるのは、日本に住む女子高生の九条六花ではなく、ラグナルの魔法使いであるリッカ・ロードライトだった。
ぐい、と強く目元を拭う。息を止め、全身に気を巡らせると、ゆっくりと立ち上がった。
雪の女王を振り返っては、にっこりと笑う。
「もう、大丈夫。……行こう?」
雪の女王は、ぎこちない笑みを浮かべしゃがみこんだ。わたしの両頬に手を当てると「涙の跡を消してあげるわ」と囁く。
次の瞬間、冷たい霧が目元を包み込んだ。腫れていた瞼が癒されていくのを感じ、わたしはそっと目を細める。
雪の女王が差し出した手を、わたしは取った。
「帰ろう、雪の女王」
わたしの居場所へ。
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