不憫な魔導師様は自由になりたい?

黄原凛斗

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1章

睨まれて

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 秘密の庭で謎の騎士と出会った、次の日。
 騎士団の帰還を喜び、玉座の前に騎士たちが立ち並ぶ。王は嬉しそうに彼らにねぎらいの言葉をかけた。
 その隣にはつまらなさそうに……もちろん顔には出さないが内心に浮かんでいるのが一部の人間にはわかるエーリヒがいた。
 報告会は結界内に魔物を持ち込んだ不届きな商人の制圧。結界から出て、魔物の住処があると噂の森へと討伐に。そんなところだった。
 なお、結界も万能ではないということを覚えていて欲しい。魔物自身の意思で結界内に入るのは相当知性のある強力な魔物でない限り不可能だ。他国をも凌ぐこの国の結界はそれだけの自信がある。
 しかし、例えば人間が魔物を檻に捕らえて結界内に入ろうとすると、結界は働かず、内側に魔物が入り込めてしまうのだ。趣味の悪い貴族や金持ちなどは商人から魔物を買って、秘密の遊びをしているとか、していないとか。
 結界内の平和はもちろんだが、結界付近、商人たちも通る街道の安全確保のためにも、騎士団の遠征は必要不可欠だ。と、いうことになっていて、魔導師団は実質王城で研究ばかりである。一時期、新魔法開発をしすぎたせいで、医師団の仕事を奪いかけたからか、騎士団からは「魔導師団は城の平和を云々」と色々難癖つけられ、遠征をするには至っていない。
 元々、騎士団と魔導師団の仲の悪さは子供でも知っている常識レベルだ。何かあれば末端たちすら取っ組み合いの喧嘩を始め、上は上で嫌味の応酬。心休まることがない。まあ、今の騎士団上層部は穏健派というか親魔導師派であるからそこまでひどい争いはないのだが。
 ちなみに、私たち魔導師団は脇で同席している。その反対側には大臣たちや一部の貴族たち。色々な思惑が飛び交っているだろうこの空間で、私は仮面に触れる。
 素顔を出せないのは息苦しいがこれも仕方ない。
 すると、なぜか鋭い視線を感じて顔をあげた。どこからだろうか、と視線を動かしてみる。すると、ある人物と目があった。
 赤毛……そして茶色の瞳。凛々しい騎士の青年は見覚えがあるどころか――

(あ、あぁぁぁぁぁ~!?)

 思わず変な声が出かかるが必死にそれを飲み込んで、隣にいるダズに耳打ちした。
「……ダズにーさん。あの、あそこの……白百合騎士団長殿の隣にいる赤毛の騎士……」
「ん? ああ、あれは白百合騎士団の新第二副団長、ヴィンフリート・クリューガーだな。なんでも異例の配属で、団長直々の推薦、遠征中に就任。期待の新鋭だと」
 白百合騎士団は最近まで二人いるうちの一人の副団長位が空席だった。そのあたりの事情は知らないがどうやらこの城にきたのも最近という新顔というわけだ。それにしたって例外的すぎる就任だ。もっと手続きとか色々あるだろうに。
(……厄介な奴に顔を見られたなぁ……)
 普通なら甘い恋のロマンスの一つでも始まるだろうけど、そんなことはない。
 というか、仮面をつけているならわかるはずもない。髪も結っているため、昨日のおろした状態とは印象がだいぶ違うし、フードのせいで髪はそれほど目立たないのだ。それじゃあなぜ彼がこんなにも睨んでくるのか。理由はわからない。
 彼、ヴィンフリートはどうやら今回の遠征で大手柄を立てたようで、近いうちに特別に報奨が与えられるそうだ。なかなかの実力者であるのは違いない。そもそもいきなり副団長就任なんて実力があるか貴族の坊ちゃんのどちらかだろう。だが、彼は貴族ではないはずだ。とするとやっぱり実力だ。
 さて、これからまた忙しくなりそうだ……。
 私は敵意のこもったヴィンフリートの鋭い視線に耐えながら、遠征の報告会が早く終われと、念じ続けていた。

