≪花の降る午後≫

dreams

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≪あの時の…≫

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私は刑事の言う通り、犯人から必ず掛かって来るであろう身代金の電話に備えていた。

ブルルルルルルルル♪

それは、突如静寂を切り裂いた❗

ガチャ💥

「はい。もしもし…」

『お前が、一番大事にしているバッファローマンの消しゴムは俺が預かった。返してほしくば5000円分のクオカードを3枚用意しろ!足がつかないように、ちゃんと飛びっ飛びの番号で用意するんだ!もし、おかしな行動をしやがった場合には、お前ン家の回す前の洗濯機にティッシュを目一杯入れてやるから覚悟しな!』

(ん⁉️ちょっと私に電話を代わって下さい❗)

「その脅しの仕方…お前はあの時の……」


_/_/_/_/_/_/


時は、2008年ーーー。


『ワレワレハ、宇宙人ダ…。コノ星ハ今日カラ、ワレワレ宇宙人ノ物トナッタ。モシモワレワレ宇宙人ニ歯向カウヨウナ、アホナ人類ガイタ場合ハ、連帯責任トシテ、オ前タチ各家庭ノ家ノ洗濯機ニ、ティッシュペーパーヲシコタマ、詰メ込ンデヤルカラ覚悟シロッ‼️』


/_/_/_/_/_/

刑事の脳裏に蘇る13年前の同じ出来事。

「俺は確信した!お前は間違いなく13年前に、この地球を占拠しようと目論んだ宇宙人だな。あの時、それに失敗し13年の月日が流れ、お前の野望もだいぶ小さくなったもんだな❗ただ、あの時よりは日本語が巧くなったな。漢字も覚えたようだし…」

言い終えた刑事は、スピーカーメガホンを下に下げた。

刑事が着ている上下黒のスーツ。

それには、大量のティッシュが貼り付いていた…。





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