 しかし、忘れていた。一番厄介な、夜に行われる祝賀会というものを。





 さて、どうしてこうなった。
 一応魔導師服としての正装ではあるがフードと仮面という、安定の不審者スタイルにも関わらず、声をかけてくる人間は後を絶たない。前回の舞踏会も声をかけられまくって疲れ果てた。興味のないことに時間を取られるのは苦痛でしかない。
 しかも何が一番大変かというと貴族のご令嬢が熱っぽい視線を送ってくることだ。
(ごめんなさい、中身は女です)
 身長が低いことで疑われないのかというと、魔導師は小柄な男性が多く、一際小さい私でも「ちょっと小さいですけど研究者ですしお若いようなので仕方ありませんね」みたいな扱いだった。
(くっ……ダズにーさんはかなり背が高いというのに)
 16歳だからまだ成長する、はず……と信じているが自信はあまりない。片割れは最近どんどん成長していくのでとても不安になる。
 ようやく、一通りの挨拶を終えて解放された。
 と、思っていたが……

「……おい」

 完全にガン飛ばしてきてる男、例のヴィンフリートがいた。まあ騎士の正装なのできらびやかというほどではないが引き締まった印象を与える。が、眉根を寄せ、明らかにこちらを見下ろす態度の顔で台無しだ。
 なぜこんな睨んでくるんだ。
「これはこれは、クリューガー副騎士団長殿。此度のご活躍、お祝い申し上げます」
 適当にそれっぽいことを並べると、ヴィンフリートは不機嫌の最大級とでもいうかのように嫌悪感を示して吐き捨てる。
「ええ、城に引きこもってばかりの穀潰し魔導師殿よりは、俺は役に立ちますからね」
 とんでもない爆弾発言をよりにもよってこの場でぶちかましたヴィンフリート。周囲の視線が一気に集まる。

 うわぁ~……こいつめんどくせぇ……。

「そうですか。これからも精進してください。私ども魔導師団もご支援致します」
「いいえ、結構。得体の知れない悪魔に頼るなど、騎士の恥です」

 うわ、うわぁ~……。こいつ、魔導師嫌いかぁ……。

 仮にも一応公衆の面前で、実績のある魔導師を『悪魔』呼ばわり。相当根深い。下手すれば自分の母親レベルの真性魔導師嫌いだ。
 知性のある魔物も魔法を扱うため、悪魔と呼ばれるのはまあ、昔からある罵り言葉だ。かつて軽視されていた魔導師を嫌う人間は少なくはない。だが、表立って口にする者も減ってきた昨今、まさかこんな場で言うか。ひそひそと、それを聞いた貴族たちが視線をチラチラ向けてくるのが居た堪れない。
「おいっ、ヴィン! お前、馬鹿なこと言ってんじゃねぇ!」
 そんなヴィンフリートにげんこつをお見舞いしたのは白百合騎士団長のイマヌエル・バッケスホーフ殿。壮年の男性で、威圧感はあるが、魔導師とは対等に接してくれる爽やかなオジサマというやつだ。騎士団内ではかなり厳しい人物だと聞いたが。
「申し訳ありませんシクザール殿。こいつ……ヴィンはまだ城に来たばかりで何も分かっていない田舎者でして……ご容赦ください」
「いえ、お気になさらず、バッケスホーフ殿。クリューガー殿は実力のある新鋭と聞き及んでいます。これからの更なる活躍を期待していますよ」
「気安く俺の名を呼ぶな、魔導師!!」
 そう叫んで、ヴィンフリートは近くにあった飲み物をグラスごと投げつけてきた。思ったより速く飛んできたグラスを避けることも、魔法で防ぐこともできず、顔……というか仮面の左斜め上あたりに激突した。幸い、衝撃で仮面は外れなかったが、少しヒビが入ったのと、ワインの染みがフードと仮面についてしまった。
 ようやく理解した。こいつ、駆け引きのできない馬鹿だ。
 純粋な貴族ではないからって、いくらなんでもこの醜態はないだろう。無言で立っていると、バッケスホーフ殿が顔を真っ青にして頭を抱えていた。
 流石に、これは怒っても許されるはず。

「……場も分も、弁えられない小僧が」

 思ったよりも低い声が出て、自分も驚く。今自分がどんな表情なのかわからないが、間の抜けた顔だろう。しかし、一番驚いたのはバッケスホーフ殿のようで、優しそうな彼にしては珍しく真っ赤に怒った顔でヴィンフリートを叱責した。
「ヴィン!! お前は何をしたかわかっているのか!!」
「団長! でも魔導師は――」
「馬鹿野郎が!! お許しくださいシクザール殿。此度の部下の暴挙、私の首に免じて――」
「……貴方の首を落としたところで私のローブについた染みが落ちるわけでも、この祝いの席が賑わうこともないのですが?」
 というより、エーリヒの機嫌が直るわけでもないというのが本音である。
 エーリヒは先ほどから、外面は取り繕っているものの、ヴィンフリートに尋常ではない殺意を向けている。
 ――殿下、その目はやばいから。周りの令嬢が見たら引いちゃうから。
 ため息をつきながら私は指を鳴らす。ローブの染みは一瞬で消え、仮面のヒビも即座に修復された。それを見て、ヴィンフリートは更に嫌悪感を増したような表情になる。
「私はどうやら邪魔者のようですし、これで失礼しますね。皆様は今宵の祝賀会をお楽しみください。それでは」
 ヴィンフリートは未だ憎々しげにこちらを睨んでくる。主役は騎士たちなので自分が居座る必要もないだろう。
 ヴィンフリートの視線を背中に感じながら、祝賀会を後にし、人目を避けて中庭へと向かった。


 そのまま、誰もいないことを確認して中庭から秘密の庭へと向かう。
 ……そういえば殿下、めっちゃ怒ってたけど大丈夫だろうか。
 秘密の庭は精霊たちが遊んでいるようで、今夜は中々賑やかだ。
『エル、いらっしゃい! またパーティを抜け出してきたの?』
「うん。ちょっとね。そういえばみんな、この前この庭に入り込んだ騎士の男を見た?」
『騎士……ああ、あれかー』
『まさか壁を乗り越えて、足滑らして落ちて気絶するなんて思わなかったよな』
 やっぱり壁を乗り越えて入ってきてたのか、あいつ。
 となるとますますわからない。結界の効果はどうなっているのだろう。外部から認識できたとしても侵入することはできないはずなのに。まさか結界の効果が消えているとか?
 うんうんと唸っていると、精霊たちがざわめき隠れ出す。ああ、この反応は間違いない。
「エル」
 ほら来た。エーリヒ殿下。
「殿下……抜け出したら駄目ですよ」
「かわいい妹が騎士にいじめられてたら慰めないと」
 どこまで本気で言っているのだろうか、この人は。
「あと殿下じゃないでしょ」
「……お兄様、お戻りください」
 しかし頷いてはくれない。しかも、後ろから抱きついてくる形で密着し始めた。
 振り払おうかと悩むが、下手に抵抗すると機嫌を損ねるので大人しくされるがままになってみる。すると、少しだけエーリヒは喜びを浮かべたようだった。
 だが、次の瞬間、不機嫌そうに呟く。
「……あの馬鹿騎士……どうやって消してやろうか」
「殿……お兄様。物騒なことはやめてください。私は怪我してませんし」
「正直、バッケスホーフの推薦じゃなかったらあんなやつ即刻除名したいけどね。私情抜きにしても」
 それは一理ある。祝いの席で、いくら嫌いだからといってあの態度はない。貴族とか関係なしに、あの対応はない。
「というか……なんであれ、副団長にしたんですか……」
「はぁ……いや、かなり強いんだよあいつ。元々城の騎士じゃなくて城下町の守衛だったんだけど遠征の手伝いかなんかで参加したら大型魔物を一人で討伐したらしい。無傷で」
「は? 冗談でしょう?」
 大型魔物はそれこそ知性はなくともそれ知性ある魔物か悪魔並に危険、下手すれば意思疎通のできない分そっちのほうが凶暴かもしれないまであるそれを一人で倒したという。大型魔物を倒すのに十数人は必要なのが定石だが、まあ稀に一人で倒せるほどの強者もいる。ちなみに自慢ではないが私は多分倒せる。この国でそれができそうなのはあと騎士団のあの人と、デーニッツ爺と……ぱっと浮かぶのはそれくらいだろうか。
「それだけの逸材をまあ守衛に留めておくわけにもいかないし、仮にもそれだけの実績ある人物を肩書もない騎士にしとくのは、ってことで空いてた席にね……バッケスホーフも自分の後継にしたいみたいだし」
 まあ、だいたいの事情というか無理のある人事は把握したがそれにしたって今後を考えると胃が痛い。
「うぅ……騎士団と魔導師団はただでさえ険悪なのに……バッケスホーフ殿がまだ親魔導師派だからいいですけど……」
 騎士の多くは魔導師を嫌う人間が多い。もちろん、ヴィンフリートは極端すぎるが。
「……嫌魔導師派か……デーニッツ爺さんがまた胃を痛めそうだね」
「どっちかというと私が毎回痛めてます」
 騎士団と魔導師団の揉め事のたびに処理を任されるのはなぜか自分なのだ。
 騎士と魔導師が取っ組み合いの喧嘩を起こした時なんかは自分と白薔薇騎士団の副団長がお互い頭を下げまくって、お互いに胃薬を飲みあったほどに揉めた。白薔薇の第一副団長殿とは友人になれそうだと思っていたが最近はお会いしていない。
 というか、彼は今頃ヴィンフリートのせいでまた胃痛になってないだろうか。ちょっとだけ心配だ。
 前回会ったときの彼を思い出す。

『ああ……本当にすいませんごめんなさい申し訳ありませんシクザール殿……うちの部下が……うちの部下がぁぁぁぁ……』
『あ、いえ、こちらこそ騒ぎを大きくして申し訳ありません。うちのも堪え性がないもので……』
『はぁ……転職しようかな……』

 そんな感じの副団長殿。今度胃薬を持って会いにいくか。
「……今、ほかの男のこと考えてたね」
「え、いやそんなことは」
 こいつ、読心魔法でも使えるようになったのか。割と本気で変な汗が出てしまった。
「あーやだやだ。かわいい妹の姿があの騎士に晒されていないだけマシかなぁ」
 あの騎士って、誰を指して言ってるのだろう。
 確かに騎士で私の顔を見た人間は――
「あっ」
「どうかした?」
「で……お兄様。そういえば私、顔見られちゃいました。この庭で」
 突然の報告にエーリヒも真剣な表情を浮かべた。さすがに正体がバレることとなると真面目になるらしく、 声音もいつもより真剣味を帯びている。
「名前と身分はわかる?」
「……ヴィンフリート・クリューガーです」
 その名前は予想外だったのか目を丸くして抱きしめる力が強まった。
「……正体は?」
「ドレスのときに顔を見られたので、魔導師の私を見てもわからないでしょう。ただ……」
 王城に、殿下によく似た女がいる。
 これが知られてしまった時点で大問題だ。妙な憶測を呼び、巡り巡ってたどり着く人間が出てしまうかもしれない。
「……本格的に、あの騎士を消す必要が出たかも」
「……そう、ですか」
 さすがに機密に関わることだから仕方ないとはいえ……
「僕のエルの可愛いドレス姿を見るなんて……」
 ああ、そっちですか……。
 とりあえず、秘密の庭での出来事を報告し、エーリヒを祝賀会へと送り返して、その夜が無事終わりを告げた。



 まさか、あの騎士がまたこの庭に迷い込むなんて、この時は予想もせずに。


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